国防長官が中国に対して強いメッセージを出しましたが、中国は無視するでしょう。中国は国際社会のルールをどう考えているのでしょうか。長官はE-4で飛んでいるようですね。
Carter: China Isolating Itself in Pacific
By Aaron Mehta 4:02 p.m. EDT May 27, 2015
JOINT BASE PEARL HARBOR, Honolulu – 5月27日、米国防長官アシュ・カーターは南シナ海で影響力拡大を試みる中国に対して結果的に中国自身の孤立につながると警告した。
ペンタゴンは中国の埋立工事の造成面積を2,000エーカー(約8平方キロ)と推定している。うち、1,500エーカーは今年1月以降の造成工事で形成されており工事の加速ぶりが伺える。
「すべての紛争では平和的な解決方法を求める。埋立工事を直ちに中止し今後も再開しないよう求める」とカーターは発言。「また該当地区の軍事基地化にも反対する」
「以上を間違いなく実施を求める。米国は国際法の範囲内で飛行、航行、作戦を実施するが、世界いかなる場所でも同じ扱いだ」(カーター)
最後の部分は中国による主権主張へ対抗する長官として最も強力なコメントだ。
「中国はアジア太平洋の安全保障の枠組みで重要とされてきた国際規範を踏み外した他、力による解決は避けるとの地域内コンセンサスにも反している」とし、米国は「アジア太平洋での安全保障を実現する主要国であり、今後もあり続ける」と加えた。
カーター長官はこのあとシンガポールでシャングリラ対話に参加し、さらにインド、ベトナムを訪問する。各地で長官は同盟国の実力整備に焦点を当てた対応をする。
「中国の行動で域内各国は新しい連帯を始めている。さらに米国の介在を求める勢いが強まっている。要望には応えていく」
ある国防高官は報道陣に対し上記スピーチ前に今回の各国訪問は「開かれた、包括的な域内安全保障の枠組みづくりに焦点を当て、その整備状況ならびに今後の方向性を確認するのが目的」と説明している。
ペンタゴンはすでに域内同盟各国の防衛力整備こそ太平洋の安全の要と理解している。先月は米国と日本が防衛協力の新しい枠組みで合意に達している。さらに国務省はベトナム向け輸出ルールを見直し、海上警備装備を引き渡せるようにした。
カーター発言はハリー・ハリス大将がサミュエル・ロックリア大将に交代し米太平洋司令長官に就任する式典で出た。USSアリゾナ記念館を会場にカーター長官はロックリア大将のこれまでの防衛協力整備の成果を賞賛した。
ハリス新司令官は中国による太平洋での行動は「非常識だ」とコメントしている。■
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