2024年4月19日金曜日

速報 イスラエルがイランへ報復攻撃を実施 2024年4月19日

予想通りイスラエルが報復攻撃を実施しました今わかっている情報からすると攻撃は極めて限定的で かつ、前回のイラン攻撃の標的がイスラエル空軍基地であったためお返しもイランの基地となったようです。

A photo of a map of Iraq and Iran.wsfurlan via Getty Images


イスラエルの逆襲

イランがイスラエルに向けて数百発のミサイルと無人機を発射してから5日後、イスラエル国防軍はイランに対する報復作戦を開始した

のところ詳細は非常に薄く断片的だが、週末にイスラエル領内で発生した大規模な直接攻撃を受け、イスラエルがイランに対する反撃を開始したことは明らかなようだ。

イスラエルで現地時間午前3時ごろから、イラクとイランの有名な核開発関連施設がある町で爆発が起きたというニュースが展開された。また、ソーシャルメディア上では、シリア東部でジェット機が超低空飛行している音が聞こえ、イラクでもイラン関連の標的が攻撃されたという話もあった。

イスラエルの報復作戦の規模は現時点では不明だ。これは『1回で終わる』作戦かもしれないし、拡大作戦かもしれない。イランは、もしイスラエルがテヘラン自身の報復攻撃に対し相応の対応をするならば、全面的に応じると様々な不吉な声明を出している。

米国は、週末にイランが発射したドローン、弾道ミサイル、巡航ミサイルの弾幕を、米国やその他の同盟国の資産を含む防空施設がほぼ完全にはね返した後、報復作戦には参加しないとイスラエルに伝えている。しかし、イスラエル国防軍(IDF)にとってこのような不測の事態を想定ずみだ。

イスラエルが今月初め、シリアのダマスカスにあるイラン領事館の別館を爆撃し、IRGCのトップ司令官3人を殺害したことから、前例のない現在の敵対行為の急増が始まった。

現時点でのエスカレーションの梯子は、この地域で我々が見た中で最も高いくなった。新たな情報が入り次第、この記事を更新する。

更新:東部標準時午後10時15分

イランの核施設付近を攻撃しているという未確認の映像が、イランから続々と発信されている:

ABCはイラン国内での直接攻撃を伝えている。

イランの国営メディアは、防空システムを作動させたと報じている。

核開発拠点に近接しない潜在的な標的に関する最初の報告である:

イラン空軍を狙うということは、イランがイスラエルを砲撃した際に唯一確認されている標的、IAFのネバティム空軍基地と一致する。明らかに、これは非常に予備的なものであり、イランからの直接の情報である。

CBSはイスラエルのミサイルがイランを攻撃したと報じている。

イランはテヘラン発着のフライトをキャンセルした:

イランのメディアは、イスファハンでは爆発はなく、イラン防空隊が3個の脅威を阻止したと伝えている:

ロイター通信によると、イランのメディアは、おそらくドローンと思われるものに対して防空ミサイルが作動したと伝えている:

BBCは、イスラエル軍のミサイルがイランに命中したことを米国当局が確認したとも伝えている:

イランはドローンを迎撃し、地上には何も落ちなかったとしている:

更新:東部標準時午後11時

FOXは情報筋の話として、攻撃は「限定的」だったと報じている。

CNNは、情報筋が攻撃を確認し、イスラエルは核施設を攻撃しないことで合意したと伝えている:

イランは核施設には手をつけていないとしている。

イスラエル政府は現時点ではコメントしていない。これは、イスラエルが取るいかなる運動的行動に対しても、ごく普通のことである。

NBCはまた、米国はこの攻撃について事前に通知を受けており、作戦には関与していないと報じている:

これで一件落着かもしれない。この先も平穏であることを願うが、イランの最も重要な防空を刺激し、大規模な事態の前に最新の電子戦闘指令を得ることは、特に脆弱なデコイを使用する、非常に現実的な戦術である。その可能性は低いと思うが、それでも考慮しなければならない。

覚えておいてほしいのは、イスラエルはまさにこの戦術の絶対的な王者であり、ドローンを使ってこの戦術の本を書いたということだ。彼らはこのために特別に設計されたシステムを持っている。以下は2017年の記事である(日付は間違っている)。

防空を刺激するために使用されるデコイは、弾頭を欠き、レーダーリフレクターを搭載し、EWパッケージを搭載することもできる小型の空中発射巡航ミサイルを含む、軽量ドローンを超えて多くのフレーバーがあります。

収集されたインテリジェンスは、もちろんミッションプランニングに使用することができ、SEAD/DEAD、回避、EWを介して資産の生存率を高めることができますが、それはまた、全体的に次に来るものと、様々な能力を持つ様々なターゲットセットを熟読することに伴うリスクに影響を与えることができます。

更新:東部標準時午後11時50分

イスファハン空軍基地は、イランの小さなトムキャット艦隊の重要な基地であり、民間空港と併設されている:

ジェニファー・グリフィンは、今回の攻撃は限定的かつ間接的なものであったと報じている。

同人の報告によれば、この攻撃は限定的で間接的なものであったとのこと。イラン政府高官は、この攻撃は失敗であったとし、事件を軽視している。■

Israel Strikes Back (Updated) | The War Zone

BYTYLER ROGOWAY|UPDATED APR 19, 2024 12:20 AM EDT


 

B-21レイダーの大量調達案は実現しない可能性。空戦技術の急速な進歩でB-21が最後の爆撃機になる公算も。

 B-21を量産に耐える実証済みの技術を中心に設計し、システムファミリーとして運用する構想だったのですが、防空技術の進歩など空の上の戦いを取り巻く技術の進展が早すぎるので、本格運用する前にB-21が陳腐化するかもしれないとの危惧が出ているというThe War Zone記事をご紹介します。


B-21 raider production still capped at 100 units as USAF looks at what could come next.USAF

The first pre-production B-21 Raider sits in a hangar at Northrop Grumman's facility at the U.S. Air Force's Plant 42 in Palmdale California. <em>USAF</em>

The first pre-production B-21 Raider sits in a hangar at Northrop Grumman's facility at the U.S. Air Force's Plant 42 in Palmdale California. USAF


空軍、B-21レイダー以外の選択肢を検討することは絶対に必要だ

米空軍トップが、B-21調達は第1期分の100機以上から増えないかもしれないと語ったことは、急速に変化する空戦の現実を反映している。


米空軍参謀総長デビッド・オルヴィン大将は今週、同軍がB-21レイダー・ステルス爆撃機の次の調達対象の検討ををすでに始めていることを話し、波紋を呼んでいる。オールヴィン大将は、米空軍が現在調達を目指す100機以上のB-21を購入する見込みについて平静を装っており、何か新しいものを検討していることをほのめかした。アメリカ空軍がB-21を倍増させようとせず、ステルス爆撃機の追加製造要請に応じようとしないことは、一部の人々にとっては驚くべきことかもしれないが、オールヴィンのコメントは少なくとも驚くべきものではなかったはずだ。実際、理にかなっている。

 オールヴィン大将は、16日の上院軍事委員会公聴会で、100機以上のB-21購入への関心についての質問に答える形で、アメリカの爆撃機部隊の将来について発言した。空軍の現在の計画では、少なくとも100機のレイダーを購入することになっているが、さらに多くを購入することが議論されてきた。最初の試作型B-21は昨年11月に初飛行したばかりで、現在は初期飛行試験中である。さらに5機の試作型レイダーが、さまざまな建設段階にある。B-21の低速生産も開始され、2020年代末までの運用開始が目標となっている。


「B-21ファミリーについては100機発注しているか、もしくは購入する用意があります。ベースとなるプラットフォームとして最低限必要な数だと言えますか?」サウスダコタ州選出のマイク・ラウンズ上院議員(共和党)は昨日、オールヴィンにこう質問した。

「それ(B-21)は確かに我々の爆撃機部隊の未来です。...100機は記録的な数字になります」とオールヴィン大将は発言。「その数に達するのは、おそらく2030年代半ば以降になるだろう。そしてその先のプラットフォームとする前に、それを補強し、より良いミックスとなる別の技術的進歩があると思う」。

 まず言っておくが、オールヴィンは、少なくとも100機のB-21を取得する空軍の計画が変更されたとは言っていない。彼は、この先さらにレイダーを購入する代わりに、購入を決定するかもしれない対象について話すとき、「増強」という用語を指摘的に使用した。

 B-21の中核設計は、我々が知っている限り10年近く開発が続けられていることも同様に意識する価値がある。B-21は、成熟した、あるいは少なくとも半成熟の技術を大幅に利用することで、コストと複雑さを軽減し、リスクを低減していると広く理解されている。また、B-2計画やそれ以前のコンセプトから学んだ教訓を含め、ノースロップ・グラマンがこのような航空機の設計と製造に関して培ってきた豊富な経験を活用した航空機でもある。一般にRQ-180と呼ばれるステルス性の高高度・長耐久(HALE)ドローンを含む、まだ分類されていない航空機も、レイダーの開発に貢献したと推測されている。


 これはいずれも、レイダーが単に「B-2 2.0」だと言うわけではない。B-21は、特に広帯域ステルス特性とその航続距離性能の点で極めて高性能であり、長距離攻撃以上の任務にも期待されている。

 同時に、レイダーは、2009年に次世代爆撃機(NGB)計画から長距離打撃爆撃機(LRS-B)計画への移行に伴い、少なくとも必要な能力を一部削減し、比較的低コストの選択肢を追求するという空軍側の意図的な決定を反映している。NGBは、しばしば口語で「B-3」と呼ばれるが、それ自体のルートは、将来の爆撃機戦力計画に関する1999年の空軍白書にさかのぼる。ノースロップ・グラマンは2015年にLRS-Bコンペに勝利し、B-21を生み出した。

 そのため、オールヴィン大将がB-21生産が100機体制になるのは早くても2030年代後半になるだろうと語った場合、それは契約締結から少なくとも20年後、レイダー開発が本格的に始まったと知られるようになってからはさらに長い年月がかかることになる。また、ベースライン・バリアントの設計が、少量生産を開始するのに十分なほど最終化されてから10年半ほど経過することになる。空軍は現在、B-21の生産を補強するもの、あるいは最終的にB-21に取って代わるものを考えている。昨日の公聴会で空軍参謀総長が強調したように、その間に進歩した新技術が、爆撃機だけでなく空軍の将来計画に大きな影響を与える可能性は高いとは言えないまでも、あり得る。これはすでに始まっていると言っていいだろう。

 爆撃機やその他長距離攻撃能力という点だけ見ても、空軍は少なくとも2050年まで、B-52を再エンジン化し、あるいは大幅にアップグレードして飛行させる予定だ。B-52は、極超音速兵器のような超大型ペイロードを運用できる能力のために、大部分が維持されている。また、必要に応じて貨物機を即席のスタンドオフ攻撃プラットフォームに変えるためパレット化されたラピッド・ドラゴン弾薬システムもある。そのため、アメリカ空軍は今後数十年にわたって、複雑でない「兵器トラック」を利用できるようになるだろう。


B-21購入に関して言えば、空軍当局者や連邦議会議員は、その複雑さにもかかわらず、スケジュールとコストを維持することに非常に成功している模範的な開発・取得プログラムだと繰り返し述べているが、それでも考慮すべき主要なコスト要因がある。

 「ご存知のように......それには代償が必要です」とオールヴィン将軍はラウンズ上院議員に語ったが、残念ながら詳しく説明する前に打ち切られてしまった。

 フランク・ケンドール空軍長官は、先週の上院歳出委員会の別の公聴会で、ノースロップ・グラマンとの交渉の結果、B-21の単価は下がっていると述べた。しかし、Defense Newsによれば、空軍はこの爆撃機1機の現在の価格タグがいくらなのか公表を拒否している。2022年、空軍は、レイダーの予想平均単価は、総生産数100機に基づくと、2010会計年度ドルで5億5000万ドルという公表目標をまだ下回っていると述べた。インフレ調整後で7億9300万ドル弱となる。

 今年初め、ノースロップ・グラマンはまた、レイダー・プログラムで12億ドル近い損失を計上し、最初の低率生産ロット全体で利益が出る見込みはなくなったと発表した。ノースロップ・グラマンは、これらすべての主な原因を、予想を上回るインフレやその他同様の経済要因といった「マクロ経済の混乱」に求めた。


 最終的な単価がいくらになるにせよ、100機のB-21を購入するだけで、空軍は数百億ドルかかると予想されている。これには、開発費やその他の付随費用、今後数十年にわたってこの複雑なステルス機を運用・維持するために必要な費用は含まない。この計画の重要な信条は、40年前に設計されたB-2よりもはるかに低価格で信頼性の高い航空機にすることだったが、その目標が実現するかどうか、またどの程度実現するかは未知数だ。

 空軍だけでなく、米軍の他部門が将来どのように戦争を行うかについての見解は、現在大きく進化している。これは、多くの技術分野、特に非搭乗型プラットフォームや人工知能・機械学習能力の進歩が大きな要因となっている。特に空軍は、航空機、特に無人航空機が、現在とまったく異なる方法で設計・製造される未来も視野に入れている。開発期間の短縮と生産能力の加速は、単に望ましいというだけでなく、将来の主要な紛争を睨んだ戦略的必須事項と見なされるようになってきている。


 B-21の要件が立案された世界は、もはや存在せず、今もなお流動的である。ラウンズ上院議員が昨日オールヴィン大将にレイダー計画について質問する直前、彼は軍の情報・監視・偵察(ISR)能力と能力の将来について質問していた。ISRは、B-21の副次的な任務になると予想されている。

 オールヴィンは、空軍は "宇宙と空の(ISRの)ミックスへの移行 "の真っ只中にあり、"それが未来の場所である"と述べた。

 これに加えB-21はすでに単体では存在しない。レイダーは、現在はB-21ファミリーと呼ばれる、より大きな、まだ大部分が機密扱いの長距離攻撃(LRS)システム・ファミリーの一部である。これは、ラウンズ上院議員が昨日のオールビン参謀総長への質問で特に指摘したことである。上院議員のコメントでは、「ベース・プラットフォーム」を少なくとも100機購入する計画であり、B-21の将来的なバリエーションや派生型がファミリーに含まれる可能性についても言及している。

 AGM-181Aロングレンジ・スタンドオフ(LRSO)ステルス核武装巡航ミサイルは、このシステム・オブ・システムのもう一つのメンバーである。空軍は以前、貫通型スタンドイン空中電子攻撃(P-AEA)、貫通型インテリジェンス・監視・偵察(P-ISR)、およびコマンド・コントロール・コミュニケーション能力が、このファミリーのサブコンポーネントだと説明している。特にRQ-180のような非搭乗型の航空機は、これらの追加ミッションをサポートするために、ファミリーの一部となるだろう。


2010年に米空軍が発表した「長距離攻撃システムファミリー」についてのスライド。アメリカ空軍


「B-21システム・ファミリーは......B-21によって運ばれる、あるいはB-21に付随する可能性のあるもの、B-21を機外からサポートできるものを含む」と、ケンドール長官は2023年9月に開催された航空宇宙軍協会の年次シンポジウムのサイドイベント、メディア・ラウンドテーブルで述べた。「軍需品も含まれるし、例えば防衛目的で使用できるものも含まれる。つまり、それがすべてなのです」。

 指向性エネルギー兵器は、攻撃的なものだけでなく、プラットフォームの防衛能力を増強するため使用でき、このシステムのファミリーの要素として、過去にも言及されている。他の種類の弾薬や、高度なセンサー、電子戦パッケージ、通信システム(特に宇宙ベースのもの)などの他の種類の能力も、エコシステムの一部である可能性が高い。

「残念ながら、非常に多くのことが機密扱いになっている」とケンドールは昨年9月に語っている。

 つまり、アメリカ空軍がB-21の増産を今すぐ望む、あるいはそうしようとするのは、変化するトレンドすべてに反するということだ。

 B-21のマルチロール能力を見ればわかるように、「爆撃機」という任務の概念そのものも変化している。しかし、そう遠くない将来には、生存性の要求が主な要因となり、さらに変容する可能性が高い。防空ネットワークは、より深く統合され、宇宙空間を含む戦場全体の各種センサーの情報を融合し、高度なコンピューティングとAIを活用することで、従来なら探知が非常に困難で、特に追跡が困難であった目標の特定が可能になり、ますます能力を増している。対空弾もまた、マルチモード・シーカーやネットワーキング技術を搭載し、より長射程・高性能になってきている。これらの要因は、その他対アクセス能力とともに、長距離戦略的・戦術的攻撃の実行で新たな方法が模索される可能性があることを意味する。

 これには、再使用可能な航空機を含む、生存性のために速度を活用する極超音速能力が含まれる可能性がある。超音速機はまた、地理的に大きくなりつつある進化する「キル・ウェブ」に追従することができ、一刻を争う標的を発見して固定するスピードも従来よりはるかに速い。

 亜軌道システムも、かつては爆撃機の任務であった将来において、大きな役割を果たす可能性がある。例えば、アメリカ空軍はすでにスペースXのスターシップの軍事化を望んでいる。軌道上の宇宙配備能力も進化し続けるだろう。宇宙空間の直接的な兵器化は依然タブー視されているが、軌道上の宇宙空間がますます戦争のもうひとつの領域となるにつれて、今後数年間でそうでなくなるかもしれない。

 また、分散型の、より安価で、迅速に設計されるプラットフォームが、長い開発期間を必要とし、より精巧ながら高コストのプラットフォームの代わりとなるか、少なくともそれを深く補強するという考え方もある。このコンセプトは、LRSファミリーの一部としてすでに組み込まれているか、将来的に組み込まれる可能性が高い。

 最後に、射程距離と能力がますます向上しているスタンドオフ兵器があるが、これらは明日の戦場での課題により、はるかに大きな投資を必要とすると考えられる。ステルス爆撃機でさえ目標から数千マイル以内では生き残るのが難しいのであれば、兵器そのものをもっと遠くに、場合によっては爆撃機なしで打ち上げてはどうだろうか。このような兵器は再利用できないため、コストと投資収益率が要因になる。しかし、将来のスタンドオフ兵器は、AIに対応し、群れとして機能するようにネットワーク化され、その結果、部分の総和以上の全体的な能力を持つようになるだろう。このようなことを考えると、発射プラットフォームの能力と発射するスタンドオフ兵器のバランスを取ることが今後ますます困難な課題となるだろう。

 少なくとも、爆撃機という概念は年を追うごとに曖昧になり続け、少なくとも伝統的な意味でのこの種の兵器の新バージョンは今後数十年で消滅するかもしれない。

 では、B-21が、少なくとも伝統的な意味でのアメリカ空軍最後の爆撃機になる可能性はあるのだろうか?その可能性は高い。

 それでも、空軍が将来100機以上のB-21を購入する可能性を否定するものではないし、オールヴィン大将も証言でそうは言っていない。本誌が過去に強調したように、レイダーをもっと購入する明確な論拠はある。そしてそれらは、まったく新しいサブ・コンフィギュレーションや基本プラットフォームの適応でもたらされる可能性がある。それでも、100機に到達するだけでも大きなマイルストーンとなる。空軍がこれほど大量に爆撃機を購入するのは、1988年に製造された超音速可変翼のB-1B以来である。レイダーは空軍のB-1BとB-2の後継機となる。

 契約が結ばれてから10年が経った今でも、B-21の全貌はまだ明らかにされておらず、多くは秘密のベールに包まれたままだ。空軍が最終的に同機を50機購入するのか、それとも150機購入することになるのかは、時間が経たないとわからない。それでも、空軍がすでにレイダーに続く、あるいは少なくとも今後数十年の間にレイダーを補強する可能性の選択を考え始めていると事実は、技術の進歩やその他の日進月歩の考慮事項がますます急速になっていることを考えれば、慎重かつ論理的であり、航空戦闘の深い変革の時代にマッチするものと言えよう。■


Air Force Looking At Options Beyond The B-21 Raider Is Absolutely Necessary

BYJOSEPH TREVITHICK, TYLER ROGOWAY|PUBLISHED APR 18, 2024 2:18 PM EDT

AIRNEWS & FEATURES


2024年4月18日木曜日

日本が7ヶ月にわたる艦艇部隊派遣を発表、その他西側陣営のアジア太平洋方面派遣の最新情報について、ドイツ空軍がリムパックに参加など

 

US Naval Newsが伝える海上自衛隊のニュースなどをお伝えします。なお、このブログでは護衛艦、海将補など日本国内向けの呼称は世界で通用する駆逐艦、少将などに変更しています。日本はこうした「ダブルスピーク」をいつまで続けるのでしょうか。皆さんはどう思いますか。





上自衛隊は、「いずも」級大型駆逐艦をこれまでで最大規模の展開に派遣すると火曜日に発表した。

 これまでのインド太平洋派遣では、「いずも」級か「ひゅうが」級の大型艦1隻を4~5カ月間派遣していた。

 一方、セオドア・ローズベルト空母打撃群(CSG)は土曜日、海上自衛隊との訓練を終えた。またカール・ヴィンソンCSGが今夏、ハワイ近郊で開催される環太平洋2024演習に参加することを明らかにした。

 駆逐艦「いずも」(DDH-183)と「かが」(DDH-184)、「ありあけ」(DD-109)と「はぐろ」(DD-180)、揚陸艦「くにさき」(LST-4003)、フリゲート「のしろ」(FFM-3)の合計6隻の水上艦艇は、4つの水上任務部隊に分かれた、 P-1海上哨戒機(MPA)2機が2つの航空ユニットに分かれ、未公表の数の潜水艦が、5月3日から12月15日までの7カ月間に別々に配備される。海上自衛隊の発表によると。

『自由で開かれたインド太平洋』を実現するため、海上自衛隊はインド太平洋配備2024(IPD24)を実施するとある。

 この展開では、海上自衛隊は同盟国の海軍とともに、一連の地域演習を行う予定だ。

 最初の水上部隊は、掃海隊群司令池内出少将の指揮の下、「くにさき」と、搭載する2隻の揚陸艇エアクッションを含む。海上自衛隊の水陸両用艦艇はすべて掃海隊群の配下にある。第2水上部隊には、第3護衛隊群の「いずも」、「ありあけ」、「はぐろ」が含まれる。一方、「のしろ」は、堀哲暢中佐が指揮する第3水上隊を形成している。「かが」はIPD24の第4水上部隊を構成し、竹内周作大佐が指揮を執る。

 派遣中の訪問国は、オーストラリア、フィジー、フランス領ポリネシア、インド、キリバス、パラオ、パプアニューギニア、フィリピン、マーシャル諸島、ミクロネシア、トンガ、米国、バヌアツを予定する。トンガ訪問には、トンガ王国海軍創設50周年記念艦隊観閲式への参加も含まれ、日本は現在、他の国々と追加訪問を協議中である。IPD24部隊が参加する演習は、マララ、リムパック、パシフィック・ドラゴン、パシフィック・ヴァンガード、カカドゥ、パシフィック・パートナーシップ、マラバールとなる。

 このうちマララはフランス主導の人道支援・災害救援訓練で、フランス領ポリネシアで実施される。カカドゥはオーストラリア海軍が2年に1度オーストラリアで実施する地域国際交戦だ。リムパック2024は、今夏ハワイ周辺で開催が予定されている米太平洋艦隊主導の多国間演習であり、パシフィック・ドラゴンは、米国主導の2年に1度の多国間航空・ミサイル防衛演習で、通常はリムパックの後に開催され、リムパックのために近くにいるパートナー国の艦船を活用する。2022年に行われた前回のパシフィック・ドラゴン演習には、RAN、カナダ海軍、海上自衛隊、韓国海軍(ROKN)が参加した。

 パシフィック・ヴァンガードは、対潜水艦作戦からミサイルの実弾射撃まで、さまざまな訓練を通じて技術を強化するため、米海軍がパートナー国を率いて毎年実施する演習である。パシフィック・パートナーシップは、米太平洋艦隊が主導し、インド太平洋で毎年実施される多国間人道支援演習。マラバールは、クアッド(豪、印、日、米の非公式同盟)の主要な海軍演習である。

 「かが」のIPD24参加は、F-35B戦闘機を運用への改造作業の第一段階を同艦が先月終えて初の展開となる。F-35B運用のため、艦首形状を正方形に変更する作業も行われた。「いずも」の艦首は、更新第2段階で改造される。「かが」は、今年11月にアメリカ東海岸でF-35Bの統合試験に参加する予定だ。

 海上自衛隊がインド太平洋派遣を開始する準備を進めるなか、カナダは日曜日にハリファックスからフリゲート艦HMCSモントリオール(FFH336)を出港させ、毎年恒例のインド太平洋ミッション「オペレーション・ホライズン」を開始した。モントリオールは当初、金曜日に出港する予定だったが、カナダ国防省のニュースリリースによると、出港前に乗組員がシステムの問題を修理する必要があったとのこと。同艦は、カナダのインド太平洋戦略を支援するホライズン作戦の下、毎年派遣される3隻のRCN艦の最初の艦となり、派遣期間は6ヶ月間と予想されている。

 一方、月曜日に発表された海上自衛隊のニュースリリースによると、セオドア・ローズベルトCSGは、金曜日に東シナ海で韓国海軍・海上自衛隊との三国間訓練を終え、金曜日から土曜日にかけて、四国以南の東シナ海全域で海上自衛隊との二国間訓練を実施した。空母セオドア・ルーズベルト(CVN-71)、駆逐艦ラッセル(DDG-59)、ダニエル・イノウエ(DDG-118)、P-8Aポセイドン航空機が、海上自衛隊の護衛艦「ありあけ」と戦術演習を行った。

 その他の動きとして、ドイツが今夏のリムパック参加を明らかにした。

 ユーロファイター戦闘機3機とA400M戦闘機1機からなるドイツ空軍部隊を率いる73戦術航空団「S」のマルコ・ブルンホーファー中佐は、火曜日に発表されたインタビューで、部隊は7月27日から30日までリムパックに参加すると述べた。その活動には、カール・ヴィンソンを守る多国籍空母部隊への統合も含まれるが、彼の航空機は陸上から展開し、A400Mによる空中給油を受ける、とブルンホーファーは述べた。

 「さまざまなシナリオで、敵戦闘機から空母を守り、敵の戦闘機を攻撃する練習をする。さらに、多数のレーダー陣地がある島々で敵軍への攻撃をシミュレートする」とインタビューで語った。

 ブルンホーファー中佐はまた、攻撃任務では、リムパックに参加する他のパートナー国の航空機、米海軍、空軍、海兵隊の航空機との複合航空作戦の一部になると述べた。リムパックの後、ドイツの戦闘機は7月31日から8月5日まで、ハワイ州空軍と異種空戦訓練を実施する。

 カールビンソンCSGは2月23日、4ヶ月間のインド太平洋への派遣を終えてサンディエゴに帰還した。■



Japan Announces 7-Month, Dual Big Deck Deployment, USS Carl Vinson Heading to RIMPAC - USNI News

DZIRHAN MAHADZIR

APRIL 16, 2024 5:27 PM


イスラエルの反撃シナリオを考える----中距離弾道ミサイルをいきなり投入し、通常弾頭で厳選した標的を狙うのはどうか。イランが核攻撃と誤解しなければいいが....

なかなか結論が出てこないイスラエルの戦時内閣は何度も結論を先送りしているのはそれだけ検討すべき要素が多いからでしょうが、このままイスラエルが黙ったままでいるとは思えません。その場合にどんなシナリオがあるのか、The War Zoneでは謎に包まれたイスラエルのMRBMに焦点をあわせて観測記事を掲載しました。

Shavit-2 launches with the Ofek 13 satellite. Israel Ministry of Defense


イスラエルはイラン攻撃にジェリコ弾道ミサイルを使用できるのか?

ジェリコ弾道ミサイルが本当に存在するなら、イランへの報復のために、隠れていたジェリコ弾道ミサイルが出てくる可能性がある



スラエルは、イランが週末に行った大規模なドローンとミサイル攻撃に対して、何らかの報復を準備している。現時点では、イスラエルに対するイランによる直接的な攻撃はこれが初めてであり、テヘランは現在、イスラエルの新たな行動には即座に強力な反撃で対抗すると脅している。イスラエルはその反撃のために、秘密裏に保有する弾道ミサイルに手を伸ばすのだろうか?


その可能性について考えてみよう。


ガザ空爆作戦によって国際社会での支持が低下していた数カ月後、イランの攻撃でそのシナリオがある程度変わった。イランの攻撃中、少なくとも防衛的な直接的軍事行動を通じて、イスラエルに対する同盟国の強力な支持が得られた。しかし、この地域で全面戦争を引き起こせば、多くの点で壊滅的な打撃を受け、イスラエルへの支持は低下するだろう


イスラエルによる反撃で考えられる選択肢


イスラエルには、今後数時間から数日のうちにイランに対して実行しうる、非常に多くの潜在的選択肢がある。イスラエルと同盟国の防空によって達成された「勝利」を手にすることは、最もリスクの低いオプションであり、事実上それ以上のことは何もしないが、イランに関連する最も価値の高い標的、具体的にはイスラム革命防衛隊(IRGC)とその代理人をイラン国外で攻撃することは、おそらく最も変動の少ない運動論的オプションであろう。より攻撃されやすいイランの軍事能力として海軍艦艇を狙うことも、リスクは高いが可能性のひとつである。長距離兵器に関連するイラン国内の生産・貯蔵施設を攻撃することは、より困難な作戦であり、イラン奥深くの標的を攻撃することの敷居を高くするだろう。最後に、イランの核プログラムを狙うことが最も大胆な選択肢である。極めてリスクの高い戦術と、より持続的な作戦を用いなければ、イランの核開発プログラムを劣化させることは可能かもしれないが、根絶させるのは米国の助けなしには不可能である。



イランがイスラエルに向けて100発以上の弾道ミサイルを発射した以上、イスラエルが同じ報復方法を選択する可能性はある。これにはイラン内外の標的が含まれる可能性がある。上記の選択肢リストに基づけば、イスラエルはこれらの兵器をスタンドオフ巡航ミサイルやその他の長距離兵器と併用し、場合によっては限定的な直接攻撃と組み合わせて、成熟しつつあるイランの核開発プログラムを標的にする可能性さえある。


謎のジェリコ弾道ミサイルがイスラエルの切り札になる


イスラエルの核抑止力の発射手段として最もよく知られているが、通常弾頭を搭載のジェリコ弾道ミサイルがあり、これは極めて強力な武力の誇示であり、イスラエルが抑止力のレベルを回復できると考えれば、選択する可能性がある。しかし、イスラエルはジェリコ弾道ミサイルの通常弾頭搭載型を持っているのだろうか?


現時点では、イスラエルのジェリコ弾道ミサイル・ファミリーが通常弾頭オプションを備えているかどうかは、過去に報道されたことはあるものの、断言はできない。


実際、この兵器の秘密性は非常に高く、核弾頭についても公式には認められていない。これはすべて、核兵器保有を肯定も否定もしないというイスラエルの長年にわたる政策の一環であり、イスラエルはまた、短距離システム以上の弾道ミサイルの保有を公に認めたこともない。


ジェリコ・ミサイル・ファミリーは以前にも取り上げたことがあり、以下の記述は2019年に同ミサイルが明らかに実験された後に発表されたものだ:


イスラエルが1960年代にフランスから、後にアメリカの援助を受けて開発した最初の兵器は、これらの兵器についてほとんど知られていない。これに続くジェリコ2は、IAIが1970年代から1980年代にかけてアメリカの援助を受けて開発したとされる。


ジェリコ2は2段式の中距離弾道ミサイル(IRBM)であり、射程距離は1,864マイルから3,418マイルと言われている。専門家によれば、ジェリコIIは、IAIが製造している、公に認められているシャビット・シリーズの宇宙発射体の基礎となったと考えられている。


シャビット・ファミリーでの研究は、ジェリコ3の開発にも貢献したと言われている。ジェリコ3は2段か3段の弾道ミサイルで、大陸間弾道ミサイルと説明されている。ジェリコ3は2011年に運用が開始されたという報告があるが、何基が運用されているかは不明である。ジェリコ・ミサイルはすべて核兵器が搭載可能であり、イスラエルの知られざる、しかし広く知られた戦略核兵器の一部であると理解されている。


また、イスラエルがジェリコ・ミサイルの新バージョンを開発した、あるいは開発中であるという報告も過去にあった。


米国のシンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)は、ジェリコ1および2には通常型ミサイルのオプションがあったと述べているが、これらのミサイルのうち初期型は1990年代に運用を停止したとされている。ジェリコ3にも通常型ミサイルが搭載される可能性があるという。


利用可能なジェリコ・ミサイルの数もまた、判断が難しいことで有名だ。核兵器搭載可能なジェリコ・ミサイルの数は、一般的に24発から50~100発と推定されているが、この上限は誇張の可能性が高い。


いずれにせよ、イスラエルがイランに何らかの反撃を加えるのは時間の問題のようだ。イスラエル国防軍(IDF)参謀総長のハレヴィ中将は、イスラエルによる武力反撃することを、攻撃以来最も明確に確認したと思われる。


イランの攻撃で被害を受けたイスラエル南部のネヴァティム空軍基地から発言したハレヴィ中将は、「イスラエル領内へ向けられた大量のミサイル、巡航ミサイル、ドローンの発射に対応する」と述べた。


昨日、イスラエルの戦時内閣はこの2日間で4回目の会合を開き、エスカレーションと抑止の境界線をどう踏むか、その対応策に議論が集中したようだ。


テヘランからのメッセージに注目


一方、テヘランから発せられるレトリックのいくつかは、イスラエル政府高官に少なくとも「上位層」の対応オプションを検討するよう促すかもしれない。特に、イラン政府高官はここ数日、イスラエルが報復を行った場合にエキゾチックな能力を使用する可能性をほのめかしている。その能力の性質は不明だが、放射性爆弾や「ダーティー」爆弾、あるいは化学兵器の可能性があるとの憶測がある。また、イランが少なくとも数日以内に粗製な核分裂装置を完成させるかもしれないというさまざまな指摘もある。イランは以前、急成長している極超音速ミサイルの能力についても主張していた。


エコノミック・タイムズ紙の報道によれば、イラン議会の国家安全保障委員会の報道官であるアボルファズル・アムエイは、イランのアル・マヤディーン・ニュース・チャンネルに対し、「これまで使用したことのない兵器を使用する用意がある」と語った。さらに、イランは「イスラエルのいかなる侵略にも立ち向かい、それに対応する」と付け加えた。


イスラエル政府関係者の間では、イランが何らかの非対称兵器の使用を準備しているのではないかという懸念が、たとえ限定的なものであっても、これ以上のエスカレーションに対する警告をテヘランに与えるような何らかの武力示威を選択させる可能性がある。


イスラエルが強硬策を選択する可能性もある


同時に、イスラエル政府をより強硬な選択肢へと向かわせる要因もある。野党党首のヤイル・ラピドは昨日、イスラエルのネタニヤフ首相とその政府は「イスラエルにとって存立の脅威となった。彼らはイスラエルの抑止力を打ち砕いた。「敵はこの政府を見て、弱さの匂いを嗅ぎ取っている」とラピッドは付け加えた。


イスラエルの抑止政策は、政治家や軍、そしてその信頼性の中心であり、国の安全保障、さらにはその存続にとって極めて重要であると考えられている。つまり、イスラエル国防軍の軍事力を開発・維持し、外部からの侵略にどのように対応するかを定めることは、政治的に非常に重要な意味を持つ。


通常弾頭を搭載したジェリコミサイルの投入に意味がある


そのようなシナリオで、イスラエルは、自国民のため、そしてイランに対する(非核の)可能な限り強力なシグナルとして、自国の秘密裏に保有する弾道ミサイルを呼び出すかもしれない。


ジェリコはなによりもイスラエルの核抑止力の要であるが、通常弾道ミサイルがイスラエルの広範な戦略にとって意味がある。


ジェリコ・ミサイルは、イランの標的を攻撃する最速の手段であり、弾道ミサイルの脅威に対するイランの防空能力が極めて限られていることを考えれば、迎撃される可能性はないだろう。亜音速の巡航ミサイルであれば、迎撃ははるかに容易であり、時間的制約のある、あるいは強化された標的を攻撃する選択肢はない。また、イスラエル空軍機による長距離直接攻撃とは対照的に、イスラエルの要員が危険にさらされることはない。


ジェリコ・ミサイルに通常型のペイロードを搭載すれば、上記の理由から、それ自体が非常に高性能な兵器となり、高爆発弾頭であっても破壊力は極めて大きい。CSISによれば、ジェリコ2は3,300ポンドの高火力弾頭を搭載可能で、ジェリコ3の積載量は2,200ポンドから2,900ポンドである。しかし、これは何千マイルも飛行しなければならない構成での話であり、そのわずかな距離を攻撃しなければならないものではない。


ミサイルの弾頭は終末攻撃中に極端な速度で移動するため、IAFには不可能な程度まで、硬化または埋設された司令部やその他の重要な要塞を標的にすることができる。これは考慮すべき大きな能力である。イスラエルは、核攻撃に頼らずとも、フォルドーの濃縮施設のように深く埋まっているイランの核施設を、従来の航空攻撃で破壊する能力を持っていない。このようなことができる可能性のある通常型の空対地攻撃能力を持つのは米国だけである。米国のB-2ステルス爆撃機とその質量兵器貫通弾(MOP)である。しかし、この限界を承知で、イスラエルは弾道ミサイル用の通常弾頭を開発したのだろうか?


それはそれで意味がある。


ジェリコミサイルが発射されればこうなる


しかし、より重要なことは、通常兵器のジェリコが何らかの形で使用された場合、おそらく最も衝撃的なのは、その使用によってもたらされるメッセージである。それは、イスラエルが核兵器運搬システムを使ってイランのどこであろうと平気で攻撃できることを示すことになる。通常弾頭をこのように使用できるのであれば、核弾頭を使用する意味は明白である。これによってイランの報復の可能性を減らし、「エスカレーションのはしごをリセット」することができると、戦争プランナーは考えるかもしれない。イランに対する弾道ミサイルの使用も、イランはまだ核保有国ではないため、はるかに強力ではないが、同様のメッセージを伝えることになる。


イランは先週末、イスラエルに対して約120発の弾道ミサイル(30発の巡航ミサイル、170機の無人偵察機も)を発射した。イランが現在、独自の運用可能な核戦力を保有しているという証拠がない以上、イスラエルが弾道ミサイルによる非核攻撃を喜んで行う閾値はかなり低いと考えられる。


攻撃目標によっては、イスラエルはより慎重で非エスカレーション的な対応だったと主張できる。イスラエルはまた、数だけを見れば、その対応は比例的ではなかったと主張することもできる。標的となるのは、空軍基地、ミサイル施設、軍港、指揮統制拠点、あるいは同様の場所の混合かもしれない。


もちろん、核弾頭を搭載した同種のミサイルがイランに飛来する可能性については言及されないだろうが、それは暗示されるだろう。


しかし、イスラエルが通常兵装の弾道ミサイルを発射した場合、イランがそれを核兵器と誤認する可能性が生じる。対応策を決定する時間が非常に限られているため、イランは失うものは何もないとして「全面的」報復に出るかもしれない。イスラエルが発射する弾道ミサイルは、核兵器を搭載していないことを事前に示す必要があるかもしれない。


イスラエルがジェリコ・ミサイルの在庫に目を向けるのは、通常弾頭で武装した例を用いるという、より極端な手段であることは認める。そのため、最も可能性の高いシナリオではないかもしれないが、それでもこれはかなり前例のない状況である。イランが攻撃のための「棒」として弾道ミサイルに頼ることは、ジェリコの使用をより適切なものにしている。さらに、非伝統的手段による報復というイランの脅威を真摯に受け止めた場合、1発または数発の弾道ミサイルを使ったイスラエルの限定的な攻撃は、イランによるイスラエルへのさらなる攻撃に対する強力な抑止力となる可能性がある。


なによりも、この思考訓練は、イスラエルの影のジェリコ・ミサイル兵器庫の状態、そして、通常兵器が本当に存在するのかどうか、さらには、現在IAFが無力化する術を持たない、非常に困難な標的を狙うために特別に設計されたものなのかどうかという問題を浮かび上がらせる。


Could Israel Use Conventionally-Armed Jericho Ballistic Missiles To Strike Iran?


If conventionally-armed Jericho ballistic missiles do indeed exist, they could be brought out of hiding to retaliate against Iran.

BYTHOMAS NEWDICK AND TYLER ROGOWAY|PUBLISHED APR 16, 2024 6:45 PM EDT



2024年4月17日水曜日

米・イスラエル当局、イラン攻撃に関する防衛対応の成果について詳細を発表

 Aviation Week記事をまとめてみました。



ランのミサイルと無人機がイスラエル、アメリカ、その他複数国によって迎撃された数時間後、米高官から、戦闘機、海軍の駆逐艦、防空システムによる重層的な防衛が、イランからの前代未聞の空中攻撃をほぼ完全に防御した方法について、詳細が発表された。


総評

イランはイスラエルに向けて、300発以上のミサイルと攻撃用ドローンを、国境内とイラク、シリア、イエメンの拠点から発射した。その内訳は、中距離弾道ミサイル100発以上、陸上攻撃用巡航ミサイル30発以上、攻撃用無人機170機以上。脅威の大部分、特に弾道ミサイルはイスラエル軍によって撃破された。100発以上の弾道ミサイルを使用したことは、テヘランがイスラエルの防空システムを圧倒しようと決意したことを示している。「この攻撃の規模からして、イランの意図は明らかに大きな破壊と死傷者を出すことであった」(カービー報道官)。


米空軍、米海軍の戦闘機による成果

4月14日のブリーフィングで、3人のアメリカ高官がアメリカの対応について説明した。第494戦闘飛行隊と第335戦闘飛行隊のボーイングF-15Eは、空母ドワイト・D・アイゼンハワーのボーイングF/A-18スーパーホーネットとともに、70機以上のドローンを撃墜した。


F-15E飛行隊が活躍

攻撃後、ジョー・バイデン大統領は、この地域に配備され、空中で無人機を撃墜した米空軍のF-15E部隊である第494戦闘飛行隊と第335戦闘飛行隊の指揮官に電話をかけた。イエメン国内での攻撃は、ここ数カ月間フーシ勢力を標的に多忙を極めているUSSドワイト・D・アイゼンハワーの米海軍F/A-18スーパーホーネットが関与している可能性を示した。ライダーは4月15日、陸上機と海上機の両方が関与していることを確認した。


米ペイトリオットの成果

さらに、イラクのエルビル近郊の米陸軍ペイトリオット砲台が弾道ミサイル1発を撃ち落とした。

米中央軍と米欧州軍は、予想される攻撃に先立ち、この地域に戦力を急増させた。これには、10日にジョー・バイデン大統領によって承認された誘導ミサイル駆逐艦の追加配備も含まれる。国防と政権の高官は、イランの攻撃は予想されていたものより「高い方」だったと述べた。


イスラエル空軍が大規模動員された

イスラエル政府高官は、作戦の詳細はほとんど発表しなかったが、14日未明に防空任務から帰還したF-35I、F-15E、F-16の航空機と乗組員の映像を公開した。イスラエル国防軍(IDF)報道官によると、イスラエルの戦闘機は、残りの攻撃ドローンがイスラエル領空に侵入する前にすべて撃墜したという。


イスラエル空軍基地の被害

イスラエル国防軍のスポークスマンによると、防衛の努力の結果、イランのミサイル弾幕の約1%しかすり抜けられず、人口の少ないネゲブ砂漠にあるネバティム空軍基地のインフラに軽微な損害を与えたという。


英空軍の成果

英国のグラント・シャップス国防長官は、ソーシャルメディア上の声明で、英国は攻撃に先立ち、英国空軍の航空機を現地に増派したと述べた。これらの航空機は複数の一方向攻撃ドローンを迎撃し、破壊したという。


フランス軍の関与は不明

政権高官はまた、フランス軍の関与も強調したが、追加の詳細は発表されていない。


ヨルダンも迎撃に成功

ヨルダン政府は4月14日の声明で、自衛行為として王国の領空に侵入したドローンとミサイルの一部を標的にしたと述べた。


フーシの発射前装備を撃破

米国防総省のパット・ライダー報道官(Maj. Gen. Pat Ryder)は記者団に対し、米軍機や艦船が攻撃した標的には、フーシ支配下のイエメン国内で発射される前の7機の無人機と1発の弾道ミサイルが含まれていたと述べた。


イージス艦がSM-3で迎撃に成功

米海軍の誘導ミサイル駆逐艦2隻(USSアーレイ・バークとUSSカーニー)は、SM-3弾道ミサイル迎撃ミサイルを使用して弾道ミサイルを撃ち落とした。USSアーレイ・バーク(DDG-51)とUSSカーニー(DDG-64)は、4発から6発の弾道ミサイルを撃ち落とした。


イランが攻撃を事前予告していたというのは誤り

ライダーと国家安全保障会議のジョン・カービー報道官は、それぞれ別のブリーフィングで、イランが攻撃の早期警告を特別に行い、それが効果的でないように設計されていたという報道を訂正しようとした。カービー報道官は、テヘランがイスラエルと米国に直接早期警告を行ったというのは「全くの誤りだ」と述べたが、トルコやサウジアラビアなど他の国が情報を提供したという報道には触れなかった。

 米国は攻撃の時期や標的に関する情報を受け取っていない、とカービーは述べた。


U.S., Israel Officials Release Defense Details About Iran Attack | Aviation Week Network


U.S. Officials Outline Scale Of Defending Israel | Aviation Week Network