2017年8月27日日曜日

★日本向けオスプレイ一号機が姿を現しました



早く日本の空で日本人操縦の姿を見たいです。塗装は海上自衛隊向けと思うほどのスキームになっているのは海上運用を強く意識したためでしょうか。迷彩塗装より格好いいですね。呼称はV-22になるのでしょうか。


Here Is Japan’s First V-22: The First Osprey Tilt-Rotor Aircraft For A Military Outside Of The U.S.

日本向けV-22初号機は米国外向け初のオスプレイ


日本向けV-22初号機がアマリロでエンジンテスト中に撮影された

日本向けV-22オスプレイ全17機の一号機がベルヘリコプターのアマリロ組立施設(テキサス)で初飛行準備に入っている。
日本向けV-22は米国外の軍組織が導入する初の機体となる。写真はポール・ローレンス・ブレイメンが2017年8月24日に撮影した。日本向けカモフラージュ塗装を施し、初飛行前エンジンテストをしていた。
陸上自衛隊が受領するV-22ブロックC機体は米海兵隊がMV-22として運用中の機体と同じだ。
オスプレイは災害救援活動も行う想定だが、揚陸作戦支援に投入すべく米軍(米海兵隊、米空軍)との共同作戦能力も備わる。
機体17機と関連部品装備合わせて陸上自衛隊への売却総額は30億ドルに及ぶ。導入は2015年に決まったが、沖縄での同機にはティルトローター構造のハイブリッド機として事故が多発するとの懸念で批判がついてまわっている。■
Image credit: Paul Lawrence Braymen


歴史に残る機体(14)ダグラスA-4スカイホーク


小型で使い勝手が良かったのでしょうね。ただし電子装備などの拡張スペースが足りず後年は苦しい対応もあったようですが、費用対効果の高い機体だったようです。

 

How the A-4 Skyhawk Ruled the Skies

空を制したA-4スカイホークの歴史
August 20, 2017


  1. 今日のジェット戦闘機では大型化、複雑化の代償で価格が上昇気味だ。一方で合理的な価格ながら歴史に残った機材もある。その例がA-4スカイホークで使い勝手の良い小型機でいながら大量の搭載能力を発揮し米航空機史に残る機材となり、同様にイスラエル、アルゼンチンにも意義深い機材になった。
  2. 1952年、ダグラス航空機のエド・ハイネマン技師が米海軍のAD1スカイレイダー後継機を検討していた。ピストン戦闘爆撃機として空前の大きさの機材の後継機が逆に最も小型かつ軽量のジェット機として提案された。ハイネマンはあらゆる角度からスカイホークの重量と複雑度を削り、生まれたのは全長12メートル空虚重量僅か5トンの機体だった。主翼はデルタ形状だが小型で翼幅8メートルを切り、空母搭載で折りたたむ必要がない。小型化に加え短距離離着陸性能が実現し、スカイホークは1956年の供用開始からその使い勝手の良さを発揮し、とくに飛行甲板が短い通常型空母で多用された。
  3. エンジンはJ65ターボジェットで、スカイホークは敏捷性はあるが最大速度も毎時670マイル程度と高速機でなかった。初期型はレーダーがなく、敵戦闘機に熱追尾式サイドワインダーミサイルと20ミリ機関砲二門で対抗した。だがスカイホークの任務は対地攻撃でそのためハードポイント三か所で合計8千から10千ポンドの兵装を吊り下げ、核兵器にも対応していた。
  4. 安価ながら信頼性に富み、効果が高い機材で海軍、海兵隊が大量発注し、生産は各型式あわせ2,500機に上った。1960年代初めには各空母にスカイホーク攻撃飛行隊が少なくとも二個搭載され、初の原子力空母には四個飛行隊があった。エイビオニクスを改良し、空中給油能力を付与したB型が生まれた。この場合の空中給油は僚機のスカイホークへの給油だ。専用給油機材が登場し、給油機型は前世紀末までに退役しているが、この発想がスーパーホーネットで復活している。レーダー装備したA-4Cがその後登場し、全天候飛行性能と夜間性能が向上した。
ベトナム戦争で最初と最後の投下を実施
  1. 1964年8月2日、駆逐艦USSマッドクスが北ベトナム魚雷艇部隊とトンキン湾で交戦した。二日後、攻撃の第二波がレーダー探知された。この第二波は技術上のエラーだと判明するのだが、ジョンソン大統領は即座に北ベトナム空爆の開始を命じ、ヴィンの魚雷艇基地や石油貯蔵施設を標的とした。海軍はスカイホーク隊を発進させベトナムに投下した760万トンの爆弾の第一号はスカイホークが投下した。
  2. 当時の米軍機の攻撃方式は高高度から精密誘導兵器を投下し対空機関銃や小型ミサイルの射程外から安全を確保していた。誘導対空兵器はまだ完成の域に達していなかったのだ。攻撃機は上空から旧式重力落下式爆弾を投下したり、機関砲で地上を掃射した。対空砲の密集地点へ接近する必要があり、米軍も痛い被害にあっていた。
  3. ヴィンへの初回空襲では対空火砲でA-4二機を喪失し、リチャード・セイザー大尉が戦死、エヴァレット・アルバレスJr中尉は射出脱出し米パイロット捕虜第一号となった。攻撃隊には後の海軍中将ジェイムズ・ストックデール(1992大統領選挙でロス・ペローの副大統領候補として出馬)もおり、1965年に被弾し捕虜生活を送っている。
  4. ベトナム戦争がエスカレートする中で、スカイホークは働き馬となり、地上攻撃数千ソーティーをこなし、フエ攻防戦やアンロックの戦いでも重要な役割を果たした。新型A-4EとF型が登場しハードポイントの二か所追加で搭載量が増え、エンジンはJ52に変わり、航法用ドップラーレーダーを採用し、攻撃目標データ処理のコンピュータも加わった。F型では「ハンプ」と呼ぶコックピット後方のエイビオニクス用スペースが特徴だ。誘導兵器の運用も広がり、AGM-12ブルパップミサイル、AGM-45シュライク対レーダーミサイルでハノイの対空ミサイル陣地を攻撃した。
  5. そのころにはA-7コルセアが大型空母でA-4に代わり導入されていたがスカイホークの短距離離着艦性能を小型空母や海兵隊航空隊が重宝した。海兵隊はA-4で前方進出航空基地から出動した。
  6. ベトナム戦初期にA-4は北ベトナムのMiG-17と対戦している。ミグは操縦性が高く、機関砲を搭載し最大速度はスカイホークよりわずかに早い程度だ。だがセオドア・スワーツ少佐はMiG-17を対地攻撃用非誘導式ズーニロケット弾で撃墜している。
  7. 同じロケット弾が空母運用史で最悪の事故の原因となった。1967年7月29日にUSSフォレスタル艦上のF-4ファントムの搭載ズーニ一発で過電流が発生し艦上で発射されてしまった。ロケット弾は前にいたスカイホークの燃料タンクに命中し、ジェット燃料が散布され、着火し破片が甲板に散乱した。一分後にスカイホークの千ポンド兵装に引火し、鎮火に駆け付けた経験豊かな消防隊の命を奪った。結局、乗員134名が死亡し、スカイホーク一個飛行隊分が全損となった。
  8. 幸運にもその場を退避できたのが若き日のジョン・マケインで現在アリゾナ州選出上院議員だ。マケインの乗機A-4Eは発火した機材と同列にあった。発火したと見るやマケインは機外に飛び出した。四か月後の1967年10月26日にマケインはハノイ発電所を爆撃中にSA-2対空ミサイルが主翼を引き裂いた。マケインは機外脱出しハノイ北方トルクバック湖に着地し捕虜となり、6年間収容された。
  9. ベトナム戦末期でも海軍海兵隊のスカイホークはあいかわらず多数の出動をし、結局195機を喪失した。海兵隊所属のスカイホークによる1973年の空襲が米軍機によるベトナム戦最後の攻撃となった。
  10. その後もスカイホークは米軍装備として残った。海兵隊は信頼度高い対地支援機として手放すのがつらかったらしく、高性能のA-4Mを調達したほどだ。高性能エンジンに換装し、機関銃弾を追加し、初期のマーヴェリックミサイルやレーザー誘導爆弾の運用が可能となった。この型はハリヤーが登場した1980年代まで供用された。高速だが鈍重なファントムを飛ばしていたブルーエンジェルス曲技チームは1974年から1986年まで同機を使った。
  11. スカイホークは「アグレッサー」機として海軍の訓練飛行で引っ張りだこだった。皮肉にもMiG-17と飛行速度と操縦特性が似ているせいだった。トップガン学校でも多用され、ファントムやトムキャットのパイロットに低速ながら操縦性能が優れる敵機への対応方法を教えた。高信頼性、簡潔な機体構成、運用経費が低い(F-15が毎時42千ドルに対し3千ドル)ことが組み合わさり、スカイホークは1990年代になっても練習に多用された。現在も民間企業が軍用練習機として使用中。
中東の鷲として
  1. ベトナム戦争たけなわのころ、中東でもアラブ・イスラエルの紛争が熱くなっていた。スカイホークはここでも最前線で奮闘した。A-4の90機がヘブライ語でアイート(鷲)と命名され、イスラエル空軍に1967年で供用開始された。機体はA-4H型に改装され、テイルパイプ延長が特徴で熱特徴を下げようとしたのだ。A-4HではJ52エンジンに換装され機関砲も強力な30mmアデン砲に代わった。イスラエル軍は地上掃射機能を重視した。1973年にはさらに強力なA-4Mを調達し、イスラエル制式名をA-4Nとした。
  2. スカイホークはイスラエル空軍の主要攻撃機材となり、エジプトとの大消耗戦の初期から活躍した。5機がエジプトのMiG-21の餌食となったが、1970年5月にはイスラエルのスカイホークガMiG-17を非凡な方法で返り討ちにしている。以下はエズラ・ドータン大佐の回想だ。
  3. MiGの高度まで下降し、うち一機の尾部についた。両方のポッドから50メートルで発射したところ、ロケット弾はゆっくりとMiGの下を通過し、パイロットは気づいていないようだった。そこで二回目の斉射をしたところMiGは大爆発して視野から消えた。
  4. ドータン大佐は残るMiG-17の四機編隊を追い、低高度でその一機を追い詰めた。
  5. その機は乾河に逃げ込むつもりで鋭くバンクした。こちらは570ノットは出ており、追い抜かないように注意した。減速にあらゆる手段を使った。操縦かんを引いたのは接近しすぎたためで敵機は距離を広げたが二機の追いかけっこだった。敵機が右バンクするとこちらも同じ操作をした。今度は急角度で左バンクした。こちらも追随した。その後敵機に機関砲を斉射した。左主翼が引き裂かれMiGは右にロールし地上に激突した。
  6. ただしスカイホークは1973年のヨムキパー戦争で多大な損害にあう。進軍するエジプト機甲部隊攻撃に向かったが、MiG-21が上空援護にあたっていたうえ、長距離性能のあるSA-6地対空ミサイル部隊がスエズ運河に展開していた。イスラエル地上部隊が侵攻部隊を叩くまでSAMが恐るべき威力を発揮した。イスラエルの喪失は53機に上り、当時供用中のスカイホークが200機だったので大損害だ。
  7. 手荒い扱いをうけたがイスラエル空軍で重要な役割をその後も続け、レバノン戦でもMiG-17を一機撃墜している。イスラエル最後の機材が訓練用途から退役したのは2015年だった。
英海軍の悩みの種
  1. 1982年、アルゼンチン軍がフォークランド諸島を占拠した。英国はこれに対し揚陸任務部隊を派遣し、奪還を図った。アルゼンチンに対抗できる海軍力がなく、陸上基地から発進の戦闘機で英海軍艦船に対抗させた。
  2. アルゼンチンのエタンダール戦闘機がエクゾセ対艦ミサイル(射程43マイル)で艦船二隻を沈めたことはよく知られている。だが当時のアルゼンチンに空中発射式エグゾセは4発しかなく、対艦攻撃は古めかしい方法で実施せざるを得なかった。スカイホークB型C型あわせ48機が動員され、海軍もA-4Qを飛ばした。米国の武器禁輸措置で射出脱出できない機材もあり、防御装備もほとんどなく、戦闘空域に到達するため途中KC-130ハーキュリーズの給油に頼らざるを得なかった。
  3. 到着すると各機は英海軍の高高度対応シーダートミサイル防衛の中を突っ切り、シーハリヤーの哨戒空域を避け、接近すれば短距離シーウルフ、シーキャットの個艦防御手段をかいくぐり通常爆弾を艦の真上から投下するのだった。艦船には4.5インチ複用砲があり、空中炸裂弾を撃って来る。アルゼンチン側に不運だったのは信管故障の多発で、直撃したのに不発におわることもあった。
  4. 英軍がフォークランド上陸を開始するとアルゼンチン航空部隊は5月21日からのサンカルロス戦に全力投入し、5日間にわたる激烈な海空戦でスカイホーク部隊のほぼ半数22機を喪失した。このうちシーハリヤーが8機を、対空砲火が2機、ミサイルと事故で残りを撃墜している。
  5. 一方でA-4により駆逐艦コベントリー、フリゲート艦アンテロープおよびアーデント、上陸支援艦ガラハドが喪失させられ、駆逐艦フリゲート艦多数が損傷している。
  6. スカイホークには別の武勇伝がある。クウェート空軍が29機を運用していたが、サダム・フセインの軍が同国を侵攻した1990年8月2日、A-4KUがイラク特殊部隊を満載したヘリコプター3機を撃墜し、メディナ装甲師団の戦車部隊に掃射攻撃を加えた。二日目に入るとクウェート空軍は砂漠地帯の道路から発進した。航空基地がイラク空爆で使用できなくなったためだ。クウェートが屈服するとA-4全機はサウジアラビアに退去した。米国主導の連合軍が砂漠の嵐作戦で1991年にクウェートが解放されると、クウェート空軍スカイホーク部隊は戦闘ミッション数千回をこなし、一機をレーダー誘導ミサイルで喪失している。あるクウェート空軍パイロットは自分が使っていた基地内事務棟を500ポンド爆弾で自ら粉砕する珍しい体験もしている。
  7. その他にもインドネシアがA-4で東チモールの反乱勢力を鎮圧している。マレーシア、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドの各国空軍もスカイホークを運用し後者3カ国はそれぞれA-4S、G、Kと呼称していた。
  8. アルゼンチン、ブラジルはともにスカイホークを供用中だ。ブラジル機はクウェート空軍から購入したもので、大幅改修された。長年にわたり、南米唯一の艦載戦闘機だったが、空母サンパウロ(旧フォッシュ)が2017年2月に退役した。しかしブラジルのスカイホークAF-1は退役しておらずアルゼンチン空軍には改修型A-4Rファイティングホークが残っている。
今も残るスカイホークの偉業
  1. A-4は簡素な設計、費用効果が高い特徴という近年の戦闘用航空機でともすれば軽視されがちな特徴を実現した機材だ。軽量かつ取扱いが容易で相当の打撃力を発揮しつつ不必要な装備は省いている。
  2. だがスカイホークの物語にも別の面がある。米、イスラエル、アルゼンチンの各国パイロットは敵防空網の中に飛び込む急降下攻撃で相当の被害にあった。
  3. スカイホークの機体価格は750千ドルで現在の6ないし7百万ドルに相当する。今日のペンタゴンはF-35ステルス戦闘機でこの13倍の価格を支払っている計算になる。
  4. それだけの負担で得られる効果を相殺できるか考える必要があるが、改めてスカイホークを操縦したパイロットの勇気には敬意を感じる。危険なミッションに投入されがスカイホークは今日では受入られない大損害を経験しているのだから。■
Sébastien Roblin holds a master’s degree in conflict resolution from Georgetown University and served as a university instructor for the Peace Corps in China. He has also worked in education, editing and refugee resettlement in France and the United States. He currently writes on security and military history for War Is Boring.
Image: U.S. Navy

2017年8月26日土曜日

米、中、露の爆撃機が日本周囲を飛行する特異な日になった8月24日


8月23日から24日にかけて特異な飛行が日本・韓国周囲で発生してたことが分かりました。これが「特異」なのかこれからも発生するのかが問題でさらに朝鮮半島情勢も加味するとその意図を正確に理解していかねばなりませんね。航空自衛隊のスクランブル回数もこれでは増えるばかりです。大丈夫でしょうか。

U.S., Chinese And Russian Bombers Each Flew Air Patrols Over East China, Sea Of Japan Close To The Korean Peninsula In Last 24 Hours

米、中、露三国の爆撃が24時間以内に東シナ海、日本海上空から朝鮮半島付近まで飛行していた


 Aug 24 2017 - 0 Comments

 

  1. 8月24日にはロシアのTu-95ベア編隊も韓国領空近くへ進出していた。
  2. Tu-95MS戦略爆撃機二機が韓国の防空識別圏に侵入し、韓国空軍戦闘機がスクランブルし「侵入機」を数マイル離れた地点から追尾した。この出来事はロシアが朝鮮半島に接近飛行すること自体がまれなため注目される。
  3. 一般的にADIZは「陸上あるいは海上の空域で国家安全保障の観点から民間機の識別、位置情報および管制を行う場所」とされる。
  4. ADIZは領土の先にまで設定されるので該当国は敵意ある航空機への対応時間で余裕が生まれる。許可なく識別圏内を飛行する機体は脅威対象と認定され敵機の扱われることとなり、戦闘機による迎撃対象となりVIDすんわち視覚上の識別を受けることになる。
  5. 「ロシア機編隊は昨日午前、韓国防空識別圏に侵入し韓国空軍機が緊急発進した」と韓国聯合通信が軍関係者の発言を伝えている。ただしロシア機は韓国領空を侵犯していないと空軍は説明。
  6. ロシア国防省によればベア編隊はスホイSu-35S戦闘機編隊およびA-50早期警戒管制機が支援した。航空自衛隊も迎撃対象とした。
  7. ロシアは近隣国の防空識別圏を認めず圏内に侵入する場合もあり、この場合なんらかの国防関連の意図があると思われる。2017年5月3日にはTu-95MSベア二機にSu-35SフランカーE二機編隊とA-50メインステイの支援を受けアラスカADIZ内に侵入し米空軍F-22ラプター二機がチャリオット南方50カイリ地点で迎撃している。
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23 AUG : JASDF Fighters scrambled to intercept 2x RuAF Tu-95 Bears over the Sea of Japan & Pacific Ocean

  1. ただしこの24時間以内に飛行したのはロシア機だけではない。8月24日、航空自衛隊は中国空軍の西安H-6K長距離戦略爆撃機6機編隊を韓国防空識別圏の南方で迎撃している。下に日本を目指した同編隊の航路を示す。
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24 AUG : JASDF Fighters scrambled to intercept 6x Chinese AF H-6's over the East China Sea & Pacific Ocean

  1. さらに同地域では米空軍B-1Bランサー爆撃機も常時活動しており、CBP(連続爆撃機プレゼンス)をグアムのアンダーセン空軍基地から展開している。報道によれば8月24日にはグアムから韓国へB-1二機が飛んでいる。

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At present 2xB-1B bmbrs (cs Deaf01flt) are on the route from Guam twrds Taiwan (prob a FONOPS over S.CH.Sea). MARSA tnkrs (cs Cylon21flt).

  1. アジア太平洋地区ではB-52、B-2爆撃機も核抑止力任務を米本土およびアンダーセン基地から定期的に展開している。その中で中国ADIZを侵害することもある。2013年11月にはB-52爆撃機二機がグアムを飛び立ち、東シナ海上空のADIZに侵入し中国が設定した規則を無視した。この際は尖閣諸島上空の飛行を意図的に回避している。■
A big thank you to @phxasc for the heads-up!
Top image credit: Sputnik News

2017年8月25日金曜日

米海軍で相次ぐ衝突事故は某国ハッカーによるものなのか


これが本当なら軍艦の保安体制をいかに強固にしても民間商船を乗っ取れば海軍力を脅かすことができるはずです。商船の数は膨大でかつセキュリティ対策もばらばらなため狙われやすくなってしまいます。米海軍が世界の笑いものだとまで公言してはばからない国があり、まっさきに関与を疑われるでしょう。しかし日本近海でも発生した事案までハッカー集団のしわざとすれば、日本国内に実施能力を有する協力者がいることになります。思い当たる筋はありますが、口だけの反体制派であり、批判がすきなだけの人たちなのでこの説は怪しくなっていますね。


Could hackers be behind the US Navy collisions?

米海軍海上衝突事故の背後にハッカーがいるのか

USSフィッツジェラルドは2017年6月17日に民間商船と衝突事故に巻き込まれた。横須賀海軍基地へ帰港した事故翌日の姿
TYLER HLAVAC/STARS AND STRIPES


 
By ELIZABETH WEISE | USA Today | Published: August 24, 2017


SAN FRANCISCO (Tribune News Service) — 米海軍艦船で相次いで発生した民間商船との海上衝突事故の裏にハッカーがいるのか。専門家の意見では可能性は限りなく低いながら不可能ではないとし、米海軍が調査を開始した。
  1. ツイッターの噂では、衝突事件二件はサイバー攻撃あるいはジャミングが原因だ。今年に入り米海軍関連の事故が連続4件発生しており、うち二件が死亡事故になったが高度なコンピュータ装備を備えた軍艦で航法上の過ちが起こったことから世界規模の米政府へのサイバー攻撃へ懸念が生まれている。
  2. 海軍作戦部長ジョン・リチャードソン大将もツイッターで今週月曜日にサイバー侵入や妨害活動の証拠はないが、「想定できる可能性すべてを検討する」と述べた。
  3. 技術に詳しい専門家の言ではGPSがハッキングされ艦の航法装備が悪影響を受けるシナリオは可能としながら今回の海軍事例で攻撃の証拠はないと強調する。
  4. 「証拠が見つからないため今のところは乗員の不注意が理由と見ていますが、海軍艦艇が警戒していなかったとは思いたくありません」とテキサス大オースティン校のトッド・ハンフリーズ教授が述べている。教授はGPSのセキュリティが専門だ。

米海軍が調査に乗り出す

  1. 今週月曜日にUSSジョン・S・マケインがマレーシア沖合で民間タンカーと衝突し、乗員10名が行方不明、5名が重軽傷となった。6月17日にはUSSフィッツジェラルドが民間貨物船の衝突を受け7名が死亡している。
  2. 海軍は大混乱だ。水曜日にはジョセフ・オーコイン中将が第七艦隊司令長官を解任されて、月曜日に世界規模で艦艇運用を停止し安全点検させ根本原因を探ろうとした。
  3. 航法ソフトウェアの妨害あるいは誤作動を招く技術はすでに存在するが米海軍は強固な暗号化でGPSを使い、妨害は極めて困難なはずとハンフリーズ教授は述べる。
マラッカ海峡の衝突事故でUSSジョン・S・マケインの左舷に生じた損傷。同艦はチャンギ海軍基地(シンガポール)に到達した。
JOSHUA FULTON/U.S. NAVY

  1. 装備を出し抜くには「記録およびリプレイ攻撃」と呼ばれる技術を使うしかないと教授は述べる。つまり衛星経由で海軍艦船に送付される暗号化位置データを記録し少し遅れて記録内容を再生し艦船に指示するのだ。「これで艦船に実際の場所ではない情報を送ることになります」(ハンフリーズ)
  2. これはきわめて高度かつ実施困難なハッキング技術で航法関連のデータストリームを各方面で記録してから二か所以上から信号を送信する。近隣を航行中の艦船が誤った情報を受けとらないように送信は対象艦船のごく近い場所で送信する必要があり、無人機複数を投入することになるはずだ。

GPSハッキングは可能

  1. 非実現性な話に聞こえるが決して不可能ではないとハンフリーズ教授は述べる。2013年に教授は時価80百万ドルするヨットのGPS装備を欺瞞し数百ヤードも航路から外れた場所に移動させ危険性を立証している
  2. リチャードソン作戦部長も二か月未満で二回も「きわめて深刻な事件」が発生したことで「今のままでいいのかと重大な懸念が生まれた」と述べている。海軍はフィッツジェラルド事件の原因は当直乗組員の状況認識の欠如だとする。
  3. 米沿岸警備隊で海上運航装備を統括していたデイナ・ガワードもハッキングが米海軍の海上衝突事故の原因とは見ていない。
  4. 沿岸警備隊で艦長も務めた本人によれば長年の海上航法の経験からとくに交通量が多い地区では衝突につながる単純な過誤が容易に生まれるのだという。「人的エラーが発生しやすい困難な場所」だという。

ロシアのハッキング事例

  1. サイバー攻撃で衝突したと信じる向きは軍組織に能力があると知っているからだ。例としてガワードは悪意ある勢力が商船の非暗号化航法データに目を付け短時間のジャミングで海軍艦艇に向かわせる可能性があるという。あるいはハッカー集団が貨物船のGPSを乗っ取り航路を外すよう指示するという。
  2. 「一方にだけ責任があるはずがない」と英国王立航海大学の学長を務めたデイヴィッド・ラスト教授が述べる。「脆弱な方を攻撃すればいいのです。この場合は民間商船です。実際にそうだったと言うつもりはありませんが、もし自分が実行犯ならそうしますね」
  3. 北朝鮮、中国、ロシアの軍部にGPSジャミング能力があることは知られているとガワードは述べ、GPSのジャミング、欺瞞工作は以前からあり、実際に発生している。
  4. 6月に黒海を航行中の20隻以上の艦船からGPS装備が誤作動し航路より19マイルも外れたロシアのゲレンジック空港を表示したとの報告がある。「あたかも艦船が空港上に駐機している」ようだったとラスト教授がコメントしている。ハンフリーズ教授はこの事件はほぼ全なGPS攻撃事例であり、「今後も発生する」という。■

©2017 USA Today
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2017年8月23日水曜日

★米海軍で秘匿性最高のUSSジミー・カーターの内側



ジミー・カーターはまだ存命ですが、潜水艦勤務士官だった本人からすればこの命名に感じるものが多かったでしょうね。(原子力動力の原理を正しく理解する初の大統領だったはずです。)シーウルフ級はこうしてみるとバラバラな命名基準でもし予定通り多数建造していたら艦名の混乱が避けられてなかったでしょうね。

 


Inside the USS Jimmy Carter: America's Most Secret Attack Submarine Ever

USSジミー・カーターの内側、米海軍で最も秘匿度が高い攻撃型潜水艦
August 18, 2017


  1. 2013年1月20日、シーウルフ級攻撃型潜水艦USSジミー・カーターは母港ワシントン州バンゴーを出港し、ほぼ二か月後に真珠湾に修理のため入港した。
  2. 謎に包まれた航海だ。初の海上任務で同艦がどこに行ったのか、乗員150名が何をしたのか不明だ。シーウルフ級は米軍で最も秘匿性の高い装備であり、そもそも海軍の「沈黙の部隊」に関する情報を探すのは困難だ。
  3. ジミー・カーターが何らかの任務を行っていたことはわかる。同艦の公式年鑑ではミッション7とだけ記載されている。「外部支援が全くない中で極めて厳しいストレスがかかる環境で任務を遂行し、USSジミー・カーターの伝統たる死活的国益の追求における優秀な成果を続けた」。
  4. 同艦の公式記録ではミッションに関する記載に7月ピクニックとかハロウィーンパーティーが見られる。だがミッション7で大統領殊勲部隊章を受けており、「武装した敵相手に類まれな英雄的行動を示した」と公式海軍記録にある。
  5. シーウルフ級最終建造艦ジミー・カーターは唯一無二の存在だ。建造中にペンタゴンは艦に100フィート2,500トンのモジュール多用途プラットフォームを挿入し、水中無人艇、SEALs他の搭載能力が備わった。
  6. さらに重要なのは同部分は砂時計のような形で海中通信線を見つけ盗聴器を海底に敷設できるようになっていることだ。同艦がペンタゴンのステルススパイのひとつであることはまちがいない。
  7. もう一つのヒントがミッション7での大統領殊勲部隊章である。海軍でこれは海軍十字章に匹敵する、つまり上から二番目の賞だ。受賞基準としてミッションが「極めて困難かつ危険」であったことを意味する。だが海軍長官による同艦の2013年実績もあいまいな記述に終始している。
  8. 同様に目につきにくい水中研究開発分遣隊とともにジミー・カーターは「米国の国家安全保障上死活的な重要度を有する極めて難易度の高くかつ達成困難な潜水艦単独運用を無事達成した」という説明がある。両部隊が「数々の障害を乗り越え難易度高く複雑な任務を事故を安全理に実施した」のだという。
  9. 報告書添付の写真では艦長ブライアン・エルコウィッツ中佐他幹部が感状と付属三角旗を手にしている。海軍の検閲で他の幹部の顔は黒塗りされている。
  10. War Is Boringは情報の自由法により上記書類を入手した。海軍の全艦船、潜水艦、航空隊、戦闘部隊は海軍歴史伝統本部(ワシントンDC)へ年間記録の寄稿が義務付けられている。だが内容は特定かつ詳細に記載する必要はない。ジミー・カーターでは秘匿の壁がたえず取り巻いている。
  11. そもそも潜水艦の情報を守る壁がはだかるが、海軍はシーウルフ級について口を堅く閉ざしたままだ。最高性能の攻撃型潜水艦を目指した同級だが冷戦終結で建造隻数を削られ、ハイテクのソ連潜水艦の脅威も消えていた。30隻建造の予定がわずか3隻各30億ドルで調達した。潜航時排水量9,100トン超のシーウルフ級は史上最高額の攻撃型潜水艦となり潜水艦全体でも上から二番目の高額艦だ。
  12. 海軍はUSSシーウルフ、コネチカット、ジミー・カーターの三隻を潜水艦開発第五部隊に統合した。同隊の無味乾燥なウェブサイトでは新型水中聴音装置や遠隔操作潜航体の試験評価にあたるとある。同隊は北極海での新戦法開発も行っている。
  13. 同隊は情報収集について触れていないが、実験任務が専任のような名称だが海軍ではこの種の名称を特殊任務やエリート部隊につけることが多い。テロ集団を追い詰めているSEALのチームシックスが有名だが、公式には同隊は海軍特殊作戦開発集団である。海軍はスパイ艦を米空軍と共同して運用するが「ミサイル射程距離測定艦」と呼ぶ。大統領とその幕僚を輸送する飛行隊は海兵隊ヘリコプター第一飛行隊だが今でも略称はHMX-1であり、「実験」任務の出自を残している。
  14. ジミー・カーターが実際にスパイミッションをこなしていることを示すのが同様に謎に包まれたUSSパーチがジミー・カーター就航の四か月間に退役していることだ。海軍によればパーチは最多の受勲艦で大統領殊勲部隊章も数回受けている。
  15. 1974年に完成したスタージョン級攻撃型潜水艦のパーチはソ連通信情報の収集用に後年改装されている。1978年から1979年にかけ同艦は日本北方のオホーツク海に出動しアイヴィーベルズ作戦の呼称で通信線を盗聴した。
  16. 「海軍はNSAの支援をうけパーチをオホーツク海に送り録音ポッド二個目を設置したことで、盗聴地点が増えた」とシェリー・ソンタグとクリストファー・ドリュー共著のBlind Man’s Bluff: The Untold Story of American Submarine Espionageにある。「同艦は今まで誰も立ち寄れなった遠隔地の危険海域に派遣された」という。
  17. オホーツク海での成功によりさらに多くのミッションが混雑したそれだけ危険なバレンツ海で実施されることになった。ソ連の対潜部隊から身を隠すためパーチは氷山の下に潜み混雑した航路に侵入した。
  18. そのほぼ10年後に海軍はパーチを大修理した。1991年に工事が完了した同艦は潜水艦開発第五戦隊に加わった。
  19. ソンタグ-ドリューの共著は同艦退役前に出版されているがジミー・カーターの艦中央部の延長工事についてもパーチがソ連領海で使ったのと同様の装備を収めるためと説明している。海軍がNSAと共同でその後も改良を加えているのは疑う余地がない。
  20. 建造所のジェネラルダイナミクス・エレクトリックボートが艦体を組み立てている2001年委NSA長官マイケル・ヘイデン中将がウォールストリートジャーナル取材で海中ケーブル線切断任務の噂を一笑に付している。ただしジミー・カーターの任務内容ではそれ以上論評していない。
  21. その二年後に同紙は再び同艦の任務に水中盗聴があると「その筋に詳しい向き」の発言を引用している。就役後十年近くが経過しているが、同艦の任務内容はほとんどなにもわからないままだ。
  22. ジミー・カーターのミッション7の詳細内容や独特の運航実績はさらに10年以上待たないと何もわからないのだろうか。その場合も海軍公式発表よりもソンタグ-ドリュー共著作のような図書の方が情報量が多いのだろう。■
This first appeared in WarIsBoring back in early 2016.


2017年8月22日火曜日

ますます劣勢になる北朝鮮の通常兵力が核兵器依存につながる



F-35の配備でますます劣勢を自覚する北朝鮮が自暴自棄になり日韓両国にむけて先制攻撃をする可能性が増えないか心配です。逆に言えば北朝鮮に退路はもうないのですが。

Aerospace Daily & Defense Report

F-35 Is Newest Thorn In North Korea’s Side

F-35は北朝鮮から見れば最新の棘だ

Aug 16, 2017James Drew | Aerospace Daily & Defense Report

ロッキード・マーティンF-35の日韓両国配備は北朝鮮の通常兵器での劣勢拡大を明らかにする効果がある: U.S. Marine Corps

  1. 米海兵隊は自らを「槍の先頭」と自慢するが東アジアでは「グリーンナイツ」の海兵戦闘攻撃第121飛行隊(VMFA-121)は氷山の頂点以上の存在で、実戦投入可能なロッキード・マーティンF-35最初の十数機を配備した飛行隊として今後数十年にわたり同地域に駐留することになりそうだ。
  2. 2020年代初頭には北朝鮮は米最新第五世代戦闘機100機超と対峙することになり、うち42機が日本、40機が韓国所属でここに米空軍・海兵隊・海軍の前方配備機材が加わる。
  3. 中国・ロシアの支援がなければ北朝鮮に共用打撃戦闘機部隊に対応する可能性は皆無となる。制空し、ミサイルを地上で捕捉破壊し、地上部隊の前進を支援するのが同部隊の任務となる。北朝鮮には旧ソ連製および自国開発レーダーや地対空ミサイルがあるが、ステルス機を事実上止められない。
  4. Randコーポレーションのセキュリティ専門家によればステルス機投入で北朝鮮の「通常兵器の著しい不利性」があらわになるという。だからこそ北朝鮮は核兵器とミサイル開発に躍起となっているのだ。
  5. 北朝鮮に核濃縮工場が三か所あるといわれ、核弾頭30ないし60個があるはずだ。大陸間弾道ミサイル三種類を同時開発中でこのうち二段式火星-14型を7月に二回発射した。
  6. 北朝鮮は核兵器を西側軍侵攻を食い止める究極の手段と見ており、連合軍が先制攻撃の兆候を見せれば一気に短距離ミサイルで韓国や日本国内の軍事施設や主要都市を攻撃するだろう。
  7. 「あちら側は通常兵器で相当不利と認識しており、特に航空兵力不足を痛感しています」とRandの上席国防政策研究員J・D・ウィリアムズは解説する。「現指導体制の狙いを見れば通常兵力で格差が広がる一方の中で一気に穴を核で埋めようとするのは明白です」
  8. 北朝鮮は核兵器、弾道ミサイルの他に特殊作戦集団の整備に注力しており、高性能機材や防空装備の調達は後回しにしている。朝鮮人民軍空軍には中国製ソ連製の旧式戦闘機多数があり、対空ミサイルの中心はベトナム戦当時のSA-3、SA-5が近代的なS-200を一部配備している。最新対空ミサイルはKN-06で今年初めに実証している。
  9. これに対する韓国空軍はノースロップF-5、ボーイングF-15K、ロッキードF-16、KAIのFA-50を運用する。日本の航空自衛隊は三菱F-2、F-15があり最近通常離着陸型のF-35Aの受領をはじめたところだ。
  10. ウィリアムズによれば北朝鮮は通常兵力で劣勢になる状況を認識するからこそ連合軍部隊に大損害または壊滅的被害を与える手段に目を向けているのだ。「そこでF-35が新しく登場すると動きが加速します。ただしこの傾向は前からあり同機が直接刺激するわけではありません」
  11. Randで北東アジア軍事情勢を専門とするブルース・ベネットは通常兵力面で北朝鮮が格差を広げている状況は不安定を招く効果があるという。「新型機が配備されたとしましょう。あちら側の地対空防衛能力では対応できませんので、『地上にある間に攻撃しなくては』と思うようになるでしょう」というのだ。「そのためミサイルや核兵器またはその他兵器を使い主要航空基地を攻撃し脅威を取り除こうとするでしょう。両陣営に先制攻撃に向かう同機があるのです」
  12. 海兵隊はVMFA-121は岩国基地で実戦投入可能な状態にあり、韓国には三月にはじめて移動し、フォールイーグル演習に参加したと認めている。「F-35Bを岩国海兵隊航空基地に常駐させ日本で作戦投入可能にしておくことで第三海兵遠征部隊による米国の同盟国への責務の遂行の支援が可能となります。第五世代機のステルス、精密攻撃、多機能センサーの各性能が短距離離陸垂直着陸を活かした前線運用能力に加わり強力な戦闘爆撃機になります」
  13. 空軍のF-35Aも数か月で太平洋地区に移動する予定だ。空軍はすでに今年初めにヒルAFB(ユタ州)の第34戦闘飛行隊を太平洋に展開すると発表していた。同隊は4月に初の海外展開を英国で行い、さらにバルト海諸国にも共同訓練の形で進出した。
  14. 米国防総省は空軍向けF-35Aを計1,763機、Stovl型と空母運用型を合計693機海兵隊・海軍向けに調達する予定。F-35Aは誘導方式B61-12熱核爆弾が搭載可能。
  15. 日本は2011年12月にF-35導入を決定し、海外軍事販売制度を利用し42機調達する。うち38機は国内生産で名古屋の生産施設で製造が今年始まっている。
  16. 韓国向け引き渡しの開始は来年で、一号機(AW-1)の生産がフォートワース製造ラインで始まった。引渡しは2021年まで行われる。■
あ、この理屈では北朝鮮は核兵器を放棄すれば貧弱な通常兵力しか残らず西側の方位の前に弱体をさらすことになります。貧者の核として核兵器による国体護持をねらっているのが現在の北朝鮮ですので、核を使えないままにされれば国が消滅しかねないのです。


2017年8月21日月曜日

USSジョン・マケイン衝突の第一報



UPDATED: USS John McCain Collides with Chemical Tanker in the South China Sea; 10 Sailors Missing, 4 Evacuated

USSジョン・マケインが化学タンカーと南シナ海で衝突、乗組員10名行方不明、4名搬送ずみ

August 20, 2017 8:17 PM • Updated: August 21, 2017 12:02 AM
写真 USSジョン・S・マケインが航行中。 June 17, 2017. US Navy Photo



  1. USSジョン・マケイン(DDG-56)がリベリア船籍の化学タンカーアルニックMC(3万トン)と現地時間月曜日5:24 a.m(日本時間6:24a.m.)、シンガポールに近い南シナ海で衝突した。同艦は現在自力でシンガポールのチャンギ海軍基地に向かっている。乗組員5名が負傷し、10名が行方不明だ。
  2. 第七艦隊が以下発表している。
  3. 「負傷した乗員のうち4名はシンガポール共和国海軍のピューマヘリコプターでシンガポール病院へ搬送され深刻な状況ではない。「五名目の乗員は医療手当はこれ以上不要な状態だ」
  4. 残る乗員が浸水箇所数点に奮闘中だと海軍関係者がUSNI Newsに日曜日夜に伝えている。推進力、電力は限定的だが移動途中の同艦の通信状態は良好だ。強襲揚陸艦USSアメリカ(LHA-6)が接近し支援を行っている。
  5. 「第一報ではジョン・S・マケインは左舷後方を損傷したとある」と第七艦隊は声明文を発表。「艦の損傷度と乗員安否を確認中で事故調査は今後実施する」
  6. 第七艦隊によればシンガポール海軍からSSギャラント(97)、ヘリコプター数機と沿岸警備隊バスキング・シャーク(55)が救援中。USSアメリカのMV-22、MH-60も事故対応にあたっている。
  7. 今年6月17日にはUSSフィッツジェラルド(DDG-62)が商船ACXクリスタルと衝突し、第七艦隊は当時当直中の乗員数名をけん責処分にしたばかりだった。
  8. マケインは前方配備部隊の一員として日本から運用中。艦名は米太平洋軍司令官を務めたジョン・S・マケインJr大将に由来する。■