また一触即発になりかねない事態が発生しています。米ロ、NATO対ロシアの危険な遭遇が軍事対立にならないよう祈るばかりですが、かつては米ソの時代は抑制していたのに現在のロシアは全く行動様式が変わってきたようですね。同じことは中国についても言えるはずで、普段から衝突回避のメカニズムを作っておくことが必要ですね。
Pentagon: Russian Fighter Conducted ‘Unsafe’ Intercept of U.S. Recon Plane Over Black Sea
By: Sam LaGrone
January 28, 2016 3:49 PM
A U.S. Air Force Boeing RC-135U Combat Sent aircraft in 2004. US Air Force Photo
Russian Sukhoi Su-27 Flanker Fighter
PENTAGON — ロシア戦闘機一機が単独で飛行中の米空軍偵察機を黒海上空で迎撃したとペンタゴン報道官がUSNI Newsに1月28日知らせてきた。
- スホイSu-27フランカーが「黒海上空の国際空域を通常空路上で飛行していた」RC-135Uコンバットセントに迎撃をかけたと国防総省は声明文を発表している。
- 声明文では米軍機は「特定の事態を監視していた」とある。
- 報道では別の国防関係者がコンバットセント機は海岸線から30マイル地点を飛行中で迎撃時点でいかなるロシア領土とは離れた地点だったと明らかにしている。
- ペンタゴン関係者は発言を慎重にしており、今回の迎撃が米ロ間で同日にビデオ会議が実施された理由ではないとしている。ロシア国防相関係者と国際安全保障問題担当国防次官補代理エリッサ・ストロキンおよび統合参謀本部戦略立案制作担当ケネス・F・マッケンジー中将がシリアでの米ロそれぞれの空爆作戦で衝突回避策を両国間で交換された覚書に従い討議している。
- ただしUSNI Newsが話を聞いた関係者はこの会議中にフランカー迎撃事件が発生したのか確認できていない。.
- RC-135Uはレーダー発信信号を補足し対抗手段の開発に利用するのが役目で今回の迎撃はNATOとロシア間の事件として最新の出来事になった。ロシアがクリミア半島をウクライナから併合した2014年から一連の事件が発生しており、ペンタゴンは危険性を憂慮している。
- ペンタゴンはRC-135各型がバルト海、黒海、太平洋それぞれのロシア支配下の空域ギリギリを飛行する際に迎撃を受けていることを「大人げない」かつ「挑発的」としている。
- 2014年にはロシアのスホイSu-24フェンサー一機が米駆逐艦USSドナルド・クック(DDG-75)上空を数回通過飛行した。同艦は黒海で任務にあたっていた。
- 昨年末にはカナダのフリゲート艦HMCSトロントがフェンサー編隊のいやがらせをやはり黒海で受けている。.
- ロシア関係者からは米偵察飛行の回数が2014年から急増していることへ不満が出ている。
- 「米軍RC-135偵察機はほぼ毎日飛行をしている。2014年は延べ140回のフライトが見られたが、2013年は22回しかなかった」とロシア空軍司令官ヴィクトル・ボンダレフ上級大将が述べている。■
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