Iraq and Afghanistan Dominate Senate Budget Hearing
By: John Grady
Published: June 18, 2014 2:54 PM
Updated: June 19, 2014 7:16 PM
Secretary of Defense Chuck Hagel testifies before the Senate Appropriations Subcommittee on Defense about the Defense Department’s FY15 budget request June 18, 2014. DoD Photo
- 空母USSジョージ・H・W・ブッシュ(CVN-77)戦闘群および揚陸ドック型輸送艦USSメサ・ヴェルデ(LPD-19)がペルシア湾内に展開する中、軍事歳出小委員会の上院議員からは予算問題よりもイラク国内情勢についての質問が多く出されており、2年後のアフガニスタンでも同じ状況になるのか、合衆国に両国事例で何ができるのかが17日の審議の中心となった。
- チャック・ヘイゲル国防長官と統合参謀本部議長マーティン・デンプシー大将からイラク政府による米国空軍力によるバグダッド防衛の要請があったことが明かされた。これはISIS(シリア・イラクイスラム国家)(ISILイラク・レヴァントイスラム国家とも呼ばれる)に加わるスンニ派の過激派と外国兵をどうやって撃退するかが焦点だ。
- ISIL進撃によりイラク陸軍二個師団と警察はモスル周辺で崩壊しているのは中央政府への信頼が失われたせいだとデンプシー議長は説明している。
- 同議長は反乱勢力は「便宜上一緒になって」活動しており、シリア東部、ファルージャ、ラマディ、北部イラクを制圧していると発言。アルカイーダ思想が中東のみならずアフリカ各地でも勢力を伸ばしており、ISISが西側を圧倒することを期待する向きが他の地域でも増えているという。
- ヘイゲル長官からはオバマ大統領が有力上院議員団とこの後で会見し、イラク情勢と米国の選択肢について話す予定があると紹介したうえで、軍事行動をとる以上は「理由がないといけない」と強調している。
- 同長官は北部イラクで36時間で支配権が3回変わり、現在はクルド勢力が制圧している施設の例をあげて、「iPhoneで敵部隊を見つけて即座に攻撃するわけにはいかない」と発言。
- 二人からイラクには情報収集・監視・偵察(ISR)装備の拡充が必要だとの認識が示され、合衆国はバグダッド大使館周辺の保安体制強化が必要だとも発言があったが、その他の言及はなかった。
- 統合参謀本部議長は反乱勢力の成功の理由としてマリキ首相が国民全体を統合する政権作りを怠ったことを挙げている。また、アフガニスタン情勢は大統領候補2名が「統合政府づくりに努力する」公約を掲げているの点で異なっているとはいえ、将来の安定達成には保証がないことを指摘している。また、アフガン人がイラクをうわまわる粘り強い兵士であることから良い点悪い点んがあるとも紹介し、悪い点としては内部対立が激化してタリバン勢力が国土を制圧した1990年代末の内戦の事例があると発言。
- デンプシー大将自身もイラク治安維持部隊訓練を統括した経歴があるが、「イラク政府が国民の期待に応えず」シーア、スンニ、クルドの各勢力を統合できなかったことに「失望している」と発言。また国内第二の都市モスルが「驚くべき早さ」で陥落したのもそれが理由だとする。
- イラク指導部が「この機会に国民を統合できるのか」、軍トップの頻繁な交替を回避できるのか、身内優遇をやめ、宗派間の緊張悪化を防げるのかが今後の課題だとデンプシー大将は発言。ヘイゲル長官はイラクが合意文書を調印しておらず米軍および同盟軍は2011年に撤兵せざるを得なくなったと説明。
- イラク撤兵は同国国民にとって機会となっていたはず。米国は可能なことはすべて実施した。そのあとはイラク国民次第だ。本件で合衆国が非難を受けるいわれはないと思う、と同長官は語っている。
- さらに「イラク軍が装備を放棄して持ち場から逃げたことに驚いている」とくわえ、250億ドル相当の装備や訓練をイラク治安維持部隊に2003年から提供している事実に言及した。
- アフガニスタン撤兵が2年後に迫るが、ヘイゲル長官は「同国国民にかかっている。同国の歴史には悲惨なページがあるが、米国は他の国と同じように同国を助けている」と発言。■
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