勢いが止まらないISISですが、地上ではイラク保安隊が無様な様子を示し、頼みの綱は勇猛果敢なクルド人生力だけということでしょうか。作戦名称がやっと決まったのももともとやりたくなかった作戦だからでしょうね。ISIS封じ込めには戦略の仕切り直しが必要なようですね。報道では『不動の決意』としているようですね。ちょっと訳が難しいと思います。
Campaign Against Islamic State Named 'Operation Inherent Resolve'
Oct. 15, 2014 - 02:11PM |
By JEFF SCHOGOL | Comments
イスラム国との戦闘に作戦名称がついた。「不滅の意思」作戦“Operation Inherent Resolve”である。
- 統合参謀本部の発表はイラクその後シリアのイスラム国勢力を標的にした作戦開始から10週間後となった。
- ウォールストリートジャーナルは10月3日付で米軍上層部は一度「不滅の意思」の名称を却下したと報道。語感が平凡だったと軍関係者が漏らしていた。
- 中央軍によれば名称は「合衆国および同盟各国による断固とした決意および深い責任感が同地域と全世界に対してあり、テロリスト集団ISILがイラク、同地域さらに広く国際社会にもたらす脅威を撲滅する目的を示す。同時に有志連合国が地域内友好国と密接に行動し、すべての国家の持つ外交・情報・軍事力でISILを最終的に除去する意思と献身ぶりを象徴する名称でもある」
- 15日午前現在で米国主導の連合軍は空爆510回を実施しており、このうち294回がイラク、216回はシリア向けだったことが国防総省報道官エリッサ・スミス海軍中佐から発表されている。このうち米国の実施は445回でイラク274回、シリア171回だった。
- 最近の米国による航空攻撃はトルコ国境に近いシリアのクルド人居住地コバニ Kobani に集中しており、クルド人民防衛隊がイスラム国の蛮行から防御しようと奮闘中である。米関係者はコバニ陥落の可能性を警告しており、B-1爆撃機まで投入してコバニ近郊の陣地を攻撃している。
- ただし爆弾投下、巡航ミサイル発射でもイスラム国がイラク西部アンバー地方を引き続き支配している事実にかわりなく、バグダッド近くまで侵攻しようとするのを食い止められない。
- それでも退役空軍将官チャールズ・ウォルド Charles Wald にいわせれば空爆作戦は効果があり今後も継続すべきという。
- ウォルドは空爆作戦でイスラム国を寸断し攻撃力を弱めるには時間が必要であると発言している。ウォルドは不朽の自由作戦でアフガニスタンの航空作戦を統括した経験がある。
- 特殊作戦部隊を展開し空爆と連携させる以外の地上兵力の投入にウォルドは反対の姿勢だ。
- 「地上兵力投入が必要と言う主張が完全に間違っている。boots on the ground とは「体制変更のための作戦を展開には地面が必要だ」と言っているのと同じだ。まず、対象となる体制が存在しない。二番目に戦う相手の法的な実態が存在しない。
- 三番目に地上部隊が必要となっても陸軍の通常部隊である必要はない。JFACs(Joint Forward Air Controllers統合前線航空管制官)であったりJTACs(Joint Terminal Attack Controllers統合最終攻撃地点統制官)でいい。所属は陸軍でも特殊兵科でも、空軍でもCIAでもよい。何らかの措置で現地で生き残る必要はあるでしょう」■
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