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主張 沖縄からのF-15C飛行隊撤退は滑走路非依存型無人機LCAATなど新構想を試す絶好の機会となり、中国等が投入したミサイル費用を無効にできる

 


XQ-58Aヴァルキリーが米陸軍ユマ試射場(アリゾナ州)で発射された。Dec. 9, 2020. (U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Joshua King)

ウクライナで、比較的安価な無人航空機の価値が日に日に明らかになり、戦争戦略家はその有用性を他の場所でも見直するようになってきた。ランド研究所のデビッド・オクマネクDavid Ochmanekは、以下の論説で、在日米軍基地からF-15を撤退させる最近の動きは、在日米軍の態勢を見直す絶好の機会であり、無人機がどこに適合するかを論じている

空軍は最近、F-15C/D戦闘機部隊を沖縄の嘉手納基地から撤退させる計画を発表した。戦略的な意味合いについては議論の余地があるかもしれないが、この発表は、西太平洋他の地域における空軍の戦力態勢を見直す必要性と機会の両方を浮き彫りにしている。分析によれば、比較的新しい技術である自律型滑走路非依存型航空機が、将来の態勢で主要な役割を果たす可能性がある。

国家防衛戦略が中国による侵略の抑止を最優先しているのを考えれば、最前線同盟国に駐留する戦闘機を減らすことは直感に反するように思えるし、老朽化して縮小する戦闘機群を管理する空軍が抱えるジレンマの一端を反映しているとも言える。

F-15は米空軍戦闘機で最も古い機体であり、米空軍は当面の間、嘉手納からの撤退を型戦闘機のローテーション配備で相殺すると発表している。しかし、沖縄にローテーションで駐留することは、アジア、ヨーロッパ、中東の他の地域での戦闘機駐留の要求を満たすために、ここ何年も苦労してきた空軍にさらにストレスを与えることになりかねない。

現在検討対象の選択肢には、嘉手納の前方駐留戦闘機飛行隊を第5世代戦闘機で再整備すること、米空軍戦闘機隊全体の規模を拡大してローテーション配備を支援することがある。しかし、満たされるべき戦略的必要性を考慮すると、こうした選択肢は、創造性に欠ける。

まず、沖縄はじめ前線基地が、陸上機の運用拠点として成り立つかどうかが問題だ。一方、沖縄は作戦地域に近いため、日本や台湾の防衛の航空作戦拠点として魅力的だ。戦闘機の航続距離は限られており、空中給油を行わなければ戦闘半径は基地から500マイル程度にしかならない。

しかし、沖縄は中国の多数の弾道ミサイルや巡航ミサイルの射程圏内でもある。戦争になれば、中国は何百発ものミサイルを、駐機中の航空機、滑走路、燃料貯蔵所、その他沖縄の日米空軍関連の目標を破壊する作業に充てるだろう。この規模の攻撃は、パトリオット地対空ミサイルのような能動的な防御を圧倒する。中国が最も強力な脅威だが、米国と同盟国の空軍は、ロシア、北朝鮮、さらにはイランからも同様の脅威にさらされている。

このため、米空軍は滑走路の必要性と、敵の攻撃で機体を失う高いコストという2つの問題を解決できる1つの解決策を実験してきた。すなわち、滑走路なの固定施設に頼らずに発進、回収、整備、再発進が可能な無人航空機を検討している。XQ-58バルキリーは、LCAAT(Low-cost, Attritable aircraft technologies)と呼ばれる新クラスの航空機の代表的な存在だ。

試験飛行数回に成功したXQ-58は、使い捨ての小型ロケットモーターでトレーラーから打ち上げられ、ターボファンエンジンで飛行する。同試験機の派生型は、1,000ポンドを超える空対地、空対空兵器を搭載し、戦闘半径は2,000海里以上となる。

任務から帰還すると、パラシュート着地する。機動部隊が給油、再武装し、再出撃できる。航空兵力を固定インフラ依存から解放することで、このコンセプトは、米国の敵が通常弾道ミサイルや巡航ミサイルに対して行っている大規模な投資を無効化する可能性がある。(垂直離着陸が可能な海兵隊のF-35Bも、同様の利点を備える)。

LCAATのもう一つの魅力はコストだ。飛行隊を構成する18機のF-35を調達する価格で、空軍は300機以上のLCAATと支援装置を購入できる。平時には、前線基地での有人戦闘機の運用を補うため相当数のLCAATを使用できるが、ほとんどは軍需品のように倉庫に保管され、必要なときに戦場に分散されることになるだろう。

LCAATはステルス高性能機ではない。F-22やF-35のような最新鋭の戦闘機の生存性や多用途性はない。しかし、LCAATのような滑走路に依存しない航空機群は、質量戦術を駆使することで、敵の防御力を圧倒し、他の種類のスタンドオフ兵器や有人戦闘機による攻撃をサポートできる。

インド太平洋地域やその他の地域における将来の戦力構成と態勢を検討する際、空軍に従来のプラットフォームを超えた選択肢が出てきた。その中には、滑走路に依存しない自律型の航空車両を使って、前線基地でハイテンポな作戦を展開・維持するコンセプトが急速に成熟してkきた。

As F-15s leave Okinawa, an opportunity to change Indo-Pacific air tactics with unmanned options

The Air Force's change in Japan could usher in a new strategic stance, says RAND's David Ochmanek.

By   DAVID OCHMANEK

on November 28, 2022 at 12:15 PM

https://breakingdefense.com/2022/11/as-f-15s-leave-okinawa-an-opportunity-to-change-indo-pacific-air-tactics-with-unmanned-options/?_ga=2.103684360.943964880.1669669529-1256044490.1668165814


David Ochmanek is a senior international/defense researcher at the nonprofit, nonpartisan RAND Corporation.


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