2025年12月13日土曜日

戦闘救難部隊・給油機がカリブ海に到着し、ヴェネズエラをにらむ米軍の増強が着実に加速してきた(TWZ)

HH-60W救難ヘリコプターとHC-130J救難機、追加の米空軍給油機が、カリブ海における米軍部隊に合流した

U.S. Air Force HH-60W Jolly Green II helicopters, assigned to the 943d Rescue Group, conduct helicopter air-to-air refueling with an HC-130J Combat King II aircraft,

  Staff Sgt. Nicole Mount


ハワード・アルトマンタイラー・ロゴウェイ

公開日:2025年12月11日 午後8時16分 EST

防総省は、麻薬対策で始まった「南部の槍作戦」に、軍事能力を急速に追加し続けている。この作戦がヴェネズエラの独裁者ニコラス・マドゥロを標的としていることは明らかだ。本日、戦闘救難捜索(CSAR)機がプエルトリコに到着した画像がオンラインで公開された。さらに、KC-135ストラトタンカー空中給油機がドミニカ共和国から任務を遂行している。さらにKC-46ペガサス給油機が数ヶ月間米領ヴァージン諸島から出撃しており、ここ数週間で活動が大幅に増加していることも判明した。これに加え、昨日EA-18Gグラウラー電子戦機がプエルトリコに到着した事実や、F-35Aのカリブ海派遣計画も明らかになっている。

明らかに、国防総省はこの地域において敵対的な領土上での戦術的な航空戦闘作戦に備えた態勢を整えつつある。

こうした動きにもかかわらず、ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は木曜日午後、ドナルド・トランプ米大統領はヴェネズエラでの紛争の長期化を望んでいないと記者団に語った。

「 大統領は戦闘の長期化には関心がない」と述べ、トランプ大統領は「米国への違法薬物の密輸の終焉」を望んでいると付け加えた。

木曜日、ロイター通信は、HC-130J コンバットキング II 戦闘捜索救助(CSAR)機とHH-60W ジョリーグリーンジャイアント II CSAR ヘリコプターが、プエルトリコにある旧米海軍施設ローズベルトローズに駐機している写真を公開した。これらの航空機はジョージア州ムーディ空軍基地に配備されているが、ヘリコプターは日本・嘉手納空軍基地から到着したと報じられている。

専用CSAR機の同地域への展開は、トランプ政権がマドゥロ政権への圧力を大幅に強化し、内陸部のカルテルを攻撃しようとしている兆候だ。これらの航空機は、特に紛争地域上空での軍事作戦中に遭難した航空機乗員の迅速な救出に必要である。USSイオー・ジマ の海兵航空部隊とその護衛艦も、USSジェラルド・R・フォード のヘリコプターも、程度こそ異なるが、この任務を遂行可能だ。しかし、HC-130J と HH-60W がもたらす独自の能力と高度に専門技能を有する乗組員は高く評価されている。F-35A として米空軍の戦術航空戦力が間もなく戦域に到着しようとしている今、これは特に当てはまる。

A U.S. Air Force HH-60W Jolly Green II helicopter from the 563rd Rescue Group flies ahead of the Liberation Day celebration during exercise Resolute Force Pacific in Rota, Northern Mariana Islands, July 20, 2025. REFORPAC is part of the first-in-a-generation Department-Level Exercise series, employing more than 400 Joint and coalition aircraft and more than 12,000 members at more than 50 locations across 3,000 miles. (U.S. Air Force photo by Senior Airman Andrew Garavito)

米空軍 HH-60W ジョリー・グリーン II(米空軍、上級空兵アンドルー・ガラヴィト撮影)上級空兵アンドルー・ガラヴィト

これらの配備を綿密に追跡しているオープンソースの追跡機関 @LatAmMilMovements X アカウントによると、ストラトタンカーは日曜日から月曜日にドミニカ共和国に到着した。現在、同空港の滑走路の大部分を占めている。

タンカーを前方配備することで、地域への飛行に必要な時間が短縮され、滞空時間と出撃回数が増加する。ドミニカ共和国にタンカーが配備されたことは、作戦の拡大も意味すると、米国当局者は語った。米国の陸上作戦の大部分は、プエルトリコ、特にローズベルト・ローズ基地から行われている。

「これは『南部の槍』作戦の拡大だ」と米当局者はドミニカ共和国における戦略給油機の展開について述べた。「能力と立地が鍵だ。万一整備支援が必要になった場合、戦略的地域に配置しておく必要がある。ドミニカ共和国は近すぎず遠すぎず、多数の航空機を支援する能力を備えている」

ドミニカ共和国はカリブ海北部に戦略的に位置している。(Google Earth)

ただしドミニカ共和国への展開は、同地域における初の前方展開ではない。米領ヴァージン諸島では数か月前から運用が開始されていた。

A U.S. Air Force airfield manager assigned to the 6th Expeditionary Air Refueling Squadron marshals a KC-46A Pegasus on the flight line in Frederiksted, St. Croix, Oct. 29, 2025. U.S. military forces are deployed to the Caribbean in support of the U.S. Southern Command mission, Department of War-directed operations, and the president’s priorities to disrupt illicit drug trafficking and protect the homeland. (U.S. Air Force photo)

2025年10月29日、セントクロイ島フレデリクステッド飛行場で、第6遠征空中給油飛行隊所属の米空軍飛行場管理官がKC-46Aペガサスを誘導する。(米空軍写真)上級空軍曹ケイトリン・ジャクソン

衛星画像のアーカイブによれば、KC-46は9月中旬から米領ヴァージン諸島に配備されている。この存在は着実に拡大し、現在では常に5~6機の給油機が同地の駐機場に確認される。下の低解像度衛星写真は12月9日に撮影され、本誌がPlanet Labs経由で入手したものである。

12月9日撮影の衛星画像に映る米領ヴァージン諸島のKC-46ペガサス空中給油機4~5機。(写真 © 2025 PLANET LABS INC. 全著作権所有。許可を得て転載)

カリブ海への資産投入が急激に増加する中、世界はトランプ政権がこれらをどう活用するつもりなのかを見守っている。■

ハワード・アルトマン

シニアスタッフライター

ハワードは『ザ・ウォー・ゾーン』のシニアスタッフライターであり、『ミリタリー・タイムズ』の元シニアマネージングエディターである。それ以前は『タンパベイ・タイムズ』のシニアライターとして軍事問題を担当した。ハワードの記事はYahoo NewsRealClearDefenseAir Force Timesなど様々な媒体に掲載されている。


タイラー・ロゴウェイ

編集長

タイラーは軍事技術、戦略、外交政策の研究に情熱を注ぎ、防衛メディア分野でこれらのテーマに関する主導的な発言力を築いてきた。The War Zoneを開発する前には、大人気防衛サイトFoxtrot Alphaの創設者であった。



Combat Rescue Aircraft, Tankers Arrive In Caribbean As U.S. Military Buildup Accelerates

HH-60W rescue helicopters and HC-130J rescue planes, along with additional USAF tankers, have joined the growing U.S. military presence in the Caribbean.

Howard Altman, Tyler Rogoway

Published Dec 11, 2025 8:16 PM EST

https://www.twz.com/news-features/combat-rescue-aircraft-tankers-arrive-in-caribbean-as-u-s-military-buildup-accelerates


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