SR-72 image created by Lockheed Martin. Image Credit: Lockheed Martin. 先 週、アメリカ政府がマッハ5対応の爆撃機の実用化を模索しているというニュースが、極超音速で世界中に波紋を広げた。 爆撃機とスパイ機を組み合わせたNextRS(Next Generation Responsive Strike)プログラムは、第6世代戦闘機に次ぐ米空軍のプロジェクトとなる。 極超音速爆撃機は、これまでに試みられた航空機プロジェクトの中で、技術的に最も進んだものとなるだろう。 NGRS極超音速爆撃機: 歴史が教えてくれること 最も待望されている航空機としてSR-71ブラックバードの後継機がある。冷戦終結とともに退役したSR-71は、マッハ3.2、時速2,200マイル以上という史上最速の航空機だった。 1990年、ブラックバードはロサンゼルスからワシントンD.C.まで1時間4分という驚異的な速さで飛行し、この記録は今も破られていない。 それが2030年代に変わるかもしれない。エイビエーション・ウィーク&スペース・テクノロジー誌によると、国防高等研究計画局(DARPA)は、再利用可能な極超音速機で情報収集と攻撃任務が可能なNextRSの開発を目指しているという。 世界初の第6世代戦闘機となる可能性が高い空軍の取り組み次世代航空優勢(NGAD)の次の優先事項としてDARPAは2030年までにプロトタイプの飛行を望んでいる。 NGADは2030年代に就役する予定なので、NGRSは2040年代に就役する可能性が高い。 NextRSは極超音速機と説明されているが、これは最低でもマッハ5で飛行することを意味する。これは、SR-71のロサンゼルスからワシントンD.C.までの飛行記録を余裕で塗り替え、約40分で飛行できる。 DARPAの極超音速爆撃機は、F-22ラプターを含む既存の迎撃戦闘機をしのぐのに十分な速さを持つだろう。しかし、ロシアのS-400地対空ミサイル・システムを凌駕する速度は出ないだろう。S-400には最高速度マッハ12の48N6ミサイルが搭載されている。 1970年代以降、アメリカは攻撃機においてスピードよりもステルス性を重視してきた。B-1とB-2爆撃機、そしてB-21レイダーはすべて...
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