なるほど日本向けの機体はドル108円換算で単価100.8億円ということですが。今後も機体価格が下がっていくというのはよい知らせですね。ただACC司令官も言っているようにF-35の役割は機種の違いを融合させた総合的な戦力と状況把握能力、ネットワーク機能なので、運用する航空自衛隊も考え方を切り替えていかないとせっかくの機材も宝の持ち腐れになってしまいますね。
Lockheed, Pentagon Agree On Latest F-35 Production Lot
http://aviationweek.com/defense/lockheed-pentagon-agree-latest-f-35-production-lot
Lockheed Martin
ペンタゴンとロッキード・マーティン間でF-35の次回生産バッチ43機分で合意ができた。
- これによると低率初回生産(LRIP)第8ロットの価格は前回のLRIP 7よりおよそ3.6%低い単価になり、F-35Aで93.3百万ドル(約100.8億円)、F-35Bは100.5百万ドル(108.5億円)、F-35Cが111.1百万ドル(120億円)になる。
- 今回の生産ロットに初の海外軍事販売分の2案件も含む。イスラエルはF-35Aの2機、日本向けF-35Aが4機である。米国向けは29機で、うち19機が米空軍、6機B型が海兵隊、C型4機が海軍向けだ。あわせてノルウェー、イタリア向け各2機もここに入る。英国にはF-35Bを4機生産する。
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- 今回の生産ロットは2014年度調達で2016会計年度末までに引き渡しとなる。
- F-35開発室は初のC型空母運用も開始しようとしている。USSニミッツへの拘束フックによる着艦は11月3日を予定し、サンディエゴ沖合で行う。艦上運用型ではフック形状を再設計している。ロッキード・マーティンが再設計を迫られたのは原型が空母の拘束鉄線をつかむことができなかったためだ。
- ロッキード・マーティンでF-35事業を担当する執行副社長ロレイン・マーティン Lorraine Martin によればF-35Aの機体価格は2019年度に80百万ドルに下がる見込みという。そうなると第四世代戦闘機と価格面で同じ水準になる。グリペンやスーパーホーネットが念頭にあり、両機種とも生産はまだ継続中でF-35と競合する。マーティンは 価格低減のための計画づくりBlueprint for Affordability (BPA) を開始しており、これまで数々のコスト節約方法を実行に移してきた。
- BPAによるコスト低減を反映した新価格を政府に提示するのが目的だ。例としてロッキードは342千ドルを投じてF-35キャノピー前方部を一体成型から順次生産方式に変更したが、この節約効果は31.5百万ドルと試算される。
- 各改善案には社内資金を投じているが、相当の節減効果がでているという。一連の改善策を反映した新価格はLRIP第9ロットから設定される。■
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