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エンパイヤ演習で試されるISR新技術

Empire Challenge Pushes Precision ISR

aviationweek.com 7月22日

カリフォルニア州チャイナレイク発

情報監視偵察(ISR)のデータを収集・共有し、前線部隊に直接情報を提供する新手法の数々がここカリフォルニアで最終的な実証段階に入っている。この後アフガニスタンはじめ各地の多国籍軍部隊で実用化されるだろう。三週間にわたるエンパイヤチャレンジ‘09演習(EC09)では40種類に及ぶ戦術優位を獲得する方法がここ海軍航空戦術センターウェポンステーションで繰り広げられている。合衆国共用軍司令部(USJFCOM)の指揮の下、「実弾演習」のEC09ではシミュレーションとして待伏せ攻撃、狙撃手攻撃、「射撃-突撃」の激戦、即席爆発物(IED)の製造と配置、拉致、その他の不正規戦闘が再現されている。

【偵察データの高度な利用を目指す】 「重要なISRデータを指揮命令系統の中で将官から前線の二等軍曹に至るまで戦術優位性を確保するために活用することに焦点をあてています」(USJFCOM共用情報局ジョージ・クラキー空軍大佐) 目標とされているのがデータ共用、精密度の向上、各軍間さらに他国部隊との間でもシームレスな情報の流れを実現することだ。EC09ではリアルタイムのISRデータを世界中の1,700名に配信する。その配布先にはアメリカ、オーストラリア、カナダ、英国他NATOがあり、ドイツとフランスもデータを受信している。アメリカ国内では共用情報ラボ(ヴァージニア州サフォーク)、連合航空作戦センター(試行段階。ヴァージニア州ハンプトンのラングレー空軍基地内)、他数箇所の地上海上情報共有(DCGS)のラボが対象。

【機材の紹介】 EC09で使用している機材はDHC-6ツインオッターに搭載したエンジェルファイヤー(広範囲長時間監視システム、高解像度の広角画像アレイ)、ショート360コンスタントホーク・ボーイングF/A-18E/FおよびE/A-18G、スキャンイーグル無人機、ロッキード・マーティンF-16CJ、P-3C(沿岸監視レーダーシステム搭載)、U-21ビーチクラフト・キングエア(L-3/Wescam開発の高解像度ビデオシステム搭載)がデータリンクをしている。これ以外にはエアロスター無人機(UHFとSバンドアップリンクとLバンドダウンリンクを搭載)、RC-135リベットジョイント、ベル407ヘリ(共用多用途電子光学システム(JMMES)搭載、これは陸軍・海軍で今後多用されることが期待されるセンサー)およびU-2(発達型合成開口レーダー/カメラ搭載)がある。ノースロップ・グラマンのRQ-4グローバルホークもMAJIIC(複数センサーによる航空地上共用ISR相互運用性構想)の評価の一端として利用されている。これは米軍と多国籍軍の間のデータ共有を目指したシステムのこと。米空軍が運用するジェネラルアトミックス製プレデターBは海外で実戦に投入されているが税関・国境警備部門が運用するプレデターも演習に参加し、通信情報の相互運用性の実証をする予定。

この演習は2004年にスタートしているが、はじめてSAICが開発したセンサーウェブSensorWebシステムが加わる。これは各種センサーでオープンな標準相互運用を可能とするもの。そのほか今回初登場のものには高解像度ビデオ、無線3G戦術ネットワークでビデオストリーミングを携帯端末に送る、小型SARを搭載したスキャンイーグルがある。

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