2018年1月3日水曜日

初笑い 北朝鮮のプロパガンダを見る


5 of the silliest means of propaganda used by North Korea

北朝鮮で見つけた馬鹿げたプロパガンダ材料5点
By Eric MilzarskiDec. 29, 02:12 PM

1950年6月25日、共産北朝鮮軍が韓国国境を越え侵攻してきた。戦火の惨状は筆舌に尽くしがたく結末も休戦のままだ。金日成は自国を世界から断絶し自身をカルト的に祭り上げた。国民は鉄拳制裁を恐れるあまり神のごとく尊敬しはじめた。
 今日の金正恩は祖父の域には達していない。西側世界はこのWe Are The Mightyブログ含めこのおかしな独裁者と自身をカルトの域に祭り上げようとする有様をからかってきた。
 今回は同国のプロパガンダ工作五例を見てみよう

5. 国営ニュース

 米国発の政治ニュースと別だが朝鮮中央通信は信じられないフェイクニュースを平気で報道している。
 「一角獣は存在し北朝鮮のものだ」とか「北朝鮮国内の飢餓は金がハンバーガーを発明して終焉した」などと報道すればジャーナリストの資質はどこかへ消えるだろう。
KCNA news lady
(Image via KCNA)

4. 独自の「歴史」と教科書

歴史は勝者が書くものだ。世界から隔絶されていれば誰も事実チェックを入れるものもなくどんなたわごとでも平気で書けるというものだ。
 児童向け算数問題でも影響が現れている。例: 「祖国解放戦争で、勇敢なる朝鮮人民軍のおじさんたちは最初の交戦で米帝の野郎ども265名を殺しました。二回は70名多く殺しました。では二回目で殺した米兵は何名ですか。また、米帝の野郎どもは全部で何人殺されましたか」

3. 映画テレビ

国営ニュース報道だけが反米なのではない。映画産業全体が反西欧だったり日本の盗作一色に染まっている。1985年に北朝鮮は勧告映画監督を拉致しプルガサリの製作をさせた。これはゴジラの盗作で舞台は封建時代の朝鮮にしたものだった。興味あればYouTubeで同作品を鑑賞できる。一言でプルガサリは...ひどい。
 子どもの洗脳も続いており、その真骨頂がばかげたアニメだ。ある作品では子どもにも米帝のオオカミ退治の手助けができるとし分度器とコンパスの使い方を教え、ミサイルをこちらに向けて発射できるとする。

2. ビデオゲーム

こどもたちも韓国同様にビデオゲームに夢中である。ただしタイトルは「ヤンキー狩り」である
 「絶好大人気」のゲームだがプレイステーション初代のレベルでプレイヤーは狙撃手となり米兵を狙う。当地では今年のヒット作である。
Hunting yankees
好意的に考えれば北朝鮮ゲームでは米製ゲームのようにネット接続や追加料金さらに巧妙に盛り込まれた販売策など心配せずプレイに専念できるところがよい。(Image via Telegraph)

1. 芝居じみた写真

北朝鮮だって悪いことばかりじゃないといわんばかりの写真がある。
 金正恩が国内視察先はいつも笑いに満ちていると国営メディアが伝える。たしかに本人と取り巻きは笑っているが、その他の人が本心から笑っているようには見えないのだが....
Kim Jong-un with babies
金正恩が一般国民からどう思われているかをこの写真以上に示すものはない。児童と看護師の表情に注目。 (Photo via AFP)

 

番外編 対米戦争に耐えられるとの自慢
 1990年当時で世界第五位の軍事力を有するといわれたのがイラクだった。たしかに数の面、技量・経験でさらに資金面で圧倒しクウェートを侵攻した。だが米軍はイラク軍を4週間で撃破した。
 北朝鮮も兵員数で圧倒すると自慢しているが、栄養不足で不健康、訓練設けず装備も貧弱なままだ。空軍機材、走行車両、砲も60年経過した旧式だ。北朝鮮軍から脱走兵が絶えないのは戦闘する意思がないことを意味している。
sad kim jong-un
がんばってください。ずんぐりむっくりさん。(Image via Reddit)

中国海軍の建造状況、2017年就役艦リスト

2017年も中国海軍は大きく勢力を伸長しています。艦名も地方都市が増えてきましたので調べるのが大変です。また人名も登場していますね。解放軍が党の軍隊であることは間違いないのですが、一種の巨大企業でもあり米国以上に産軍複合体になっているのかもしれません。艦一覧などは国内で非公開だと思いますので、こうした海外情報は重宝されるのではないでしょうか。あ、まず当ブログ含め中国国内ではブロックされているのでしょう。今回は中国の軍事動向を追うChina Defense Blog

記事のご紹介です。南海艦隊配属艦が目立つのは南シナ海をにらんでいるのでしょうね。



 

In the meanwhile....




052D型三隻、055型二隻の駆逐艦の建造が中国の空母二号艦「山東」と並んで大連で続いている。さらに上海と広東でも水上艦を建造居ており、2018年も各種戦闘艦が追加される年になりそうだ。

原子力潜水艦は遼寧省葫芦島Huludaoで建造されている。大連から離れていない地点だ。通常型潜水艦は武漢が主に建造している。


Posted by Coatepeque at 3:42 PM No comments: Links to this post

なお2017年に就役した新型艦艇10隻は下表のとおりだ







Name
Date
Type
Designation
Pennant
Home Fleet
Note
Kaiyangxing 
海洋興?
1/10/2017
電子情報収集
Type815G
856
北海艦隊
6th ship of the Type 815 family
Ezhou 鄂州
1/18/2017
軽フリゲート
Type056A
513
東海艦隊

Xining 
西寧
1/22/2017
駆逐艦
Type052D
117
北海艦隊
5th commissioned Type052D
Dongbiao265
東調265
1/23/2017
補給艦
Type944A
265
東海艦隊
Lead ship of the 944A class
Qi Jiguang 
戚 継光
2/21/2017
訓練艦
Type927
83
大連海軍兵学校
Visited Portugal on Oct 17th 2017
Liupanshui 六盤水
3/31/2017
軽フリゲート
Type056A
514
南海艦隊

Wuhu 蕪湖
6/29/2017
フリゲート
Type054A
539
東海艦隊

Hulun Lake 
呼倫湖
9/1/2017
艦隊補給艦
Type901
965
北海艦隊
Aircraft carrier group support
Guangyuan 広元
11/11/2017
軽フリゲート
Type056A
552
南海艦隊

Suining 
遂寧
11/28/2017
軽フリゲート
Type056A
551
南海艦隊


2018年1月2日火曜日

★2018年の展望----韓国の漂流と日本敵視の発想

2018年の展望----これまで日本に追随するように揚陸艦でF-35を運用する韓国の思考が理解できなかったのですが、北朝鮮を韓国が仮想敵国に想定していると考えるからわからないのであり、日本を敵国想定しているからF-35Bの導入はすっきりとするのでしょうか。韓国はいよいよ西側から離脱する動きを今年見せるのか、これも注目です。
Korea's military mulls operating F-35B stealth aircraft aboard new amphibious assault ship
韓国軍がF-35Bを揚陸強襲艦上で運用する案を検討中


Published : Dec 25, 2017 - 11:09
Updated : Dec 25, 2017 - 11:09


国軍が2020年を目標にF-35B運用を最新鋭揚陸艦独島級二号艦(14,000トン)で始める検討を開始した。


「軍トップがF-35B戦闘機少数の運用を新型艦からはじめようとしています」と匿名軍事筋が聯合通信に語っている。

「対象艦艇の戦略価値を最大限にするため構想は重要視されている」


就航中の独島が輸送ヘリコプター運用能力限定なのは甲板の素材が戦闘機の排熱に耐えられないためだ。


「飛行甲板改修でF-35Bが運用できるのか、建造中の二号艦ではどうなるか検討を続けている」と別の筋が語った。


2014年に韓国はF-35A戦闘機を7.3兆ウォン(67.5億ドル)で40機調達すると決定していた。

現有のF-4とF-5の退役が近づく中で韓国がF-35Bを導入するとの観測は前からあった。


F-35B導入構想を巡ってはパイロット養成や機材整備で運用費用が肥大化するとの恐れが出ている。


他方で日本の海上自衛隊がF-35Bを同国最大級の艦艇に搭載する案を検討中との報道があり、日本は42機導入する予定のF-35Aの一部をF-35Bに変更する案あるいはF-35Bの追加調達を検討しているという。

その通りなら日本の軍備増強は同国が戦後堅持してきた防衛を中心にする原則がないがしろになるとの懸念が強まっている。■

2018年の展望----台湾の防衛姿勢を日本はどう支援すべきか

2018年の注目点---米国は台湾と12月に艦艇相互訪問で合意していますので、米海軍が台湾に寄港するのは時間の問題。その際に北京がどんな動きに出るかわかりません。もうひとつは仮に北朝鮮有事になった場合に中国が台湾に手をかける場合です。台湾は中国の省の一つだと主張している「進歩的」出版社があるようですが、いいかげん一かゼロかの思考は切り捨てて台湾「も」日本の権益に重要である事実を認めるべきでは。今年は台湾にも注目ですね。



Taiwan to bolster defenses as Chinese fighters and bombers pass offshore 中国機の接近飛行が増える中で台湾が国防強化に乗り出す

蔡英文総統が台湾製ジェット戦闘機模型を前に12月29日、国立中山科学研究院で演説した。(Chiang Ying-ying / Associated Press)
Ralph Jennings
湾は国防予算を引き上げ国産装備品開発を進め中国の動きに対応する。中国は台湾周辺で軍用機の飛行回数を増やしている。蔡英文 Tsai Ing-wen 総統は多機能無人機などハードウェア開発に中心を置くと台北で12月29日発表した。
「台湾は大国ではないが国土防衛の決意は固い。国防予算を増加し安定と安心を毎年確保していくと厳かに誓う」
7月に中国軍用機6機が宮古海峡から南方へ飛行した。11月、12月と続けて同じ飛行があったと台湾国防省が発表した。
「中国がこの地区で軍事プレゼンスを増やそうとしているのは明らか」と総統は発言。
中国と台湾は台湾海峡をはさみ99マイル離れているだけで蒋介石率いる国民党勢力が本土から逃げ台北で政権樹立して以来別々の統治をしている。中国は再統一を主張し、台湾住民はこれに反対しているのは世論調査で明らかだが、中国は軍事力行使も辞さないとする。
蔡総統(61)は2016年5月に4年任期で就任し、北京の主張する「一つの中国」に反撥している。中国は台湾に同原則に従わせ正式対話の条件を整えたいとする。
台北の安全保障専門家は同国の国防費は2%増額されると見ており、2018年に107億ドルになる。蔡政権は国内防衛装備開発を強化し米製装備品依存を減らそうとている。
台湾の心配は米国が北京の圧力に屈して武器供給を減らすことにある。ワシントンが台湾へ武器販売すると必ず北京が問題に取り上げており、最近も14.2億ドルの販売案件が問題になった。今月は在米中国大使館公使が米海軍艦船の台湾寄港が実現すれば中国は軍事対応に踏み切るとまで発言していた。
国立中山科学研究院 National Chung-Shan Institute of Science and Technology がミサイルやレーダー装備をこれまで開発してきた。国防省はジェット練習機開発を選択済みだ。2016年初頭に同省から台湾メーカー数社に33億ドルで潜水艦開発を工期8年で契約交付している。
国産無人機での偵察機能を実現する構想は「まもなく本格生産に入る」と蔡総統が12月29日に述べた。
ここ二年間で中国軍は台湾の防空識別圏近くに軍用機を10回も飛行させたと台湾元国防相アンドリュー・ヤンAndrew Yangが述べている。ヤンは台北のシンクタンク、中国高等政策研究審議会 Chinese Council of Advanced Policy Studiesの事務総長だ。
中国軍用機は「情報収集」ならびに台湾の防衛姿勢を試す目的があるとシェーン・リーShane Lee長栄大学Chang Jung Christian University 政治学教授は解説している。蔡総統はこうした飛行は地域内安定を損ねる「紛争事案」ととらえている。
蔡総統は同日の発言で中国の動きは東アジア全体に脅威であり、「考えたが近い」各国との意思疎通を増やす効果を生んでいると指摘。日本は台湾と非公式の同盟国であり、宮古海峡近くに島しょ部を抱えることもあり中国機の動向に警戒態勢を強めている。
蔡総統は空軍司令部に対し航空機探知の強化を求めていた。だが12月29日には中国指導部が「分別のある」決定をすることを信じ、台湾から開戦する考えはないと述べた。「国民には海峡関係で安心してもらいたい」「行き詰まることはない」と蔡総統は述べた。
台湾は中国機の動きに抵抗できないとリュー・イジュン Liu Yi-jiun教授(仏光大学 Fo Guang University)が述べる。台湾軍は「威力誇示はできてもミサイル運用能力はない」という。
中国も蔡政権に不満を感じ台湾渡航を制限している。最近パナマとサントメ・プリンシペの二か国が台湾と断交し中国を承認したことで中国に有利な状況が生まれている。■

2018年の展望---日本の「空母」保有に向けた動きが正式に決まる

他国から憲法違反と言われる筋合いもないのですが、憲法改正が待ったなしにきているのかなと思います。2018年は「いずも」問題が政界の中心的話題になりそうですね。その場合、現実をベースにした議論を期待したいのですが、中国の発言をいいことにまた反対のための反対を言い出す議員が現れそうで不安になります。このほか、イージスアショアやオスプレイさらにはF-35の増備など2018年は安全保障問題でにぎやかになりそうです。ぜひ、メディアにはF35などというふざけた呼称は即刻辞めていただき正確に伝える努力をしていただきたい。また各装備の意義や能力を大まかでもいいので勉強してから報道してもらいたいものです。



Will Japan Become an Aircraft Superpower Again?

日本は再び空母運用で大国になるのか
December 29, 2017


本が再び空母運用国になろうとしているとロイターが伝えている。
今週ロイターは匿名の政府関係者三名の談として日本がいずも級ヘリコプター駆逐艦を米製ステルス戦闘機運用艦に転用しようとしていると報じている。別の新聞報道もこの記事を裏付けており、別の日本政府内筋の発言を引用した。
ロイター報道内容を受け小野寺五典防衛相は否定したものの歯切れが悪かった。「我が国の防衛姿勢についてはつねに各種検証を行っているが、具体的にF-35B導入あるいはいずも級護衛艦の改修を検討しているわけではない」としたが、「各種選択肢の必要はたえずある」と述べた。
生ぬるい否定の仕方だが両艦を空母に変換する日本の構想はとんでもない内容ではない。一号艦が登場した2013年の段階で多くの声が「皮をかぶった空母」だと表現していた。理由は想像に難くない。全長250メートルで排水量24,500トンだ。新型ヘリコプター「駆逐艦」はそれまでの日本最大の艦ひゅうが級より50%大きく、スペインやイタリアの短距離離陸垂直着陸(STOVL)空母よりも大きい事実を指摘する人も多かった。
ロイターの取材源は改装内容として「飛行甲板の末端部をカーブ付きランプとすること、飛行甲板の熱耐性を引き上げること、航空管制機能を引き上げること」があるという。これは専門家諸氏が一号艦の就航時に予測した内容と一致する。例えば、国際海事安全保障センター(CIMSEC)のマシュー・ギャンブル Matthew Gamble は2016年に「STOVL機を各艦で運用する可能性は大」と見ていた。F-35運用にはギャンプルはThermion加工でF-35排気のすざましい熱から防護が必要と指摘し、さらにスキージャンプが離陸に役立つとも述べていた。
ただし実際の改修に入る前に日本は航空機材を購入する必要がある。日本は共用打撃戦闘機の協力国の立場で42機の調達を2011年に発表していた。ただし全機がF-35A仕様でSTOVL性能はない。日本がF-35を追加調達するとの報道も出ていた。テッド・ヨーホ下院議員Rep. Ted Yoho(共、フロリダ)がワシントン・エクザミナー紙に9月日本からF-35追加調達の意向が文書で示されていると語ったが、機数までは述べていない。その対象がF-35Bの可能性がある。
いずも級ヘリコプター「駆逐艦」からステルス機を運用すれば、確実に中国等の地域内の国が警戒する。真珠湾攻撃の時点で帝国日本海軍は世界で最多の空母を優秀なパイロットともに保有していた。ただし終戦までに日本空母は一隻を残し全部沈み、戦後日本は平和憲法になじまないと空母は避けてきた。
そこでいずも級ヘリコプター駆逐艦の艦容に警戒心を示す向きが現れている。一号艦の進水時から中国国営メディアは「日本の軍事装備品の一貫した拡充に懸念を抱く。日本のアジアの隣国や国際社会はこの流れに警戒せざるを得ない。日本は歴史から学ぶべきで、自国防衛に徹し平和理に進むとの公約を守るべきだ」との中国国防省の発言を伝えていた。驚くに値しないが、中国関係者は今回のいずも級改装案についても即座に警告を発しており、外務省報道官がその動きでは平和憲法に反するとまで言明していた。
もちろん中国自身が軍事力を拡張しており、空母も国内建造中だが、これが日本に防衛能力の再編を検討させているのである。朝日新聞は防衛当局が改装いずも級は「尖閣諸島など遠隔島しょ部を」防衛する手段だと述べているのを伝えた。ロイターはいずも級改装は「ミサイル攻撃で滑走路が破壊されるシナリオに備える」狙いがあると述べていた。
朝日の記事では防衛省関係者は改装しても「防御的」空母であり、憲法に抵触しないと述べている。記事では改修を進める決定は2018年の中ごろには決まるともあった。■

Zachary Keck (@ZacharyKeck) is a former managing editor of The National Interest.

Image: Wikimedia Commons.