インドネシア空軍基地へロシア爆撃機が駐留するとの報道にオーストラリアが懸念(The War Zone) ―オーストラリアにとって北に構えるインドネシアの動向は常に気になるところで、神経過敏になっているようです
Crown Copyright オーストラリア政府関係者は、モスクワがインドネシア空軍基地に爆撃機を駐留させるようジャカルタに要請したとの報道に反発している オ ーストラリア政府関係者は、ロシアがインドネシアの空軍基地に長距離爆撃機を駐留させようとしているとの報道に反発している。月曜日、ジェーンズは「ジャカルタがモスクワから正式要請を受け、ロシア航空宇宙軍(VKS)の航空機をインドネシア最東端の州にある施設に駐留させる許可を求めている」と書いた。その場所はマヌフア空軍基地で、オーストラリアのダーウィン港の北約850マイルに位置する。 「インドネシア政府の別の情報筋は、2025年2月にロシア連邦のセルゲイ・ショイグ安全保障理事会長官と会談した後、スジャフリー・スジャムソエディン国防大臣の事務所がこの要請を受けたことをジャネス社に確認した」と同誌は付け加えた。 インドネシアのマヌフア空軍基地とフラン・カイシエポ空港の衛星写真。 (衛星画像 ©2025 Maxar Technologies) ジェーンズによれば、ロシアが同基地に駐留させようとしている機体の種類についての詳細は、受け取った情報に含まれていないという。 「しかし、過去数年にわたり、VKSはツポレフTu-95爆撃機とIL-76空輸機を同空軍基地に着陸させるよう、その場しのぎの要求を何度か出してきたとジェーンズは理解している」と同誌は報じている。 モスクワ、北京、ワシントンが南太平洋での影響力拡大を目指す中、ロシアが長距離爆撃機をオーストラリアの近くに配置したいと考えるのは想像に難くない。アメリカはオーストラリアに軍隊を駐留させており、ティンダルにあるRAAF基地をB-52爆撃機に対応できるように改良中だ。さらに、10年以上にわたって、米海兵隊は訓練のため約2500人の海兵隊員を海兵隊定期交代部隊-ダーウィン海兵航空地上任務部隊に派遣している。 一方、オーストラリア、米国、英国は、キャンベラに原子力搭載の通常兵器潜水艦を提供するAUKUSとして知られる協定に署名した。中国が今年初め、オーストラリア周辺の国際水域で実弾演習を含む艦艇部隊を航行させるなど、太平洋における緊張の高まりを背景としたものだ。 今回報道のあったような基地協定が結ばれれば、ロシアは全体として非常...