2025年12月26日金曜日

改良型12式対艦ミサイルは全試験を終了、今後は第一線部隊への導入へ 射程は1000キロ隣、中国への抑止効果が期待されます(抑止力が理解できない向きは軍拡と表現するでしょう)

 

日本の改良型12式対艦ミサイルで全試験を米国で完了、今後は部隊導入段階に入る

2025年12月23日公開

NAVAL News

カーティス・リー

改良型12式ミサイルが実戦配備型発射機から発射された。ATLA。

12月19日、防衛装備庁(ATLA)は、改良型12式対艦ミサイルの陸上発射型の開発が完了したと発表した。

日本は国内外のスタンドオフミサイル導入に意欲的だが、国内の射場では長距離ミサイル試験を実施できない。より適切な国内射場が運用開始されるまで、ATLAは射程1000km級のこのミサイルを含む実射試験を海外で実施せざるを得ない。以前本誌が報じた通り日本は射程制限問題を克服するため、南鳥島近海に新たな国内試験場を建設する。


実戦配備型発射機から発射される改良12式ミサイル。ATLA。

ATLAは10月8日から11月27日にかけて米国西海岸の南カリフォーニアで改良型12式ミサイル7発を発射した。広大な規模と支援資産を有するポイント・ムグ海上試験場を活用することで、日本は望ましい試験環境下でミサイルの必要な全点検を実施できた。

地上発射型ミサイルの完成を受け、陸上自衛隊は熊本県・健軍キャンプの第5対艦ミサイル連隊に来年、初の運用弾を配備する計画だ。その後、大分県の第8対艦ミサイル連隊、沖縄県の第7対艦ミサイル連隊にも順次配備される見込みである。

陸上型とは別に、航空自衛隊向けには三菱F-2の第一陣が2027年度に百里航空基地に配備される改良型12式空対地ミサイルを搭載する。また、海上自衛隊では、あきづき級多目的駆逐艦「てるづき」(DD-116)が2027年度に改修を受け、海上発射型改良12式ミサイルを装備する最初の艦となる。さらに、こんごう級ミサイル駆逐艦「ちょうかい」(DDG-176)は米製トマホーク巡航ミサイルの統合を来年完了し、来夏にはポイント・ムグで実射試験を実施する。■

カーティス・リー

カーティスは香港を拠点とする。高校時代に防衛関連の記事を書き始めた。香港教育大学で社会科学の学士号を取得している。特に西太平洋を中心とした防衛トピックに関心が高い。中国語圏コミュニティでFacebookの軍事ニュースページも運営している。

Japan Completes All Improved Type 12 Anti-Ship Missile Tests



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