空軍参謀総長の言うようにJ-20をF-22と比較するのはナンセンス、とはいえ、日本の近隣に長距離性能を誇る同機が登場するのは気持ちのよいものではありません。「もし戦わば」のような扇状的な記事がこれから出てくるでしょうね。(笑) 米側支援機材を長距離から排除するのか、日本の基地を攻撃するのか、どちらにせよ中国の「長い槍」になりそうな機材です。
China Shows Off J-20 Stealth Jet for First Time
中国軍が成都J-20ステルスジェット戦闘機を11月1日珠海で初めて公表した。
- 同機は米F-22ラプターならびにF-35共用打撃戦闘機に相当する性能があると言われる。
- J-20は初飛行が2011年で短距離、長距離ミサイルをともに装備し、最大速度は推測の幅が広いが1,300マイルといわれる。
- F-22同様のレーダー探知回避能力があると当局は豪語するが、西側第五世代戦闘機との比較ではステルス性が劣っている可能性がある。
- 「J-20のステルス性能は明らかに低い」とジャスティン・ブロンク(王立各軍研究所、ロンドン、戦闘航空機技術の主任研究員)は語っている。
- ブロンクはCNN.comで「前方配備のカナードや、エンジン周りのシールドの弱さ、機体下部の安定板のためレーダー断面積が小さくできない。同機のレーダー探知は容易なはずだ」と述べた。
- ただしJ-20により中国軍の戦法が大きく変わる。太平洋諸国には頭痛の種となるが、同機が第一線配備となるのは2018年以降だろう。
- ロシアも第五世代戦闘機のテスト、調達を急いでいる。
- スホイT-50の性能は「F-22とF-35の中間」とダグ・バリー(国際戦略研究所主任アナリスト)は述べている。
- バリーはAir Force Timesに今年7月にT-50は次世代戦闘機として優れた機動性を誇るが、F-22に代表される米最新鋭機材より性能は劣ると述べている。ロシアは新型機の受領を2017年に期待している。
- 8月に米空軍参謀総長デイヴィッド・ゴールドファイン大将はJ-20に代表される新型外国機材は米技術を持ち出してそのまま比較できないと述べている。
- 「問題はシステムのファミリー構成であり、ネットワークであり、我が方にない優位性が実現するかだ」「そのためF-35対J-20という話を耳にするが、比較するのは意味がない。ネットワーク対ネットワークと言う観点で考えるべきだ」■
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