2016年の展望② カーター国防長官 ISIS、ロシア、中国、技術戦略、人的資源


国防総省が技術産業政策の旗振り役を臆することなく公言しているのは皆さんもご承知のとおりです。もっとも緊密な同盟国で韓国と言っているのは何かの間違いかもしれませんが、サイバー分野でのと理解すればいいのかもしれません。


 Carter: US, Allies Will Deliver 'A Lasting Defeat' to ISIL

By Ash Carter 4:45 p.m. EST December 14, 2015
635854492234336673-DFN-OUTLOOK-2016-Carter.jpg(Photo: Staff illustration)
国防長官たる小職の責務は米軍の準備体制を怠ることなく、戦闘に臨めるように維持することに加え我が国の各制度が将来も十分効力を発揮できるよう整備することにある。我が国の各部隊は世界のいかなる国よりも優秀で、小職の後を継ぐ将来の長官職各位も同じく感想を持てるように全力をあげているところだ。現時点で我が国は複雑な課題に直面しているが、この観点で体制を整えることが至上課題である。
  1. 今年早々に下した決断により対ISIL作戦は大きく加速している。特殊作戦実施能力をイラク、シリアで整備したし、空爆作戦を強化し、現地の有能かつ戦意高い地上部隊と共同作戦に取り組んでおり、各方面からISILの各拠点を同時に攻撃中だ。パリで発生したテロ襲撃事件を受けて、同盟国ドイツ、英国、フランスが有志連合軍に部隊を追加投入し、40か国に上る各国の貢献はさらに強力になった。我々が一丸となり完全な敗北においやるべき悪の存在がISILだ。
  2. 一方ロシア、中国が新たな課題をつきつけている。NATO加盟国と対応指針を書き換え、ロシアの強権的な動きに効果的かつバランスが取れた対応が可能になった。想定するのはハイブリッド戦から核攻撃一歩手前までの事態だが、同時にロシアにはドアをあけており、米国やヨーロッパと共通の課題に取り組む正しい道に戻ることを期待している。サイバーセキュリティにはこれまでより高い優先順位をつけ、国内ネットワーク保護とともに英国、イスラエル、韓国といったもっとも緊密な同盟国と共同歩調をとっている。アジア太平洋では南シナ海で前例のない土地造成を中国が進行していることを受けて。これまで同地域の安定は米軍事力がかなめであり、各国が成長し繁栄してきた背景に域内同盟各国や協調国への支援を強化中で、域内安定が高まるよう期待する。同地域へ今後も資源投入を拡大する。
  3. 現下の各課題があるからといって将来の機会に目をつぶることは許されない。健全な国防戦略には空間と時間の両面で認識が必要だ。このため我が国の技術上の優位性は来世紀にも維持する必要があり、利用可能な最良の人材を確保していく必要もある。
  4. 一世代前の重要技術といえば大部分はアメリカ発でさらにいうと国防総省が源だった。技術基盤は今日では民間商用に比重を移し競争は世界規模になっている。新しい状況においてアメリカ民間の発明者、科学者、技術者との提携を強化し、従来の国防産業基盤に加え未経験の業界も試さねばならない。このため新技術の中心地たるシリコンバレーやボストンとペンタゴンとの橋つなぎに努めており、サイバー防衛、ビッグデータ解析やバイオ科学分野を重視している。目標は本土防衛であり、国民防護のために科学技術の進展が必要だ。
  5. 軍組織にとって技術が極めて重要であることに変わりないが、なんといっても我が国の優位性は国民そのものだ。将来の軍部隊に新世代から有能な人材の確保につとめるとともに政府と民間企業をともすれば切り離そうとする要素を解消しようとしている。このこともあって軍組織、職位の女性への完全開放を最近発表したのである。わが軍部隊は全員志願制であり優秀な人材の募集とともにつなぎ留め今後も軍の組織上の重要課題だ。有能な若い男女には軍での勤務が見返りが一番高い名誉ある仕事だと認識してもらいたい。
  6. 2016年に下す決断は国防総省と同盟各国に長期的な影響を与える重要なものになるだろう。複数年度予算措置で合意が生まれたことで議会に柔軟対応を期待している。同盟各国も一層積極的に対応して世界秩序の防衛で責務を果たしてもらいたい。産業界にはこの国を強国として存続させる方法をともに考えてもらいたい。米国を強くするのは戦略、技術、人材であり、米軍部隊は世界各地でこの地位が来年もその後も続くように日夜努力している。
Carter is US defense secretary.

コメント

このブログの人気の投稿

★★★★北朝鮮ミサイルが中国衛星で誘導されている可能性

★★★真偽は?日本もUCAVを開発していた

★★ロッキードが極超音速技術の完成に近づいている模様、SR-72との関連へ注目