中 国がこれまでにない形の強襲揚陸艦の建造に向かいそうだ。電磁カタパルトで高性能固定翼機を運用し、米F-35Bへ対抗する。 証拠の裏付けもある観測記事として中国共産党の環球時報が伝えている。新型艦は076型とされ、供用中の075型に続く。中国は075型二号艦を建造中で揚陸作戦能力を拡充中だ。 「中国軍の装備品調達ウェブサイト weain.mil.cn の調達要求公告から人民解放軍海軍(PLAN)が新型強襲揚陸艦の建造に向かいそうだとフォーブスが報じている」(環球時報) 米フォード級空母に採用された電磁カタパルトを使い、固定翼機運用が可能な新型強襲揚陸艦になるのか。 環球時報は強襲揚陸艦でF-35Bを運用する米国を意識している。新しい脅威環境で強襲揚陸艦は小型かつ機動性の高い空母として認識されるようになっており、航空攻撃兵力を投射しつつ上陸作戦を展開する装備の位置づけになった。 米強襲揚陸作戦は新しい脅威環境に対応する形へ明確に軌道修正されている。ワスプ級アメリカ級の強襲揚陸艦にオスプレイやF-35Bの搭載を進める米海軍は強襲揚陸艦から攻撃偵察型の小型無人装備を運用する作戦を開発中だ。この構想で大型艦は指揮統制任務を受け持ち、揚陸作戦は安全な距離をとった地点で展開する。無人舟艇が敵の沿岸で脆弱な地点をあぶりだす、あるいは直接攻撃を加える。また揚陸艦にレーザー他攻撃手段の搭載も進めている。 無人舟艇やF-35はデータ中継にも投入し、水平線越しの敵識別に使える。新技術高性能技術を遠距離で分散投入することで脆弱性を下げる狙いがある。艦艇の密集配置が敵攻撃に脆弱になるのは当然だ。 無人装備の利用構想が中国にもあるのは驚くにあたらない。環球時報は中国の攻撃型無人機GJ-11と同様の装備が076型に搭載されると伝えている。 小型高軌道空母型艦艇は空母を狙う対艦ミサイルで射程が延長傾向にあることにも対応できそうだ。中国の目指す戦略は米海軍の機動修正と方向が同じだ。 「076型は最新鋭の中型空母に近づくだろう」と環球時報はまとめている。■ この記事は以下から再構成したものです 。 China's Plan to Take on the F-35B Stealth Fighter J...
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