新ガイドラインの想定する日本の作戦の延長線に南シナ海での海上自衛隊によるパトロールもありますが、今回のフィリピン演習がこの構想にどうつながっていくのか興味津々というところですね。中国は黙っていないでしょう。
Philippines, Japan To Hold Joint Naval Exercise In S. China Sea
Agence France-Presse 12:54 p.m. EDT May 10, 2015
MANILA, Philippines — フィリピン海軍トップが日本と共同海軍演習を南シナ海で実施すると5月10日発表したが、中国による同海域内での埋立工事とは無関係と強調している。
- 海上自衛隊から2隻、フィリピン海軍は1隻を派遣し、今月中に艦船がフィリピンに寄港するとジーザス・ミラン海軍中将Vice Adm. Jesus Millanが述べた。
- 「海上自衛隊は定期的にフィリピンへ寄港しており、その機会に海上衝突回避演習を実施したい」
- 演習場所は旧米海軍のスービック基地の外側海域だという。
- 訓練シナリオでは海上自衛隊艦船がスービックを出発し、フィリピン艦艇が同地に向かう。
- ミラン中将によれば日比演習は中国と領有権をめぐり紛糾していることとは無関係とする。
- フィリピンは同盟各国との防衛面での連携を強めつつあり、領土問題での中国の高圧的な態度を問題視している。
- 資源に恵まれた同海域はブルネイ、マレーシア、フィリピン、ベトナム、台湾も領有をめぐり見解が対立している。
- ミラン中将は海上自衛隊との演習で装備が貧弱で域内でも最弱といわれるフィリピン軍の近代化にはずみがつくことを期待している。
- 中国と日本は東シナ海で尖閣諸島をめぐり対立があり、同諸島付近では両国の艦船や航空機のにらみ合いが常態化している。
- 今月はじめには日比の沿岸警備隊が海賊対策演習をフィリピンで実施している。コレも第二次大戦後初の出来事だ。
- 米政府関係者によれば急速に作成中の中国が人工島嶼は延べ面積800ヘクタールで直近5ヶ月で工事は75%が完成している。
- 米国の観察では中国の工事は浚渫からインフラ建設段階に移行しており、港湾設備、通信監視機能、補給兵站の各設備のほか、すくなくとも一箇所の滑走路が含まれているという。
- フィリピン側は中国のエスカレートする進展はフィリピン航空機を海域上空から締め出す意図があり、危険な対立につながりかねないと懸念している。
- 日本は国際法による解決を求めつつ、フィリピン艦艇の近代化では援助を約束している。■
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