2016年3月25日金曜日

博物館j展示機から部品取り? ここまで米軍の装備状況は悪化しているのか


ここまで状況がひどくなっている原因は財政の健全化のため無理やり予算を削減したことなのですが、オバマ政権が残した課題を次の政権がどうかじ取りするのか、2020年代まで危険な時代が続きそうです。
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Marines Scrounge Yorktown Museum F-18 For Spare Parts; How Bad Is It?

By COLIN CLARK on March 23, 2016 at 6:24 PM

F/A-18D Aboard USS Yorktown MuseumUSSヨークタウン博物館で展示中のF/A-18A Credit: Patriots Point Naval & Maritime Museum
CAPITOL HILL: 米国の兵器各種で老朽化が進んでいることに下院共和党議員の間に当惑が広がっている。新型装備の数はかなり減っており、訓練費用が不足し15年間もの長きにわたり戦闘が続く中、米軍兵士がそのうちに究極の対価を支払う事態になりそうだ。
下院軍事委員会委員長マック・ソーンベリー議員が海兵隊のボーフォート航空基地で見聞した事例が昨日アシュ・カーター国防長官と統合参謀本部議長ジョー・ダンフォード大将を招いた公聴会で明らかになった。
公聴会では博物館展示の機体から部品取りが行われたとだけ紹介された。記者が裏を取るため聞きまわったところ海兵隊ボーフォート航空基地所属のF/A-18で必要な部品は生産が終了しており、在庫がなかった。基地内の展示機体をチェックし、該当部品を見つけようとしたが、だめだった。USSヨークタウン空母博物館を訪問した中佐が同じ型式の機体が展示されているのを見つけ甲板に展示中のA型機体から部品を取り外した。当日はコックピット開放日で子供も機体に触れることができた。部品を持って帰ったが、残念なことに作動しなかった。
だが委員会は驚くべき内容の事例を紹介している。「即応態勢問題が軍全体で発生していることの象徴だ」と委員会スタッフは記者に語っている。ソーンベリー委員長はこの問題を公聴会で取り上げた。
「軍の関係者から以下直接聞き取った:
  • 博物館展示機体から部品を取り出し、海外派遣に間に合わせようとした(上の例)
  • アリゾナの機体保管所から機体を呼び戻し、任務飛行の準備を間に合わせた
  • 必要飛行時間下限に満たないパイロットでさらに訓練飛行時間が敵側より低くなっている
  • 次世代の隊員に必要な訓練や指導ができる経験者が不足し、連日の長時間勤務に耐えられなくなっていること
  • ペンや清掃用紙タオルのような基本必需品を自ら購入している隊員がいる。正規手順だと入手に三四か月かかるため
「海兵隊航空部隊が訓練のみならず任務でも要求水準に到達していない。陸軍の三分の一は準備態勢が不足している」とソーンベリー議員は発言した。「空軍の戦闘部隊で即応体制ができているのは半分以下だ。ハイエンドの戦闘についてである、との指摘があり、我が国の歴史上でここまで規模が縮小し、戦闘準備の劣化があらゆる作戦で見られたことはない、との証言がある。各軍でこの指摘は共通しており、憂慮せざるを得ない」
これに対して統合参謀本部議長ダンフォード大将から議員の主張する準備態勢は確かに問題であるが、2017年度予算で適正な対応が可能と指摘が出た。議会が作り出した「不安定な財政環境」に「作戦テンポがけた外れに高くなったこと」が組み合わさったことが即応体制の不足を招いているという。
では解決にいつまでかかるのだろうか。ダンフォード大将は暗い見通しを示した。陸海空軍、海兵隊が迅速な維持管理、訓練、近代化を実現できるのは2020年度ごろだという。ではコソボ紛争からずっと戦闘を展開中の空軍はどうなるか。ハイエンド戦に十分な対応ができるようになるのは2028年度になるという。
その間の予算措置で老朽化する機体をだましだまし飛ばすことになるが、これで作戦展開のニーズに本当に答えることになるのだろうか。■


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