HIMARS. This is similar to what is being used in Ukraine.
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ウクライナ駐留ロシア軍司令官 セルゲイ・スロビキン大将General Sergei Surovikinは、ロシアがケルソン県のドニプロ川左岸に退却すると発表した。ロシア軍は戦争初期から占領してきた28万4千人の都市、ケルソン州の州都も放棄することになる。
以下は、ロシアの公式宣伝機関RIAノーボスチのコメント。「ドニプロ川左岸の防壁に沿い防衛を組織することが適切だ。ドニプロ川左岸を防衛する決定は、簡単なことではない。我が軍の命と部隊の戦闘能力を守ることになる...。作戦はできるだけ早く実行される。部隊はドニプロ川の左岸の防御陣地を占拠する」。
スロビキンはハッタリか罠かもしれないが、もしそうでないと、ロシアの撤退は地球を揺るがす重要性を秘めている可能性がある。
第一に、これまでウクライナ軍が解放してきたのは小さな市町村だった。ケルソンのような大都市をロシア占領軍から解放することは、将来の都市部解放の連鎖の先駆けとなる大成功だ。さらに戦争の終結の始まりで、おそらく有効な戦闘力としてのロシア軍の終焉の始まりとなる。ロシア兵は命令不服従と脱走を繰り返すかもしれない。士気も下がるだろう。将校の間でも指弾やいさかいが増えるだろう。結局のところ、打ちのめされ、尻尾を巻いて退却するような軍隊に所属し、その責任を負いたいと思う正気のものはいない。
第二に、ケルソン解放はプーチンの顔に大打撃を与え、プーチンは生き残れないかもしれないという分析もある。プーチンの無謬性を信じる大衆人気と、プーチンの無能を証明する政治・経済エリートの正統性が損なわれることは間違いない。ケルソンでの大敗は、クーデターが起こってもおかしくない状況を容易に作り出しかねない。この惨状を乗り切っても、プーチンははるかに弱い大統領になる。それは、後継者とその支持者の権力闘争が一層激しくなることを意味する。どのような結末にせよ、政策決定がうまくいかなくなり、戦争遂行は難しくなる。プーチンが弱体化すれば、プーチンのファシスト政権は長く存続できるだろうか。政権が弱体化した場合、ロシア連邦は生き残れるだろうか?西側の政策立案者は、こうした問いを立てるべきだ。
第三に、ケルソン解放は、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領、ウクライナ軍とその指揮をとる参謀本部、そしてロシアの無人機とミサイルによって熱と光を奪われているウクライナ国民のそれぞれの腕に大きな衝撃を与える。ウクライナ人が突然生意気にならない限り、この勢いを戦場でのさらなる勝利につなげることができるだろう。市民の精神も高揚し、これからの寒い冬を乗り切る決意を固めるだろう。ゼレンスキーの世界的な知名度もさらに上がり、ウクライナ同盟国にも勝者を支持する説得力が増す。これまでウクライナ支援に消極的だった欧米諸国も、歴史の轍を踏まないよう親ウクライナの流れに乗るだろう。
要するに、プーチンとその政権、そしてロシアにとって、不吉な前兆だ。■
Russia's Kherson Defeat: The End of Putin's Regime? - 19FortyFive
A 19FortyFive Contributing Editor, Dr. Alexander Motyl is a professor of political science at Rutgers-Newark. A specialist on Ukraine, Russia, and the USSR, and on nationalism, revolutions, empires, and theory, he is the author of 10 books of nonfiction, including Pidsumky imperii (2009); Puti imperii (2004); Imperial Ends: The Decay, Collapse, and Revival of Empires (2001); Revolutions, Nations, Empires: Conceptual Limits and Theoretical Possibilities (1999); Dilemmas of Independence: Ukraine after Totalitarianism (1993); and The Turn to the Right: The Ideological Origins and Development of Ukrainian Nationalism, 1919–1929 (1980); the editor of 15 volumes, including The Encyclopedia of Nationalism (2000) and The Holodomor Reader (2012); and a contributor of dozens of articles to academic and policy journals, newspaper op-ed pages, and magazines. He also has a weekly blog, “Ukraine’s Orange Blues.”
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