2018年1月6日土曜日

中国空母三号艦の建造開始を確認

8万トンの空母が二年で建造できるのでしょうか。もちろん進水後にも艤装その他の工事があるのですが。完成したラクイーンエリザベスのコピーのような形状になるのでしょうか。いやそれまでに英海軍がさらに苦境に立って虎の子の空母を中国に売却しないか心配です。



China has started building its third aircraft carrier, military sources say 中国が空母三号艦建造を開始


Work on the vessel, which will use a hi-tech launch system, began at a Shanghai shipyard last year but it is not known when it will be completed ハイテク発艦装備含む同艦建造は上海で昨年起工したが完成予定時期は不明
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匿名筋によれば建造期間は2年で、艦橋はふたつになり、英クィーン・エリザベスと同様になる。正確な形状は不明だが従来の二艦よりも小さな艦橋になるという。

3 Jan 2018
PUBLISHED : Thursday, 04 January, 2018, 9:02pm
UPDATED : Friday, 05 January, 2018, 2:30pm


中国は空母三号艦の建造を上海江南造船集団で昨年に開始していることが人民解放軍に近い筋からわかった。
「だが同造船所は艦体の建造を担当し、工期は二年」と情報筋の一つが述べる。「新型空母建造はこれまでより複雑かつ難易度が高い」
中国は大洋海軍を目指し世界各地で海上安全の確保に役立てたいとするが、今ある空母は遼寧一隻でしかも旧ソ連艦をウクライナから購入して運用可能になるよう手を入れたものだ。
中国の国産設計建造で初の空母となった001A型は今年後半に就役する。
各筋の話を総合すると三号艦がいつ進水するか予測できないが、中国は空母戦闘群4個を2030年までに整備すると海軍専門家はみている。
上海と大連で三号艦の作業が進行中で排水量は8万トンと遼寧より1万トン多いとPLANに近い筋が述べている。
「中国は2000年代初頭から強力かつ有能な空母チームを結成しており、まずワリャーグを遼寧として進水させ、ウクライナから専門家多数を技術顧問として雇った」と内部筋が語る。
各筋を総合すると三号艦CV-18はソ連時代のスキージャンプよりも高度な技術電磁発艦を導入し機体の摩耗損傷を抑えながら短時間で多数の機体を発艦させる。
大連造船所では遼寧の改装改修に8年も費やした。上海とともに同造船所は国営中国造船工業(CSIC)の子会社だ。
CSIC会長 Hu Wenming は11月に国営CCTVで中国にはあらゆるタイプの空母の建造技術が備わったと述べ、全国で5千名が空母部隊創設に尽力していると語った。
最新の空母建造の話題が数年間取りざたされ、2009年の衛星画像では上海造船所に大型フレームが搬入され大型建造に備えるのが見えていた。同年にNan Daqing総支配人が上海ドラゴンテレビに同社で初の国産空母建造の準備ができたと述べていた。
江南造船所は中国最古の造船所で1865年の清代に生まれ、1949年に国営企業になった。
取材源によれば新型空母のレイアウトはこれまでの二隻と異なるという。
「新型艦の艦橋は遼寧・姉妹艦より小さく、J-15戦闘機を搭載します。同機はかなり大きいですからね」
「英海軍のHMSクイーン・エリザベスを参考にしたようです。同艦のタワー艦橋は小さな二つになっていますからね。これは航空機運用スペースを増やすことが目的ですが最終決定ではありません」

中国海軍は艦載機パイロットを自前で養成し、空軍パイロットは採用せずに今後の艦隊増強に備えている、とPLA日報が伝えている。■

★中国空母二号艦(国産初建造)の動き

今年もPLAN艦艇の動向には要注意です。艦名は山東と言うのが日本からの報道ですがどうなりますやら。日本にすっぱぬかれたのは気に入らないとばかりにぎりぎりで変わっているかもしれませんね。問題はこの後に控える新型空母ですが、そうなるとに国産一号艦は技術のおさらいで作ったのでしょうか。



China's New Aircraft Carrier to Set Sail Next Month, Report States

中国の新造空母の海上公試開始は2月設定の模様
January 4, 2018


中国初の国産空母002型が大連造船所から渤海に2月の旧正月後に初の航海に出るとの観測が再び高まってきた。


2017年の記者会見で人民解放軍報道官は同艦の建造状況について尋ねられたが、海上公試の日程等については口を濁していた。


ただし環球時報が1月4日に002型はほぼ遼寧の複製で旧正月休暇ごろに初の出航をすると報道している。記事では12月撮影の最新写真も掲載していた。


同艦の「アイランド」艦橋には電子スキャンアレイレーダーがつき、金属製足場が写真でわかる。


「進捗には驚かされる。新空母が入る乾ドックに海水が入って10か月で建造主公試に入るのだから」と軍事専門家が同紙に語っている。


WeChatでは同艦は「出港準備ができた」とあり、若干の手直しを飛行甲板でしながら渤海の温度が上がるのを待っているという。


一方で中国の報道ポータルSinaでは「次世代」空母二隻(003型)は電磁発艦方式を採用しているとの噂があるとし、大連と上海で並列建造されるともいわれる。


その裏付として1,600トンガントリークレーン数基が上海江南造船Jiangnan Shipyardの第三ドックに立っているという。


これまでの報道では中国は第三世代国産空母の設計作業を完了しており、発艦には蒸気以外の手段を使うとする。


陸上施設ではリニアモーターを航空機用カタパルトに使うテストで「1,000回超の発艦に成功」したとあり、人民解放軍は003型空母での採用に自信を深めている。米海軍では昨年7月に就役したUSSジェラルド・R・フォードが初めて電磁発艦方式を採用している。■
This first appeared in AsiaTimes here.

Image: Global Times

米海軍空母を支える輸送機でオスプレイへの機種転換は2026年に完了

米海軍でC-2からオスプレイの機種転換に備え着々と準備が整っているようです。米海軍のC-2が全機用途廃止されれば自衛隊のC-2が間違えられる可能性が減りますかね。


Navy Transition from C-2A to CMV-22B Will Span 2020 to 2026; Location of Training Squadron Undecided

米海軍のC-2AからCMV-22Bへの機種転換は2020年から2026年に実施される

C-2Aグレイハウンド(第40艦隊補給支援飛行隊ローハイズ所属)が空母USSドワイト・D・アイゼンハワー(CVN-69)から発艦している。 Jan. 31, 2016. US Navy photo.

January 3, 2018 4:51 PM • Updated: January 3, 2018 10:01 PM


米海軍が27機供用中のC-2AグレイハウンドのCMV-22Bオスプレイ(38機)への機種転換を今年から開始し、オスプレイパイロット養成基地の所在をカリフォーニア、ヴァージニアのいずれにするかを決定する。海軍が1月3日に方針案を発表した。
C-2Aは空母輸送機(COD)として東西に展開する空母への補給に使われており、人員、訪問者、郵便物、予備部品他を空母に運んでいる。海軍は2015年1月に老朽化してきたC-2AをV-22オスプレイに交代させると発表。海軍用のオスプレイは海兵隊機材を原型とし、燃料タンクを大型化し長距離飛行と通信機能、機内拡声機能を強化している。
米海軍艦隊司令部が発表した評価ではこれまで公表されていない機種転換の詳細情報がわかる。
海軍のオスプレイ運航はヴァージニア州ノーフォーク海軍基地、カリフォーニア州ノースアイランド航空基地を拠点として展開するのは現行のC-2Aと同様だ。機種転換飛行隊の所在地をこれから決める。海軍はC-2Aでは東西両岸で転換部隊を置いていたが1994年に統合し、空母輸送早期警戒飛行隊(VAW)120としてC-2A訓練を行っている。
27機のC-2AがV-22で38機に増える理由は「C-2Aの現行機数では任務の需要に応えきれていないため」と海軍資料にある。機種転換は2020年に始まり、2026年までに終了するとあり、V-22に完全に置き換わるのは2028年となる。
MV-22BがUSSカール・ヴィンソン(CVN-70)に着艦中 Gidget Fuentes Photo Used with Permission


一案ではNASノースアイランド(サンディエゴ)のハルゼイフィールドに訓練校をおき2028年までに機種転換を完了し、23機を配備し支援に341名を投入する。もう一案がノーフォークでの実施だが、機材は15機、支援要員126名と規模が小さくなるのは訓練飛行隊を置かないためだ。
二番目のシナリオではノーフォーク海軍基地のチェンバースフィールドに本拠をおき、C-2Aはノースアイランドを2024年、ノーフォークを2026年までに姿を消す。ただしやはりV-22の完全展開は2028年になる。
FRSの所在がどちらになるにせよ、ノースアイランドではCOD業務が大きく増えるのは海軍が西海岸から太平洋への展開を重視しているからであり、西海岸を本拠地とする空母は日本への前方配備含め6隻で東海岸は4隻しかないためだ。
海軍仕様のV-22の初期作戦能力(IOC)獲得は2020年9月の予定で必要な装備や支援体制を同年10月までにとりあえず一か所で完成させる必要がある。完全運用状態(FOC)のCMV-22Bの登場は2024年に設定されている。施設の改良は今年から始めると資料にある。

IOC、FOCを先行実現すべく海軍のV-22パイロット、運航要員は海兵隊のMV-22訓練隊VMMT-204のあるニューリヴァー海兵隊航空基地(ノースカロライナ)で行う。海軍のV-22整備要員も海兵隊施設で訓練を受ける。■

ロシア海軍に本土海域侵入されるのを甘受できない英海軍は警戒態勢強化中

昨年末から英海軍含めNATO海軍戦力の減退ぶりを伝える記事が目立ちますが、反対にロシア海軍の元気ぶりが目立つ格好になっており、さらに海底通信線は大丈夫なのかとの懸念が伝わってきました。ロシアはいつも警戒対象なのですね。インターネットも実は海底ケーブルあっての存在であり、いったん通信網が崩壊すれば大変なことになります。そんな暴挙にロシアが出ないようにもっとグローバルネットワークに組み込まないといけませんね。



Russia Is Getting More Confident About Infiltrating UK Territories

英領海に侵入への自信を深めるロシア

Russian President Vladimir Putin rides on a boat attending a naval parade during the Navy Day celebration this summer.
DECEMBER 28, 2017


        ロシア海軍艦艇の英国領海への出現が最近増えている。


ロシアから英国へのクリスマスプレゼント?
英領海に超接近した事例が12月23日に発生し、英海軍フリゲートHMS セント・アルバンがロシア海軍艦艇と併行するよう現地に移動した。「北海から英国の権益圏に移動してきた」と英海軍も認めた。
ただしこれが初めてではない。英海軍は「休暇シーズンになるとロシア艦が英領海を航行することが増える傾向がある」と述べ、クリスマスイブにHMSタインが別のロシア情報収集艦にエスコートを命じられ、北海から英仏海峡まで追尾した。
「我が国領海の防護には躊躇しない。またいかなる形の侵害は受け入れられない」と英国防相ギャビン・ウィリアムソン Gavin Williamson が声明文を今週発表した。「英国は自国防衛、国民、国益の防衛に躊躇することはない」

英国領海付近でロシアのプレゼンスが増加中

1月にはRAFタイフーン戦闘機の三機編隊および英海軍艦艇一隻がロシア空母他が英仏海峡を北上するのをエスコートした。2016年6月には英海軍がロシアのキロ級潜水艦を要撃している。同艦は巡航ミサイルを投資し、北海でまず探知されていた。
英海軍フリゲートHMSセント・アルバンがロシア水上艦を北海から英領海付近までエスコートし、クリスマスを迎えた (Royal Navy)


今月初めにロシアが海底通信・インターネット通信線に脅威となっているとの警告が英国軍上層部からでた。空軍総司令官スチュアート・ピーチが通信がいったん遮断されれば「ただちに破滅的な影響がでて」経済に大打撃となると述べた。

ロシアには水上艦艇や潜水艦を使わなくても破壊行動が可能だ。シンクタンクPolicy Exchangeによる最新報告によればトロール漁船に深度フックを付け海底ケーブル通信線の遮断は可能とする。「テロリスト集団あるいはロシア海軍により脆弱性が狙われる可能性が増えている」と指摘。「いったん攻撃に成功すれば英国の安全保障並びに繁栄に壊滅的な打撃となる。この脅威は現実のものだ」■

2018年1月5日金曜日

ボーイングのMQ-25試作機がステルス仕様になっている理由がある


Why Does Boeing's MQ-25 Prototype Look So Stealthy?

ボーイングMQ-25試作機がステルス設計になっているのはなぜなのか


Jan 3, 2018 by Graham Warwick in Ares


ボーイングがツイッターで短いビデオを公開し自社資金開発の米海軍MQ-25スティングレイ競作での同社機材をちらりと見せているが、空母運用無人給油機がここまでステルス機の仕様になっていることに疑問が生まれている。
                            
Credit: Boeing
その答えは空母搭載空中給油システム(CBARS)の要求水準に長い時間をかけてきた海軍にあるのだろう。ただボーイング案にはステルス機の歴史で画期敵だったノースロップの1980年作のタシットブルー実証機を思わせるものがある。
12月に一部示された画像でも空気取入れ口の位置はどこなのかと疑問が呈されていた。想像図には機体上に空気取入れ口があり、ジェネラルアトミックスのアヴェンジャーに類似していた。だがそうした取入れ口は以後発表された画像には見当たらない。
Credit: Boeing

最新の映像では取入れ口が見あがらない。実際にないようだ。試作機では上部に黒線があり中に「ジェット取入れ口危険」の注意書きが入っている。つまりボーイングのMQ-25案の取入れ口は機体上部に埋め込まれており、完全に一体型しており、タシットブルーとも似ている。
Credit: Boeing
タシットブルーはDARPAと米空軍向けに製造されステルス機の設計として表面にカーブをつけて、ロッキードのハヴブルーやF-117のような角ばった表面と異なる。タシットブルーで培った設計技術がB-2ステルス爆撃機の滑らかな表面につながった。
タシットブルーでも機体上部にステルスを意識した形状で空気取入れ口があったが、かなり苦労したようで、フライトテスト要員はC-130を同機の前に駐機してエンジン後流で同機エンジンの始動をしていた。また取入れ口ダクトには分流板をつけていた。
Credit: U.S. Army Force Museum
U.S. Army Force Museum
タシットブルーのエンジン二基はV字尾翼の間の細いノズルを排気口にしていた。ボーイングMQ-25も同様なようだ。タシットブルーの主翼、尾翼には角度はついておらず、ボーイング機でも同じようだ。ボーイングの設計案では機体外周部にチャインを走らせているがステルス機特有の設計だ。
どうしてなのか。ステルスだけが海軍のCBARS要求内容ではない。かつてはステルスが前面に立っていた。CBARSの前身の無人空母搭載偵察攻撃(UCLASS)構想の際だ。だが長く激しい議論の末にUCLASSは内容が薄められ無人給油機になりステルスの要求は取り下げられた。
ノースロップ・グラマンは無尾翼で全翼機形状のX-47BをUCLASSの前身としてすでに製造している。ステルス性能が要求水準から消えたのはX-47Bが原因かもしれない。
ボーイングのMQ-25案にステルス性能がついているのはUCLASS時代の名残でそのま真敏検討を重ねCBARSの要求にこたえるものとしたためだろう。ボーイングもスティングレイが実施に空母艦上で給油機としての運用がはじまれば偵察攻撃機に進化させるのは必至と見てステルス性能を残したのだろう。
Credit: Boeing

もう一つステルスの影響が見えるのは映像に拘束フックが見えることで完全に機体引き込み式になっている。だがボーイングのファントムワークスがあるセントルイスでロールアウトした試作機ではのこぎりの歯状のフック一部が見当たらず、ステルス性能を重視していることがわかる。
もうひとつ注目すべき点がある。ボーイングMQ-25試作機には機首にデータ集商用のセンサー三点がついているが、機体と一体化されておらずノースロップのステルス形状のX-47Bと異なる配置だ。また機首下にはカメラと思しきものがあり地上要員が離着艦時に状況を把握するためのものと思われる。
Credit: Boeing

主降着装置は前方に引き込む方式で主翼も折り畳み式で主要付け根上部のバルジにヒンジと作動機構が入っているのだろう。また主翼前にたての結合部がついているがその理由は全く不明だ。■

極秘衛星ズーマの打ち上げは1月5日(米東部標準時)

SpaceX Launching Top-Secret Zuma Satellite for US Government This Week

スペースXが米政府トップシークレット衛星ズーマを今週打ち上げ

スペースXのファルコン9ロケットにズーマペイロードが乗り、ケネディ宇宙センターの打ち上げ台39Aで待機している。打ち上げは1月5日予定。 November 2017. Credit: SpaceX


By Mike Wall, Space.com Senior Writer | January 2, 2018 03:40pm ET
謎につつまれたズーマ宇宙機の打ち上げが迫っている。

スペースXのファルコン9ロケットがズーマ衛星を打ち上げる。同衛星はトップシークレットの米政府衛星で打ち上げは1月5日金曜日午後8時から10時(東部標準時)にNASAケネディ宇宙センター(KSC)で実施すると米空軍が発表。


打ち上げは当初11月に予定されていたが、スペースXにより延期されていた。ペイロード・フェアリングテストの結果を待つためとされた。(先端部のフェアリングは宇宙機を打ち上げ時に保護するのが役目だ)


ズーマの役割は不明で、謎に包まれている。ただ低地球軌道に乗せられられることだけが分かっている。


金曜日にはファルコン一段目の地上回収もあり、同社のKSCに隣接するケープカナベラル空軍基地内の同社施設に着地する。


これまでファルコン9ブースターは20回着地しており、第一段目は5回の再利用が可能。スペースXはロケットや宇宙機の再利用を進めており、同社創設者でCEOのイーロン・マスクは宇宙飛行費用を大幅削減すると発言している。


ズーマの打ち上げ台は39A発射台でスペースシャトルやアポロ月探査船を打ち上げた場所だ。2014年にスペースXは打ち上げ施設の20年間リース契約を結んでいる。siaku

Follow Mike Wall on Twitter @michaeldwall and Google+. Follow us @Spacedotcom, Facebook or Google+. Originally published on Space.com.

北朝鮮の空に投入される米空軍機材は次の5つだ

5 Weapons the U.S. Air Force Will Need for the next Korean

次回朝鮮の上空に米空軍が投入する装備はこの5点

These beasts of war will be needed to take on Kim's regime.

金政権に空からとどめを刺すのは以下の野獣だ

Kyle Mizokami - 5 hours ago



朝鮮に開戦となれば米空軍はおなじみのパターンを踏襲しそうだ。まず、敵戦闘機を一掃する。これは北朝鮮空軍の陣容を見れば容易だ。同時に指揮命令系統や防空装備を機能停止させて近接航空支援と航空制圧作戦で友軍を支援しながら敵地上兵力の所在をあぶりだす。米空軍がこのため必要とする装備は以下の5点だ。

B-2スピリット爆撃機
北朝鮮防空体制は密度こそ高いが老朽化しているとはいえ航空機材は念入りに侵入経路を検討し撃墜を避ける必要がある。
B-2スピリット爆撃機は北朝鮮防空網を恐れる必要はない。ステルス、ペイロード、航続距離の組み合わせで開戦直後にB-2の投入は確実で、DPRK指導部掃討にあたるはずだ。金正恩以下が退避する想定は同国各地を長時間飛行できる同爆撃機を平壌に探知できない。
その中でMOP 大規模貫通爆弾はコンクリート60フィートあるいは200フィート地中を貫通できるといわれ、非核兵器ながら北朝鮮の地下施設攻撃に有効だ。B-2はMOPを二発搭載する。

KC-135ストラトタンカー
北朝鮮から米基地のある沖縄、グアム、日本本土への距離を考えると航空作戦で給油機支援は欠かせない。米空軍給油機は米海軍、海兵隊や韓国機への給油も担当する。
その任務の大部分をKC-135ストラトタンカーが担当するはずだ。KC-135は200千ポンドの燃料で30機に給油可能だ。機体にはブーム(米空軍、韓国空軍用)とドローグ(海軍、海兵隊用)がつき、一部では二機に同時給油可能だ。KC-135は167機が世界各地で任務についている。

C-130Jハーキュリーズ
北朝鮮は侵入が容易でない国で連合軍の地上作戦は北朝鮮国内の飛行場、軍用工区基地の確保から始まり、補給物資や援軍を受け入れるだろう。航空施設が損傷を受けているはずなので空軍のレッドホース工兵隊がまず到着し修復にあたるはずだ。
C-130Jハーキュリーズは短距離離着陸が可能で非整地滑走路でも運用可能なので最前線近くの地点からの運用機材の最右翼だ。半世紀に及ぶ生産で最新のJ型は貨物最大18トン、あるいは兵員128名、降下兵92名あるいは傷病兵74名を運ぶ。

F-16Cファイティングファルコン
第二次朝鮮動乱では近接航空支援や航空制圧任務に多用途戦闘機が必要だ。北朝鮮の防空体制は大部分が旧式な戦闘機や火器で、第五世代戦闘機は航空戦に十分すぎる。第四世代機で対空戦から対地攻撃に迅速に切り替え可能な機材を投入するのが合理的で、MiG-29を撃墜したその足で火砲陣地を爆撃できれば理想的だ。
次回の朝鮮動乱で有用な機材がファイティングファルコンだ。100機近くの米空軍F-16が韓国、日本に展開中でうち二個飛行隊が「ワイルドウィーゼル」で敵防空網制圧(SEAD)任務につく。空軍のF-16にはスナイパー目標捕捉ポッドとJDAMを組み合わせ搭載しさらにレーザー誘導爆弾で地上目標を撃破する。AGM-88HARM対レーダーミサイルで北朝鮮レーダーを破壊し、AIM-9XサイドワインダーとAMRAAMミサイルで空対空戦に臨む。

RQ-4グローバルホーク
第二次朝鮮戦闘でUSAFに必須なのが高高度長時間飛行可能な無人機で北朝鮮の戦略装備の動向、特に地上配備ミサイルとミサイル潜水艦を監視することだ。長時間にわたる情報収集監視偵察(ISR)により米国は移動ミサイル発射装備を追尾し、情報を自軍内で活用する。
RQ-4グローバルホークがこの任務に理想的だ。連続34時間飛行可能な同機はグアムを発進し北朝鮮上空に一日半滞空して帰投するので近隣地の航空施設を使わない。昼夜問わずの監視で敵軍の動きの追尾に有効だ。広く知られていないが、グローバルホークの戦場空中通信中継機能(BACN)で地上部隊と支援機の間に安全な通信リンクが確立できる。■
--- This Story Originally Appeared in The National Interest ---
Kyle Mizokami is a defense and national security writer based in San Francisco who has appeared in the Diplomat, Foreign Policy, War is Boring and the Daily Beast. In 2009 he cofounded the defense and security blog Japan Security Watch. You can follow him on Twitter: @KyleMizokami [20].
Image: U.S. Air Force

2018年1月4日木曜日

★日本、韓国のF-35B運用構想から出そうな影響効果は

国内報道では空母としてのイメージが先行してやれ軍備増強とか軍国主義とか偏向した内容がめだちますが、そもそも中国のミサイルで国内基地が大打撃を受ける可能性(隣接する市街地も被害を免れないはず)があっての今回の構想だという点が見逃されているのはいかがなものでしょう。北朝鮮ミサイルには警戒しても日本が中国ミサイルの標的になっていることさえも知らない人が多いというのも驚きです。もっと多角的な視点をもってもらいたいものです。韓国の動きはみごとにみすかされていますね。

 

Who Wants to Operate Carrier-Based F-35Bs in Asia? Apparently, Japan and South Korea

日本、韓国以外にF-35B空母運用を目指す国は出るかWhat to make of recent reports that Japan’s Izumo-class and South Korea’s Dokdo-class vessels may operate these fighters?日本いずも級、韓国独島級で戦闘機運用を狙うとの報道に触発される国があらわれそうだ



January 02, 2018
F-35Bに異常なほど関心を寄せる海軍国が突如として現れた。
 日本のいずも級ヘリコプター空母でF-35Bを運用するとの報道が現れ、日本関係者は本気でない形で報道を否定していたが、報道はスキージャンプの追加や耐熱性甲板改修を取り上げていた。いずも級は排水量24千トンあり共用打撃戦闘機を搭載すれば相当の脅威となるが、その他の用途は犠牲となる。
 日本に続き韓国も独島級揚力強襲艦でF-35B運用を韓国海軍が前向きに検討中との報道が入った。独島(14千トン)はいずもより相当小さく当然能力も劣る。F-35B運用には相当の改修が必要であり、二号艦が建造中だが今から大改修を受けることになる。スペインのプリンシペデアストリウス(15千トン)ではAV-8Bハリヤーを12機運用していた。独島は改装で揚陸能力を犠牲にするだろう。
 突如としてF-35Bに関心が集まるのは東アジアでの脅威の見直しによるものだろう。とくに日本にあてはまる。韓国は見栄で追随しているだけかもしれない。韓国、日本ともにF-35Bを発注していないが、発注すればオーストラリア海軍もキャンベラ級揚陸強襲艦でのF-35B運用検討を迫られるかもしれない。オーストラリアが日本や韓国との交戦を想定しているのではなく、日本や韓国の事例で国内の同機調達推進派が活気づくという意味だ。
 日韓両国にはF-35B導入の理由がある。中国の弾道ミサイル、巡航ミサイルの兵力は増加の一途でPLAが開戦直後にミサイルで航空基地や陸上軍事施設の攻撃を仕掛けるのは必至と見る専門家は多い。F-35Bは少なくとも理論的には非整地から運用でき一次攻撃の後でも戦闘投入できる可能性はある。事実、初期のVSTOL(垂直離着陸機)は核攻撃で航空基地が壊滅する脅威への対応として生まれたものであり、軽空母での運用は重視されていなかった。
 F-35Bの競合機種が生まれるかは興味深い点だ。STOVL戦闘機で試作機の域を脱した機種は少なく、Yak-38、ハリヤー、F-35Bしかない。だがもしSTOVL戦闘機が今後の国防ニーズに合致すれば、陸上海上問わず、大手航空宇宙企業が新型機開発を検討してくるかもしれない。

 事実、ロシアが新型STOVL戦闘機をは開発中との報道があるが、その他ロシア発の軍事技術革新の報道と同様に額面通りには受け止められない。それでも各地の海軍が航空機搭載艦から戦闘機の運用に関心を強めれば、需要に応じようとする動きが出てくるかもしれない。■