2014年7月6日日曜日

日曜日はのんびりと 初の映画批評に挑戦 「ドローンズ」


Drones – Film Review

Posted in News on June 30, 2014 by The Editor, UAS Vision

drones
「ドローンズ」“Drones”はリアルタイムで進行するスリラー映画で、架空の危機的状況に無人機を操作する空軍要員2名が対応する様子を描く。数千マイル彼方の監視ビデオでテロリストを発見することで二人の意見が対立する。
  1. ボタンを押して対象者を抹殺すべきか、民間人の巻き添えには目をつぶるのか。舞台劇として書かれた脚本をテレビ中心に活躍するリック・ローゼンタルが映画化した。ただし作品は二人を中心にした室内を部隊としたアクション映画に仕上がっている。6月27日に一部劇場で公開された後、ネット上で公開される。
  2. スー・ローソン中尉(エロイズ・マムフォード)は飛行課程を終了したが、眼球障害で一時的に地上勤務に付いている。うだるような暑さのネヴァダ州にある基地内のトレーラーでの一日目に一緒に勤務につくのは経験が豊かな部下ボウルズ(マット・オリアリー)で一見退屈な中東の寒村の監視が仕事だ。実はそこが行方をさがしているテロリストの家族が住む場所である。ローソンは一見無害に見える光景からテロリストがこっそりと訪問しようとしていると推測する。
  3. ボウルズは野郎を抹殺したくてうずうずしている。それは二人の上司も同じだ。実行すれば9・11後良いニュースが少ない中で米軍が勝利の瞬間を迎えられる。しかしローソンは訪問者が本当に探しているテロリストなのか疑い始める。もうしそうだとしても本人が米情報機関が言うようなアルカイダの一員なのだろうか。どちらにせよ、もし無人機が攻撃を実施すれば女子供含む民間人十数名が巻き添えで命を失うことになる。
  4. 良心に揺れるローソンは引き金を引きたくて仕方のないボウルズとの間に緊張が高まる。これだけで正味70分の本篇のドラマには十分なのだが、脚本はその他多くの出来事を盛り込み過ぎており、ローソンと攻撃対象のつながりや、米側のふたりの喧嘩まで描かれている。「ボーン」シリーズのような込み入った筋はやり過ぎの観がある。
  5. また主役二人の関係も問題があり、脚本、演技の両方に問題があるのだろう。)上司を演じるフィップ・ハブリーとウィリアム・ラスは通信モニターで声だけの演技をうまくこなしている) ローソンはボウルズが女性で大将を父に持つ彼女をからかうことでキレてしまうが、すぐに「冷酷だが戦略的な意思決定ができない」普通の女性モデルにおちついてしまう。軍人の家庭で育ち自らのキャリアを意識する主人公が自称「高校をぎりぎり卒業出来他ホットショットのパンク野郎」にやすやす苛立たされる必要があるのか。
  6. 映画の前半ではだまされやすい話を前面に出し過ぎで、主人公のその後に良心の呵責にさいなまれる場面を台無しにしている。オリアリーはインディー系の作品“Fat Kid Rules the World” や“Natural Selection” (ナチュラルセレクション)で好演しており今回もはじめに登場してから大きく印象を変える役をうまくこなしている。
  7. 途中で挿入されるネヴァダ砂漠の風景や場所不特定の(アフガニスタン?)の地方風景が衛星経由で閉所恐怖症になりがちな映画の進行が回避される効果を上げている。それにせよ、ローセンタルは息子のノア、編集のミシェル・M・ウィッテンと一緒に適度の緊張を維持しており、コディ・ウェストハイマーの不安を掻き立てる音楽も効果を上げている。■

映画批評はなかなか訳出がむずかしいですね。本作もケーブルTVなどでこっそり放映されるのではないでしょうか。無人機のオペレーションを学ぶ映画ではなさそうですね。


2014年7月5日土曜日

☆ 事故原因の焦点はF135エンジン第三段タービンへ



Investigators Eye Third-Stage Turbine As F-35 Remains Grounded

Jul 4, 2014Amy Butler | AWIN First

F-35Aの火災事故で調査はF135エンジンの第三段タービンに中心を合わせている。
  1. 6月23日の火災事故は現地時間午前9時15分に発生し、それをうけて各基地司令から「安全待機」が出た後で深刻な「飛行停止」措置が国防総省から7月3日に出た。
  2. 契約企業施設内の試験用エンジン含む「全エンジンを運転できない」と米空軍のクリストファー・ボグデン中将が Aviation Week 取材に7月3日に語っている。中将は事故原因、調査内容共にコメントしていない。
  3. F-35各型で共通のエンジンF-135で第三段タービンは低圧タービン部分で二段目に位置している。
  4. 低圧部分で以前も問題が起こり2013年2月から3月にかけ全機飛行停止措置になった。これはテスト用機材AF-2の第三段低圧タービンブレイドで0.6インチの亀裂が見つかったためだった。プラットの関係者からは製造上の不良であり、疲労が原因ではないとの見解が出ていた。
  5. 同年12月には地上テスト用F135が「爆発」している。同エンジンはプラットの社内施設で設計寿命の77%相当を運転したところだった。この原因はファンの亀裂だった。事故当時はエンジンは通常モードで運転中だった。ファンはブレイドをつけたディスク「ブリスク」複数で構成され、機械加工されたもの。第一段のブリスクが中空になっておりいつ亀裂してもおかしくない状況だった。実は機体重量を軽くするため中空にされていたののだが、現在は再び一体成形となり、エンジン重量は6 lb. 増えた。
  6. プラットは爆発事件の前にエンジン設計を見直しており、ブリスクも中空構造を取りやめていた。ボグダン中将によれば開発室も再設計内容を検討し、コンプレッサー部分に限定された問題だと理解し、問題が広がる前に改修したほうが得策とした。「中空構造のブレイドは製造工程が複雑で費用もかかる。その部分のエンジン設計が複雑になっていた。ブレイドにストレスがかかったためとわかり、解析モデルに情報を反映させ設計を変更した」(ボグデン中将)
  7. 2007年、2008年とテストエンジンで問題が連続して発生したことでも設計が変更されている。
  8. 今回の発火事故はA区分事故とされ、深刻なものだ。大西洋横断飛行をしてファーンボロ航空ショー、ロイヤルインタナショナルエアタトゥーでF-35Bが展示されることになっている。空軍、海軍、英国の各耐空証明発行機関は各方面から大西洋温暖飛行の認可が可能か検討中だが、現時点では未定。海兵隊は実現させようと必死だ。
  9. なお、第三段が調査の中心になったことについて開発室およびプラット・アンド・ホイットニーは論評を避けている。
  10. プラットは空軍事故調査委員会と共同で原因の調査中だが、事故調査中のためコメントできないとしている。■


F-35全機飛行停止措置へ ファーンボロ航空ショー展示は微妙



F-35という機体はどこまで想定外の事態を発生させてくれるのでしょうか。本当にこんな機体に西側が防衛手段として期待していいのでしょうか。それとも巨大すぎて倒せない事例として歴史に残り、各国は旧型機を延命化しつつ、第六世代機に期待をつなげばいいのでしょうか。色々考えさせられる週末になりましたね。

Pentagon Grounds F-35 Fleet, U.K. Air Show Planning Continues

Jul 4, 2014Tony Osborne | AWIN First
ペンタゴンは6月23日の発火事件を受け、F-35の各型すべての飛行を停止する決定を正式に発表し、海軍および空軍の耐空証明管理部門を通じ命令が発せられた。
  1. これはエグリン空軍基地(フロリダ州)で発生した空軍のF-35A事故の初期原因調査結果を反映したもの。
  2. これまではF-35を運用する各基地司令官が飛行停止の判断をまかされていたが、今回は国防総省通達が優先され、各軍は全機の飛行を停止せざるを得ない。そうなると海兵隊のF-35B3機と英空軍F-35B1機が大西洋を横断飛行し、ロイヤルインタナショナルエアタトゥー(RAFフェアフォード基地)とファンボロ国際航空ショーで来週国際デビューする予定だったがこれも通達対象となる。
  3. 国防総省は7月3日に声明文が発表しており、報道官ジョン・カービー海軍少将は「事件の根本原因は継続調査中。エンジンの追加点検を命じており、飛行再開は点検結果と技術データ解析結果次第」と伝えている。「今回の決定は国防総省上層部が承認している」と付け加えている。
  4. 同少将は英国で展示予定のF-35隊の準備作業は継続しているが最終決定は来週に持ち越されたとも発表。.
  5. 予定ではユマ海兵隊航空基地から海兵隊仕様の3機をパタクセントリバー海軍航空基地でエグリン基地から飛来する英国仕様の一機と合流させ英国まで飛行させることになっていたが、今回の飛行停止ならびに英国軍用航空当局が現在メリーランド州を通過中のハリケーンを理由に移動を認めていないためフライトプランに影響が出ている。
  6. 各機はフェフォード基地に6月29日に到着予定だったが、日程の先送りが続いている。英国到着が実現していれば英海軍の新型空母HMSクィーン・エリザベスの命名式(7月4日)当日にフライパスさせる目論見もあった。これは実現できなくなった。
  7. 英国遠征には多くの課題が横たわっているが現在も7月11日に迫ったインタナショナルエアタトゥーでの国際デビューが期待されている。■


オリジナル読者からのコメント二点

①P&Wは代替エンジン案が潰れてよかったと感じているはず。自社製エンジンのせいで全体計画が危険になっても責任を追求されない。それどころか政府からの支払いを堂々と受けることができる。しかも二回に渡り。一度はエンジン設計開発で、二回目は改修で。
②JSFはアメリカ製なので英国の友人たちにアメリカ流の言い方を紹介したい。英海軍はF-35Bに「すべてを賭けている"They're betting the farm" のだ。新造空母二隻は英海軍の誇りであり、4,000億ドル以上13年を賭けて開発中でも軍用機として最低限の要求性能となる実戦投入がまだできないJSFを頼らざるを得ない。
 JSFの飛行停止措置はこれまで8回あったが、いずれも技術的な欠陥が原因だが、LM社は全て順調のはずと保障していた。
JSF開発を振り返ると開発の重要日程をたえず順守していないことがわかる。そのため英国へ飛行する予定の4機が今回もし大西洋横断を実施できなくてもおどろくべきほどのことではない。
 おわかりのようにJSFの支持者ではないが、自身では米軍事航空産業のためにもLM者がF-35Bが約束通りの機能を実現して英国海軍が新型空母からの運用を開始できるよう祈るばかりである。なぜなら現時点では他に選択肢がないので。

2014年7月3日木曜日

中国は今後のリムパックにも参加する公算大


China Invited Back for Future RIMPAC Exercises

By: Sam LaGrone
Published: July 2, 2014 12:58 PM
Updated: July 2, 2014 12:58 PM

中国人民解放軍海軍 People’s Liberation Army Navy (PLAN) は今後のリムパック演習にも参加することを許された、と中国の国営報道が7月1日に報道している。
  1. 米第三艦隊司令官ケネス・フロイド中将からPLANのZhao Xiaogang 提督に招待が伝えられたと、人民解放軍報道は伝えている。
  2. 第三艦隊関係者からUSNI Newsに対してこの動きは異例のことではなく、「リムパック参加各国は次回演習への参加を呼び掛けられるのが通例」とのこと。
  3. そもそも今回のリムパック2014には中国が参加したが、招待は国防長官(当時)レオン・パネッタから2012年に受けたもの。
  4. 今回中国は4隻を派遣した。駆逐艦海口 Haikou (171)病院船 Peace Ark、フリゲート岳陽Yueyang (575)、給油艦千島湖Qiandaohu (886)の各艦で人道災害援助訓練と砲術演習に参加している。
  5. 米中間の軍関係の緊張緩和により、PLANが次回リムパック以外の演習にも参加するようになるだろう。
  6. 今回のリムパックでは中国は中国メディアは招へいの事実を米中関係改善の印と受け止めている。
  7. 「中国政府が招へいを拒否する可能性は低く、今後のリムパックでは中国が今回以上の役割を果たすのではないか」とJane’s Navy Internationalは論評している。■

イラクが受領したSu-25はイランから供給されていた可能性が浮上


IISS Report: Iraq's Latest Su-25s Come From Iran

Jul. 2, 2014 - 02:12PM   |  
By AWAD MUSTAFA   |   Comments
KYRGYZSTAN-RUSSIA-DEFENCE
Two Su-25 aircraft are parked in Kant, Kyrgyzstan. (VYACHESLAV OSELEDKO/ / AFP/Getty Images)

イラク空軍が受領したロシア製Su-25フロッグフット近接航空支援用攻撃戦闘機はイランから納品されていたと判明した。
  1. 国際戦略研究所International Institute of Strategic Studies (IISS)のジョセフ・デンプシーJoseph Dempseyが公開情報から今回搬入された機体の登録番号がイラン革命防衛隊が運用していた機体と同一であるとの証拠を入手。さらにデンプシーによるとイラク国防省発表のビデオ映像では機体に主翼取付式燃料タンクがついている。ロシア製の機体は一度分解されてからイランに輸送されている。
  2. 「これまでロシアから供給されたSu-25に加えて追加機を7月1日に受領したとイラク国防省が発表している。最新のSu-25の供給元については公式発表がないが、IISSアナリストは隣国イランから輸送されたと結論付けた」(デンプシー)
  3. デンプシーによればイランは最近になりISIL(イラク・レバントのイスラム国家)の反乱分子との戦闘への支援を約束しているという。
  4. イランがどこまでの支援を提供し、イラク政府がどこまで受け入れるかは公になっていないが、今回の機体搬入はイランによる直接軍事援助の第一陣の可能性がある。
  5. デンプシーによればイランのSu-25には6ケタの連続番号がついており、最後の二けた番号が機首に書かれているという。番号全部は見えないながら、ビデオで確認できた三機には51,56,58と二けた番号が確認できた。
  6. さらに三機の迷彩塗装はイラン運用の機体に使われているものと同一で、他国では使われていない模様だという。
  7. 「もともとの使用国が分からなくなるようにしており、肝心の箇所には上塗りをしている」(デンプシーによる分析) 「また今回の三機の機体状況は外観上は良好のようだ。ロシアから供給された機体は反対に保管所から引き出されたものだ」
  8. 各機はイランパイロットが操縦してイラクへ引き渡された模様だが、逆に今の時点でどこの部門が運用を担当しているのか不明だという。
  9. イラクでのSu-25機数が増えているが、イラクが外部援助なく各機を十分に運用できるとは思えない
  10. 昨年12月に米軍事関係者高官からディフェンスニューズへイランがジェット戦闘機一個飛行隊を対立の種となっているアブムサ島から撤退させているとの情報が入っていた。同高官によればSu-25が10機引き上げられ、本土に戻ったとのことであった。.
  11. なお、イランの革命防衛隊の飛行部門ではSu-25は主力戦力の扱いだと近東政策研究所(ワシントンDC)は説明している。■

コメント イランが地域安全保障を考えてイラク国家崩壊を防ぐためいよいよ直接の軍事支援を介していることがこれであきらかになりました。米国とイランも共通利害により今回は協調路線のようですので、以前の投稿に会ったようにイラクに時間を稼ぎ、その間に挙国一致体制を作らせ、なんとかイスラム過激国家の誕生だけは防ぎたい、というのが思惑なのでしょうか。原油供給もからみ日本としても当面イラク情勢に注意が必要ですね

2014年7月2日水曜日

韓国の空中給油機選定にボーイング、エアバス、イスラエルが参入


Airbus, Boeing and Israeli Firm Bid for South Korea Air Tanker Deal

Jul. 1, 2014 - 02:58PM   |  
By AGENCE FRANCE-PRESSE   |   Comments

韓国はエアバス、ボーイング、イスラエル航空宇宙工業(IAI)各社の空中給油機提案を検討中と本日発表した。調達規模は13.8億ドルと見られる。
韓国国防調達庁Defense Acquisition Program Administration (DAPA)が三社の入札を受理し、11月末までに一社に絞り込む。
エアバスからはA330原型の多用途タンカー輸送機(MRTT)、ボーイングからはKC-46、IAIはB767-300ER改装案が出ている。
調達機数は発表されていないが、業界筋によれば4機という。
エアバスMRTTはオーストラリア、英国、アラブ首長国連邦で就航中で、シンガポールが3月に14億ドル相当の発注をしている。
一方、ボーイングはエアバス選定を覆して2011年に300億ドル相当の受注に成功している。KC-46の引き渡し開始は2017年予想。
韓国空軍の装備品調達では同盟関係を反映し、米国製が圧倒的に優位になっている。■

開幕前 今年のファーンボロ航空ショーの見どころ(軍事)---活気を取り戻すアメリカ、精細を欠くロシア


U.S. Returns To Farnborough Air Show, Russia Retreats

The F-35 is in, but Sukhoi is sitting out appearance at Farnborough gathering
Jun 30, 2014Jen DiMascio, Amy Butler and Maxim Pyadushkin | Aviation Week & Space Technology

ファーンボロ航空ショーに国際政治・安全保障j情勢が影を差している。米国およびその同盟各国はアフガニスタンからの兵力撤退を反映して活気を取り戻しているが、ウクライナ問題による新たな制裁措置を受けているロシアは今回は軍用機の出展を断念する。
  1. 7月4日には空母クィーン・エリザベスがスコットランドで進水し、直後にF-35共用打撃戦闘機が国際デビューするのがロイヤルインターナショナルエアタトゥー(RIAT)(会場イングランドのフェアフォード空軍基地)で、その後ファーンボロで公開される。
  2. ユーロファイター・タイフーンを英国が海外販売目指す中、F-35は目立たない形に追いやられていたのが2012年。ロシアのスホイSu-35が昨年のパリ航空ショーでは注目を集めた。今度はJSFが脚光を集める番で、F-35B短距離陸垂直着陸型がRIAT会場に垂直着陸する予定だ。また会場には各国の空軍トップ31名が集まり同機を見守る。F-35の展示飛行は5回で短距離陸、高速・低速上空通過、ホバリングを実演するが垂直着陸はしない。
  3. 計10か国がF-35導入予定だが、うち数か国はまだ躊躇中。カナダ政府はこの二年間で検討した結果、同機調達を履行する見込み。シンガポールはF-16後継機としてF-35を有望視している。ベルギーはJSF計画室含む5か国に情報開示請求をしている。ただし出展がそのまま商談成立につながるとみる金融投資アナリストは少数派だ。
  4. JSF以外に出展される戦闘機にはサーブ・グリペンNG、ユーロファイター・タイフーン、ダッソー・ラファール、ボーイングF/A-18E/Fスーパーホーネットがある。このうちスーパーホーネットでは米議会が生産ラインを2015年まで温存させようとしているが、投資アナリストには確実な海外受注がないと無理とみている。.
  5. JSF以外に米国からの軍関係者出席が期待される。2年前の前回では国防支出の縮小を受けて米軍関係者は海外出張が許されず、進行中の戦闘に集中するよう求められていた。出席する米側大物関係者には空軍長官デボラ・リー・ジェイムズ、国防総省の調達責任者フランク・ケンドール、海軍の調達責任者ショーン・スタックリーがあり、RIATの世界空軍首脳会議には空軍参謀総長マーク・ウェルシュ大将が出席する。
  6. 予算環境は米国、欧州それぞれ依然として厳しく、メーカー各社は好調な海外営業に力を入れる。エアバスはA400M輸送機の拡販に注力しており、同機は昨年のパリ航空ショーで展示飛行している。
  7. テキストロンは自社開発スコーピオン軽量攻撃・情報収集監視偵察機をRIATとファーンボロ両方で展示する。同機は昨年12月に初飛行しており、テスト41回累計77時間飛行している。
  8. ヨーロッパでは空中給油機が不足しており、現在は合計10機種42機が就役しているが、エアバス、ボーイング両社が商機をうかがう。航空ショーをきっかけに近い将来の受注を狙うが、当面は米空軍向け18機のKC-46A引き渡しを2017年に実現させることがボーイングの狙いだ。
  9. 米空軍向け練習機350機の調達予定にくわえ、世界各国の需要を期待する各社にとってファーンボロは商談の機会になる。アレニアのM-346マスターはファーンボロで飛行を実施するが、韓国航空宇宙工業のT-50など他の機種は未定だ。
  10. 英国のトラニス無人戦闘航空機(UCAV)のテスト飛行が実施中だが、英仏間でUCAV共同開発の進展がショー会期中に覚書調印で実現することが期待される。両国ではBAEシステムズとダッソーで共同事業を検討中だ。
  11. ウクライナ情勢を背景にロシア周辺国で国防支出増の動きがある。チェコ共和国、ラトヴィア、リトアニア、ポーランド、スウェーデン、トルコ、ルーマニアである。
  12. 一方ウクライナ問題を受けロシアが制裁対象となる中で、ロシア製軍用機は出展されない見込みだ。Su-35戦闘機、カモフKa-52攻撃ヘリが飛行展示で注目を集めた昨年のパリショーとは様変わりだ。
  13. ロシアンヘリコプターズ社Russian Helicopters(各社合併で誕生した回転翼機メーカー)によれば縮尺モデルだけは展示するという。同社はロステック Rostec (国営企業で国防、航空宇宙分野を統制)の傘下にあり、CEOのセルゲイ・チェメツォフSergey Chemezov はウクライナ関連で米国の制裁対象人物のひとり。ただし米財務省は今年4月段階ではロステック自体は制裁の対象に入れておらず、ファーンボロではロステックおよび関連企業がロシアパビリオンの中心に入る。
  14. ロステック傘下のユナイテッドエンジンズコーポレーションUnited Engines Corp. (UEC) はAI-222-25ターボジェットエンジン(ヤコブレフYak-130ジェット練習機に搭載)を展示する。同エンジンはロシアのMMPPサリュートとウクライナのモトール・シーチ Motor Sich の共同開発だが、UECはウクライナ抜きで生産しようとしている。UECからは117Sエンジン(Su-35用)、SaM146(SSJ 100用)、開発中のPD-14(MS-21ナロウボディ旅客機用)の縮尺モデルも展示される。■

2014年6月28日土曜日

主張 米陸軍は次世代ヘリ事業を真剣に考えぬいているのか


Opinion: Has The U.S. Army Thought Through Future Vertical Lift?

The coming rotorcraft non-revolution
aviationweek.com Jun 19, 2014Richard Aboulafia | Aviation Week & Space Technology
銀行や国防案件、さらには国家財政再建など「巨大だからこそ倒産させられない」と言う文言がまた出てくると、肩をすくめ、無力感にさいなまれることが多い。多くは巨大すぎるからではなく、行動をとるのが遅すぎたことが問題なのだ。
  1. 米陸軍の次期垂直輸送機 Future Vertical Lift (FVL) がこの例で誇大宣伝と裏腹にそもそもの目標がしっかりしていない。

  • まず、回転翼機の概念を再構築し、新型の推進手段を付与するコンセプトだ。
  • つぎに、陸軍航空部隊の再構築として、2千から4千機の生産規模でAH-64, UH-60, CH-47等のヘリコプターをすべて更新する。同時に海軍、海兵隊、空軍にも導入できる。
  • そして、FVLは垂直輸送機の産業基盤そのものを変革し、採択される一社あるいは二社が市場を取り、不採択企業はもう参入できなくなるだろう

  1. それでもFVLが次期戦闘航空システムズ Future Combat Systems につながる可能性は高い。同システムも過剰なほど野心的で巨大すぎてつぶせない陸軍の構想だ。まず、陸軍が飛行速度を上げるために多額の予算を支出する気があるのかが疑問だ。この半世紀でヘリコプターの最高巡航速度は 150 kt だが、FVLはその前身の共用多用途技術実証機 Joint Multi-Role Technology Demonstrator (JMR-TD) の競作を通じ、 230 kt で飛行可能な新しい回転翼機を生むことをめざしている。
.
  1. 残念なことに新技術により調達コスト運航コストは現在よりも 40から70%も高くなりそうだ。V-22ティルトローター機では現行機の2倍だ。海兵隊と特殊作戦本部がこれを無視できるのは特殊作戦に同機の飛行距離と速度が大きな効果を上げているからだ。

  1. だが陸軍はペイロード重視のはずだ。調達経費が固定と仮定し、陸軍が5割高くても高速な機材を調達すると、機数は現行の三分の二程度になる。

  1. 陸軍が高価格を許容しても、海外の顧客は同じだろうか。ハイエンド機に特化すれば回転翼機市場を失うことにならないか。

  1. 二番目に垂直輸送機そのものの改革に充てる時間が非現実的に短い。JMR-TDでは各種の技術応用を検討し、ティルトローター以外にも同軸ローターも試している。陸軍はJMR技術開発をベルヘリコプターシコルスキー航空機AVX航空機およびカレム航空機に委託している。これから数か月でこのうち2社2機種が選考に残り、試作機製作に移行する。フライトテストは2017年より開始となる。調達は2019年より開始見込みだ。

  1. だが過去40年で高速ヘリ開発で誤ったスタートが多く見られた。V-22は成功例としてももっと多くの失敗例がある。新型回転翼機を目指す正しい道筋が見えてくるのにまだあと5年はかかりそうだ。

  1. 三番目に現行各機種とFVLの間のギャップにより陸軍航空部隊へ、さらに産業基盤に大きな影響が出そうだ。現行各機種の生産はすでにピークを過ぎており、 AH-64E, CH-47F/G, UH-60M, MH-60R/S、V-22各機種の調達は2018年には2011年の半分程度になる見込みだ。2020年代には現行機種の大部分は生産終了となる。では陸軍はFVLが就役可能となるまでのつなぎをどの機種で行うのか。

  1. FVLはRAH-66偵察攻撃ヘリを思い起こさせる。陸軍は同機に数十億ドル単位で予算を投入したが、結局ものにならなかった。だが開発中止の余波で、既存機種の改良に力が入れられ、性能も向上してきた。この関係で1960年代70年代に軍が精力的に機材調達を行ってきた野はこれが理由だ。2020年代までに今よりも優れたターボシャフトエンジン、コックピット計器、センサー類、自己防衛システムが利用可能となっているはずだ。各要素を既存機種に盛り込めば最小の投資ではるかに優れた性能が手に入るので、FVLよりも効果が高い。

  1. JMR-TDで回転翼機の技術を進歩させるのは数億ドル単位の予算に見合っているとはいえ、FVLではさらに数十億ドルが必要となる。他の大きすぎて廃止できない構想と同様に、FVLでも代替策は想定していないので、FVLに投じる巨額の予算は無駄になってしまう。
.
本記事の著者リチャード・アバウラフィアはTeal Groupで分析担当の副社長。


F-35火災事故により空軍A型の全機が飛行停止措置へ

Air Force Grounds All F-35As Following Fire

By: Dave Majumdar
Published: June 27, 2014 1:24 PM
Updated: June 27, 2014 1:24 PM


米空軍はF-35Aの飛行停止措置を保有機材全体へ拡大した。これは6月23日発生した離陸前の火災発生で機体が大きく損傷したことを受けてのこと。

  1. 当初は事故機を運用する第33戦闘機中隊だけが飛行停止措置の対象で、空軍教育訓練本部Air Education and Training Commandによる事故調査が続いている。

  1. 「大事を取り空軍は一時的にF-35A全機の運用を停止することにしました。これは安全が確認できるまでの措置です」と空軍報道官ナターシャ・ワゴナー大尉がUSNI News へ電子メールで伝えてきた。

  1. 「事故発生直後の措置としては通常の範囲です。乗員と機体の安全を確保しつつ、すべての保有機に安全問題が波及しないことを確認します」(ワゴナー大尉)

  1. ただしF-35合同推進室Joint Program Office (JPO) の見解ではF-35が公式に飛行停止措置に入っているとは見ていない。「飛行停止になっているF-35は存在しない。飛行安全当局から機材全体の飛行停止命令はでていない」(JPO報道官キーラ・ホーン)というのだ。

  1. JPOは火災原因の絞込や損傷度の評価もできないが、機材全体が即座に飛行停止になっていないことは調査官が単機事故出会ったと見ていいたことを裏付ける。

  1. JPOとしては今回の空軍による措置が短期間で解除となることを期待するばかりだ。「来週中に解除になるものと見ています」(ホーン)■



2014年6月27日金曜日

主張:このままだと第三次イラク戦争になるのか


USNI Newsより

Opinion: The Third Iraq War

By: Cmdr. Daniel Dolan
Published: June 24, 2014 12:57 PM
Updated: June 24, 2014 12:57 PM
Undated photo of ISIS militants
Undated photo of ISIS militants


海軍大学校 Naval War Collegeの戦略・政策研究科目で生徒は砂漠の嵐作戦Operation Desert Storm と不朽の自由作戦Operation Enduring Freedom (OEF)の双方を批判的に分析する機会がある。二件は学生、教員から第一次イラク戦争、第二次イラク戦争と呼称されているが、第三次イラク戦争とでもいうべき事態が展開しているのを目の前にしている。
  1. アメリカのイラク国内紛争への関与は米国史上最長の戦役になっている事実が見落とされている。この議論にはどこを起点にするかで大きく変わるが、イラク戦の開始は1990年8月8日にジョージ・H.・W・ブッシュ大統領(当時)が有名になった「砂漠に線を引く」スピーチをしたのが出発点ととらえるのが歴史学者の多数意見だ。そうなると24年の長さになる。その間にアメリカは文明発祥の地で交戦し何を学んだか。
  2. 軍事歴史学者が研究室から見ているとイラクで現在進行中の情勢はまるで昔のベトナム事例を思い起こさせる。ベトナムでアメリカは軍事顧問少数から重武装の通常兵力まで介入をエスカレートさせているが、イラクでは重武装兵力から始め軍事顧問団に変化させている。軍事顧問団は実際の戦闘に巻き込まれるのを躊躇している。
  3. 以前の二回のような大規模軍事作戦は現時点ではそぐわない。この点をオバマ大統領が6月19日に意識して発言している。「米軍部隊はイラクの戦闘には参加しないが、イラク国民を恐怖させているテロリストへの戦いを支援する。地域内のみならずアメリカの権益も脅かすからだ」 地上兵力はイラク軍に任せ、アメリカは情報活動、訓練、支援ならびに少数の無人機攻撃を提供するのが内戦状態の同国には最適だというのだ。
  4. イラク・シリア・イスラム国家(ISISあるいはISIL)の戦闘部隊の多くが数か月前に議会多数派が軍装備の提供が必要だと考えていた対象と同じであるのは奇妙な事実だ。シリア国内で活動していたスンニ派過激派であり、シリア政府シーア派やアラウィ派と抗争していた勢力だ。シリアでシーア派相手に対抗する間はアメリカにとって良い勢力として軍事支援の対象だったが、今はシーア派が支配するイラク政府の破壊が関心の的になっており、世界で一番危険なテロリスト集団になっている。もしここまでで頭が混乱したとしても皆が混乱しているので心配は不要。イラクとシリアの情勢はそこまで複雑になっているのだ。
  5. 海軍大学校生徒は内戦が戦争形態として暴力度が最高に高く、処理に困る事例だと学ぶ。我が国自身の南北戦争が好例で、英国その他欧州列強が介入を狙っていた。アメリカ国内には第三次イラク戦争のような部族間地域間の強い憎悪の感情は生まれなかったが各国が、火に油を注ぐようとしたのは確かだ。
  6. 2003年のイラク進攻の前には多くの戦略上の見落としやミスがあったがとくにアメリカがサダムのスンニ派支配体制をシーア派に置き換えようとしたのが最大の失策だ。OEFの作戦立案が一時中断したのはアラブのシーア派が支配する国がまだ存在していないためだ。これは紛争の文化的側面である。中東でイラクほどスンニ、シーア両派の対立が悲惨な国はない。これを軽々と見過ごしてしまっている。.
  7. スンニ対シーアの対立を地域の文脈で見ればスンニ派主導のアラブ同盟国がシーア派が支配するイラクを支援してスンニ派過激派からの防衛に手を貸す可能性がないことはあきらかだ。そうなると、第三次イラク戦争ではイラクが期待する同盟国は二国しかなく、双方とも現状のイラク国内構造の温存を期待している。つまり、米国とイランである。国務省報道官マリー・ハーフMarie Harf は米国がイラク情勢およびISISによる脅威についてウィーンで継続中のイラン核問題協議の中で「ごく短い意見交換」をしていると発表した。
  8. 同盟関係が変化して、敵が味方に一夜にして変貌すること、終わりがない観のある紛争状態にはジョージ・オーウェルの小説「1984年」を想起させるものがある。米国がイランと共同でイラクの治安回復にとりかかるなど考えてもみなかったのでないか。 すべてはどこを起点に考えるかで変わってくるのである。


ダニエル・ドーラン海軍中佐は海軍大学校で戦略・戦争論の教鞭をとり、海軍作戦部長付き専門読書プログラムの副主幹もつとめる。EP-3の飛行士官をつとめ、海軍協会紀要にも寄稿多い。本記事で表明された見解は海軍大学校、国防総省、米政府のいずれの公式見解を代表するものではない。


2014年6月25日水曜日

上院でイラク、アフガニスタンが話題の中心を占める審議へ


USNI Newsより

Iraq and Afghanistan Dominate Senate Budget Hearing

By: John Grady
Published: June 18, 2014 2:54 PM
Updated: June 19, 2014 7:16 PM
Secretary of Defense Chuck Hagel testifies before the Senate Appropriations Subcommittee on Defense about the Defense Department's FY15 budget request June 18, 2014. DoD Photo
Secretary of Defense Chuck Hagel testifies before the Senate Appropriations Subcommittee on Defense about the Defense Department’s FY15 budget request June 18, 2014. DoD Photo


  1. 空母USSジョージ・H・W・ブッシュ(CVN-77)戦闘群および揚陸ドック型輸送艦USSメサ・ヴェルデ(LPD-19)がペルシア湾内に展開する中、軍事歳出小委員会の上院議員からは予算問題よりもイラク国内情勢についての質問が多く出されており、2年後のアフガニスタンでも同じ状況になるのか、合衆国に両国事例で何ができるのかが17日の審議の中心となった。

  1. チャック・ヘイゲル国防長官と統合参謀本部議長マーティン・デンプシー大将からイラク政府による米国空軍力によるバグダッド防衛の要請があったことが明かされた。これはISIS(シリア・イラクイスラム国家)(ISILイラク・レヴァントイスラム国家とも呼ばれる)に加わるスンニ派の過激派と外国兵をどうやって撃退するかが焦点だ。

  1. ISIL進撃によりイラク陸軍二個師団と警察はモスル周辺で崩壊しているのは中央政府への信頼が失われたせいだとデンプシー議長は説明している。

  1. 同議長は反乱勢力は「便宜上一緒になって」活動しており、シリア東部、ファルージャ、ラマディ、北部イラクを制圧していると発言。アルカイーダ思想が中東のみならずアフリカ各地でも勢力を伸ばしており、ISISが西側を圧倒することを期待する向きが他の地域でも増えているという。

  1. ヘイゲル長官からはオバマ大統領が有力上院議員団とこの後で会見し、イラク情勢と米国の選択肢について話す予定があると紹介したうえで、軍事行動をとる以上は「理由がないといけない」と強調している。

  1. 同長官は北部イラクで36時間で支配権が3回変わり、現在はクルド勢力が制圧している施設の例をあげて、「iPhoneで敵部隊を見つけて即座に攻撃するわけにはいかない」と発言。

  1. 二人からイラクには情報収集・監視・偵察(ISR)装備の拡充が必要だとの認識が示され、合衆国はバグダッド大使館周辺の保安体制強化が必要だとも発言があったが、その他の言及はなかった。

  1. 統合参謀本部議長は反乱勢力の成功の理由としてマリキ首相が国民全体を統合する政権作りを怠ったことを挙げている。また、アフガニスタン情勢は大統領候補2名が「統合政府づくりに努力する」公約を掲げているの点で異なっているとはいえ、将来の安定達成には保証がないことを指摘している。また、アフガン人がイラクをうわまわる粘り強い兵士であることから良い点悪い点んがあるとも紹介し、悪い点としては内部対立が激化してタリバン勢力が国土を制圧した1990年代末の内戦の事例があると発言。

  1. デンプシー大将自身もイラク治安維持部隊訓練を統括した経歴があるが、「イラク政府が国民の期待に応えず」シーア、スンニ、クルドの各勢力を統合できなかったことに「失望している」と発言。また国内第二の都市モスルが「驚くべき早さ」で陥落したのもそれが理由だとする。

  1. イラク指導部が「この機会に国民を統合できるのか」、軍トップの頻繁な交替を回避できるのか、身内優遇をやめ、宗派間の緊張悪化を防げるのかが今後の課題だとデンプシー大将は発言。ヘイゲル長官はイラクが合意文書を調印しておらず米軍および同盟軍は2011年に撤兵せざるを得なくなったと説明。

  1. イラク撤兵は同国国民にとって機会となっていたはず。米国は可能なことはすべて実施した。そのあとはイラク国民次第だ。本件で合衆国が非難を受けるいわれはないと思う、と同長官は語っている。

  1. さらに「イラク軍が装備を放棄して持ち場から逃げたことに驚いている」とくわえ、250億ドル相当の装備や訓練をイラク治安維持部隊に2003年から提供している事実に言及した。

  1. アフガニスタン撤兵が2年後に迫るが、ヘイゲル長官は「同国国民にかかっている。同国の歴史には悲惨なページがあるが、米国は他の国と同じように同国を助けている」と発言。■

F-35A火災事故の原因は不明


Cause of F-35A Fire Unknown

aviationweek.com Jun 24, 2014Amy Butler | AWIN First
6月23日の事故機パイロットは緊急脱出したが無事。同機はエグリン空軍基地(フロリダ州)で離陸準備中だった。火災発生はエンジン後部。.
今回の火災事故で直ちにF-35全機の運航停止措置にはなっていない。なお事故調査チームが活動中。
一方で同機の国際デビューの準備も進んでいる。まず短距離離陸垂直着陸型F-35Bが4機来週英国に移動する。各機は7月のロイヤルインターナショナルエアタトゥーとファーンボロ航空ショーに飛行展示される。今回の展示はB型だが、A型に計11か国からの引き合いが出ている。■