2017年6月22日木曜日

★★日本側が調べたフィッツジェラルド衝突事件の全体像



うーんACXクリスタルが円を描いた航行をしていたのは事故後に現場に戻るためだったようですね。事故発生時間そのもので混乱があったのは通信機能がとまっていたためのようです。ただしこれは日本側のまとめた途中経過で肝心の米海軍からはなにも情報開示がありませんので断定はできないと思います。事故はクリスタル側に非があったようですが、今後NYK含め関係者は相当の賠償責任を負いそうですね。イージス艦体制にひずみが出ると今後痛い影響が出そうです。

USS フィッツジェラルドの右舷の様子

Investigators Believe USS Fitzgerald Crew Fought Flooding For An Hour Before Distress Call Reached Help

遭難信号が出る一時間前にUSSフィッツジェラルド乗員が浸水を防いでいた。

 By: Sam LaGrone
June 21, 2017 8:28 PM


  1. 商船に衝突された誘導ミサイル駆逐艦の乗組員が艦の沈没を防ごうと懸命に努力しながら同艦から救援を求める第一報が発信されたのは事故発生一時間後であったと日本側捜査陣は理解している。
  2. 日本側捜査陣の推理ではUSSフィッツジェラルド(DDG-62)とフィリピン船籍の商船ACXクリスタルの衝突後、駆逐艦の通信機能が一時間停止し、その間に船体は四倍の大きさのある商船側は衝突に気付かず、現場に戻って初めて軍艦に衝突したと気づいている。日本側による捜査に詳しい複数筋がUSNI Newsに6月21日明らかにした。
  3. 捜査陣はクリスタルは東京に向けオートパイロットを作動し、乗組員は注意を払わずあるいは就寝中に駆逐艦右舷に現地時間1:30 AMごろに衝突したとみている。クリスタル乗組員は何かにぶつかったと感じ航路からUターンし衝突地点に18ノットで戻りフィッツジェラルドを発見し、救難信号を2:30 AMごろに送信した。米海軍は事故発生時刻と救難信号を同時刻の2:30 AMごろと述べていた。
  4. クリスタル左舷船首の衝突を受けた駆逐艦は通常の形で日本沿海部を通過中だったとUSNI Newsは把握している。クリスタルの船首が駆逐艦上部構造物数か所を破壊し、艦長ブライス・ベンソン中佐の居室もその一つだった。
  5. 衝突で艦長居室に穴があいたほか鋼板がずれベンソン館長は「艦体にはさまれ艦の外に体の一部が押された」と損傷を見た水兵がUSNI Newsに述べている。「命があって幸運」
衝突後のブライス・ベンソン中佐の居室の様子。外部が見える.

  1. フィッツジェラルド乗組員は艦長室のドアを曲げ戻しベンソン艦長を引っ張り出し艦内部に戻そうとした。その後艦長と水兵二名が日本のヘリコプターで横須賀の海軍病院へ搬送された。
  2. 艦長居室とドアの写真を見ると鉄鋼材料が曲がり外が見えており、右舷外側の写真では居室がほぼ全部つぶれているのがわかる。
  3. 他方で甲板下ではクリスタルのバルバスバウにより10フィート四方から14フィート四方の穴が喫水線下にあき、機械室と兵員居室が浸水しはじめた。
  4. 第七艦隊司令官ジョセフ・オーコイン中将から衝突で損傷を受けた区画の説明があった。

USSフィッツジェラルド図面でACXクリスタル衝突で生じた損害箇所がわかる

  1. 「区画三つが大きな損害を受けた。
  2. 「うち機械室がひとつ、居室がふっつで、乗組員116名用の居室だった」
  3. 浸水を食い止めるため水密扉が閉められ水兵7名が居室に閉じ込められたと海軍は遺族に説明している。
  4. ただし当直が衝突警報または総員配置をクリスタル衝突前に鳴らしていたかは不明だ。
  5. 区画で損害が出たことに加えフィッツジェラルドの通信機能がほぼ一時間にわたり機能停止した。乗組員は予備のイリジウム衛星通信を使用可能にし救援を求めた頃、クリスタルが現場に戻り別個に遭難信号を発したと乗組員がUSNI Newsに語った。
A photo compilation depicting the seven sailors who died during June 17, 2017 collision between a merchant ship and the guided missile destroyer USS Fitzgerald. USNI News Image
事故で死亡した水兵7名。 USNI News Image

  1. 米海軍捜査陣は調査内容で口を閉ざしており、海軍内部でも同様だが、USNI Newsは海上保安庁による調査からフィッツジェラルドは衝突時に通常通りの航行中だったと理解しベンソン艦長が両船の接近時に艦橋に居なかった理由の疑問が生まれている。
  2. 第七艦隊は月曜日から海軍法務部マニュアル(JAGMAN)に従った捜査を開始しており、衝突時の事実を確認中で別個に米海軍安全規則による調査も始まっている。
  3. 衝突から5日たちフィッツジェラルドではこれ以上の損害を食い止める作業が続いている。クリスタル衝突の衝撃で浸水とともに艦体に凹みが生じたがねじれも発生している。ポンプ排水で艦を浮かしている状態だ。

  1. 海軍海上システムズ本部は日本で修理が可能か米本土に移送し修理すべきかを見極めようとしている。乗組員は衝突のショックから回復すべく休暇を与えられている。その間同艦は横須賀在港中の他艦が担当すると海軍当局はUSNI Newsに説明。
  2. 海軍作戦部長ジョン・リチャードソン大将が海軍最上級兵曹長スティーヴ・ジョルダーノと横須賀に赴きフィッツジェラルド乗組員および家族と話している。■



パリ航空ショー P-1展示をした日本の軍用装備輸出の方向性



 

今一内容がわかりにくいのですが、中古機の再生輸出で米国の力を借りることなのか、P-1等新型機の輸出で米国等の技術力を応用するのでしょうか。いずれにせよ輸出で安全保障上のつながりが海外で生まれればよいニュースとなりますね。また内向きだけでよかった日本の防衛産業、行政の姿勢が外向きに変わることも長期に見ればよい効果を生みますが、中国は神経をいらだたせ、日本国内でも同調する動きが足を引っ張ろうとしてくるのでしょうね。

 

Japan looks to US to partner on used aircraft resale

日本が中古機材の対外販売で米国との提携を模索中

By: Jill Aitoro, June 21, 2017 (Photo Credit: TED ALJIBE/AFP/Getty Images)
  1. 防衛装備輸出の拡大を目指す日本が東南アジア向け中古機輸出で米国の協力を求めようとしている。
  2. 今回の方針はTC-90をフィリピンに供与する事業が成功したことから出てきたもので、フィリピンはイスラム国との戦闘に同機を投入しているといわれる。事業成立のため防衛装備庁の吉田孝弘事業監理官(航空機担当)はフィリピンを8回訪問したという。
  3. 「中古機のASEAN向け輸出は支援をパッケージにいして可能性を探って生きた。国名は出せないが数カ国と対話を続けており、米国をまじえASEANとの協力関係を模索する」と吉田はパリ航空ショーでDefense Newsに語った。「TC-90はすでに現地に引き渡し済みだ。次は用途廃止済みヘリコプター含む機材の部品輸出を目指している」
  4. この背景に防衛産業の輸出基盤を作る狙いがあり、日本が進める戦闘機開発事業も関係する。防衛省によれば日本はF-2後継機の決断時期が近付く中「多数国と協議中」で機材海外調達、国産開発、国際共同開発の委sれかの選択に向かうという。
  5. F-2の用途廃止は2030年代中頃以降となる。来年夏までに後継機の選択が必要だが中国が影を落とす。
  6. 「もちろん中国の次世代戦闘機開発は承知しており、中国技術の先をいつも目指し中国に対する技術優越性はいつも必要だ」
  7. 国防産業は日本に比較的なじみのない分野で、従来は制約が強く研究開発では米国依存色が強かった。方針は最近方向転換され日本も国際共同を模索できるようになった。
  8. 「無論のこと政策を決めるのは政治家であり、われわれではありませんが、日本政府全体として輸出や海外向け装備品供与を進めていきたいと考えています」
  9. パリ航空ショーではP-1哨戒機が展示されている。P-3Cオライオン後継機として供用開始している機体だ。
  10. 「P-3は優れたセンサー技術を搭載しているので輸出には慎重な対応が必要です。P-1輸出の相手国要件は機体改修に必要な技術があり情報保全体制がしっかりしていること、さらに日本のパートナー国であることです」■


2017年6月21日水曜日

短信)パキスタンがイラン無人機を撃墜、JF-17初の実戦撃墜例


JF-17による実戦撃墜例はこれが初となりました。

A JF-17 Thunder fighter jet allegedly shot down the Iranian drone. ─ APP/File

JF-17 ─ APP/File

 

Iranian drone allegedly on spying mission shot down 'deep inside' Balochistan

イラン無人機がパキスタン国内でスパイ活動中に撃墜された

AP | Syed Ali Shah | Naveed SiddiquiUpdated about 5 hours ago


スパイ活動中のイラン無人機をパキスタン空軍(PAF)のJF-17サンダー戦闘機がバロチスタン州パンジグル地方で撃墜したと関係筋が20日明らかにした。
関係筋によると無人機は「パキスタン領空内部」に侵入しスパイ活動中にJF-17が撃墜した。
19日に現地治安部隊が墜落現場を発見し残骸を確保しているが、撃墜の日時は不明のままだ。
イラン無人機の撃墜は24時間で二例目となり、先に米主導連合軍がイラン製無人機をシリア南部で20日に撃墜したとの発表があった。
イラン軍参謀総長からは先にイランはパキスタン内部の「戦闘員安全地帯」を攻撃する用意があるとの発言があり、パキスタンの強い抗議を招いた。今年初めには戦闘員は国境を越えて移動したといわれる戦闘員によりイラン国境警備隊員10名が殺害されていた。■

短信)MiG、スホイが2019年に統合される


Russia’s aircraft corporation to merge MiG and Sukhoi into combat aviation complex

MiG、スホイの統合でUACに戦闘航空機事業体が生まれる

  June 20, 19:37 UTC+3

LE BOURGET (France), June 20. /TASS/
ロシアの合同航空機企業(UAC) はMiGおよびスホイ両航空機企業を単一戦闘航空機事業体として2019年に統合するとUAC社長ユーリ・スリュサアルが6月20日述べた。

「当社にとって2019年は企業形態を単一企業体に切り替える年であり、該当事業部はUAC傘下企業になる」とスリュサアルは述べた。これはスホイ、MiGから生まれる戦闘航空機事業の在り方についての質問への回答。UAC法人形態の切り替えは2019年末になるとも述べた。

「現在統合に向け作業中で参照するロードマップは2016年末に取締役会で承認済みだ」(スリュサアル)

ロシアの産業貿易相デニス・マンチュノフからは先に統合があってもMiG、スホイ両ブランドは残ストの発言があった。■


More:
http://tass.com/defense/952422


2017年6月20日火曜日

疑問が山積みの事故原因はACXクリスタルの動向がカギになりそう


本件、すっかり報道が減っています。とにかく情報がないためいろいろと推測する向きが出てきたようですが今回の事件は単なる事故で片付くか疑問ですね。死者が発生したため米側も真剣に調査し、捜査権がない日本は傍観するだけですが、日本側メディアもその気になればいろいろ調査できるはず。政権打倒という負の方向ではなく、事故調査としていろいろおかしな点がを独自に調べてもらいたいものです。


CORRECTION U.S. Navy Aegis Destroyer Collides with Philippine caTETSY JOKO—AP

We Don't Know Much About the Fitzgerald Collision and That Seems Odd

フィッツジェラルド衝突事件で判明したことが少ないのが妙だ

Authorities have been tight-lipped about the accident and the strange details we do know have quickly giving rise to conspiracy theories.

関係者は事故で口を閉ざすが奇妙な背景から陰謀論が浮上

 BY JOSEPH TREVITHICKJUNE 19, 2017


米海軍駆逐艦と民間商船間で発生した事故からオンライン上で陰謀論が盛んに議論されている。事故状況の公式説明がほとんどないことから全体状況が常軌を逸していると思わないほうが難しい。
まず判明していることを列挙しよう。2017年6月17日、コンテナー船ACXクリスタルがアーレイ・バーク級駆逐艦USSフィッツジェラルドに本州沖合56マイルで衝突した。双方が損傷を受けたが、米艦船の被害の方が大きい。
第七艦隊前方配備部隊司令官ジョセフ・オーコイン中将は6月18日の報道記者会見で事故の被害状況に触れ、その後フィッツジェラルドは横須賀に帰港した。中将は以下説明していた。
  • 艦は重大な損傷を受け直後に艦内大区画三つで浸水がはじまった。機械室1と116名収容の居室2だ。
  • 艦長室も直撃を受け、艦長が閉じ込められた。乗員は迅速かつ効果的に動き、その行動に誇りを感じる。
  • 英雄的行為で浸水の拡大を防ぎ、沈没を回避した。もっと悪い状態になっていた可能性もある。
  • 艦は世界で最も混雑した港湾に磁気コンパスと予備航行装置だけで進めた。二本あるシャフトの一本はロックされていた。
  • 乗組員の決意と勇気ある行動のおかげでダメージコントロールを続け、艦は自らの動力で昨日夜に帰港できた。
その日遅くにダイバーチームが損傷状況を調査し行方不明乗組員7名の遺体を発見した。公式発表の表現を見るとクリスタルが衝突して居室内で溺死したとわかる。今回死亡した乗組員の年齢分布をみると年若い青年たちが数十億ドル相当の軍艦を動かしているのわかる。氏名、階級、出身地は以下の通りだ。
- Gunner’s Mate Seaman Dakota Kyle Rigsby, 19, from Palmyra, Virginia
- Yeoman 3rd Class Shingo Alexander Douglass, 25, from San Diego, California
- Sonar Technician 3rd Class Ngoc T Truong Huynh, 25, from Oakville, Connecticut
- Gunner’s Mate 2nd Class Noe Hernandez, 26, from Weslaco, Texas
- Fire Controlman 2nd Class Carlos Victor Ganzon Sibayan, 23, from Chula Vista, California
- Personnel Specialist 1st Class Xavier Alec Martin, 24, from Halethorpe, Maryland
- Fire Controlman 1st Class Gary Leo Rehm Jr., 37, from Elyria, Ohio
事故発生を受け海上保安庁はただちにヘリコプター数機を現場に送り、医療搬送した。うち一回はブライス・ベンソン艦長で次に氏名未発表の水兵二名が搬送された。全員が横須賀海軍病院に送られた。
米国は捜査を三方向から行う。海軍の法務部(JAGMAN)は事故の根本状況を、海軍は別に安全面から検討を行う。米沿岸警備隊は「海洋障害調査」をクリスタルと乗員を対象に行う。日本関係者も独自の調査を行う。
だが今までのところ米日双方の当局関係者から事故がどのように発生したのかあるいはフィッツジェラルドの当時の任務について共に説明がない。オーコイン中将も「調査がいつ完了するか予測不可能」と言っていた。
そこで陰謀説が出てきたのは驚くべきことではない。衝突が故意に行われたとの主張に今のところ証拠はないが、今回の事故には奇妙な点が多々ある。

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#USSFitzgerald Look at track of #ACXCrystal it veered OFF course TWICE The last time right b4 hitting USN ship.. Autopilot malfunction?
ACXクリスタルの航跡を見ると二回方向転換してから米艦に衝突している。オートパイロットの故障なのか。

まずMarineTrafficだ。オンラインの船舶航路追跡サービスで航空機のFlightRadar24に似ている。これによるとクリスタルは6月17日1:30 AMに緊急方向転換をしている。同サイトによるとコンテナー船の速度は14ノットからゼロになっている。ゼロはおそらく衝突時だろう。ただし直後に元の速度に戻している。衛星データがの精度を確認しようがないが、重要なデータのようだ。同船から2:25 AMに事故報告があり、五分後に衝突地点と思われる場所へ戻っている。同船のオートパイロット機能が故障したのかエラーがあったと見る向きがある。
海上保安庁も当初は事故発生時間を2:20 AMとしていたが、民間船から当局への報告が一時間も後になった理由を調査中といわれる。海上の当て逃げ事件といってよい。2017年6月19日現在で米海軍が当初発表のあった時間の通りと信じているか不明だ。「緊急事態になり、乗員は連絡する余裕がなかった」と日本郵船の広報の発言をCBSニュースが伝えている。日本郵船はクリスタルの所有企業だ。フィッツジェラルドから事故直後に海軍司令部にすぐ連絡が入らなかった点でも説明がない。連絡があれば直ちに対応措置をしていたはずだ。
またクリスタルの一連の行動から裏に不正な力があったとの観測が生まれている。同船の所有権をたどると日本特有の系列が見えてくる。表向きはACXアジアコンテナーエキスプレスが日本郵船の子会社として運航する。しかし大日インベストメントが船主になっている。日本郵船は三菱グループ企業だ。同船は日本郵船が2014年からフィリピンの海運会社に貸し出している。つまり同船は第三者が借り乗員、燃料その他を用意して運航している。クリスタルの乗組員の情報と事故にどう対応したのかで関係当局からの発表は皆無に近い。
未確認のうわさがある。クリスタルは航行灯をつけず、海上トランスポンダーを付けずに航行し、事故防止措置をとっていなかったという。しかしMarineTrafficで非暗号化トランスポンダーデータで作成した地図があり同船の事故前後の位置が示されており、トランスポンダーを切っていたというのはあり得ない。フィッツジェラルドでも同艦のレーダー他監視装置が事故当時に作動していたのか観測がさかんだ。
AP
事故後のACX クリスタル船首部分。
「USSフィッツジェラルドが貨物満載の商船と日本沖合で深夜に衝突した状況ではわからないことが多すぎる」とジョン・カービー(退役米海軍少将でオバマ政権で国務省報道官、現CNN解説者)は感想を述べている。「同艦のレーダーは正常に作動したのか、当直要員はどう判断したのか、あるいは判断を誤ったのか、事故を回避できなかったのか。貨物船の乗組員がどんな行動で悲劇を招いたのか回避できなかったのかがわからない」
今広がっている陰謀論はなんらかの理由でクリスタルのバルバスバウがフィッツジェラルドに衝突し、側面を損傷させるのに最適の手段というもの。このとおりなら北朝鮮が背後に浮かぶ。同国は自国貨物船をフロント企業を通じ使い、海外の不良企業により貨物を輸出入している。さらに米朝間の言葉の応酬が激しくなる中で実際に衝突手前の事態も発生しており、6月18日には北朝鮮外交官がニューヨークJFK国際空港で国家保安省係官と理由不明の取っ組み合いをしている。北朝鮮は今年2月の金正男暗殺など秘密工作活動を堂々と展開している。
だが前述のようにこのシナリオを証明する詳細な事実関係はない。クリスタル乗員が犯罪に関係し、必要な書類なしで運行していたため現場を慌てて退去し、その後事態の大きさに気付いたのかもしれない。また実は単なる事故で技術上の問題あるいは機械的な故障あるいは昔からの人的エラーが原因だったのかもしれない。■
Contact the author: jtrevithickpr@gmail.com


A400Mの進展で評価が分かれる独仏当局


A400Mの実用化も時間がかかっていますね。思い起こせば当ブログの最初の記事が同機開発の難航の話題でしたから相当の時間がかかっているわけです。これならC-17を買っておいた方が安かったと思うのですがヨーロッパには別の考え方があるのですね。C-2もまだトラブルがあるようですので他山の石とするべきでしょう。

ShowNews

French Air Force Happy With Airbus A400M Progress

フランス空軍はエアバスA400Mの進展ぶりに満足

Jun 19, 2017Thierry Dubois | ShowNews

A. Jeuland/French Air Force

  1. エアバスA400Mの運用能力整備の進展ぶり、さらに納期の遵守を見て、フランス空軍が同機事業を好意的にとらえている。
  2. 「同機の進展を肯定的にとらえている」(アンドレ・ラナタ参謀総長)とし、11機調達したうち6機の稼働状況に満足している。残る5機は通常点検あるいは初期作戦能力獲得のため改修中。エアバスは2016年末までに6機納入の公約を守った。今年上半期の納入も予定通り進めている。
  3. 今年末には9機が稼働可能となる。ラナタ参謀総長は今後も納期通りの引き渡しを期待し、2018年末には15機がそろうとする。最終的には50機になる。
  4. ドイツ空軍はそこまで同機を買っていない。ドイツはA400Mの稼働率、戦術性能不足で不満を感じている。パワーギアボックス(PGB)問題で納入遅れが発生し、飛行運用も影響を受けた。ラナタ参謀総長は緊急対策を有効と見ているが、恒久措置は未確立で今年後半に登場する見込みだ。2016年はPGB問題が戦術能力整備の脚を引っ張った。
  5. フランス空軍は同機の性能をフルに引き出そうとし輸送業務の在り方を変えようとしている。NH90多用途ヘリをマリまで搬送し、同日中にフランスへ戻れる戦略意義を示した。さらにフランス曲技飛行チーム「パトルイユ・ド・フランス」に一機が随行し米国内を回り、50名と貨物25トンを運んだ。小型低速のC-160トランザールなら四機必要だった。機体に信頼度があるのでイラクに着陸できたと空軍報道官は述べている。
  6. 戦術輸送機として未整備滑走路を利用でき、後部ランプから貨物・兵員を投下し、電子妨害にも対抗できる。
  7. ただし完全作戦能力(FOC)が成立していないのは電子対抗措置装置が未整備なことが大きい。現在の性能は要求水準に足りずロシア製地対空ミサイルへの対抗で弱いままだ。
  8. またヘリコプターへの空中給油能力が未完成だ。エアバスがこの実用化をできない場合、「C-130Jを追加調達する」と空軍報道官は言う。フランスはロッキード・マーティンC-130Jに回転翼機用空中給油能力を付与し4機発注中で、2017年から19年にかけ受領する。
  9. さらにFOCへの道を閉ざしている要素が空中投下だ。落下傘兵が機体側部のドア両方から同時に脱出できず強襲作戦の効果を減らしている。機体後方の乱気流が大きく、落下傘兵が空中衝突する可能性がある。
  10. IOC、FOCとは別にフランス空軍はエンジン制御標準化の克服も目指している。ソフトウェアで回転数を一定にするとラトナ参謀総長は述べ、乗員が機材を乗り換えても同じ標準で運用できるようにしたいとする。「現状はきわめて面倒」という。そのため機材内でエンジン制御の標準化が必要だとする。これができないと最新のソフトウェアに慣れた乗員で初期仕様機体の操縦で支障が生まれるという。
  11. エアバスはエアバスヘリコプターCEOギローム・フォーリ(フランス人)をエアバスグループのフランス政府担当に任命した。■

2017年6月19日月曜日

★★★★北朝鮮ミサイルが中国衛星で誘導されている可能性



中国も北朝鮮関連では叩けば埃がどんどん出そうですね。北京が見切りをつければ平壌の現政権など簡単に転覆させるでしょうが、中国国内にある北朝鮮とのしがらみ(おそらく共産党内部の派閥争い)と東北部の軍の非合法ビジネスの問題があり、米国といったん話がついても実施が難しいのでしょう。そのうちにしびれを切らした米国が単独行動に出るかもしれません。

Record China

 

Is North Korea Using China's Satellites to Guide Its Missiles? 北朝鮮は中国衛星を使ってミサイル誘導をしているのか


May 23, 2017


  1. 北朝鮮がミサイル発射を繰り返し米本土を狙うICBM開発に走る中、ひとつ見落とされている点がある。ミサイルに衛星誘導を使っているのではないか。北朝鮮に衛星航法ネットワークはないため、中国衛星を利用しているとの観測がある。
  2. 2014年報道で北朝鮮技術者が中国国内で北斗Beidou衛星航法システムの運用を研修中とある。同年の別の記事で中国軍専門官から中国は北朝鮮による北斗の軍事利用を止められないと発言している。
  3. 北斗以外に北朝鮮の選択肢として米露両国のGPSがあり、ロシアはグロナスGlonasと呼んでいる。
  4. 「グロナスの可能性もありますが、ミサイル誘導に北斗を利用している可能性の方が高い」と小泉 悠(未来工学研究所特別研究員、ロシア安全保障問題)がメールで述べており、ロシアは北の核実験後に武器および軍事関連技術の北朝鮮向け禁輸措置を取っているがグロナスが対象かは不明と小泉は述べる。
  5. 北斗衛星群打ち上げは1994年に始まり、現在は東アジア以遠まで展開している。北斗は民生商業用途と軍用の両面で利用され、軍用では妨害を受けず正確にデータが利用できる。
  6. 北朝鮮が北斗の軍用機能を利用しているか不明だが、民生用機能で精密誘導兵器を運用しているとは考えにくい。というのは北斗の民生機能は日米韓の電子妨害に弱く有事の際に北朝鮮が利用するのは困難になるためだ。
  7. 「特別のチップならびに中国の協力がないと中国の高精度軍用信号を利用できないはずです」とグレゴリー・クラッキ(憂慮する科学者連盟の安全保障関係上席研究員)は語る。
  8. 今年4月15日の軍事パレードで性能向上型の300ミリ多連装ロケット発射装備(MLRS)KN-09が公開され射程は200キロと言われる。
  9. 戦略国際研究所の上席副理事長ジェイムズ・ルイスによればKN-09が北斗、グロナス両方の信号を利用するハイブリッド仕様で信頼性正確性を高めている可能性があるという。
  10. ルイスはKN-09は中国製MLRSのコピーだが、中国装備も元はロシア製MLRSのコピーでグロナスシステムを利用すると指摘。「中国は北斗を容易に追加できたでしょう」とルイスは指摘するが確証はないという。
  11. 北朝鮮が中距離長距離ミサイルに地形追尾機能や慣性航法などの高度技術を応用している可能性もある。
  12. とはいえ北斗を利用して北朝鮮のミサイルが確実に米軍を狙っている可能性が残る。北朝鮮は米本土へ到達可能なミサイル生産を開発中と公言している。
  13. 先に紹介した中国軍関係者の発言を考慮すると米政府が北朝鮮が北斗にアクセスできるのか中国政府に照会する必要がありそうだ。
  14. 北朝鮮のミサイル技術核技術が進歩していることへの懸念が高まる中、中国は2020年までに北斗衛星を最低でも30基打ち上げ精度をさらに上げる。同時に中国国内外に地上制御監視基地を十数か所に新設する。
  15. 中国は北斗の精度は現行のメートル級が10センチになると述べている。
  16. 民生部門への波及効果は著しい。2015年時点で北斗対応スマートフォンが4億個使用中と中国業界団体がまとめている。現時点では7-8億個になり、2020年までに世界全体の衛星航法応用民生機器の6割で採用されると中国は見ている。
  17. 反面で北斗の軍事利用も広がっており、南シナ海では情報収集にも応用されている。
  18. 今年一月に米議会の米中経済安全保障検討委員会のアナリスト、ジョーダン・ウィルソンから北斗運用経費は2020年には100億ドルになる見通しが発表された。
  19. ウィルソンは中国は精密誘導兵器の配備運用は「接近阻止領域拒否構想の中核として人民解放軍のミッションを実行し米軍の西太平洋介入を困難にする狙いがある」と指摘。
  20. 北朝鮮自身の接近組織領域拒否は中国構想を補完する意味があるので、中国が北朝鮮に北斗の軍用通信能力を供与していてもおかしくない。
  21. これまでは北朝鮮の後見役が中国であり、北朝鮮が通常兵力を増強しても中国が批判することはなかった。
  22. だが今や、米国は北斗を北朝鮮がミサイル発射に使っているのか把握する必要に迫られ、中国との協議が求められる。
  23. 協議の場では北朝鮮が整備を進める無人機の誘導でも北斗を使っているのかも焦点となるはずだ。
This first appeared in AsiaTimes here.




USSフィッツジェラルド死亡水兵の身元公表と不可解なコンテナ船の事故当時の動き


衝突したACXクリスタルの不可解な航行状況はまだどこも報道していませんが、確かなのでしょうか。情報が錯綜しているようですが、JAGが調査をまとめるそうですから期待しましょう。命を落とした7名の冥福を祈ります。

横須賀港に到着したUSSフィッツジェラルド
TYLER HLAVAC/STARS AND STRIPES

 

Navy identifies 7 sailors killed in USS Fitzgerald collision near Japan

USSフィッツジェラルド内で死亡した水兵7名の身元を米海軍が発表


 By TYLER HLAVAC | STARS AND STRIPESPublished: June 18, 2017

YOKOSUKA NAVAL BASE, Japan —米海軍は土曜日のUSSフィッツジェラルド事故で死亡した乗り組み水兵7名の氏名を発表した。第七艦隊が発表した氏名は以下の通り。
  • Gunner’s Mate Seaman Dakota Kyle Rigsby, 19, of Palmyra, Va.
  • Yeoman 3rd Class Shingo Alexander Douglass, 25, of San Diego, Calif.
  • Sonar Technician 3rd Class Ngoc T Truong Huynh, 25, of Oakville, Conn.
  • Gunner’s Mate 2nd Class Noe Hernandez, 26, of Weslaco, Texas
  • Fire Controlman 2nd Class Carlos Victor Ganzon Sibayan, 23, of Chula Vista, Calif.
  • Personnel Specialist 1st Class Xavier Alec Martin, 24, of Halethorpe, Md.
  • Fire Controlman 1st Class Gary Leo Rehm Jr., 37, of Elyria, Ohio


  1. 上記7名は行方不明となり、艦長含む三名が横須賀海軍病院に搬送された。艦長ブライス・ベンソン中佐と水兵一名は退院したと第七艦隊は月曜日朝にフェイスブックで発表している。
  2. フィッツジェラルドとフィリピン船籍ACXクリスタルは土曜日2:30 a.m.に横須賀港から64マイル地点の伊豆半島近くで衝突したと海軍は発表。海軍は日曜日の時点で捜索活動は一時中止し、遺体数名分が艦内で見つかったが近親者の確認前には詳細発表を控えていた。
  3. 見つかった水兵の遺体は浸水した居住区で見つかっており、脱出経路が衝突で使えなくなっていたと第七艦隊は日曜日に発表していた。
海軍作戦部長の訪日
  1. 海軍作戦部長ジョン・リチャードソン大将は最上級曹長スティーブ・ジョルダーノと火曜日に横須賀に飛び、フィッツジェラルド乗員、家族と会見すると在日海軍部隊司令部が月曜日朝に発表した。両名はこのほかの海軍関係者と基地に働く民間作業員とも会い、フィッツジェラルド事故の支援に感謝する。
不可解なコンテナ船の事故当時の航行状況
  1. ACXクリスタルは東方向に航行中で東京湾に向かっていた。同船の自動航行記録装置によると同船は方向を変え旋回していることがMarinetraffic.comからわかる。データでは衝突の瞬間とほぼ同時に旋回を止めている。
  2. 海上保安庁はクリスタル乗員に事情聴取しているが、フィッツジェラルド乗員とはまだ会っていないと報道官は述べた。
  3. ACXクリスタル乗員に負傷者は発生していない。
  4. 事故現場は毎日400隻が利用する航路で海上保安庁は直近五日に同様の事故三件が発生しているという。
第七艦隊司令官の記者会見とフィッツジェラルド修理
  1. 第七艦隊司令官ジョセフ・オーコイン中将は事故調査で海軍法務部調査活動の統括将官を任命すると報道陣に日曜日語った。
  2. また海軍は調査活動で日本側に全面協力すると述べた。
  3. オーコイン中将からは艦長居室他艦内で多くの区画が大きく損傷しているとし、「艦長居室は完全に破壊されている。生き残れたのは幸運」と述べた。
  4. 「艦は修理し復帰させる。大修理となるが復帰させる。修理工期は数か月の見込みで年内完成と見ている」と述べた。
hlavac.tyler@stripes.com


★★米海軍F/A-18がシリア空軍Su-22を撃墜



週末は米駆逐艦海上事故に目を奪われていましたが、シリア上空でも大きな事態が展開していました。時あたかもラッカ陥落を目指す最終段階に入ったようでISIS組織は壊滅に近づいてきたようですが、シリアと背後にいるロシアが不穏な動きに出そうです。

 

(U.S. NAVY PHOTO BY MASS COMMUNI

 

USN F/A-18E Super Hornet Shoots Down Syrian Su-22 Fitter Attack Jet 

米海軍F/A-18Eがシリア空軍Su-22攻撃機を撃墜


The unprecedented engagement could lead to a rapidly escalating security situation in the skies over eastern Syria.

今回の交戦でシリア東部上空で急速なエスカレーション発生か

 BY TYLER ROGOWAYJUNE 18, 2017
  1. 6月18日、シリア戦場で大きな進展が発生した。戦略上でも今後の戦闘の行方にも影響が出るかもしれない。詳細は明らかでないが、ペンタゴン他の発表によれば米海軍のF/A-18スーパーホーネットがシリア空軍のSu-22フィッター攻撃機をジャディンJa'Din近郊で撃墜した。同アルタブカAl Tabqaにあるシリアの重要なダム付近であり、イスラム国が首都と自称するアル・ラッカAl Raqqaの西にある。
  2. 現地時間4:30ごろアサドに近い勢力がジャディン攻撃を開始した。同地は米国が支援するリシア民主勢力軍(SDF)が占拠中。SDFは死傷者が発生し撤退を余儀なくされた。連合軍航空部隊が威嚇し、敵超低空高速飛行し、おとりデコイを投下して攻勢を止めようとした。策が効果を出し航空隊の出撃要請は出なかった。
  3. 通常どおり米主導連合軍は「衝突回避」ホットラインでロシアを呼び出し攻撃をやめさせようとした。すると地上戦闘開始後2時間ほどでシリア空軍Su-22攻撃機一機が上空に現れSDF部隊に爆弾投下を開始した。米海軍のスーパー・ホーネット一機が「交戦規則と連合軍勢力の集団安全保障方針に従って」Su-22を撃墜した。

AP
シリア空軍のSu-22フィッター

  1. 不朽の決意作戦合同統合部隊CJTFOIRの発表によればジャディンは衝突回避ラインの二キロ北に位置する。ラインはロシア、アサド政権が暫定的に引いたものでSDF占拠地帯を明確に表示している。発表内容はISISが世界に対する脅威でありその撲滅に焦点を合わせるいつもどおりの文句が見える。
CENTCOM RELEASE

  1. これに対してシリア政府の公式発表の要旨は以下の通りだ。
  • 木曜日午後に南部ルサファ地区でわが戦闘機がテロリスト集団ダーイシュ攻撃中に国際同盟を自称する勢力により撃墜され、パイロットが死亡した。
  • このあからさまな蛮行はテロリズムを支援するアメリカの立場のあらわれであることに疑う余地なく、同盟国支援をうけ全国各地でテロリズムに対抗するシリアアラブ軍こそ正当な権利を有する唯一の勢力であることが今回の事件で明らかになった。シリアアラブ軍と同盟軍がテロリスト組織ダーイシュへの戦いで着実に進展を示す中で発生したのであり、ダーイシュはシリア砂漠の各方面で敗退を続けている。
  • 米国とダーイシュテロリスト集団の間に連絡調整が存在することがあきらかになり、米国はテロ活動を操りながら支援を行い米シオニストの流入という目的を達成しようとしている。
  • 陸軍総司令部と国軍は対テロリスト作戦に対する今回の蛮行に警鐘を鳴らすとともにこのような攻撃を受けてもダーイシュおよび勝利戦線テロリスト組織撃滅戦への決意は揺るぐことなく、シリアアラブ共和国全土で平和と安定の回復を続けていく。
  1. 今回のスーパーホーネットは地中海に展開中のUSSジョージ・H・W・ブッシュ所属機の可能性がある。同型機で初の空対空戦撃墜となった。また米戦闘機が有人機を撃墜したのは久しぶりの事例となったが、アサド側航空機との交戦は以前にも発生している。ちょうど一週間前に米空軍F-15Eがイラン製武装無人機をシリア南部で撃墜している。
  2. 今回のシリア空軍機撃墜はWar Zoneが長年予測していた事態が現実になったといえる。外交状況がこのままでISISの脅威が減ればイラク、シリア国内の対抗勢力間で戦闘が激化すると予測していた。「ラッカ陥落レース」もこのひとつでシリア軍、イラン支援のシーア派武装勢力、トルコ系戦闘員、ロシア特殊部隊は同市解放に加わることができないまま緊張が高まっていた。
  3. 今はロシアがどんな反応を示すかを見守るしかない。モスクワはアサドの軍事力を以前にまして保護する姿勢を米巡航ミサイルによるシャイラート空軍基地攻撃(今年4月)以来示している。今回の交戦でロシア軍戦闘機がシリア東部上空を監視飛行する頻度が増えれば同地区上空が一層不安定になりかねない。
  4. 米国はこれまで今回のような事態を予防しており、アサド側の空爆や脅かしにも左右されてこなかった。今回の事件でロシアが自国空軍力で対抗してくれば米国が連合軍とシリア東部に飛行禁止区域を設定しても驚くべきことにはならないだろう。
  5. 何よりも今回の撃墜はアル・ラッカ陥落の最終段階を支援する連合軍航空戦力には事態の複雑化以外のなにものでもない。慎重な態度のまま機体投入の増加が必要となればシリア国内のイスラム国勢力場撲滅に投入できる機体が決定的に不足しかねない。■
Contact the author: Tyler@thedrive.com
連合軍司令部の発表を見ると即座に撃墜したようです。シリア側発表が正しければパイロットは脱出する間もなく機体が墜落したことになります。一方的な戦いだったようですね。