2017年2月7日火曜日

★★★米海軍でF-14(の機能)が改めて必要とされる理由



そもそも一機種ですべてをこなすことに無理があるのであってこれまで機種の絞込をしてきた米海軍ですが今後再び高性能の専用機材複数を揃える方向にむかわないともかぎりません。21世紀の米軍部隊は海外基地も縮小するので空母打撃群に期待するところがふえるはずです。ソ連の米空母攻撃構想と中国のA2ADは違う気がするのですがどうでしょう。

The National Interest


Forget the F-35: Why America's Military Misses the F-14 Tomcat

February 6, 2017


空母搭載機に長距離攻撃能力が必要だとワシントンでよく議論に上るが、制空能力の向上が米海軍に必要なことは軽視されがちだ。
  1. 米海軍はグラマンF-14トムキャットが2006年に全機退役後に空対空専用機材は保有しない状態が続いている。だがトムキャットでさえ最後の数年間は地上攻撃任務に転用されていた。ソ連の脅威が消えたためだった。だが今や空母に新しい脅威が現れており、敵側も新型戦闘機を配備してきたことでボーイングF/A-18E/Fスーパーホーネットおよびロッキード・マーティンF-35C共用打撃戦闘機も安閑としていられなくなっており、軽視されてきた海軍の防空任務が特に西太平洋で再び注目を集めつつある。
  2. 「航空優勢確保用の戦闘機の新型が必要だ」とハドソン研究所は「槍先を鋭くする:空母、統合部隊、ハイエンド紛争」との表題の報告書を刊行した。著者はセス・クロプシー、ブライアン・マグラス、ティモシー・A・ワトソンといったNational Interestにおなじみの研究員だ。「統合運用部隊には空母搭載戦闘機の支援が必要であることを鑑みれば、この機能の有無は死活的だ」
  3. 報告書ではスーパーホーネット、F-35Cともに敵の新型第五世代機からの挑戦に対抗できないとし、ロシアのスホイT-50 PAK-FA、成都J-20を例示している。現行のSu-30SM、Su-35Sや中国のJ-11DやJ-15でもスーパーホーネットには相当の脅威となるのは米海軍、米空軍、米海兵隊の航空関係者が共有する認識だ。「F/A-18E/FおよびF-35Cではスーパークルーズで長距離高高度飛行可能な敵の大量のミサイル運用能力があるT-50やJ-20さらにその後継機に立ち向かうのに難がある」と報告書は指摘。「これら機材は米空母運用機材に対して有利に対抗でき、当方の貴重なAEW機、ASW機、給油機を狙い撃ちできる。F/A-18E/Fではすでに中国J-11に対する速度不足が明白でJ-11が発射するミサイルは米AIM-120ミサイルより射程が長く、運動性でも優勢だ」
  4. F-35Cでは加速性能が大変劣ることに加えJSF他機種よりステルス性も劣るため解決にならない。「F-35Cは攻撃機として最適化されており、中高度の飛行性能を重視しつつ、現状ではAIM-120ミサイル二発を機内に搭載するだけの制限を(ブロック3登場まで)受けたまま電子戦環境でも成約がある」とし、「中継ぎとして海軍と空軍はF-35Cのブロック5実用化を急ぎ、AIM-120ミサイル6発の機内搭載を実現すべきだ」
  5. F-35Cはもともと航空優勢確保用の設計ではない。1990年代中頃の海軍はJSFを攻撃特化の機体として6.5G負荷に耐えるるが空対空性能は限定付きとなるのは甘受したと退役海軍関係者が認めている。当時の海軍ではF-14を早期退役させてグラマンA-6イントルーダーを残す案を検討していた。空対空戦は過去の遺物と考えるのが冷戦後の常識といわれていた。当時は将来の戦争はソ連崩壊を受けて空対地が主になると見ていた。このため予算不足も相まって海軍は海軍用高性能戦術戦闘機(NATF)ならびにその後継A/F-X構想を進めなかったのだろう。
  6. 海軍の進めるF/A-XXが登場すれば航空優勢確保のギャップを埋められるかもしれない。同構想はF-14の退役後、NATFおよびA/F-X構想が死んでからそのままになっている。問題は海軍がF/A-XXを多用途のスーパーホーネットの後継機ととらえているものの、航空優勢確保は重視していないことだ。「このまま開発をすすめると戦闘機・攻撃機の兼用で戦闘機の機能が低くなる危険がある」と報告書は指摘。「そうなると統合部隊に空母運用型の第六世代航空優勢戦闘機の支援が得られなくなる」
  7. 現在海軍航空部門を率いるマイク・マナジール少将はかつてこう述べていた。「長距離パッシブ、アクティブセンサーアレイを搭載し、高巡航速度を維持し(加速は別)、機内に大型兵装庫を有し、各種ミサイルを発射しつつ、将来の技術開発の成果を取り入れる余裕を残し、HPM(高出力マイクロウェーブ)やレーザーの運用を想定する。こんな航空優勢確保用の機材なら外縁部航空戦に投入して敵の防空体制を打破しつつ遠距離で敵目標を補足できるはずだ」
  8. 外縁部航空戦とは海軍が1980年代から使っている概念でソ連のツボレフTu-22Mバックファイヤー爆撃機、オスカー級原子力誘導ミサイル潜水艦、キーロフ級原子力巡洋戦艦が率いる水上艦部隊の一斉攻撃に対抗する構想だ。国防副長官ボブ・ワークが記者に内容を2013年に説明してくれた。ソ連は対艦巡航ミサイルを多数の地点から発射する想定だった。
  9. ワーク副長官が述べたように米海軍はミサイル発射前にオスカー級潜水艦や水上艦の撃沈に自信があった。だが発射地点に達する前にTu-22Mを迎撃できるか自信がなかった。外縁部航空戦でのトムキャットは「射手を殺す」ことで、つまりバックファイヤーをミサイル発射前に処分することで脅威を除去するはずだった。だがワークが指摘したように実戦に想定通りとなる保証はなかったし、試すことは今後もないだろう。だがこの脅威が中国の接近阻止領域拒否となって復活してきた。
  10. F/A-XX及び空軍のF-Xははじまったばかりだが、両機種は技術を共有しながら異なる形状になりそうだ。海軍はF-14を思わせる防御重視の思想なのに対し空軍は攻撃力を重視した航空優勢戦闘機としてロッキード・マーティンF-22ラプターの後継機を狙う。「今後わかると思うが、主任務の違いおよび想定する脅威内容の違いからF/A-XXとF-Xの間に相違点が生まれ、現行のF-22やF-35とも違う形に進化するだろう」と国防関係の高官が記者に語ってくれた。
Dave Majumdar is the defense editor for The National Interest. You can follow him on Twitter: @davemajumdar.
This first appeared in October 2015 and is being reposted due to reader interest.



イエメン強襲作戦の内幕を推理する


What has emerged so far about the deadly U.S. Special Operations on Al Qaeda in Yemen

Feb 02 2017 - By Tom Demerly


米特殊軍団によるイエメンのバイダ地方ヤクラのアルカイダ施設郷愁作戦の情報がその後浮かび上がってきた。

  1. 作戦情報は依然極秘扱いだがABC13 News Now の記者エリーズ・ブラウンが消息筋から「アルカイダはSEALの来襲を事前に知っていたようで準備していた」との発言がABCニュースにあったと伝えている。
  2. 米海軍上等兵曹ウィリアム・「ライアン」・オーウェンス(36歳、イリノイ州出身)が作戦中に死亡したと報道されている。その他に米隊員三名が負傷し、別に海兵隊MV-22オスプレイの着陸失敗で3名が負傷した。同機は米軍により地上で破壊され敵による機体回収を防いだ。
  3. 今回の急襲作戦は米特殊部隊の混成チームで実施されたようだが、オーウェンス兵曹は東海岸配備の米海軍海空陸(SEAL)チームの所属でヴァージニア州リトルクリーク基地に配属されていた。報道によればオーウェンスは特別に訓練を受けたタスクフォース・ブルーの所属で「SEALチームシックス」とメディアが報じる部隊のことだ。
  4. 米海軍のタスクフォース・ブルーには対テロ特殊作戦部隊と同様に内部に「戦隊」を置いており、赤、金、青、銀の各戦隊が「急襲」部隊で黒戦隊が支援し、その他情報収集分析部隊が後方に回る。オーウェンス兵曹の所属戦隊は不明だ。
  5. 公式発表では急襲の目的は物理的な情報の確保で、電子媒体やコンピューターのハードディスクや文書でアルカイダの今後の作戦を知ることだったとロイター通信は米国防総省から報道陣に説明があったと伝えている。
  6. ロイターのカイロ駐在モハメド・エル・シェリフの記事によれば「現地のアルカイダは2015年のシャルリエブド編集部襲撃事件をお膳立てした以外に米エアライン機の撃墜もねらっていたという。
  7. 急襲作戦は現地報道によれば「一時間の消火活動」で終わったという。死傷者報道はバラバラで現地人17名から30名が死亡したとしており、アルカイダ戦闘員含め急襲作戦で地上で死亡しているという。
  8. 週末に実施された米特殊部隊による急襲は「相当前に」立案されており、情報収集内容を反映していた。急襲のタイミングは匿名条件の米軍内部関係者によれば「ちゃんとした理由がある」のだという。おそらく月齢が関係しているのだろう。新月で急襲は実施されており、反射の関係から暗さが最大限期待できた。
Approximate location of the raid (Google Earth screenshot)

  1. 衛星画像からは対象地は山地に囲まれた小都市で海抜は1500フィート以下とわかる。つまりMV-22オスプレイの着地失敗には高地特有の渦輪気流は関係なかったことになる。
  2. オサマ・ビン・ラディンへの急襲となったネプチューン・スピア作戦で特殊部隊仕様のヘリコプターが着陸に失敗した原因が渦輪気流であった。回転翼機が自機の回転翼流に包まれて急降下すると揚力が消滅する。
  3. 当日の天候条件は華氏70度と比較的低く、視界は新月で「8マイル」で中程度の湿度と風速10マイル以下であった。これに暗い月明かりの条件を加えても作戦実施には差し支えない範囲だった。
  4. 一部報道では急襲はアデン湾の米海軍艦船から行ったとしている。
  5. 追加航空支援は同艦が搭載する海兵隊のAH-1Zヴァイパーガンシップから投入可能だったのだろう。また現地報道ではガンシップを「アパッチ」だったとしている。これは考えにくい。急襲作戦は艦船から始まったとの報道があるためだ。
  6. では同地区にいた艦船名は何か。保安上の理由があるが、強襲揚陸艦からの発進だったとすれば、可能性はUSSキアサージ、バターン、ボンノム・リチャード、イオウジマ、またはマキン・アイランドであろう。オンライン資料によればUSSワスプ、エセックス、ボクサーの当日の位置もわかる。
  7. 米第五艦隊管轄地区で興味深い艦船関連の報道があるのは通常とは違う仕様に改装sれたUSSポンセ(AFSB(1)-15)の存在だ。USSポンセの可能性があるのは最近同艦が特殊作戦支援用の改装を受けているためで、ヘリコプター甲板があり、その他特殊部隊用仕様もある。USSポンセは艦載レーザー兵器システム(LaWS)の運用試験にも使われている。
複合艇に爆発物処理移動ユニット’EODMU)12隊員が乗り、移動海上基地(暫定)のUSSポンス(AFSB(I) 15)の収納部分に入ろうとしている。 (U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Scott Raegen/Released)
  1. また最近だが同地区には誘導ミサイル駆逐艦USSニッツェ (DDG-94)とUSSメイソン(DDG-87)がUSSポンセとともに展開しているとの報道がある。各艦はイエメン沖合のバブ・エル・マンデブ海峡近くで活動中とされ、紅海とアデン湾を結ぶ場所にいたとの報道が9月にあった。そのまま残っていれば、今回の作戦に各艦も参画していた可能性がある。
  2. イエメンでの米特殊作戦に注目が集まったのは2016年5月6日のNBCニュースでペンタゴン報道官ジェフ・ディビス海軍大佐の発言として「小規模の米軍人がイエメンで限定的な支援をアラビア半島のアルカイダ勢力と戦っているイエメン政府及びアラブ連合軍に提供している」と報道したためだ。これは以前の発言である「米軍部隊はイエメンでは2014年12月以降いかなる特殊作戦も実施していない」との声明と矛盾していた。
  3. そして水曜日遅くに飛び込んできたのがドナルド・トランプ大統領が予定外にドーヴァー空軍基地(デラウェア州)に移動し、オーウェンス兵曹の遺体帰国に立ち会うとの発表だった。トランプ大統領はマリーンワン専用ヘリコプターでイヴァンカ令嬢、デラウェア選出クリス・クーンズ上院議員とともにドーヴァー基地に向かった。■

U.S. President Donald Trump and his daughter Ivanka Trump walk toward Marine One while departing from the White House, on Feb. 1, 2017, en route to Dover Air Force Base. (Credit: Mark Wilson/Getty Images)

2017年2月6日月曜日

★F-35A参加でレッドフラッグはこう変わった



Controversial F-35A warplane struts its stuff in Red Flag exercise

Posted February 2, 2017 - 6:15pmUpdated February 3, 2017 - 12:10am

img
An F-35A Lightning II takes off from Nellis Air Force Base during Red Flag on Thursday, Feb. 2, 2017, in Las Vegas. (Brett Le Blanc/Las Vegas Review-Journal Follow @bleblancphoto)

img
An RC-135V Rivet Joint taxis to a runway at Nellis Air Force Base on Thursday, Feb. 2, 2017, in Las Vegas. Brett Le Blanc/Las Vegas Review-Journal Follow @bleblancphoto
img
A B-1B Lancer takes off from Nellis Air Force Base during Red Flag on Thursday, Feb. 2, 2017, in Las Vegas. Brett Le Blanc/Las Vegas Review-Journal Follow @bleblancphoto
img
An F-22 Raptor takes off from Nellis Air Force Base during Red Flag on Thursday, Feb. 2, 2017, in Las Vegas. Brett Le Blanc/Las Vegas Review-Journal Follow @bleblancphoto
img
An aggressor F-16C Fighting Falcon takes off from Nellis Air Force Base during Red Flag on Thursday, Feb. 2, 2017, in Las Vegas. Brett Le Blanc/Las Vegas Review-Journal Follow @bleblancphoto
img
An EA-18G Growler takes off from Nellis Air Force Base during Red Flag on Thursday, Feb. 2, 2017, in Las Vegas. Brett Le Blanc/Las Vegas Review-Journal Follow @bleblancphoto

By KEITH ROGERS
LAS VEGAS REVIEW-JOURNAL

F-35Aを巡る議論が続く中、先週木曜日に同機が初めてレッドフラッグ航空戦闘演習のためネリス空軍基地に姿を現した。
今年初のレッドフラッグ演習は1月23日に開幕し、F-35Aがもう一つのステルス戦闘機F-22と初めて一緒に飛行しており、その他80機ほどの制空戦闘機が米国以外に英国、オーストラリアから参加した。
ライトニングIIは演習でミッション110回ほどをこなしており、2月10日の閉幕を待つ状態だ。演習場所はラスヴェガス渓谷の北ネヴァダ試験練習場だ。
F-35に関しては昨年末からドナルド・トランプ大統領が政権移行期から価格を批判し、さらに「制御不能」とまでツイッターで批判し、ロッキードのライバルであるボーイングにF-18スーパーホーネットの参考価格提示を求めるなどその行く末が疑問にさらされていた。今回のレッドフラッグではF/A-18も8機参加している。
第34戦闘機飛行隊でF-35A編隊を率いるジョージ・「バンザイ」・ワトキンス中佐はF/A-18スーパーホーネットト比較するのは「りんごとオレンジ」を論じるのと同じだと述べている。だがそのワトキンスもF-35は今回の演習で「本領を発揮した」と言う。
今回のレッドフラッグの企画ではF-35をユタ州ヒル空軍基地から35機移動させ、もっと多くのアグレッサー機に対決させ、高性能ミサイル攻撃のシミュレーションの回避も狙った。
友軍の「青チーム」所属のF-35各機は地上の防空陣地を搭載するハイテクセンサーで探知に成功し、訓練用爆弾で目標を排除している。
木曜日の時点でF-35のキルレシオは15対1にのぼっているが、もともとF-35は空対空任務を主に想定していない。ラプターがこの任務にあたっている。
ワトキンス中佐によれば「こんなレッドフラッグは初めてで、これだけ多くの高性能敵機がむかってきとたことはない。これで損害が少なくなかったらそれ自体がすごいこと」なのだという。
ペンタゴン予算を握る議会もF-35の費用問題を注視している。一機およそ100百万ドルとされるものが90百万ドルになると見られている。
ジャッキー・ローゼン下院議員(民、ネヴァダ州)は下院軍事委員会に新しく加わったが、大統領の主張する史上最高価格の兵器システムとなった同機の見直しの方向性に同感できるという。「大統領、国防長官はともにF-35価格に取り組んでおり、これは絶対に正しい動きだ。コストは下がるだろうが、これまで支払ってきた値段をさらに下げていく追加策はあるはずです」
ワトキンス中佐によればF-35Aのレッドフラッグ演習デビューで同機がF-22と補完効果があると実証できたという。
「F-22は空対空を主眼に設計しています。こちらは敵防空網の制圧を主任務にししています。SAR(合成開口レーダー)で天候条件に関係なく地表の様子がわかりますし、脅威の存在もわかり、他の機体に脅威になる前に除去できます」
海兵隊仕様のF-35Bは昨年7月のレッドフラッグ演習に投入され、JSFとして初登場をしている。■
Contact Keith Rogers at krogers@reviewjournal.com or 702-383-0308. Follow @KeithRogers2 on Twitter.



★中国最大の悪夢は日本の核武装、では可能性のある配備案は?



The National Interest


China and North Korea's Greatest Fear: Japan Armed with Lots of Nuclear Weapons


February 3, 2017

日本が陸上配備ミサイル少数に核弾頭を装着させるのは不可能ではない。日本のICBMは北米大陸に到達可能な大型にする必要はなく、中国やロシア、中東まで届けば十分だ。
  1. 中国最大の悪夢は日本の核武装だ。中国の安全保障環境は複雑になるため核兵器運用原則は変更を迫られ、核軍備の拡大につながるだろう。
  2. まずはっきりさせたいが日本に核兵器製造の意思はまったくない。核兵器による都市攻撃を体験した唯一の国日本は核を忌避し、核武装は急激すぎる方針転換で、高価な選択となる。
  3. また日本を核武装に追い込む挑発をしても中国に利益はない。中国の核兵器「先制不使用」方針はある面で日本向けで、中国は核攻撃を受けない限り、核兵器を使用しないとする言葉通りなら日本は核兵器を持っていないので核攻撃を受ける心配はない。ただし「もし」や仮定が重要な意味を有する。
  4. それでも興味深い命題ではある。核恐怖症や差し迫った必要が無いことを無視すれば、世界第三位の経済規模の日本が核兵器開発できない理由はない。
  5. では核抑止力が日本に生まれればどんな形になるだろうか。核抑止力の三本柱である陸上配備弾道ミサイル、戦略爆撃機、弾道ミサイル潜水艦が日本の事情に会うのか検討してみよう。議論のため日本が一本に投資を集中すると仮定する。
  6. 核弾頭は300発程度と仮定する。日本の人口密度が稠密であることを考えると大都市数カ所が破壊されれば人口の多数が消滅あるいは損傷を受ける。中国やロシアへ同程度の損傷を日本が与えるとの想定だ。
陸上配備ミサイルを選択した場合
  1. 日本は陸上配備ミサイルを少数集中整備できるだろう。ミサイルに弾頭複数を装着する。ミサイルは硬化サイロにおさめる米ミニットマンIII方式あるいは移動方式のロシアRS-24ヤルスと同様になる。日本のICBMは小型で十分で北米大陸まで到達する必要はなく、中国やロシア、さらに中東を射程に納めれば十分だ。
  2. 最終的に日本は中距離弾道ミサイル100基程度の整備に乗り出すかもしれない。各ミサイルに100キロトン弾頭3つを搭載する。北海道東部に硬化サイロを配置するまたは移動式発射機を使う。
  3. ただこの案は3案で生存が一番困難だ。日本は中国に近い位置にあり、中国の核攻撃に対し日本は自国核ミサイルの残存のため「警告発射」方式が必要となり、それだけ偶発核戦争の危険性が増える。また早期警戒システムのハード、ソフトいずれかの故障で攻撃を受けていると誤判断する可能性もある。
  4. 地理条件でもこの案は魅力が薄い。人口密度が高い日本でミサイルサイロ100箇所を配置すれば攻撃を受けた際の付随被害も相当な規模になる。移動式発射台は大きすぎ国内の道路網を移動できない。専用道路を作れば話は別だが、位置が知られてしまう。鉄道網利用は別の選択肢となる。
戦略爆撃機
  1. 日本がステルス爆撃機を製造し巡航ミサイルや重力落下式核爆弾を搭載する案が可能だ。爆撃機の任務は敵防空網を突破し、敵の核兵器を破壊し、指揮命令施設他の標的を粉砕することだ。核爆撃機があれば日本の戦略作戦立案に選択肢が増え、飛行途中でも標的を変更したり、複数標的を狙うことも可能になる。
  2. 爆撃機は飛行隊三個体制で各24機合計72機とする。各機はFB-111爆撃機と同じサイズだ。短距離攻撃ミサイル四発に100キロトン弾頭を装着すれば合計288基の核装備となる。
  3. ただしここでも地理的条件のため現実性が低い。爆撃機の基地が電撃攻撃されれば地上で攻撃部隊が全滅する。各機に給油機が必要となれば、給油機を攻撃すれば爆撃機の威力は減る。さらに防空技術の進歩で爆撃機は危険なほど弱体化していくだろう。
  4. 旧米戦略空軍のように爆撃機を常時空中待機させる選択肢もあるが、きわめて多額の予算が必要であり、滞空機数(給油機含む)は相当の数になり、実施は不可能に近い。
弾道ミサイル潜水艦の整備
  1. これが最良の案になる。弾道ミサイル潜水艦は残存性が一番高く、常時一隻を海中に待機させる。日本版「ブーマー」は太平洋中部を遊弋し安全をはかる。中国やロシアが対潜機や艦船を送れば日本の通過が避けられない。
  2. 日本は米国と交渉し潜水艦技術、ミサイル技術の供与を受けるかもしれない。英国の先例がある。核兵器配備の三案のうち、海中配備抑止力なら米国は日本へ協力する可能性が高い。日本がオハイオ級後継艦建造で資金を負担する可能性が特にミサイル部分で出てくるのではないか
  3. 海中配備抑止力の整備では日本は中国、フランス、英国を真似る可能性がある。弾道ミサイル潜水艦5隻を整備し、各艦に16発の核ミサイルを搭載する。ミサイルに100キロトン弾頭4個をつける。潜水艦一隻が常時64発の弾頭を搭載し遊弋する。
  4. ただし欠点もある。弾道ミサイル潜水艦とは有事の際に交信が困難だ。また哨戒中の潜水艦を二隻にしても使える弾頭は128発しかない。
  5. 現状では日本の核武装化が問題外なのは明らかだ。だが仮に構想が検討されれば実現の可能性は十分ある。日本が中国、ロシアともっと関係悪化になれば、もっと悪い状況が生まれる事態を各方面が覚悟しなければならないだろう。
Kyle Mizokami is a defense and national security writer based in San Francisco who has appeared in The Diplomat, Foreign Policy, War is Boring and The Daily Beast. In 2009 he cofounded the defense and security blog Japan Security Watch. You can follow him on Twitter: @KyleMizokami.
This first appeared in October 2015 and is being reposted due to reader interest.

コメント: 議論にはタブーはあってはならないと思います。日本独自の核兵器装備が果たして現実的なのかやや疑問です。その点で、オハイオ級後継艦となるコロンビア級の搭載するトライデント・ミサイルを日本が「部分所有」できれば費用対効果は最大でしょう。ただし国家としての意思が通用するのかは別の問題です。同様に将来の米海軍の空母打撃群の一部を日本が負担、利用する案は考えられないでしょうか。流石に一個まるまる日本だけで整備するのは無理があるので。



2017年2月5日日曜日

レッドフラッグにF-35Aデビュー


レッドフラッグ17-1はすでに始まっており、早速F-35A一機が「撃墜」されています。

Red Flag gives F-35A its toughest test yet


NELLIS AIR FORCE BASE, Nev. — F-35Aが米空軍最大の空対空戦演習のレッドフラッグに投入されたらどうなるだろうか。
  1. 米軍並びに各国関係者は以前より一層難易度が高くなるだろうとし、F-35Aにアグレッサー役を期待する。
  2. レッドフラッグ17-1で空軍のF-35Aが初登場する。ヒル空軍基地(ユタ)から13機が二週間近くに渡り110ソーティーに投入されると第34戦闘機飛行隊司令のジョージ・ワトキンス中佐は説明。
  3. 「従来の敵役より難易度が高まります」とワトキンス中佐は以前のレッドフラッグと比較して述べている。中佐はF-16パイロットとして参加してきた。
  4. 「赤軍飛行隊の機数は増加傾向にあります。アグレッサーですね。また敵役のジャミングも強力になってきており、実際の敵部隊を真似た技能水準も地対空ミサイル脅威もともに高くなってきました」
  5. 今回のレッドフラッグではF-35はアグレッサー部隊に投入されないようだが、第四世代機が演じるアグレッサーの機数が大きな脅威だ。一度に24機ものアグレッサーが飛び、撃墜判定されてもその後三回四回と復活するとワトキンス中佐は説明。
  6. F-35Aのキルレシオは15対1でアグレッサーに勝るが、レッドフラッグはあくまでも演習なのでそこまで全力を挙げる必要はないと中佐は見る。
  7. 「損失が少数にとどまれば難易度は高くなかったことになり、もう一度練習できます。ただ敵の数が多いことと高度な脅威内容を投入してくるのが問題です。したがって演習中に一機か二機の損失は覚悟しなければならないでしょう」
  8. F-35が完全な戦闘能力を獲得すればさらに威力が増すとワトキンス中佐は指摘する。現時点でのミサイル運用な機体内部からの発射しか出来ないが早ければ2018年のブロック3F搭載で外部搭載含む完全武装運用が可能となる。
  9. 他機種パイロットにとって同演習はF-35と一緒に飛ぶ初の体験となる。チャールズ・シュック中佐はF-22パイロットで第27戦闘飛行隊の隊長だが、今年のレッドフラッグがこれまでよりも高性能の敵役を投入していたと振り返る。昨年の演習では海兵隊F-35Bが投入されており、F-22とF-35の補完関係が体感できたと言う。
  10. 「一緒に飛んで空軍のF-35が投入されたらどうなるかがある程度先に理解できるようになった」と中佐は言う。「レッドフラッグ前に有利な立場になりましたね。初日から戸惑うことがないので」
  11. デイヴ・アンジェラス中佐はF-35Aパイロットでヒル空軍基地の予備分遣隊を率いる。各機の特徴を活かして敵を破るためにはミッション準備での検討が重要だと指摘する。
  12. 「(E/A-18グラウラー)の友軍と一緒の場で『敵脅威にどう対抗してどうジャムするのか』と尋ねたとしましょう。『F-35とこうやって一緒に戦う』と説明してくれるでしょう」
  13. 「それでリンク16ネットワークを使ってそれぞれの捕捉した目標を共有して高度脅威(地対空ミサイル)の排除が必要なシナリオではグラウラーと一緒に飛ぶことになります」と中佐は述べる。E/A-18がジャミングや電子攻撃で敵制圧する中で「こちらは前進して除去していく」のだという。
  14. F-35の真価が輝くのは敵が高性能地対空ミサイルを発射した場面だ。コレまでのシナリオではミサイル発射を想定して青軍(友軍)はトマホーク巡航ミサイルなどスタンドオフ兵器を投入して脅威を排除する想定だった。
  15. 今年のレッドフラッグのあるシナリオでは高性能地対空ミサイルが三種類ほど登場している。その場合、サイバー・宇宙・通信各分野の情報収集手段がF-35と連携して目標情報を融合した。その後、F-22が搭載するスタンドオフ兵器で敵を制圧しつつ、F-35がステルス性能を活かして探知されることなく敵ミサイルの射程範囲に侵入し自機の兵装を投下する。
  16. 同じ事をF-16で行い接近すれば危険すぎるとワトキンス中佐は述べる。■

ヘッドラインニュース2月5日(日)


2月5日のヘッドラインニュース:T2

注目記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがありますのでご了承ください

米空軍F-15で飛行時間1万時間突破の機体が出現
F-15C(83-3014)が1月25日に飛行時間が1万を超え、数少ない10,000飛行時間クラブの一員となった。該当機はネリス空軍基地でアグレッサー役についている。


U-2では3万飛行時間の機体出現
米中央軍の下でISIS監視活動中のU-2が3万時間を突破した。「ライアン少佐」操縦の同機は南西アジアの某基地を離陸し、ISIS監視でリアルタイムを現地司令部に提供したと第380航空分遣隊が発表。韓国ウサン基地で運用中の別のU-2でも先に3万時間に達した機体がある。機体は製造後48年画経過している。

ミャンマーがJF-17現地生産か
ミャンマーは第三世代戦闘機JF-17をパキスタンから2015年に導入しているが、さらに同機の国内ライセンス生産でパキスタンと交渉中であることが判明した。これとは別にミャンマーはこれもパキスタンからJF-16戦闘機を今年中に16機受領する予定がある。

イランへの反発強まる
米下院軍事委員会でトランプ政権に中東にミサイル防衛網を構築しイランのミサイル脅威に対抗するべきとの意見が高まっている。イランは先週に弾道ミサイル実験を強行し、米政権は新たな制裁策を発表したばかりだでミサイル用部品の調達にあたる法人個人も対象になっている。ホワイトハウス筋によれば制裁は第二弾等と控える。イランはヒズボラの支援など中東の撹乱勢力とみなされている。

CVN-80エンタープライズの事前建造作業はじまる
米海軍は25百万ドルでニューポート・ニューズ造船に新空母エンタープライズの建造作業前段階を開始させた。同社は2018年までに艦橋部分の事前建造を完了する。フォード級三番艦となるエンタープライズは2027年完成予定でUSSドワイト・D・アイゼンハワー(CVN-69)と交替する。なお二番艦ジョン・F・ケネディの建造は進行中。

USSアンティータム横須賀沖事故の追加
横須賀沖で座礁した同艦は乾ドックで修理が必要と判定された。流出したのは油圧系統の油1,100ガロン。可変ピッチプロペラが大きく損傷したことがわかった。プロペラハブの損傷で油が流出したとみられる。米海軍は座礁の原因を公表していないが、強風と波浪で艦の制御が取れなかったとの報道もある。タイコンデロガ級巡洋艦では2009年にUSSポート・ロイヤルがハワイで座礁している。

2017年2月4日土曜日

★★サウジアラビアが導入した最新鋭F-15SAは史上最強のイーグル




賢い買い物だと思います。今後の運用でイスラエルのF-35とどこまで実用性効果で差が生まれるのか見ものですね。

Up close and personal with the first Saudi F-15SA, the most advanced Eagle ever built

Feb 01 2017 - By David Cenciotti

王立サウジ空軍(RSAF)はボーイングF-15SA多用途戦闘機を1月25日正式に受領した。キングファイサル航空大学校創立50周年に合わせた。
同機はAPG-63V3アクティブ電子スキャンアレイ(AESA)レーダー、デジタル式具楽コックピット、JHMCS(共用ヘルメット搭載キューシステム)、デジタル電子戦装備・共通ミサイル警報システム (DEWS/CMWS)、IRST(赤外線探知追跡)装備を搭載し、対空、対地兵器を多数搭載できる。AIM-120C7 AMRAAM(高性能中距離空対空ミサイル)、AIM-9Xサイドワインダー空対空ミサイル、AGM-84 SLAM-ER、AGM-88 HARM(高速対放射線ミサイル)、GBU-39 SDB(小口径爆弾)を合計11箇所の外部ハードポイントに搭載できる。F-15SAはF-15Eの発展形で最も高性能なイーグルになった。
2010年にRSAFは合計84機の新造F-15SAおよび既存F-15Sの性能改修パッケージを要請し、計152機分の事業として海外軍事販売方式で2940億ドルを補給、予備部品、保守点検、兵装すべて含み2011年12月29日に契約がかわされた。
第五世代機のF-35ライトニングIIではなくサウジアラビは4.5世代機で任務複数を担当させる。SEAD/DEAD(敵防空網制圧・破壊)任務やOCA(攻撃型制空)、さらに航空阻止任務がある。
サウジのF-15Sはイエメンでの空爆作戦に2015年3月26日から投入されている。うち一機は空爆作戦開始日にアデン湾で墜落し、パイロット二名は米空軍HH-60G救難隊が無事回収している。当時フーシ、イランともに同機を撃墜したと発表していたが、サウジ及びアラブ連合軍は否定した。
F-15SAの初号機はキングハリッド空軍基地へ2016年12月13日にレイクンヒース英空軍基地経由で到着している。前日にイスラエルがF-35Iの初号機を受領していた。
サウジアラビア国内を飛行するF-15SAの姿をビデオにおさめているので以下鑑賞してもらいたい。楽しいぞ。



2017年2月1日水曜日

ヘッドラインニュース2月2日(木)


2月2日のヘッドラインニュース:T2

注目記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがありますのでご了承ください

  USSアンティータムが横須賀軍港で座礁し燃料を海上流出さす
米海軍と海上保安庁が横須賀軍港付近で漏出した燃料による被害を調査中。ミサイル巡洋艦アンティータムは1月31日横須賀港沖の投錨地で座礁し燃料1,100ガロンが艦から海中に流れた。負傷者はない。燃料漏出で艦への弾薬搬入作業は中止されている。


軽量戦闘機の整備案を進める米空軍
ハイエンドとローエンドそれぞれの戦闘機材を揃える必要を痛感する米空軍が既存機種を投入できないか検討していることが明らかになった。空軍はすでにトランプ移行チームに低価格軽攻撃機でISIS攻撃を実施する検討案を提出している。トランプ政権が空軍戦闘機材を1,200機に拡大しようとしている中で構想にはずみがついてきた。


 SBIRS衛星打ち上げに成功
新型ミサイル警戒衛星が1月20日打ち上げられ軌道に乗った。宇宙配備赤外線警戒衛星群のフライト3は地上局との交信を維持している。同衛星は静止軌道に移動し、高度22千マイルから警戒活動を開始する。4号衛星も今年中に打ち上げの予定で、5号6号が製作中。


米政府がイランの弾道ミサイル試射で警告を出す
トランプ政権がイランに最近行った弾道ミサイル発射は国際取り決めに違反すると警告を発した。イランは1月29日にミサイル試射を強行している。これに対し核合意を準備した米議関係者から怒りの声が上がっていた。イラン指導部はミサイル発射は国際公約に違反しないと強弁している。


ヘッドラインニュース2月1日(水)


2月1日のヘッドラインニュース:T2

注目記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがありますのでご了承ください


T-X競作の様相が変わってきた
米空軍の次期練習機調達T-X事業は160億ドルの大きな商機だが、ノースロップ・グラマンがここに来て参入に微妙な発言を始めたことで、ロッキード・マーティンのT-50とボーイング=SAABのBTXの一騎打ちになる可能性が出てきた。

トランプはF-35コストを6億ドル節約に成功?
大統領が執務室でロッキードが低率初期生産ロット-10で5億ドル以上の値下げをすると報道陣に述べている。ロッキード・マーティンも大統領発言を裏付ける発表をしている。ペンタゴンのJSF推進室はロット10についてまだ最終発表をしていない。推進室はロット10では90機を想定しロット9より機体価格が下がるので削減効果は6億ドルに相当するとすでに発表していた。


GMとホンダの燃料電池合弁事業で軍用途にも恩恵が生まれる
両社が1月30日発表した燃料電池システム製造会社(FCSM)はデトロイトのGMプラント内で製造をする目論見で、すでに燃料電池車の実証を米陸軍と行っている他、米海軍も水中機用の用途で同社に近づいている。米陸軍は燃料電池車の静粛性を評価している。

イエメンで戦死したのはSEALs隊員、損失機は海兵隊MV-22と判明
トランプ大統領のもとで初の戦死者となった。着陸に失敗したMV-22は空爆で破壊された。投入されたSEALsはチーム6でイエメン戦闘員16名を殺した。MV-22は負傷者の搬送用で要請された。不時着で二名が負傷し、ティルトロータが破損したため飛行不能と判定された。

イラクパイロットの米国入国を画策するペンタゴン
国防総省とイラク外交筋が大統領令の例外措置としてイラクパイロットを米国に入国させ予定通りのF-16パイロット訓練の実施を狙っており、例外措置が間もなく認められそうだとの報道がある。

2017年1月31日火曜日

ヘッドラインニュース1月31日(火)


1月31日のヘッドラインニュース:T2

注目記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがありますのでご了承ください。

世界初の原子力空母エンタープライズ除籍へ
USSエンタープライズは2月3日海軍から除籍される。除籍式典は同艦が建造されたニューポート・ニューズで行われるが一般公開はしないが米海軍はフェイスブックで伝える。

Tu-22編隊がロシアから飛びシリアを爆撃
ロシア空軍のツボレフTu-22M3(NATOコード「バックファイヤーC」)がシリアを1月24日空爆していたことが判明した。ロシアのモズデクを離陸し、イラン、イラク領空を通過しシリア国内のISISの司令部、武器集積地を攻撃したとロシア国防省は発表。公表された画像から見る限り投下したのは非誘導方式の通常爆弾のようだ。バックファイヤーの生産は1993年に終了しているが、今回の機材はその後改修を受けた中で最新型のようだ。

イエメンでオスプレイ一機喪失
イエメン中央部でのアルカイダ掃討作戦で、米特殊部隊隊員一名が戦死し、V-22が撤収に向かったが着陸に失敗し機体を損傷した。その後機体は意図的に破壊され残骸を残さないようにした。特殊部隊は携帯電話やノートPC等の貴重な情報源を押収した。
http://www.latimes.com/politics/washington/la-na-trailguide-updates-trump-raid-1485698239-htmlstory.html

台湾がPAC-3を東海岸に配備
台湾は台東県にPAC-3を配備したことをあえて公表した。
https://udn.com/news/story/6656/2257125