2019年2月21日木曜日

速報 ロッキードがインド向けにF-16原型のF-21構想を提示

F-21と言う呼称がどうしてつけられるのかわかりませんが、ブロック70が原型と言われる今回の機体はインド用に特化した仕様のようですね。暑い国で熱い商戦が繰り広げられそうです。

Lockheed Unveils F-21 Fighter, a Beefy F-16 Concept It’s Pitching to India ロッキードがF-21をF-16発展形として提示しインドへの売り込みを図る

  • BY MARCUS WEISGERBERGLOBAL BUSINESS EDITORREAD BIO


ロッキード・マーティンが2月20日航空業界を驚かせた。F-16を改修しインド空軍向け機材をF-21戦闘機として発表したのだ。


同社は同機を「インド空軍を意識して仕上げ」た機材として「インドにF-35への導入となる」ものと宣伝している。

「F-21はインド空軍特有の要求内容を実現しつつインドを世界最大級の戦闘機エコシステムに世界有数の防衛企業とともに組み込む意義があります」とロッキードは声明を発表。


インド航空ショー初日に発表されたF-21は同社が狙うインド空軍114機調達の150億ドル事業の最新提案だ。その他にもボーイングがF/A-18スーパーホーネット、ユーロファイター・タイフーン、ダッソー・ラファール、Saabグリペン、さらにロシアも機材を提示している。ロッキードは当初はF-16発展形を提示していた。


「F-21は当社の第5世代戦闘機F-22およびF-35と共通部品や知見を共有しサプライチェーンも共有できます」と同社はウェブサイトで説明。「F-21とF-16のサプライチェーンのほぼ半分はF-22およびF-35と共通です」


同社はF-21構想はF-16より高性能と主張。


まず米海軍、海兵隊仕様と同様の引き込み式空中給油用プローブが目立つ。標準型F-16はブームにより空中給油を受ける。


さらに大型機体一体型燃料タンクが胴体両型にあり、これはスカンクワークスが2007年から開発に取り組んでいた。


ロッキード公開の機体想像図では大量の兵装搭載能力とスナイパー照準ポッドが見える。コックピットでは大型画面が目立ち、F-35との類似性がわかる。
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ロイター報道では同社はF-21をタタアドバンストシステムズと共同で生産する提案をしている。インド首相ナレンドラ・モディの進めるMake-In-India政策では産業基盤の高度化を目指している。


2017年にロッキードはF-16生産ラインをフォートワースからサウスカロライナに移転しF-35生産ラインを拡張すると発表していた。■

★米側から見たF-3戦闘機開発の意義や背景について

National Interestの編集部はときどき論調とはいささか乖離した見出しを扇状的につけることがあり今回もそうなのですが、タイトルと記事が一致しません。またF-35の役割についても著者は理解が低いようです。ただしF-3についてはわからないことが多く、観測記事の域を脱しませんが、少しずつでも解明されていくといいですね。

Japan's New F-3 Fighter: Why Not Just Buy More F-35s? 日本のめざすF-3戦闘機はF-35追加調達で不要になるのではないか

We have a look at what Tokyo is planning.
February 17, 2019  Topic: Security  Region: Asia  Blog Brand: The Buzz  Tags: MilitaryTechnologyWeaponsWarJapan
2019年2月、日本はステルス戦闘機国内開発の方針で注目を集めた。ちょうど100機超のF-35調達を決めたところであった。
防衛省は新型戦闘機F-3調達を中期防衛整備計画(MTDP)に組み入れ今後10年間の調達計画を策定した。
最新のMTDPは日本を取り巻く安全保障環境の悪化で大幅な防衛支出増を盛り込んでいる。
ではF-3はどんな姿になるのか。
防衛省によればF-3は三菱重工製F-2の後継機となる。F-2は米F-16を原型に日本製技術内容を採用した単発軽量戦術戦闘機だ。21世紀に入った時点でF-2は世界最高水準の戦闘機でAESAレーダーを搭載する他、複合材の採用でレーダー断面積も最小に抑えていた。また主翼面積を増やし対艦ミサイル搭載も可能となった。F-2最終号機は2011年にロールオフし2030年代まで供用が予定されている。
ただしF-3の初期構想はF-2とは大きく異なる。二案示されたがともに双発エンジン構造だ。
その理由は以下考えられる。双発機は長距離哨戒活動で効果が高い。また1基が故障しても残るエンジンで出力を十分確保できる。F-15JはF-2より早く供用期間が終わりそうで、新型機はF-2、F-15J共に更新する機材になる。
では単発エンジンのF-35はどういう位置づけなのか。F-2後継機にF-35を導入するのは理にかなうのか。
100機超のF-35導入を日本が考えているのはF-4EJ戦闘機の用途廃止が前提だろう。1970年代製の同機では現代では有益性に疑問が生まれている。またF-35導入で日本の航空戦力は比較的容易に増強でき、新型機登場を待つ必要がない。F-35B導入はF-3では不可能な非整地からの運用を想定してのことだろう。
F-3の機内兵装庫はF-35を凌ぐ大きさになるはずで攻撃能力も向上する。日本には複座仕様のF-2もあるが、F-3でも複座型を開発し戦闘無人機を指揮統制する「母機」にできるのではないか。
F-3は同時に国内航空宇宙産業の設計能力を維持する手段ともなる。F-2をF-16原型で開発する決定が日本国内で物議をかもしたのは技術移転が限定されるためだったが、F-3で防衛省は国内産業界に便宜を提供しようとしている。
自衛隊でF-3は今後の重要機材だ。成長著しい中国空軍力への対抗策として有効である必要があるし、一定数の調達を可能となる経済性も必要だ。輸出の可能性も開けるはずで日本が防衛装備品の輸出制限を緩和した恩恵を受けられる。反対に開発が失敗すれば日本の国産戦闘機設計能力は大打撃を受ける。■
Charlie Gao studied Political and Computer Science at Grinnell College and is a frequent commentator on defense and national security issues.

Image: Wikimedia Commons

2019年2月20日水曜日

★特報 米空軍のF-15X調達は全80機規模と判明(空軍20年度予算要求)

またブルームバーグの特報です。政府筋に強い取材源を持っていますので航空専門サイトよりも情報収集力が強いのでしょうか。80機というのが多いのか少ないのか釈然としませんがボーイングにとっては朗報であることはあきらかで、かねてから主張しているように日本にも参考となる動きです。ロッキードは予防線を張っていますが、予算総額が増えないのであればF-35への影響は必至でしょう。


Air Force Wants Eight Upgraded Boeing Fighters Along With F-35s

米空軍は新型ボーイング戦闘機8機をF-35と並行導入の意向
      
2019年2月19日 18:00 JST


  • 米空軍はF-15Xを五カ年で80機調達する予定
  • ロッキードは同機の性能はF-35に劣ると強調
A U.S. Air Force F-15.
A U.S. Air Force F-15. Photographer: U.S. Air Force
空軍の次年度予算要求でF-15戦闘爆撃機8機をボーイングに新規発注が盛り込まれ、実現すれば2001年以来の調達再開となる事が判明した。高性能のロッキード・マーティンF-35調達は継続する。
2020年度予算から今後五年間で80機のF-15を調達すると空軍内部に詳しい筋が述べた。
ホワイトハウスも要求を支持しているとはいえ一貫して「第5世代」F-35の調達を熱心に求めてきた空軍がここにきてF-15も調達するのはなぜかとの疑問が国会議員から出そうだ。
ボーイングはセントルイスのF-15生産ラインをイスラエル、サウジアラビア、カタール向け受注を受け維持してきた。米国向けF-15Xはカタール向け機材をベースだが空対地、空対空兵装の搭載量が現行F-15よりも、またF-35よりも大きい。
F-35は機内兵装庫があるが開発中の大型兵器極超音速ミサイルは搭載不能だ。F-15XにはF-35の技術面での優位性はなく、ステルス性や高性能センサーやデータ供給機能もない。
空軍は1,763機予定のF-35調達は減らさずF-15X導入を提案するとみられる。昨年引き渡しのF-35合計84機のうち48機が空軍向けだった。
ロッキードは静かに国会議員やF-35こそ優れた選択肢だと議会スタッフに伝えており、「ファクトシート」を昨年12月配布した。その後はF-15に対し上院議員五名が批判を展開し、大統領にボーイング機は「時代遅れ」との書簡を送りつけている。
ボーイングは「十分に生存可能なF-15新型を空軍に妥当な価格で提供する準備がある」と述べており、空軍報道官は大統領が予算要求が発表するまでは言及を避けている。
F-15X調達はペンタゴンのコスト評価室が独立して行った空軍ニーズ調査に源を発する。これがホワイトハウスの予算担当部門の高評価を得て、大量兵装の搭載が可能なすきま機材として認識されたという。
ボーイングは機体単価を80百万ドル程度の固定価格契約で第一期分を2022年納入と提示している。F-35は最新の契約分では単価89百万ドル、2020年に80百万ドルになる見込みだ。
ロッキードの「ファクトシート」ではF-15Xは90百万ドルで、航続距離、加速性能、滞空時間はいずれもF-35に劣るとある。
ロッキードCEOマリリン・ヒューソンは1月に業界アナリスト陣に「ペンタゴン上層部から直接」聞いた内容としてF-35は「各方面から支持を受けており」F-15調達の如何で影響は受けないと語っていた。
ロッキードを強く支持する上院議員ジョン・コーニン、テッド・クルーズ(共にテキサス州選出)はトランプ大統領に書簡を送り、同州で生産中のF-35の予算がF-15X導入で犠牲になることがないよう注意喚起していた。■
— With assistance by Roxana Tiron

★F-15Xから思い起こされるF-4ファントム改修構想とその顛末

歴史は繰り返すのでしょうか。ファントムが異例の長寿となったのはやはり大型機ならではの余裕が理由でしょう。F-15も同様に長寿機になっていますが、折角出てきたF-15XをF-35支持勢力が抹殺する愚行が起こらないよう願うばかりです。

In the 1980s, Israel Developed a 'Heavy Hammer' F-4 Super Phantom: What Happened?1980年代にイスラエルが『大型ハンマー』のF-4スーパーファントム開発に走ったがその結果は?

Some fighter history you may not know.あなたの知らない戦闘機の歴史がある
February 16, 2019  Topic: Security  Region: Middle East  Blog Brand: The Buzz Tags: MilitaryTechnologyWeaponsWarIsraelF-35
2018年の報道記事で性能改修型F-15X戦闘機調達をペンタゴンが検討中と判明した。F-15C制空戦闘機の更新用だがF-35ステルス戦闘機支持派にF-15X導入でF-35調達への影響を恐れる向きもある。ただしF-35はF-15C後継機ではなかった。新型機メーカーが既存機種の改修型の出現を警戒するのは今回が初めてでない。
F-4ファントムは複座ジェット戦闘機の野獣といった存在でマッハ2飛行しながらB-17爆撃機を凌ぐ爆弾搭載量を誇った。高性能レーダーを搭載し、空軍、海軍、海兵隊で1960年代に採用され空対空ミサイルで視界外の敵機を排除する構想だった。
だが初の実戦となったヴィエトナム戦で設計不良と不利な状況が浮かび上がった。初期の空対空ミサイルは信頼性が極めて低く、交戦規則では米パイロットは有視界内で確認を最初に求められた。さらにMiG各機に比べファントムの操縦性は劣り、米パイロットは視界内での空戦訓練を十分受けておらず、ファントムには機銃が搭載されていなかった。
設計上の不良は修正されていった。20ミリヴァルカン砲がF-4Eから搭載され、ミサイル技術も大幅改良された。さらにパイロットも空中戦闘操縦理論で訓練を受け、主翼にスラットが追加され速力を犠牲にしたが操縦性が向上した。ヴィエトナムでは150機撃墜で41機被撃墜の3対1のキルレシオだったがその後のイラン-イラク戦争やアラブ-イスラエル戦で実績を上げていき、150機程を撃墜し地対空ミサイル陣地の排除で成果を見せた。
1970年代中頃から米軍ではファントム後継機として第四世代機のF-15イーグル、F-16ファイティング・ファルコン、FA-18ホーネットの導入が始まった。各機とも効率に優れたターボファンエンジン、フライバイワイヤで油圧式制御を排除し、ドップラー・レーダーで低空を飛ぶ敵機への対応力を上げ、機体とエンジンの組み合わせと速力と操縦性のバランスが改良されていた。
ただしこうした新技術はファントムにも改修で搭載された。1980年代にイスラエル航空宇宙工業(IAI)がファントム近代化をクルナス(大型ハンマー)の名称で三段階で企画した。第一段階はレーダー更新、ヘッドアップディスプレイ、コックピット計器の更新、スタンドオフミサイル運用能力の付与だった。だがIAIは国産軽戦闘機ラヴィ(ライオン)でもっと野心的な性能向上を狙っていた。
1980年にIAIはエンジンにブラット&ホイットニーを選定しF-15用のF100ターボファンを小型化しラヴィに搭載しようとした。ここから生まれたPW1120はF100より小型だが推力はほぼ同じ、部品互換性も70%を実現した。
1983年にボーイングとプラット&ホイットニーが「スーパーファントム」構想を発表しPW1120搭載で燃料消費効率を大幅に改良しファントムが50年代から搭載中のJ79ターボジェットより推力を3割増やすとした。ボーイングのスーパーファントムは機体一体型燃料タンクも備え飛行距離は倍増し主翼吊り下げ型燃料タンクより抗力を改善するとした。ただし米空軍は1984年に同構想の予算手当を取り下げた。
その後1986年7月にIAIがラヴィ開発を進める一方でF-4Eファントム336号機をテストベッドとし、J79エンジン1基をPW1120に換装した。おそらくボーイングが支援したと思われるが、その後PW1120双発になり1987年4月に初飛行した。
すべての面でエンジン換装後のファントムの性能はずば抜けており、F-4Eの推力重量比は0.86から1.04に変わった。(1.0以上で90度の垂直上昇が可能となる)スーパーファントムは上昇性能が36パーセント向上し旋回速度は15パーセント早くなった。これでF-15Eと同程度の性能となった。エンジンが軽量化したこと、燃料消費が改善されたことでスーパーファントムは航続距離も伸びた。
もっと驚くべきことはスーパーファントムでスーパークルーズが可能となったことで、アフターバーナーを使わずに音速以上の速度を維持できた。現時点でもスーパークルーズ可能な戦闘機はF-22ラプターのみである。
1987年のパリ航空ショーでベテランパイロットのアディ・ベナヤがスーパーファントムを操縦しスピンからの脱出を見せつけた。ドナルド・フィンクがAviation Weekに「むき出しのパワーで垂直方向の機体操縦とタイトな高G旋回を見せ、旧式F-4とは全く異なる飛行ぶりを見せた」と評している。
スーパーファントムの航空ショーデビューでIAIがPW1120改修に向かい各国で販売するとの予測が出てきた。だが結局スーパーファントムは販売されず、その理由には物議をかもすものがある。
スーパーファントム改修は非常に高額だったとの指摘がある。一機12百万ドルとされ、エイビオニクス改修、機体構造強化、特殊燃料タンクまで一式とされた。当時のイスラエル空軍機材がその段階で耐用年数が残っていたことも考慮すべきだ。
さらに二ヶ月後にラヴィ戦闘機開発が中止となったのは米国からの圧力も原因で第四世代戦闘機で競争相手を作りたくないとの思いもあった。PW1120が他機で採用されないことも調達コストの底上げにつながった。
とはいえ当時の噂ではファントムの原メーカーたるマクダネル-ダグラスの横槍でIAIのスーパーファントムが同社の新型FA-18C/Dホーネットの邪魔になると妨害されたとも言われる。スーパーファントムはFA-18Cホーネット(29百万ドル)と同水準の性能だったともいわれる。その段階でドイツ、ギリシャ、日本、イスラエル、韓国、スペイン、トルコ、英国で数百機のファントムが供用されていた。
マクダネル-ダグラスがPW1120を搭載したスーパーファントムの認証を拒みIAIは価格面で競争力のある同機販売ができなくなったといわれる。この噂は当時広く出回ったものの確認できなかった。
IAFは55機のクルナス-ファントムでエイビオニクス改修を行い、スロットルと操縦桿の一体化、APG-76ドップラーレーダーの搭載、ポパイ対地攻撃ミサイルの搭載が実現した。クルナス-ファントムは2004年に退役したがIAIは同様の改修をトルコ空軍機材に行いターミネーター2020の名称とした。この機材がシリア上空で活躍している。
日本がライセンス生産のF-4EJを2019年に退役させると、残る運用国はギリシア、イラン、韓国、トルコのみとなりすべて改修型機材だが2020年代まで飛行する。だが結局スーパークルーズ可能なファントムは実現しなかった。■
Sébastien Roblin holds a master’s degree in conflict resolution from Georgetown University and served as a university instructor for the Peace Corps in China. He has also worked in education, editing, and refugee resettlement in France and the United States. He currently writes on security and military history for War Is Boring.
Image: Wikimedia

2019年2月19日火曜日

主張 核近代化に合わせ指揮統制通信の近代化更新も忘れてはならない

基本設計が1960年代の核兵器用の指揮統制通信能力が今も有効なのはそれだけ当時としてはずば抜けた水準の装備として重点投資されたきたためでしょう。その投資で今も一応は機能しているものの、今後を考えると不安だというのが今回の主張の論旨だと思います。核の傘の下に依然としてとどまる日本としても無視できない話です。要求水準の違いがありますが、日本の民生技術も何らかの貢献ができるのではないでしょうか。


Aviation Week & Space Technology

Opinion: The Challenge Of 21st Century Nuclear Command-and-Control 21世紀にふさわしい核兵器の指揮統制機能の確立が課題だ

Feb 14, 2019Bill LaPlante | Aviation Week & Space Technology


E-4Bは緊急時に移動式統制通信センターとなり大統領あるいはペンタゴン上層部による緊急戦争命令を下す場所となる。 Credit: U.S. Air Force


れなりの年齢の方なら1960年代を思い出してほしい。当時のテレビと言えば小型白黒画面で電話にはコードがつき回転ダイヤル方式だった。インターネットなどSF小説の世界の話だった。
その中で国家指導部向けの核戦争時指揮統制通信(NC3)装備は最高技術の結晶と見られていた。
冷戦終結で核兵器が二次的存在になると核を下支えしてきたNC3装備の地位はさらに縮小した。
NC3は極めて重要で、大統領は核危機の中でも自軍と連絡を維持できる。装備には警戒衛星、レーダー、通信衛星、航空を含む。NC3とは核三本柱のICBM、ミサイル原潜、核搭載爆撃機を結び戦時ミッションを実施させる要素だ。米国の核兵力では安全で信頼性の高い通信が国家最高指導部と核部隊の間に確立されていることが必須条件だ。
だがNC3はこれだけ重要な要素にもかかわらず、技術の進歩にペースをあわせていない。どうみても旧式化している。2017年時点でも8インチのフロッピーディスク(1970年代製)を使っていた。NC3が機能することは疑いないが三本柱近代化の中で1960年代技術で21世紀の核兵器運用をする事自体が問題だ。
1980年代から通常部隊が優先される状態で核兵器はNC3含み後回しにされ、予算面では人件費ばかりが増える状況だった。
米国の核抑止力が萎縮する中でロシアや中国は待ってくれなかった。両国とも核装備を意欲的に近代化し、米国の弱みにつけ込む策を狙ってきた。両国の戦力が進展する中で核抑止力の維持は一層困難になっている。
2018年度の国家防衛戦略委員会報告書によれば「米国は次の戦争では受容できない規模の死傷者や重要施設喪失を覚悟せねばならない。中国やロシアが相手の戦闘で勝利は容易でなく敗戦もありうる。米国の軍事力の実態から見て2方面以上で同時に戦う状況では敵戦力に圧倒される危険がある」という。
そこで米国は核運搬装備の抜本的近代化に取り組み、新世代爆撃機、潜水艦、ICBM、空中発射ミサイルの開発が始まっている。三本柱への投資は相当規模となり将来のNC3装備で各部隊をつなぐ。
ただし電子装備中心のNC3は米空軍のB-21爆撃機や海軍のコロンビア級後継潜水艦のような大型で目に見える案件に比べ政治的に魅力がなくセクシーでもない。だが指揮統制通信機能が確保されなければ爆撃機乗員や潜水艦乗組員は任務を達成できないのはあきらかだ。
ではどうするのか。米空軍大将ジョン・ハイテン戦略軍司令官がNC3を「最大の懸念材料」と呼び、NC3アーキテクチャアは「簡単に更改できない」と議会で述べたのはシステムがそれだけ堅牢で、弾力性あり、かつ旧式化しているためだろう。
近代化には政策、調達、運用部隊、情報機関の連携調整が必要だ。最初に総合的で統合されたNC3戦略の構築の必要がある。
戦略的に考えると次の4つの目標に向け同時に動くことが死活的に重要だ。


  • 弾力性あるNC3機能を維持し現在の脅威に対応できること
  • 21世紀の課題に答えられるべく近代化すること
  • 次世代のNC3アーキテクチャアへ備え作業すること
  • NC3が各同盟国提携国とも支障なく作動し米国の核の傘の有効性を維持すること


核抑止力は我が国防衛の基盤である。核保有国間で1945年以来一度も大規模戦闘が展開されていないのは偶然の結果ではない。とはいえ抑止力を有効に保つためには命令あれば正しく作動する核兵器が必要だ。NC3は抑止力維持の要素であるものの肝心のNC3が老朽化し、もろくなり、有事に正しく作動しない危険が増えている。このためジム・マティス前国防長官が「我が国の核抑止力運搬装備の近代化は核指揮統制機能も含め国防総省の最優先事項になっている」とまで述べたのだ。
上に述べた目標4つの作業は必須である。我が国の将来と安全がそこにかかっている。■

Bill LaPlante is a senior vice president and general manager of national security sector programs at Mitre, a not-for-profit systems engineering company. The views expressed are not necessarily those of Aviation Week.

2019年2月18日月曜日

次回トランプ金首脳会談に期待できない3つの理由


昨年のシンガポール会談で緊張緩和になったから米軍の存在は不要となった、自衛隊の活動は過剰だと主張する向きが日本国内にもありましたが、結局のところ非核化はなく、むしろ生産段階に入った現状を「平和を愛する」皆さんはどうとらえるのでしょうか。沖縄の住民投票のあとに第二回会談が行われるのは微妙なタイミングですが、次回会談はむしろ難易度が高く、北朝鮮以外の世界が望む方向に結論が出る可能性はなく、核を保有する北朝鮮(自国を核大国と持ち上げます)の存在を認めざるを得ないのか、それとも邪悪な勢力として排除するのか、一層強力な封鎖禁輸体制をしくのか、決断を迫られそうです。韓国にははやく不都合な事実に目を開いてもらいたいものです。国内のお花畑の勢力は放っておきましょう

Shocker: North Korea Is Building More Nuclear Weapons (3 Reasons To Look Past the Headlines) 北朝鮮が核兵器を増産しているのは驚くべきことなのか

We ought to take a step back from the ledge and put all these reports in context. Here are three things we should keep in mind as we peruse the avalanche of negativity that will make its way into the media in the week ahead. 見出しに踊らされずに本質を見るべきだ。あと数週間すれば雪崩のようにあらわれるはずの悪いニュースの理解には3つ覚えておくことがある。
February 15, 2019  Topic: Security  Region: Asia  Blog Brand: The Skeptics  Tags: North KoreaNuclearMissileKim Jong UnWar


朝鮮の核・弾道ミサイル開発の報道が止まらない。
まず2018年11月にミドルベリー国際研究所(カリフォーニア州モンテレー)が中国国境に近いYeongjeo-dong 近くに新たな地下ミサイル基地の存在を探知した。2019年1月には国際戦略研究所(ワシントンDC)がSino-ri でミサイル施設を見つけ、北朝鮮にはまだ未発表のミサイル施設が20箇所あまりあるという。
今度は今週になり、スタンフォード大学の三名が北朝鮮の核兵器開発は米国との非核化の交渉が話題になっている半面で全く鈍化の兆候がないと述べている。北朝鮮は兵器級ウラニウム5キロから8キロ、兵器級濃縮プルトニウム150キロを昨年生産したようだと述べた。「また弾頭用の生産は今年に入っても継続中と見ている」と報告し、すべては米朝関係者の接触と平行しているという。
総合すると何が言えるのか。ドナルド・トランプ大統領は抗議の意味で外交プロセスを放棄すべきなのか。金正恩は「大いなる欺瞞」を働いているのか。
答えは否。深呼吸して一歩後退して報道すべてを俯瞰すべきだ。以下3つを心に刻み今後数週間後に現れるはずの悲惨な結果に備えるべきだ。

核生産を中止する理由が金にない
北朝鮮が依然としてウラニウム精製を続け、プルトニウム再処理をし、爆弾の小型化に取り組んでいるのはFoxニュース他が伝えているとおりだ。今更驚くべき内容ではない。いまだに驚くふりをするのはいかがなものか。
北朝鮮の核兵器開発継続は米朝外交の精神に逆行し外交の本道に違反していると誰も主張できない。金正恩は何も署名していないからだ。非核化を北が履行する工程表は存在しない。金の約束は外交プロセスを継続し、寧辺を国際視察団に公開することだけだった。これは米国が「相応する手順」を取る見返りという条件だった。弾頭開発で一方的に約束だけする政権などあろうはずがないのである。

金は発言のとおりに実行しているだけ
2018年の元旦に戻すと金は北の核開発は完成したと演説していた。だが重要なのは同時にこれは金による核開発陣への新しい指示だった。「核開発部門とロケット部門は核弾頭と弾道ミサイルを量産せよ」というのが真意だったのだ。
13ヶ月が経過し北朝鮮はこの通りに実行している。遠心分離機はフル稼働、ICBMの大気圏再突入研究は継続中。弾頭は続々完成している。使用済みプルトニウムは再処理され兵器級にされている。すべては金正恩は国家元首として指示を配下の国民に実施させる人物だと示している。

金が非核化に応じる可能性はない
金政権は核兵器を重要視し米国の提示内容如何にかかわらず核を放棄する可能性はない。これが米情報委員会の見解だ。2019年度版世界の脅威度評価報告で、同委員会は「北朝鮮情勢を評価すると核兵器全部を放棄しそうもなく、一部の非核化を交渉して米国や国際社会から代償を引き出す可能性はある」とした。
国家情報長官ダン・コーツは北朝鮮の武装解除を悲観視する。2017年4月のアスペン研究所における講演で長官は金がサダム・フセインやママル・アル・カダフィの教訓を心に刻み、「核戦力を保有すると国際社会がどう扱うか、核のカードがあれば抑止力になる」と理解しているとした。
米国の敵が核兵器を保有していないのであれば侵攻を受けたり空爆を米国が実施してくる。だが敵に核兵器があり十分使用する能力があれば、米政府も思いとどまりアンダーセン空軍基地で爆撃機が爆弾搭載することもない。
核兵器は金の安全保障の切り札なのだ。トランプが幸運に恵まれれば、年下の独裁者に対して今後の核兵器数に上限をかけICBMの展開を止めることができるかも知れない。だがこれ以上が実現すれば奇跡というべきだろう。■
Dan DePetris is a fellow at Defense Priorities as well as a columnist for the Washington Examiner and the American Conservative. You can follow him on Twitter at @DanDePetris.
Image: Reuters