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最強の水上艦艇は日本周辺に集中している

 The Top 10 Warships in the World

世界の軍艦トップ10には、韓国の世宗大王(KDX-III)級駆逐艦、アメリカのアーレイ・バーク級駆逐艦、あたご級駆逐艦、こんごう級駆逐艦、中国の052D型別名ウェストルーヤンIII級駆逐艦が含まれる。

Wikipedia

and advanced gas turbine propulsion systems.[iii]

世界の軍艦トップ10を正確にランキングするには、センサー統合とレーダー能力という目に見えない性能を測定する必要がある。

4隻のトップ艦で共通する戦闘システム

兵器システムとデザインの面で、数隻が際立っている。韓国の世宗大王(KDX-Ⅲ)級駆逐艦は、長距離巡航ミサイルを含む 128 発のミサイルを搭載する[i] 。 [あたご級駆逐艦やこんごう級を含む日本の艦艇は、3連装魚雷発射装置と先進的ガスタービン推進システムを備えていることが特徴だ[iii]。

JS Atago

JS Atago

Wikipedia

 

最も重要なことは、世宗大王級駆逐艦、アーレイ・バーク級駆逐艦、あたご級駆逐艦、こんごう級駆逐艦のすべてが多機能フェーズドアレイレーダー、統合射撃統制システム、次世代電子戦能力を備えていることだ。世界で最も先進的な4隻は、すべてイージス戦闘システムを採用している。

開発元のロッキード・マーチンによると、イージス戦闘システムは自動指揮統制(C2)システムである。主な機能は、弾道ミサイル防衛(BMD)、MK41垂直発射システム(VLS)、AN/SPY-1パッシブレーダー技術である[iv]。また、水上電子戦改善プログラム(SEWIP)の次世代電子戦(EW)機能も統合している。

各システムは個別に、艦艇の作戦能力を向上させる。イージス戦闘戦闘システムは、ネットワークと統合C2システム上でそれらを結合し、さらに効果的な艦艇を実現している。

Aegis Weapon System

Aegis Weapon System

Military.com

 

例えば、イージス艦のシステムの一部として、BMDシステムはAN/SPY-1レーダー、MH60Rヘリコプターをネットワークで結ぶぶ。レーダーシステムとヘリコプターは、感覚的・戦術的データを収集し、EW技術の迎撃能力と連携し、包括的な戦域画像を作成する。画像は、コマンド・ステーションと、対水上水上および対弾道ミサイル SM-3および SM-6を発射可能な MK 41 VLS 統合射撃統制システムで評価できる[v]。

AN/SPY-1レーダーは、それ自体が重要技術だ。このレーダーはパッシブフェーズドアレイレーダーで、集中送信機または固定アンテナで構成されている。送信機は、300MHzから300GHzの高周波信号を発生・増幅する管状真空管であるハイパワー・マイクロウェーブ・チューブで構成されている。これがビーム放射素子の電力を発生させる。各放射素子は電子制御のフェライトやダイオードの移相器により一定角度に移動できる[vi]。

このプロセスにより、アーレイ・バーク級駆逐艦に搭載のAN/SPY-1Dレーダーは、複数の方向に電磁ビームを投射でき、同時にターゲット数百個を追跡できると報告されている[vii]。

イージス統合EWシステムは、敵対的なレーダーや誘導ミサイルの信号検出と対策の両方を行う設計だ。世宗大王級駆逐艦は、SLQ-200K Sonata EW スイートを搭載し、広帯域信号、デジタル受信機と分析・識別機能を使い敵対活動を検出し、全方向妨害技術で対抗する[viii]。

上位4隻が重要な戦闘システム能力を共有していることを考えれば、ランク付けはどうなるだろうか?

1つの答えは、各艦がイージス戦闘システムを独自に変更していると思われる。しかし、技術面の詳細は機密事項だ。

電子情報システムが4隻で一定だと仮定すれば、火力はタイブレークになる可能性がある。

第3位は、あたご級駆逐艦だ。Mark 45 5インチ/62口径砲1門、対艦ミサイルSSM-1B対応のMark-141ミサイルランチャー2基、短距離ミサイルを無力化するMark-15ファランクス近接武器システム(CIWS)2基を搭載している。ただし、ヘリコプター格納庫は1つ、発射システムセルは96個しかない[ix]。

Arleigh-Burke South China Sea

Arleigh-Burke South China Sea

US Navy/Samuel Hardgrove / AFP - Getty Images

 

一方、2位のアーレイ・バーク級駆逐艦は、バージョンにより飛行甲板と格納庫のどちらかを装備することができる。またPhalanx CIWSを2基、Mark-141ミサイルランチャーを2基搭載する。ただし、ランチャーが発射するのはrGM-84ハープーンSSMミサイルで、日本の対艦ミサイルSSM-1Bより若干性能が劣ると言われる。

世宗大王はミサイル128基を搭載し、火力でトップである。CIWSは1基のみだが、RIM116ローリング・エアフレーム・ミサイル(RAM)、SSM-700K対艦ミサイル16基、格納庫スペース付きのヘリコプター2機を搭載できる[x]

052D型/ウェストルーヤンIII級駆逐艦。アクティブ・アレイ・レーダー技術

第5位は、中国の052D型またはウェストルーヤンIII型駆逐艦である。この艦の地対空、対艦、対潜、巡航ミサイルは32セルVLSから発射され、競合艦に比べ武装が小さい。しかし、この艦には高度戦闘システムも搭載されている。同艦の火力制限を克服するほど高度なものである可能性もある。

Type 052D destroyer

Type 052D destroyer

thaimilitaryandasianregion

052D型駆逐艦の戦闘システムは、H/LJG-346AドラゴンアイAESAレーダー、フェイズドアレイ火器管制、ハルマウントソナー、H/RJZ-726電子カウンターメジャーを統合したものである。また、他の艦艇とのネットワーク通信を可能にする中国のデータリンクシステム最新版も搭載していると考えられている。

AESAはその名の通り、アクティブレーダー技術で、アクティブレーダーは、パッシブアレイの最終段階である開口部のT/Rモジュールで送受信を行う技術である。アクティブレーダーは、電力損失の低減とともに、海上の小型移動目標をよりよく探知できる[xi]。

John Hopkins Applied Technical Digest に掲載された Ashok Agrawalらの調査結果によれば、アクティブレーダー技術の使用は、「波形の柔軟性が増すため、探知、追跡、目標識別、殺傷評価、ミサイル通信の複数の機能をより良く実行できる」[xii]とのことである。

有効ではあるが、イージス戦闘システムで使用されるパッシブレーダー技術は、大量のエネルギー損失をもたらす可能性がある送信ステップを経る。また、マイクロ波管はかなりの量のメンテナンスが必要になる。その結果、052D型駆逐艦は、能動レーダー技術のため、リストの第5位にはあまり長くなれないだろう。

あきづき級駆逐艦 イージスシステムに代わるもう一つの選択肢

日本のあきづき級駆逐艦は、052D型と同様の兵装を搭載している。ヘリ空母の護衛艦として設計され、地対空、対潜だけでなく、RIMシースパローミサイルに対応した32セルVLSを搭載している。特筆すべきは、巡航ミサイルが、あたご級が搭載しているものと同じ最新型のSSM-1Bミサイルであることだ[xiii]。

JS Akizuki (DD 115)

JS Akizuki (DD 115)

seaforces.org

あきづき級は、あたご級と異なり、イージス戦闘システムではなく、先進技術コマンドシステム(ATECS)を採用した。ATECSは複数の制御ユニットとサブシステムで構成され、3-FCS-3火器管制システム、統合対潜システム(AWSCS)、デジタル化されたNOLQ-3D ECM/ESM統合EWシステムなどの兵器システムからの情報を総合している[xiv]。

興味深いことに、中国の先進的なデータリンク技術は、052D型駆逐艦と他の艦艇を接続すると報告されているが、あきづき級は、Link 16(NATOデータリンク)とSATCOM端末を介しスーパーバード衛星にリンクする能力を含む分散データリンクとコンピューティングシステムがあると報告されている[xv]。

残る3隻 速度と遠距離レーダー

レースでは、イギリスのデアリング級/45型駆逐艦」が確実に勝つだろう。先進の統合電子推進(IEP)技術により、最高速度は時速50km程度。

 

 

Daring (Type 45) class Guided Missile Destroyer

Daring (Type 45) class Guided Missile Destroyer

thaimilitaryandasianregion.wordpress.com

中国の055型駆逐艦は、時速30kmと遠く及ばない。しかし、中国の346B型ドラゴンアイAESAレーダーシステムは、デアリング級駆逐艦のシーバイパー防空システムよりもずっと前に、水平線上を移動する敵対的な物体を検知できるだろう。

Type 055 guided-missile destroyer Nanchang

Type 055 guided-missile destroyer Nanchang

Twitter

一方、デアリング級駆逐艦のサンプソンまたは S1850M レーダーは、フランスのホライズン級のセレックス ES EMPAR フェーズドアレイ G バンド多目的レーダーより先に物体を探知するとされる。しかし、デアリング級が対艦ミサイル「ハープーン」を搭載するのに対し、ホライゾン級はフランスの次世代ミサイル「MM40エグゾセ」に対応し、セレックスの射撃指揮レーダーと互換性のある自動射撃管制システムを搭載している[xvi]。

あきづき級と同様に、デアリング級は他の艦艇と同様に人工衛星とのデータリンクを確立することができる。しかし、055型駆逐艦のHHQ 9地対空ミサイルの互換性は、ウォリアーが以前報告した中国の全体的な質的近代化努力の一部である先進のHHQ-16ミサイルもすぐに搭載できることを意味している[xvii]。

軍艦の未来は電子パワーか火力か

答えは簡単で、両方である。リストの上位にある軍艦は、高度な戦闘システムと大容量の兵器庫を備えている。イージス艦やドラゴンアイなどの戦闘システムは、電子的に統合されたフェーズドアレイレーダー、トーデッドアレイレーダー、ソナー、火器管制システムなどを備えている。さらなる技術的進歩は、おそらくドラゴンアイ・システムのアクティブ・レーダー技術に類似し、複数の海軍および非海軍プラットフォームにわたって安全なデータリンクを統合することになる。

しかし、EWシステムが、おそらく明日の軍艦にとって最も重要な技術であろう。ネットワーク統合が進めば進むほど、電子攻撃に対する脆弱性は増していく。敵対的な電子的活動を検知し、防御することがますます重要になるため、海戦は電波の世界へと移行していくだろう。■

The Top 10 Warships in the World - Warrior 

KATHERINE OWENS - WARRIOR MAVEN FELLOW

NOV 4, 2022

 

Katherine Owens is an Editorial Fellow at Warrior Maven. She previously wrote for Defense Systems and holds a B.A. in International Affairs from the George Washington University, where she studied security policy and specialized in arms control and nuclear deterrence. Katherine has received an M.A. in Political Science and International Relations from Columbia University's Graduate School of Arts and Sciences.

By Katherine Owens -- Warrior Maven Editorial Fellow

By Katherine Owens -- Warrior Maven Editorial Fellow

 

[i] “Most Powerful Warship in the World.” Spotlight. October 29, 2021.

[ii] “Most Powerful Warship in the World.” October 29, 2021.

[iii] “Most Powerful Warship in the World.” October 29, 2021.

[iv] “Aegis: The Shield and the Spear of the Fleet.” Lockheed Martin. 2022. https://www.lockheedmartin.com/en-us/products/aegis-combat-system.html.

[v] “Aegis: The Shield and the Spear of the Fleet.” 2022.

[vi] Agrawal, Ashok K., Kopp, Bruce A., Luesse Mark H., O’Haver Kenneth W. “Active Phased Array Antenna Development for Modern Shipboard Radar Systems.” Johns Hopkins APL Technical Digest. 22, 4. 2001.

[vii] “Top 10 Destroyers.” Military Today. Accessed August 13, 2022. http://www.military-today.com/navy/top_10_destroyers.htm.

[viii] “Electronic Warfare.” LIG Nex 1. Accessed August 13, 2022. https://www.lignex1.com/web/eng/product/product.do?category=05&part=01&model=02.

[ix] “King Sejong the Great class (KDX-III Guided Missile Destroyer.” Seaforces Naval Information. https://www.seaforces.org/marint/Republic-Korea-Navy/Destroyer/Sejong-the-Great-class.htm.

[x] “Top 10 Destroyers.” Accessed August 13, 2022

[xi] Agrawal, Ashok K., et. al. 2001.

[xii] Agrawal, Ashok K., et. al. 2001.

[xiii] “Most Powerful Warship in the World.” October 29, 2021.

[xiv] “Advanced Technology Command System (ATECS).” Nihonkoku Shoukan Wiki. https://nihonkoku-shoukan.fandom.com/wiki/Advanced_Technology_Command_System_(ATECS).

[xv] “Advanced Technology Command System (ATECS).”

[xvi] “Exocet MM40 Block 3.” MBDA Missile Systesm. Accessed August 13, 2022. https://www.mbda-systems.com/product/exocet-mm40-block3/.

[xvii] Osborn, Kris. “China Modernizes its Destroyers with Missile Systems & Radar Technologies.” Warrior Maven. https://warriormaven.com/china/china-navy-destroyers-missile-systems-radar-technologies-sovremenny-class-destroyer


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