米海軍撮影のビデオを見ると環礁では浚渫船が海底から土砂を集めて埋め立てをしている光景がわかります。辺野古で環境破壊を騒ぐ人たちはこれを見てなんというのでしょうか。それとも日本国しかも中国が行う行為にはほおかぶり? 重要な通商航路があることから日本としても看過できないのになぜかこの国では問題意識が低い気がします。国境線と利益線の違いを理解していない証拠ですね。
China Challenges P-8 Crew, On Video; Top Senators Condemn PRC
WASHINGTON: スプラトリー諸島をめぐる米中ならびに域内各国間の緊張が高まる中、米海軍が本日公開したビデオでは人民解放軍海軍(PLAN)の妨害をものともせず、P-8の乗員が人工島嶼建設を監視する様子を伝えている。
- 中国がP-8飛行を認めない動きに出たのはこれがはじめてではない。昨年は中国戦闘機がP-8の下および側面20フィートの間隔で飛行し、その後上空でバレルロールをしているが、その際の距離は45フィートだった。本日公表のビデオを巡って有力上院議員3名が決議案を提出し、中国による人工島嶼建設を非難し、南シナ海領有問題を平和的かつ多国間で解決するよう求めている。
- 提出したのはブライアン・シャーツ(民、ハワイ、上院歳出委員会国防小委員会)、ジョン・マケイン(共、アリゾナ、上院軍事委員会委員長)、ダン・サリバン(共、アラスカ)の各議員だ。
- 「中国による一方的な海上国境線の引き直しにより、誤解、事故、武力衝突の危険性が増えている」とシャッツは声明文で表明。「この超党派決議案は中国に責任ある行動をはっきりと求めている。米国は域内の平和・安定の推進とともに、自国並びに関係各国の権益を守る責任を有し、各国とともに多国間プロセスで意見対立を解決するよう主張する」
- 上院議員三名による声明文では「中国が強引に人工島嶼を南シナ海で建設しているのはこれまでの慣行と国際法に違反し、2002年に域内で合意された行動規範にも違反する」としている。関係5ヶ国がそれぞれ同じ地区で領有を主張しているので、「中国の挑発的行動で域内の安定が危険にされされている」と表現している。
- ある上院スタッフは非協力的な態度を続けるとどんな代償を支払うことになるか中国は認識すべきだと発言。「米中原子力協力合意の更新はなくなるでしょう。あるいは台湾への武器売却を拡大する検討に入るでしょう。あるいはフィリピン軍の装備増強につながるのではないでしょうか」と電子メールで書いてきた。このスタッフの見解は明らかにマケイン委員長他軍事委員会メンバーの見解を反映しており、中国が造成した土地が2月の600エーカーから2,000エーカー(約8.1百万平方メートル)に拡大したことへ留意している。「現政権は中国に高い代償を払わせる方策を検討しているというが、実施されたのはわずかで、声明文を発表しただけではないか」とし、「中国が現状を変えようとしている事実をもっと公表すべき」とし、今回のP-8撮影画像など公表を継続すべきとする。ただし、「中国の代償を南シナ海では垂直的に、その他協力分野で水平的に引き上げるチャンスがたくさんある」としている。
- マケイン議員から編集局に声明文が届き、今回のビデオを「もっと前に公表すべきだった」としながら、中国の進めている工事の実態をもっと公表すべきだと主張している。「これまでも機密解除済みの米国情報活動資料の公表を求めてきた。中国がどこまで埋め立て作業をしているかを示すべきだ」という。「画像は強い威力をもち、今回やっと公表されたビデオで工事が中国領有権主張のテコ入れだと明確にわかる」とある。
- 一方でマケインは同じ声明文で米国は同盟国・提携国とともに同地域で関係を深化させ、重要な通商路である同地域の平和と安定を維持する共同責任を全うする」としている。この理由はごく簡単に言えば、「米国は南シナ海に国益を有している」からだ。■
ビデオはCNNのサイトでも見られます。
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