2021年4月26日月曜日

インドネシアが潜水艦ナンガラの沈没を確認。53名全員死亡。艦体が三つに分断されている理由は不明。艦体引き上げが次の焦点へ。

 UPDATED: Indonesian Navy Finds Missing Submarine Wreckage, All Aboard Dead - USNI News

By: Dzirhan Mahadzir

April 24, 2021 8:55 AM • Updated: April 25, 2021 9:17 AM

KRI Nanggala (402) in 2015. US Navy Photo

This post has been updated with additional information on the loss of KRI Nanggala.

 

ンドネシア軍は攻撃型潜水艦KRIナンガラ(402)の残骸を海底で発見し、艦内の53名全員の死亡を確認した。

 

記者会見が4月25日開かれ、国軍最高司令官ハッジ・チャヒジャント空軍元帥が観測船KRIリゲル(933)が現場海域を複合ビームソナーと磁力計を使い、海底の画像を作成し、シンガポールの潜水艦救難艦MVスイフトレスキューが遠隔操作潜水艇(ROV)で現場を視認した。

 

チャヒジャント元帥は画像から潜水艦の部品、破片が散乱しており、Mk 11潜水艦脱出用スーツも確認され、潜水艦が沈没し艦内の全員が死亡したのは明らかだと述べた。

 

記者会見にはインドネシア海軍司令官ユド・マルゴノ大将も同席しており、同艦は三つに分解し水深2,750フィート地点に沈んだと述べた。インドネシアメディアは同提督が乗組員50名と特殊部隊隊員7名合計57名が搭乗可能なので53名というのは上限以内と述べたと伝えている。ナンガラは通常33名から36名で運用するため、事故当時に同艦に載っていた人数について質問が集まっていた。同提督は2012年の韓国での大修理のあと、同艦に特に大きな問題は発生していないとも述べ、仮に信頼性に問題があれば魚雷発射演習に同艦を投入しなかったはずとも発言。

 

チャヒジャント元帥はインドネシア側が国際潜水艦脱出救難連絡事務所 (ISMERLO) と連携中とし、潜水艦の回収に国際支援を求めている。

 

現場にはオーストラリア海軍フリゲート艦HMASバララット(FFH-155)、シンガポール潜水艦救難艦MVスウィフトレスキューが展開しており、米海軍もP-8ポセイドン一機をバリに金曜日に展開しており、捜索活動を支援する。

 

インドネシア軍が同艦が行方不明になったと発表した翌日に残骸が見つかった形となった。

 

潜水艦内部の部材も残骸として見つかったことで同艦は行方不明から沈没に区分が変わった。

 

見つかった部材には韓国表記のついたパイプカバー部材もあり、2012年の韓国での大改修の際につけられたものだ。魚雷ストレイナー、グリース容器は潜望鏡の使用で必需品だ。チャヒジャント元帥はあらためて破片、デブリがみつかったことで同艦の喪失が裏付けられたと語った。■


バイオハイブリッドロボットで生体の筋肉組織と機械部品の融合を目指す米陸軍研究本部の最新動向

 The first applications for bio hybrid robotics the team are expected to focus on include legged platforms, similar to LLAMA, a research platform developed through the Army’s Robotics Collaborative Technology Alliance.

バイオハイブリッド技術初の応用として開発チームは四脚構造の本体を完成させる。外観は陸軍のロボット工学機連携技術開発アライアンスが開発下LLAMAに似ている。U.S. ARMY



米陸軍研究本部の技術陣からバイオハイブリッドロボット技術の初期段階の概要について説明を受けた。

 

ぎこちない動作のアンドロイドから敏捷な動きで生体により近づくロボットの製造へ道を開くべく、陸軍研究本部(ARL)はバイオハイブリッドロボット技術のハイリスク研究にとりかっており、ゆくゆくは生体組織と機械部品の融合をめざす。

「これは完全に新しい研究分野で、生まれたばかりの技術だ。生体の筋肉組織あるいは細胞を大型機構に統合して運動を生体装置で制御する技術の研究は2000年以降始まって、2010年代初めに加速化された。ということで新技術なのだ」と研究開発にあたるディーン・カルバー博士が述べている。「それだけにこれからさらに進歩の可能性があり、これまで得られた知見を活用できそうだ」

本人はNextgovの取材で未来を見据えた研究と驚異的な成果につながる期待を生む応用に触れている。

大きな効果を生む可能性

カルバー博士は機械工学を学び、デューク大大学院でエナジー管理に興味を覚え、貯蔵エナジーから動作を得る複雑な方法の研究を始めた。

「卒業後は筋肉の作動原理研究が大きなテーマだった。生体にエナジーがどのように貯蔵されるのか、またどのように動作に使っているのか」とし、「こうした疑問への解答が思ったより解明されていないことがわかった。ロボット工学ではすでに応用策が研究されていたし、陸軍向けに新型車両の研究も進んでいた。私自身は今でも同じ問題の解答を模索している」

カルバー博士は2017年ごろからこの課題にとりくんできた。めざすのは長期間稼働でき、強靭性があり、作動しても高温にならないデバイスだ。

「答えは生体組織にあった」とカルヴァーは説明した。

現在陸軍で供用中の高性能ロボットは貨物を運搬したり、周囲の状況を記録する。車輪4つを装着することが多く、高さは1フィートから2フィート程度だ。舗装面なら時速2マイルで移動する。ただカルバーが指摘するように問題が二つある。移動手段が車輪になっていることとバッテリーで動力供給していることだ。

「野生の狼を見てみよう。重量は同じくらいだが、餌なしで数百マイル移動できる。短い睡眠で翌日も移動できる。両者の性能の差は歴然だ。ロボットで長距離運用が可能になれば、大きな進展となる。その手段は自然界を観察することで得る」

そこでバッテリーとモーターの組み合わせという固定観念ではなく、筋肉をアクチュエーターに使えば早く実現できるという発想が研究陣に生まれ、バッテリーの代わりに化学エナジーを利用する。カルバーによれば筋肉組織並びに他の生体構造ではエナジーを運動に変えル歳の真の利点は柔軟性だという。例えば、現在の四本足ロボットに舗装駐車場を横断させる指示を与えれば、うまくこなす。だが、砂利駐車場の場合、転倒せずに移動するのは簡単とはいえない。

その理由にマシンのアクチュエーターに柔軟性がないことがあり、モーターは想定外の事象に対応できない。

「野原を走ればウサギの掘った穴に落ちることもあるが、足から脳へ『ウサギ穴に落っこちた』との信号が来る前に体が穴の出現に備えるようにできている。生体制御系としてこの機能が備わっているが、別の見方をすれば筋肉や腱が微妙に屈曲伸展して、状況対応している。これと同じ機能を提供する」とカルバーは説明している。「ロボットが想定外で予測不可能な状況に遭遇すれば、適応が求められる。今回の研究がここで威力を発揮する」

画期的な新技術になる

バイオハイブリッド試作品は陸軍研究本部だけで完成させるわけではない。カルバーは「生体組織を機械部品表面につなげば、電気信号あるいは化学刺激で筋肉のオンオフができる」とし、「ばねのような収縮伸展を実現し、モーターより利点が生まれる」とする。

このため動物標本から採取した筋肉組織を実験室で培養し陸軍のニーズに対応する。

陸軍が新型ロボット開発に向かえば、モーターあるいはバイオハイブリッド筋肉アクチュエーターでほとんどの用途に対応できるとカルバーはみている。

「この問題に答えを出すためには筋肉組織がどのように作動しているかを真剣に理解し、電気信号、イオン、化学物質で作動させるシステムをどのように統合し、長く維持でき作動させる課題を解決する必要がある」とカルバーは説明しており、「現時点では学術界の協力者にこちらが開発したモデルの有効性の実証をお願いしている」

陸軍研究本部が目指す初期のバイオハイブリッド・ロボットは「現行の脚つき推進移動適応研究機構LLAMAや海兵隊の脚つき分隊支援装備LS3に類似してくる」という。

ARLにはデューク大、ノースカロライナ大と連携し実験を続けている。

Nextgovの取材でカルバーは軍事研究の意義を「新分野で主導的立場を確立」することにあるとしていた。現実を見れば、米国の敵対勢力に追いつくことが危険を生むかもしれない。

「バイオハイブリッドやバイオ関連の技術は今の規模で今の枠組みのままなら、『生物学を応用して強化すればいい』のだが、『生体を強靭にしている要素を学び、これを解明しゼロから作り上げ、ロボット、デバイス、メカ部品のみならず、自然界にみられる機能を取り入れたうえで、考え方も革命的に変え、機能もさらに伸ばす」とカルバーは述べた。「これだけ画期的な技術なので我が国が主導権を握りたいし、先頭を走る存在になりたい」■

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Army Explores Equipping Robots with Living Muscle Tissue

 

BY BRANDI VINCENT


2021年4月25日日曜日

海軍記念日に合わせ、強引に艦艇三隻を同時就役させたPLANだが、スピード建造で品質は大丈夫なのか他人事ながら心配。注目は台湾侵攻を狙う075型LHD。

China Commissions a Type 055 DDG, a Type 075 LHD and a Type 094 SSBN in a Single Day

左より ジン級SSBN、055型DDG、075型 LHDが 同時にPLAN 艦隊に加わった。


4月23日、人民解放軍海軍(PLAN)で主要艦艇三隻が同時就役という今までにない成果が生まれた。

三隻は055型駆逐艦(NATO名称レンハイ級巡洋艦)、075型LHD(NATO名称ユーシェン級)、094型SSBN(NATO名称ジン級)。

7万トン超が一日に就役したのはPLAN創設72周年記念日に合わせたもの。

就役式典は海南島三亜海軍基地で行われ、習近平主席が参列した。



055型駆逐艦大連 (105)

Type 055 Destroyer Dalian (105)Type 055 Destroyer Dalian (105)


055型駆逐艦は大連(艦番号105)と命名され、同級三号艦で、3月に就役した二号艦につづき今年二隻目となった。

055型駆逐艦は現在建造中の艦艇として世界最大で全長180メートル、満排水量13千トン(米海軍タイコンデロガ級巡洋艦、フライトIIIアーレイ・バーク級駆逐艦はともに9.800トン、英海軍45型駆逐艦は8,500トン)で、PLANの制式名称は「1万トン級駆逐艦」だが、米国防総省は巡洋艦と区分している。

一号艦「南昌」は2017年6月進水し、二号艦は2018年4月にともに上海の江南造船で建造されている。055型ではさらに2018年、2019年とつづけて2隻ずつ、2020年に1隻の建造が始まっており最終的に8隻となる。

南昌は2020年1月に就役した。055型の兵装は以下の通り。

  • 130 mm H/PJ-38主砲一門

  • VLS サイロ112 門

  •  H/PJ-11 CIWS一門、毎分発射速度 10,000 rd/min

  • HQ-10短距離ミサイル発射装置1

  • デコイ発射機

  • 魚雷発射装置

  • VLSサイロは64を艦前方に、48を後方に分けて搭載。型式は052D型と同一で、

  • 同心キャニスター発射装置Concentric Canister Launcher (CCL) となっている。

PLANは初期建造型の055型にHQ-9B対空ミサイルを搭載し200Kmの射程を誇る。

YJ-18A対艦ミサイル、新型中距離対空ミサイル、対地巡航ミサイルをYJ-18系として搭載しているのは052D型と共通している。

また新型対潜ミサイルYu-8Aも搭載しているとの推測がある。


075型 LHD 海南 (31)

Type 075 LHD Hainan (31)


075型ヘリコプター上陸ドック型艦(LHD)は海南(艦番号31)と命名され、同級の一号艦となった。

2019年9月に進水しており、2020年8月から海上公試を開始していた。上海の滬東中華造船で二隻がさらに建造中だ。

中国はLHDを半年ごとに一隻との驚異的なペースで

建造を進めている。


075型開発は2011年に開始された。

ヘリコプター空母で30千トン規模と想定された。

山地が多い台湾東側の地形を念頭にヘリコプター強襲上陸作戦能力の増強を狙っているようだ。

排水量36千トン、ヘリコプター28機搭載、ディーゼル機関で12,000 kW 16PC2-6B、CIWS4基搭載との噂がある。


075型一号艦の建造日数は記録的な短さだが、中国の艦艇建造は今やこれが普通になっており、他国ではまねができない。

LHD発注は全8隻との説があり、さらに大型の076型建造計画の噂もある。


094型SSBN長征18

Type 094 SSBN Long March 18

Type 094 SSBN Long March 18


三番目の艦艇は094型原子力推進弾道ミサイル潜水艦(SSBN)長征18で094型(09-IV型ともいわれる)の6番艦(あるいは7番艦)となった。

艦番号421がついた。

同級の一番艦は2007年就役している。


094型にはJL-2SLBMが12発搭載され、射程距離は

7,400km (4,600 mi)との推定がある。

艦の全長は135メートル。■


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China Commissions a Type 055 DDG, a Type 075 LHD and a Type 094 SSBN in

a Single Day

Xavier Vavasseur  24 Apr 2021





アフリカに海軍基地確保を狙う中国に注意。債務の罠で港湾施設の入手を図る。ジブチには米、日、仏とならびすでに基地を運用中。空母まで展開するかが今後の焦点か。

  

China's Aircraft Carriers

Comparison of U.S. and Chinese Aircraft Carrier sizes. Image Credit: Screenshot.

1405年から1433年にかけ、クリストファー・コロンブスより90年も前に、鄭和の「明朝宝物艦隊」が7回にわたる海洋遠征でアフリカ東海岸まで到達した。航海の継続できなくなったが、7世紀後、現在の中国艦艇はアフリカに単に寄港するにとどまらず、プレゼンスを維持するまでになった。次は中国空母が中心話題になりそうだ。

中国空母がアフリカを母港にする?

人民解放軍海軍PLANの海外基地は現時点で一か所のみだ。東アフリカのジブチで、紅海の「アフリカの角」に位置する。2017年に利用開始し、着実に拠点機能の強化を続けている。

規模が拡大し、航空母艦数隻を運用可能となった。PLANは空母二隻を運用中で三隻目が建造中だ。

一号艦遼寧はウクライナから購入した1980年代のソ連艦を大幅改修したもので、二号艦山東は遼寧を近代化し国内建造した。

三号艦は2024年に就航とされ、先行二艦より大型で中国初のカタパルトを搭載し、大型機の発艦も可能となる。

中国はアフリカに拠点を構築している

ジブチのPLAN海軍施設は米軍の作戦拠点キャンプレモニエから7マイルしか離れていない。

「中国初となった海外軍事拠点はここジブチが唯一だが、ふ頭追加で空母運用も可能となる」と米アフリカ軍司令スティーブン・タウンゼンド大将が述べている。「中国はアフリカ大陸で別の基地設置場所も模索中」

ジブチは小国ながら世界最大の通商航路に近いという戦略的な立地にある。給油や積み下ろし地点となり、海へのアクセスを持たない隣国エチオピアの輸出入拠点だ。

同国には海外諸国の軍事基地も設置されており、キャンプレモニエは2002年発足し、アフリカで唯一の米軍恒久軍事基地となっている。フランス外人部隊拠点があった場所に設置されたものだ。これ以外にフランスと日本も小規模ながら軍事基地を確保している。

タウンゼンド大将は中国の施設増強ぶりは他国を上回り、アフリカでのプレゼンスにつながると発言。中国も同基地を「アフリカ大陸及び近隣海域への兵力投射機能の拠点」と位置付けている。

PLAN初の海外基地となったが、これ以外の基地拠点づくりを模索している。

タウンゼンドは中国基地が新規整備されるとアフリカ東部西部南部で中国港湾整備投資を介したつながりが生まれ、中国軍部隊が地理戦略面で権益を強めるとみている。

中国は経済力にものを言わせキャッシュに飢えるアフリカ諸国への貸付を申し出ており、借り手に不利な条件をつけ、債務の罠をしかけている。これにより中国はアフリカ全土の港湾施設等の利用を目指している。

タウンゼンドは「中国は大きな懸念対象だ。アフリカ大陸で文字通りあらゆる場所に出現している」と述べ、「将来に向け数々の手を打っている。大量に支出している。重要施設多数を建設している」とした。■

 

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China’s Aircraft Carriers Could Soon Be Based in Africa?

Peter Suciu

ByPeter SuciuPublished19 seconds ago

Peter Suciu is a Michigan-based writer who has contributed to more than four dozen magazines, newspapers and websites. He regularly writes about military small arms, and is the author of several books on military headgear including A Gallery of Military Headdress, which is available on Amazon.com.


2021年4月24日土曜日

自衛隊F-35Aにノルウェー開発ミサイルを搭載し、中国への大きな抑止力が実現する。

 

Naval Strike Missile, from website of Kongsberg

 

37.9K

Alexei Navalny's Adviser Says 'I Narrowly Escaped Arrest'

本はF-35を急速に増備しているが、ノルウェー技術の革新性を使い攻撃効果を引き上げようとしている。

ノルウェーの防衛技術企業コングスベルグの報道資料によれば日本政府向け共用打撃ミサイル調達契約が成立した。▼総額93百万ドルの今回の契約は日本向け共用打撃ミサイル(JSM)の第二段階調達にあたる。▼コングスベルグと日本のJSM契約には見かけ以上の価値があり、最新の契約内容は日本が運用するF-35を想定している。▼米国防安全保障協力庁による発表では米国務省がF-35の追加調達を日本に認めた。▼自衛隊は米国除き世界最大のF-35運用国になる。▼その日本向けF-35で最重要の兵装が共用打撃ミサイルだ。

 

JSMとは

JSMは高性能精密ミサイルで王立ノルウェー海軍、ポーランド海軍、米海軍、米海兵隊が供用中で陸上海上の移動目標を標的とする。▼ウィングレットを搭載し高度の制御性を発揮する。▼海上で発射した場合は敵探知を逃れる超低空飛翔パターンをとり、ミサイル本体のステルス性も効果を上げる。▼陸上運用でも低視認性を実現すべく、地形をはう飛翔パスをとる。公式発表としてコングスベルグはJSMの有効射程を100カイリと発表しているが、一部筋は500キロ程度とする。▼JSMのステルス低レーダー断面積と射程距離を生かせば、スタンドオフ運用が可能となり、F-35は遠距離からの発射で生存性を高める。

 

Naval Strike Missile

コングベルグは海軍用打撃ミサイルも生産しており、艦上発射用の対艦ミサイルではじまったが、米海兵隊も採用を最近決めた。▼米海兵隊ではNSMを地上発射式装備として共用軽戦術車両(JLTV)で運用する構想だ。▼このため改装JLTVは無人車両となり、NSM二発を荷台に搭載し、太平洋の島しょ部から発射する想定で中国のPLAN艦艇を狙う。▼理屈上はこの装備で艦艇を近づけない効果が生まれる。

 

中国をにらみ、米国と日本両国はPLAN艦艇を接近させない戦略をめざしている中で、コングスベルグのJSM、NSMの各ミサイルが大きな役割を演じる。■

 

What Happens When Japan and Norway Team Up? Even Deadlier F-35s.

April 21, 2021  Topic: F-35  Blog Brand: The Reboot  Tags: JapanJSDFF-35NorwayJoint Strike MissileMilitary

by Caleb Larson


Caleb Larson is a Defense Writer with The National Interest. He holds a Master of Public Policy and covers U.S. and Russian security, European defense issues, and German politics and culture.

 


2021年4月23日金曜日

B-1B全機が飛行停止措置。アフガニスタン等での酷使がたたっているのか。B-21に後退するまで引き続き活躍が期待されるランサーで重大な問題が見つかり緊急点検が始まった。

 THE WAR ZONE

B-1Bs at Tinker's Maintenance, Repair and Overhaul Training Center

72ND AIR BASE WING PUBLIC AFFAIR—PUBLIC DOMAIN

 

 

イラク、シリア、アフガニスタンと酷使が続いてきた可変翼爆撃機B-1の信頼性が著しく劣化している。

 

4月8日、機体番号86-0104のB-1Bが追加燃料ポンプのフィルターハウジングで異常したまま着陸する事態がサウスダコタ州エルスワース空軍基地で発生した。グローバルストライク軍団の広報部門は予防的措置としてB-1B全機の点検が実施中と認め、今回の事態を受け今週にかけ同型機全機が飛行停止措置に入ったとしている。

 

点検作業は時間経過技術適合命令(TCTO)で行い、各機は点検が終わり次第原隊復帰する。ただし、飛行再開時期は明示されていない。グローバルストライク軍団広報は残る爆撃機二型式B-52、B-2が引き続き各地戦闘指揮官の要望に応えるとしている。

 

USAF

 

86-104号機の緊急点検を翌4月8日に実施したところ、フィルターハウジングに大きな穴が見つかった。このフィルターの取り付け場所はF101-GE-102エンジン外側で、重要な機能を果たす。穴から大量の燃料が流出していた。86-104号機が未燃焼燃料の煙を引っ張って着陸する様子が見られた。燃料タンク自体が加圧されており危険だが、フィルターハウジングが機能しないとパイロットは補助推力、つまりアフターバーナーを使えなくなる。

 

アフターバーナーが利用不能だと推力は大幅に減る。F101の定格推力はミリタリー出力(乾推力)で最大17,390ポンドだ。アフターバーナー全開で30,780ポンドになり、緊急時以外に通常操作でも必要となる。なかでも離陸時には絶対必要だ。B-1はアフターバーナーなしで飛行できない。

 

USAF

B-1Bは離陸時にアフターバーナーを作動させる。

 

 

今回の事態はB-1B部隊でここ数年発生している安全関連問題のひとつにすぎない。また、問題箇所の異常は今回初めて見つかったわけでもない。2018年に86-0109号機でも補助ポンプフィルターハウジング故障が見つかっている。

 

B-21に交代するまでB-1部隊には一時運行停止、大修理、改修が必要と当誌は訴えてきた。なかでも射出座席の故障で緊急着陸を迫られたテキサス州ミッドランドでの事態があった。

 

B-1の売りだった低高度飛行性能でも問題が発生しており、17機が予備機材に指定されており、このままだと2030年代の完全退役まで可動可能な機体は45機になりそうだ。

 

USAF

ジェネラルエレクトリックF101ターボファンエンジンをB-1Bランサーから取り外し、第7整備中隊の上級曹長チェイス・フェレルが点検している。

 

 

今回の飛行停止措置に関し空軍グローバルストライク軍団は次のとおり発表した。

空軍グローバルストライク軍団司令官ティム・レイ大将の指令により、4月20日より安全対策としてB-1Bランサー各機の飛行停止措置が始まった。空軍人材の安全は軍団の最重要事項である。今回の措置は4月8日サウスダコタ州エルスワース空軍基地に着陸したB-1Bで追加燃料ポンプフィルターハウジングの異常が検知されたことへの対応。予防的措置としてB-1B全機で点検を実施し、同様の問題が発生していないか見た。検討を進め、搭乗員の安全確保のため全機の飛行停止措置が必要と判断した。各機は安全が確認され次第、運用を再開する。今回の事態を深刻に受け止め、原因究明を続ける。空軍グローバルストライク軍団隷下のその他爆撃機機材は引き続き世界各地の戦闘部隊支援にあたる。

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All B-1B Bombers Have Been Grounded (Updated)

The swing-wing bombers have become increasingly unreliable after years of constant work over Iraq, Syria, and Afghanistan.

BY STEPHEN WALKER APRIL 22, 2021