ロシアはウクライナが憎たらしくてならないのかいろいろニュースが入ってきます。下の写真の応急措置は送電塔破壊で生まれた電力供給ストップへの対応ですが、この報復なのかウクライナ給電網をねらって何者かがサイバー攻撃を実施した模様です。インフラを狙う攻撃とすれば恐ろしいことですね。もはや禁じ手はないということでしょうか。途上国の場合はセキュリテイへの出費を惜しむ傾向がありますので、実施されればお手上げ状態でしょう。では日本はどうなのか。発生すれば「想定外」では済まない事態になります。
Hack of Ukrainian Power Grid Marks ‘New Territory,’ Analyst Says
移動式ガスタービン発電機が投入され電力をストロガノフカ村(クリミア、シンフェロポル近郊)に供給。2015年11月22日。ロシアエネルギー省によればウクライナ国内で送電塔2基が爆破されたことでクリミア半島で百万人の住民が電気のない生活を強いられているという。. (AP Photo/Alexander Polegenko)
ウクライナの送電網へのサイバー攻撃は電力網を狙った初の攻撃事例となり、「新分野」として今後の軍事攻撃手段としての可能性を示すものと専門家が見ている。
- 12月23日にハッキングが発生し、イヴァノ・フランキヴスク地方のほぼ半数、数万世帯が停電したと複数の報道があった。電力は手動で復帰されている。
- iSIGHT Partners(本社ヴァージニア州、サイバー脅威専門の情報提供企業)によればマルウェアが域内電力会社少なくとも三社に侵入し、停電につながる「破壊的事象」を生んだと解説する記事がArs Technicaの安全保障担当記者ダン・グッディンDan Goodinにより発表された。
- サイバー攻撃はロシア、あるいはロシア系の集団が実行した疑いが濃い。 ロシアのウクライナへの軍事介入がその理由だ。確かに一部の悪質なコンピューターコードはSandworm gang と呼ばれる集団と関連があるようだ。同集団はロシアとつながりがある。だがスティーブン・ワードSteven Ward(iSIGHT Partners主任研究員)によれば実行犯や団体を名指しで指摘するのは時期尚早だという。
- 誰が実行したのかとは別に、今回の攻撃は政治、軍事面に大きな影響を生むとワードは指摘する。
- 「サイバーで情報収集目的以上の機能が地政学的で対立案件で行われたということに憂慮を感じます」
- 「全く新しい領域であり、これまでは踏み切ってはいけないと思われていた線の先に行ってしまいました。この意味は重い。ネットワークに侵入すれば簡単に大混乱を引き起こすことができるのですから」■
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