2025年1月21日火曜日

「再統一」に固執する中国はトランプと戦争する道を選ぶか? 保守派も台湾防衛の意味を理解すべきである(Unherd)―第二期トランプ政権が台湾侵攻が逆に早まるという主張です。それでもハリスが当選していなくてよかったですね。

   


「台湾をめぐる紛争の重要性は、米国が今世紀関わったどの好戦的な戦争ともまったく異なるカテゴリーである」 写真:SAUL LOEB/AFP/Getty.

明け前、中国製ミサイル数百発が台湾に降り注ぎ始める。台湾政府が統治する同島の航空部隊と海軍の大部分が数分で壊滅した。中国軍の特殊部隊が台湾総統の官邸と執務室に突入し、「斬首作戦」の訓練成果を実行に移す。航空機と無人機多数が台湾の防衛線を攻撃し、最大5万人の人民解放軍(PLA)空挺部隊が台湾に降下し、ヘリコプターで輸送された第2波部隊が上陸地点を確保する電撃作戦を展開し、海岸に向かって進撃した。

 数十万の人民解放軍が上陸し、史上最大の水陸両用作戦が開始された。待ちに待った台湾侵攻作戦が始まったのだ。

 ワシントンでは、大統領に緊急かつ困難な決断が迫られていた。これまでの軍事演習では、台湾が生き残る唯一の希望は、米軍が即座に断固たる介入を行い、中国軍の侵攻部隊の多くが露出し脆弱な状態にあるうちに海上から排除することであると繰り返し示されていた。躊躇すれば台湾が敗北する消耗戦に陥ることを学んでいた。インド太平洋軍司令部は、無人機の大群、対艦ミサイル、攻撃型潜水艦を使用して台湾海峡を一時的に水面の無人地帯と化し、アメリカ軍の増援部隊が到着するまでの時間を稼ぐ「地獄絵図」計画の実行を大統領に強く要請している。しかし、明白な現実を避けて通ることはできない。つまり、世界最大の核保有超大国2国間の戦争となるからだ。

 さらに、米空軍および宇宙軍の司令官らは、長距離兵器が標的を見つけ、正確に命中させることを可能にする衛星、センサー、および指揮、通信、制御センターのネットワークである中国の「キル・チェーン」を直ちに攻撃する権限を主張してきた。どちらの側も、相手より先に攻撃を仕掛けることで、相手を事実上無力化したいという大きな動機を持っている。特に米軍の衛星は、かけがえのない、唯一無二の、格好の標的だ。大統領は、北京も同じ決断を検討していることを知っている。しかし、大きな問題がある。これらのシステムの多くが中国本土にあり、しかもそれらの多くが核兵器の標的として使用されるものと同じであるため、それらを破壊することは核攻撃の前兆と解釈されかねない。そうなれば、中国は「攻撃するか、さもなければ失うか」という選択に迫られる。すでに制御不能なほどエスカレートしている状況の中でだ。

 一方、中国の指導者は躊躇していた。米国が戦わずして台湾を明け渡すと期待し、太平洋周辺の脆弱な米軍基地や空母部隊への先制攻撃を開始は拒否しているのだ。しかし、米国が介入する場合には、米軍だけでなく、同盟国である日本、韓国、フィリピンにも大規模な攻撃を即座に開始すると決意している。ロシアと北朝鮮は、自らが役割を果たすゴーサインを待っている。突如として、世界は第三次世界大戦の瀬戸際に立たされる。

 

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このシナリオはフィクションではあるものの、近い将来、台湾を巡って大きな紛争が起こる可能性は現実になりつつあり、可能性は高まっている。習近平は、台湾と中国本土の統一は不可欠であるばかりか、中国を世界のナンバーワン超大国として再興させ中国を再び偉大な国にするという、「偉大な復興」ビジョンの「本質」そのものであると明言している。習と中国共産党にとって、2,400万人が暮らす民主主義国家台湾は、西洋の帝国主義の干渉で自分たちから切り離されただけの自分たちの領土である。この島嶼の民主主義国家を自分たちの支配下に戻すことは、譲歩できない。2022年の主要演説で、習は宣言した。「歴史の歯車は、中国の統一と中華民族の復興に向かって回り続けている。わが国の完全な統一を実現しなければならない。そして、それは間違いなく実現できる」。

 習はこの目標に具体的な日付を割り当てている。中華人民共和国建国100周年にあたる2049年までに統一を達成しなければならないと宣言したが、中国の再生を「基本的に実現」すべき時期として2035年を挙げている。2035年に習は82歳になっているが、依然として権力の座にあるだろう。また、台湾を奪還することは、中国における政治的遺産を確固たるものにする民族主義的な勝利となる。このため、こちらが習の真の期限だと思われる。そうなると、習は焦っている人物ということになり、そのため、中国軍の近代化計画を完了させ、2027年までに米国含む同等の競争相手と台湾を巡る大規模な戦争を「戦って勝利する」準備を整えるよう命じた。

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 とはいえ習近平は明らかに、戦闘を回避して台湾を獲得することを強く望んでいる。中国は、経済の減速、人口動態の危機、広範にわたる汚職、社会不安など、数多くの国内問題に直面している。そして、習近平は、これらの問題を対外的な脅威より優先しているように見える(限定的な成功を収めている)。しかし、より重要なのは、戦争は常に本質的に予測不可能でリスクの高い事業であるという事実で、ロシアによるウクライナ侵攻が北京のアナリストたちに示した通りである。台湾侵攻は、はるかに大きな規模のリスクとなるだろう。失敗した場合のペナルティは、少なくとも中国の経済的荒廃、中国共産党体制の政治的正当性の喪失、そして習近平の失脚となる可能性が高い。

 北京が躊躇する理由がもう一つある。中国は長い間、米国や西洋諸国は衰退期にあると信じており、したがって時間は中国の味方となり、米国が自ずと崩壊するまで待っていればよいと考えてきた。

 ヘリテージ財団の最近の報告書が詳細に述べているように、「西洋文明の強さや衰退についての観察や評価は、中国の政策のほぼあらゆる側面、すなわち対外政策および国内政策の両方を形成するのに役立つ」。そして、特に欧米の「文化戦争」に注目している。中国共産党は、進歩的な「左派リベラル思想は深刻な腐食と不安定化をもたらす」と見なし、「欧米の戦う意志と能力は、時とともに低下している」と結論づけ、「このままの路線を続けるならば、欧米は世界の舞台から撤退し、崩壊、あるいは分裂の可能性さえある」と主張している。中国がそう信じる限り、台湾をめぐり米国と争う理由は論理的には一切ない。

 しかし、この結論こそが、今まさに我々が危険性をはらむ時代に突入しつつある理由である。もし北京が、アメリカがトランプ政権下で衰退を覆し、文化、経済、技術、軍事の各分野で復活の時代を迎えたと判断すれば、戦略的計算が覆る可能性が高い。真珠湾攻撃前には「日が昇らないのは沈んでいるのだ」というモットーに執着していた大日本帝国のように、中国も「好機を逃す」と結論づける可能性がある。その場合、中国の動機は突然逆転するだろう。米国に対する相対的な力が弱まる前に、早いうちに攻撃するのが得策だと考えられるだろう。

 この危険性は、現在、中国が台湾との戦争において多くの重要な優位性を有しているという事実によって強調されている。ランド研究所の上級アナリストで、元国防次官補のデビッド・オクマネックがあざやかに表現したように、ほとんどの軍事演習において「米国は長年、痛い目に遭わされてきた」。特に、中国は米水上艦船を遠距離から攻撃できる対艦ミサイルの大量備蓄など、膨大な物的優位性を有している。一方、アメリカは推定3日から7日で重要な軍需物資の備蓄が底をつき、補充もできない。現在、巡航ミサイル1発の製造にメーカーが2年近くを要していることを考えれば当然の結論だ。

 一般的に、国内での製造能力の欠如は、現代の戦争において欧米諸国にとって最も致命的な弱点だ。ウクライナでの3年間にわたる戦争の後でも、米国と欧州を合わせた製造能力は、砲弾のような基本的な軍需品の製造能力でさえロシアに及ばない。ロシアは現在、砲弾を年間約300万発製造しているが、米国とEUを合わせた製造能力は120万発だ。

 第二次世界大戦時と異なり、今日の米国は民主主義の兵器庫ではない。現状のまま、中国と消耗戦に突入した場合、世界の生産高の29%を占める工業大国である中国に対して、米国は圧倒的に不利な立場に立たされる可能性が高い。その理由の一つとして、中国は2023年に海軍情報局のブリーフィングのスライドが暴露したように、米国の232倍もの造船能力を維持している。中国はすでに370隻以上の艦船を保有する世界最大の海軍を有しており、米国海軍は296隻である。

 つまり、もし中国共産党が、トランプ政権がアメリカを再び繁栄させるという公約を達成できそうだと信じるに至れば、台湾問題でアメリカに挑戦する絶好の機会が目前に迫ってきたと考える可能性がある。台湾への全面侵攻ではなく、台湾封鎖など、アメリカの決意を試す中間段階から始まる可能性が高いが、意図的であれ、意図的でなくあれ、エスカレートする可能性は否定できない。

 しかし、状況は絶望的というわけではない。米国と台湾は、戦争を防ぐために中国を軍事的に圧倒する必要はない。中国が攻撃を仕掛けることを思いとどまらせるほど、台湾への攻撃が中国にとって非常に大きな犠牲を伴うように見せればよいのだ。これは、トランプ大統領が国防次官(政策担当)に指名したエルブリッジ・コルビーElbridge Colby「拒否戦略」と呼ぶものであり、無人機、ミサイル、機雷などの非対称兵器の量産と配備に重点的に取り組むことで、台湾を真のヤマアラシに変えることで実現できる。

 この計画は理にかなった単純明快なものだが、ワシントンの保守連合内部の人々を含め、多くをいらだたせるものとなっている。一方で、共和党のタカ派的なネオコンの残党を刺激している。コルビーが説明しているように、台湾防衛を真剣に考えることは、中国の強さとアメリカの限界という現実を踏まえれば、必然的にアジア優先を意味し、ヨーロッパや中東の同盟国が自国防衛により多くの資源を割くことが必要となる。

 さらに、非対称的な拒否に焦点を当てた戦略とは、防衛請負業者やロビイストが最も好む品目に無駄に費やされてきた数十億ドルの国防予算を再配分することを意味する。例えば空母のような派手な高額兵器だ。空母はすでに軍事的には時代遅れだ。かつての戦艦と同様、空母は、軍事的必要性ではなく、議会のばらまき政治によって維持されている、誇示的な時代の遺物でしかない。さらに、この戦略は、共和党保守派の信条である新自由主義的な自由貿易や自由市場の原則に反する。なぜなら、この戦略は、アメリカ国内の製造業を迅速に最大化し、不安定な世界規模のサプライチェーンを抑制することを目的とした、国家支援による産業政策や貿易政策での協調を必要とするからだ。

 一方で、台湾を守るという考えは、非介入主義的傾向のあるMAGA支持者の一部をいらだたせる原因にもなっている。なぜアメリカが、地球の裏側にある島のために血と財を無駄にしなければならないのか、と彼らは問う。これは良い質問だが、良い答えもある。

 台湾をめぐる紛争の重要性は、アメリカが関与してきた戦争とはまったく異なるカテゴリーのものである。小さな台湾は民主主義国家であり、独裁主義的な大国と対峙しているが、米国が台湾に介入する真の理由は、民主主義のような抽象的な理想を守るためではない。むしろ、米国が台湾を守れなかった場合(1949年以来、米国はそうしてきた)、地政学上の大惨事よりも、安全保障の提供者としての米国の信頼性を損ない、中国が世界の新たな支配的スーパーパワーとして覇権を握る決定的瞬間となり、「リベラルな国際秩序」、あるいはそれほど寛大ではないが「アメリカ帝国」と呼ばれる同盟網や制度の急速な崩壊につながるからだ。

 そして、筆者含むポピュリスト右派は、米国の広大な帝国とその維持にかかる莫大な費用に深く懐疑的であるものの、その帝国が突然崩壊すれば、米国国内に迅速かつ壊滅的な影響を及ぼすことになると見ている。第一に、今日の我々の経済は、巨額の輸入貿易赤字と途方もない連邦債務の両方を抱えながら、完全にその運営に依存している。前者は後者に依存しており、両者は世界準備通貨としての「法外な特権」を維持する米ドルに完全に依存している。この特権は、米国が世界一の強国であるがゆえに維持されているに過ぎない。中国が台湾に明確な勝利を収めれば、この特権は終わりを告げ、世界は急速に「中国の世紀」へ再編されるだろう。敗北した米国では、かつての世界恐慌が穏やかに思えるほどの規模の債務、金融、経済危機が同時発生するだろう。米国人の生活水準は二度と回復しないかもしれない。

 したがって、台湾を守るべきだという主張は、理想主義ではなく、米国の国益に直結する問題なのだ。そして、そうすることは、強さによって平和を維持することであり、抑止力によって戦争を回避することであり、海外で戦争を続けることではない。トランプ政権は、その主張を行う準備を整えるべきである。さらに、そうすることで、必要なすべての措置(産業の国内回帰、国防調達の規律、軍事能力の回復、同盟国に自国の防衛を強化するよう促すこと)が、より広範な「アメリカ・ファースト」の政策と完全に一致していることを指摘できる。この再軍備は、国外ではなく、国内における国家建設のキャンペーンとなるだろう。

 それでも、この問題に関する政治的結束が達成されたとしても、台湾問題はトランプ大統領の2期目を通じ直面する最も差し迫った重大課題のひとつとなるだろう。台湾は、米中間の新たな冷戦の中心に位置し、その衝突が激化するリスクが世界を再形成しつつある。台湾をめぐる戦争の脅威は、一つの時代の終わりを告げるものであり、それは、数十年にわたるナイーブな「歴史の終わり」の理想主義、無思慮なグローバリゼーション、無分別な軍事的冒険主義の終わりであり、国家間の現実主義が再び台頭する新たな時代の始まりを意味する。今後10年にわたる深刻な危険に対処するため、米国はそれにふさわしい新たな外交政策を打ち出す必要がある。それは、現実主義と決意を等しく組み合わせたものとなろう。■



Will China go to war with Trump? Beijing is set on 'reunification'

'The stakes of a conflict over Taiwan are of an entirely different category than any of the wars of choice the United States has involved itself in this century.'


 

N.S. Lyons

January 18, 2025

N.S. Lyons is an analyst and writer living and working in Washington, D.C. He is the author of The Upheaval.


https://unherd.com/2025/01/can-trump-make-taiwan-safe-again/


米空軍T-7Aレッドホークの生産段階を2026年に先送り、ボーイングの苦労を増やしている同機の最新状況について(The Aviationist)―日本も導入を検討していると言われる同機ですが、やはりボーイングの遅延に悩まされかねません


T-7 Milestone C delay

カリフォーニア州エドワーズ空軍基地上空を飛ぶT-7レッドホーク試作機2機。 (画像クレジット:Christian Turner/U.S. Air Force)


空軍がボーイングT-7Aレッドホーク練習機を取得するための調整プロセスを発表し、生産開始の決定が1年延期された事が判明した。

 米航空宇宙大手のボーイングとスウェーデンのメーカーであるサーブの合弁事業であるT-7レッドホークは、2018年に米空軍の将来のジェット練習機として選定された。この共同事業では、KAIと組んでT-50ゴールデンイーグルを提供するロッキード・マーティン、M-346から派生したT-100を提供するレオナルドを押さえ、ボーイングがT-Xプログラムの競争を勝ち抜いた。

 当初は2023年から24年に就役する予定だった同機の初期運用能力(IOC)は、現在2027年に予定されている。T-7はノースロップT-38タロンの後継機となる。

 2025年度米空軍予算が2024年に承認された際、T-7レッドホークのロット1生産契約は2025年に締結の予定だったが、生産仕様の機体購入は2026年まで延期されることが最近明らかになった。2025年予算では、発注予定数は14機から7機に減少していた。

 空軍は生産仕様機体の前に、2025年度に4機の生産代表試験機(PRTV)を調達し、2026年度に納入される予定である。この試験機材により、ボーイングは運用可能な量産機の製造開始前に、製造プロセスを改良することができる。また、航空教育訓練本部(AETC)がIOCに先立ち、同型機でさらなる試験を実施し、より詳細な情報を得た訓練カリキュラムを開発するためにも活用される。

 このマイルストーンに向けた準備はPRTVで継続できるため、2027年に予定されているIOCは、生産プッシュバックの影響を受けない見込みだ。

 アンドリュー・ハンター空軍次官補(取得・技術・ロジスティクス担当)によると、今回の修正計画は「リスクを軽減し、航空機設計への信頼を高める」ために実施されるという。

 ハンターはさらに、「これらの取得アップデートは、テスト容量を拡大し、AETCのカリキュラム開発活動の開始を可能にし、2018年に署名された契約に含まれていなかった緊急の問題に対処し、プログラムの要素を加速するためにボーイングにインセンティブを与える管理アプローチを使用することを含む」。と付け加えた。


T-7のトラブル

レッドホークでは、サプライチェーンの遅延、品質管理、射出座席システムのトラブルなど、顕著な問題数点で影響を受けている。 また、高い迎角でロールが不安定になるという問題も報告されている。ボーイングによると、これはソフトウェアのアップデートによって改善されたという。

 当時、本誌が考えていたのは、2024年12月にアメリカ空軍に引き渡されたT-7Aの最終試作機であった。その時点では、生産契約を結ぶかどうかの決定は2025年2月までに行われる予定だった。

 米空軍は、2034年までに合計351機のT-7Aレッドホークを調達したいとしている。生産合計が1,189機のT-38タロンのうち、約500機が現在も米軍で使用されている。 これではT-7の発注規模が不足しているように見えるが、レッドホークの主な目的は空軍のパイロット訓練要件を満たすことであることに留意すべきである。一方、T-38タロンは、装備品の試験、テストパイロットの指導、脅威のシミュレーションなど、さまざまな役割を担っている。

 U-2ドラゴンレディとB-2スピリットのパイロットが、それぞれ貴重な最前線機の機体寿命を犠牲にすることなく飛行時間の要件を維持できるようT-38タロン多数がビール基地とホワイトマン基地に配備されている。

 ボーイングの望みは、米国および海外の顧客向けに相当数のT-7を製造することであるが、これまでのところ、米空軍向けを超える確定注文は確保できていない。日本、オーストラリア、セルビアへ売却の可能性があると言われている。

 スペインはT-7を、KAIのT-50およびレオナルドM-346とともに、ノースロップSF-5M練習機の後継機として検討した。 F-5をベースにした練習機は、T-38タロンと同じ系譜を受け継いでいる。スペイン空軍はトルコのヒュルジェットHürjetを採択した。

 イギリスに売却される可能性もある。航空参謀総長でイギリス空軍のトップであるリッチ・ナイトン空軍大将は最近の講演会で「ホークから必要なものを得ていない。ホークT2は、大成功を収めたBAEホークの設計を発展させたが、ロールス・ロイスのアドゥール・ターボファン・エンジンで問題に直面し、機体が使えず地上待機の原因にさえなっている」とし、 公式には2040年に供用収量とされているが、ナイトンは「できる限り早くホークT2を置き換えたい」と述べた。

 しかし、この契約は他のメーカーとの激しい競争を引き起こすだろう。レオナルドのM-346は、イタリアとイギリスによるグローバル・コンバット・エア・プログラム(テンペスト)戦闘機の将来的な運用だけでなく、同国における同社の既存のプレゼンスを活用することができる。

 T-7の軽戦闘機バージョンは、ノースロップF-5のようなタイプを現在も運用している国の代替機となる可能性があるとして、ボーイングが提案しているが、生産可能な構想はまだ示されていない。■


USAF T-7A Red Hawk Production Phase Pushed Back to 2026

Published on: January 15, 2025 at 9:23 PMFollow Us On Google News

 Kai Greet

https://theaviationist.com/2025/01/15/t-7a-red-hawk-production-pushed-back-to-2026/





沿岸戦闘艦がヘルファイアミサイルで空中ドローンを迅速に撃墜可能に(The War Zone)―存在価値が低かったLCSが近接防衛で面目躍如となるかもしれません。アーレイ・バーク級への過度な依存が減るといいですね。

 

2018年、ヘルファイアミサイルをテスト発射したフリーダム級LCS USSミルウォーキー。USN


紅海でのフーシ派からの攻撃に対応し、海軍は対ドローン用ヘルファイア能力をフリーダム級LCSに急遽搭載した

海軍は2024年、レーダー誘導式AGM-114Lロングボウ・ヘルファイア・ミサイルを搭載したフリーダム級沿海域戦闘艦(LCS)が、未搭乗空中システム(UAS)、言い換えればドローンに対し搭載武器を発射できるようにするクラッシュ・プログラムを実施した。これは、紅海とその周辺で活動する米海軍艦艇へのフーシ派ドローンからの脅威に直接応えるものだ。

 フリーダム級LCSの新しい対ドローン能力に関するヒントは、今週初めの水上艦艇海軍協会の年次シンポジウムで初めて明らかになった。 海軍は、1月15日の本誌からの詳細情報の問い合わせに対し、翌日に発表されたプレスリリースに本誌を招待することで回答した。

 USSインディアナポリスが対ドローンアップグレードを得た最初のフリーダム級LCSとなった。 インディアナポリスは2024年3月から11月にかけて配備され、その間大西洋やヨーロッパ周辺でも活動した。インディアナポリスはフリーダム級インディペンデンス級あわせLCSとして戦闘行為綬章を初めて受章した。


USSインディアナポリスのストック写真。 米海軍


米海軍のリリースによると、「2024年秋、[海軍の沿海域戦闘艦ミッションモジュール]プログラムオフィスは、展開中の艦の防御を強化するべく、地対地ミサイルモジュール(SSMM)のソフトウェアとハードウェア双方をアップグレードしました。C-UAS(対航空機システム)能力のこの迅速な展開は、地上、陸上、空中の課題を含む様々な脅威に対処するSSMMの柔軟性を強調しています」。同じくリリースによると、「C-UASのこの迅速な展開は、地上、陸上、空中の課題を含む様々な脅威に対処するSSMMの柔軟性を強調している」。

 SSMMの主要要素は、最大24個のAGM-114Lを搭載できるランチャーである。他のヘルファイアと異なり、ロングボウ・ヘルファイアはレーザー誘導ではなくミリ波レーダーを搭載する。 LCSのレーダーがミサイルを誘導し、ミサイルのシーカーが自律的にロックオンして指定された目標を破壊する。SSMMは2019年にフリーダム級LCSで初期運用能力を達成した。同年、海軍はインディペンデンス級LCSで同モジュールの試験を開始した。

 「米第5艦隊の責任領域(AoR)における最近の出来事は、新たな脅威を寄せ付けない最新のC-UASシステムを艦艇に装備する重要性を強調しています」と、LCSミッション・モジュール・プログラム・オフィスの責任者であるマシュー・レーマン海軍少佐は声明で述べた。「実績ある技術を活用することで、我々は艦隊の重要ニーズに応えることができた。この成果は、沿海域戦闘艦ミッション・モジュール・プログラムの創意工夫と機知を示すものです」。

 「このC-UAS能力の迅速な統合は、私たちの戦力投射能力を向上させ、戦闘環境での機動性の自由を維持します」と海軍海上システム本部(Naval Sea Systems Command:NAVSEA)のケビン・スミス海軍少将(Program Executive Officer for Unmanned and Small Combatants)も声明で述べている。「SSMMのような先進的で柔軟なシステムをLCSに装備することで、差し迫った脅威に対処するだけでなく、作戦の敏捷性、抑止力、沿岸地域における持続的な優位性のための海軍の全体的な戦略を強化している」。

 SSMMの主な目的は当初、フリーダム級やインディペンデンス級LCSに、友人・無人を問わず小型ボートの群れに対抗する能力を追加することだった。イエメンでは、イランに支援されたフーシ派武装勢力が、爆発物を積んだ無搭乗の神風ボートを使用する先駆者となった。しかし、ウクライナが黒海とその周辺で神風型含む無搭乗の水上艦艇を大幅に使用していることが、神風型がもたらす危険性を主流意識に完全に押し上げる原因となっている。2022年、海軍はSSMMが陸上目標にロングボウ・ヘルファイアとして使用できることを示した。

 SSMMを活用し、LCSに対ドローン能力を追加する迅速な道筋をつけだことは理にかなっている。艦船自身にとって、乗員なしの空中からの脅威に対する自己防衛の追加レイヤーを提供するだけでなく、近くにいる他の友好的な艦船に短距離ながら防御を提供できるかもしれない。  AGM-114Lが空中からではなく地上から発射された場合の射程は不明である。ロングボウ・ヘルファイアの空中発射モードでの最大射程は、5マイルから5.5マイル(8,000メートルから9,000メートル)と言われている。

 AGM-114、特にレーダー誘導型ロングボウを空中の脅威に対して使用するというアイデアは新しいものではない。 イスラエルのAH-64攻撃ヘリコプターは、ヘルファイアでドローンを撃墜しており、米陸軍もアパッチで同じ訓練が増えてきた。他の米軍ヘリも空対空でヘルファイアを使用できるかもしれない。陸軍は過去に地対空迎撃ミサイルとしてAGM-114Lの採用も検討している。■


Littoral Combat Ship Can Now Rapidly Shoot Down Aerial Drones With Hellfire Missiles

Houthi attacks in the Red Sea prompted the Navy to rush the counter-drone Hellfire capability to the Freedom class LCS.

Joseph Trevithick

https://www.twz.com/sea/littoral-combat-ship-can-now-rapidly-shoot-down-aerial-drones-with-hellfire-missiles


2025年1月20日月曜日

ホームズ教授の視点:ドナルド・トランプが中国に対処すべき方法:今度こそ真のアジア回帰を(The National Interest)



2期目トランプ政権は、米国のアジアへの軸足をより強固なものとし、中国の強硬姿勢に対抗するためリソースを重点的に配分する可能性がある。インド太平洋地域を優先させるには、欧州への関与を縮小し、日本や台湾との同盟関係を活用し、中国の野望を阻止するために第一列島線の防衛を強化する必要がある。



中国へ対抗するため、トランプ大統領はアジア重視政策を本格化すべきだ

1月にホワイトハウス執務室に戻るドナルド・トランプ氏は、前回の大統領就任中に知っていた太平洋戦略の状況とまったく異なる状況を継承することになるだろう。

 1期目の任期中、米中関係は競争へ急旋回した。その理由の一部は、強権的な中国が自己主張を始めたこと、また一部は、米国を中国経済から切り離すと同時に、北京の好戦的な行き過ぎを抑制することを目的としたトランプ大統領の政策によるものだった。方向転換は完了した。本格的な米中戦略競争が、トランプ大統領の2期目の始まりとともに、米国、その同盟国、パートナー国に迫っている。海軍および軍事の側面に重点を置いて、この競争に政権がどのように取り組むべきかについての3つの提言をしたい。


アジア回帰—今度こそ本気で

奇妙なことに、ほとんどの指標でバラク・オバマと正反対の米国大統領が、最終的にオバマの外交政策および戦略における代表的な、そして最もよく考えられたイニシアティブを実行することになる。2011年後半、後にトランプの宿敵となるヒラリー・クリントン国務長官は、米軍が「アジア重視」に転換し、米国の軍事展開のバランスを崩して、重要性が低い地域よりもアジア地域を優遇することを提案した。オバマ政権下の国防総省は、クリントンの「アジア重視」を「リバランス(再均衡化)」と名付け、太平洋における戦略環境がますます手に負えなくなり、厳しさを増す中で、軍事資源の適切な再配分を意図したものとして体系化した。トランプ政権とジョー・バイデン政権も、同様に、中国の野望を阻止するため、米国の政策の焦点と外交、経済、軍事資源をインド太平洋地域に再配分すると誓った。

 しかし、その進展は断続的なままだ。二大政党の合意があるにもかかわらず、方針転換は言うほど簡単ではないようだ。

 とはいえ、これは実現されなければならない。優先事項を設定し、実施することが戦略の要である。競合相手はいないし、世界的な超大国でさえ、国内であれ海外であれ、無制限に事業に資源を投じることはない。ある優先事項を推進することは、別の優先事項を後退させることを意味する。しかし、ゼロサム戦略はグローバル大国にとって難しいものだ。彼らは、意図的に、あるいは意図せず、あるいはうっかり、世界地図や海図上の至る所で約束を結ぶ傾向がある。

 ワシントンD.C.内の多数の声に屈し、それぞれ自国の約束が最も重要だと主張することは、平和を保つための最も簡単な方法だ。戦略の無秩序は、最も抵抗の少ない道筋からだ。そして、それがよく取られる道となる。

 しかし、それは危険への道でもある。あらゆることを、あらゆる場所で、常に実行しようとする競争相手は、自らを失敗に導く。そのリーダーシップは、リソースをより小規模なパッケージに分散させるため、地図上のどこかの地域の敵対者よりも弱体化する可能性がある。部分的な敗北を招く。すべてを達成しようとして、ほとんど何も達成できない。これが米国の現状である。

 超党派のコンセンサスでは、インド太平洋地域が米国の優先地域であるかもしれないが、偶発的な出来事と意図的な計画の組み合わせにより、ユーラシア大陸沿岸の敵対国(主に中国、北朝鮮、ロシア、イラン)が、ユーラシア大陸に米軍を巻き込むことに成功している。

 ワシントンが二次的な責務にノーと言う方法を知らないため、彼らは米国を疲弊させることができる。

 戦略の基本講座は、すべてをこなすことはできないと教えている。しかし、トランプ陣営にはチャンスがある。どの新政権も、特に前任者と別の政党の場合は、自らの政権を前任者と異なるものにしたいと考える。そのため、その他優先事項を格下げする一方で、一部の事項を格上げする余地がある。新政権にはアジアを優遇するためにヨーロッパを格下げする選択肢がある。いずれにしても、ヨーロッパは格下げが確実だ。10年前、NATO加盟国は厳粛に、GDPの2%を各自の防衛費に充てることを決議した。これは、平穏な時代に対応するにはおそらくぎりぎり十分な額である。にもかかわらず、NATO加盟国は10年もの間、ロシアによるウクライナ侵攻に3年も対応することに時間を費やしてきた。各国は、自国を直接かつ致命的な危険にさらす戦争のさなかにも防衛費を削減していた。

 しかし、それでいいのだ。欧州諸国は、対ロシア安全保障状況に満足しているように見える。予算(戦略的)決定を見れば、そのように判断できる。米国の指導者たちは、欧州諸国の判断を受け入れるべきである。そして、欧州諸国に対して、欧州が平穏な大陸とみなしている地域の防衛の第一義的な責任を欧州が担うべきであり、米国はそれを支援する二次的な役割を担うべきであると説得すべきである。一方で、自らの戦略的目標を達成するために、ワシントンは、自らを脅威にさらされていると認識し、自国の防衛に熱心に取り組んでいる同盟国に対して、政策上の熱意と軍事資源を注ぐべきである。つまり、フィリピン、日本、韓国といったアジア同盟国、そして台湾のような事実上の同盟国である。

 つまり、トランプ政権は、ヨーロッパからアジアへと軸足を移し、バラク・オバマの構想を現実のものにすべきである。長年の優先事項を資源で支援すべきである。


第一列島線を強固に維持する

二次的な戦域から新たに解放された資源を、トランプ政権はどのように活用すべきだろうか。答えは簡単だ。何よりも政権の首脳陣は、アジアの島嶼鎖(主に第一列島線)が、同盟国やパートナー、そしてアメリカの友人たちが暮らす、計り知れない価値を持つ地政学上の資産であることを理解しなければならない。ここから2つの洞察が得られる。一つは、米国は東アジアにおいて、その地域に固有の同盟国なしには戦略的な立場を確保できないということである。米国の要塞であるグアムは、第二列島線のほぼ中間に位置し、沖合に位置しているが、米軍は、東シナ海、台湾海峡、南シナ海で優勢を保つのに十分な戦闘力を維持することはできない。軍事力を展開しようとしても、その存在は希薄で断続的、あるいはその両方になる可能性が高い。中国沿岸近くで中国の軍事力を圧倒することは決してできないだろう。アジア同盟国との厳粛な長年の安全保障上の約束を守らないことは、すなわち、米国が東アジア問題において発言力を失うことに等しい。

 ヨーロッパ人と異なり、アジア人は自らの幸福のために投資している。米国は彼らの献身に匹敵すべきだ。また、米国のスポークスマン、あるいは大統領自身が、例えば同盟の政府が米軍駐留費用の負担増を拒否した場合、同盟国を見捨てることも選択肢であると軽々しく口にするべきではない。裏切りの可能性に言及することは、友人に対する外交上の不適切な行為となる。

 2つ目として、第一列島線は東アジアにおける戦略的要衝であるだけでなく、商業、外交、軍事面での中国の野望を阻む強力な障害でもある。これはテコのようなものだ。中国の世界における野望を阻止できれば、中国のような敵対国を阻止したり、強制したりすることができる。だからこそ、台湾は米国の利益にとって非常に重要だ。台湾が半導体産業を支配しているからでもなければ、強力な悪人に脅かされている開放社会だからでもない。台湾は第一列島線上の要衝である。台湾が陥落すれば、米国は中国本土に対する影響力の主要な源泉を失うことになる。

台湾をないがしろにすることは、極めて自滅的な行為である。

 政権は台湾防衛に政治的に再専念すべきであるだけでなく、国防総省は、米海兵隊、陸軍、海軍が近年打ち出してきた作戦概念のファミリーを推進すべきである。これらの概念は、統合陸・海・空軍力を展開し、中国の海軍、空軍、商船団による海上移動を封鎖しつつ、同盟国の領土を中国による水陸両用作戦から守ることを主眼としている。これらの戦略を実施すれば、同盟国を守りつつ、島々を強固で侵入不可能な状態に保つことができる。

 中国艦船および航空機を西太平洋およびその先の海域から排除することは、軍事的、外交的、経済的に中国に打撃を与える能力に等しい。中国は、自国の判断で海洋戦略を阻止できることを知っているため、侵略を思いとどまる可能性が高い。特に、米国政府は、米海兵隊の「戦力設計」努力を早急に進めることを重視すべきである。これは、島々を繋ぐ島鎖に沿って水陸両用部隊を配置し、中国が島々や近隣の海域や空域にアクセスできないようにすることを目的とした取り組みである。また、陸軍の「多領域作戦」努力にも重点を置くべきである。これは、同様の目標、方法、手段を持つ並行した取り組みである。

 両軍は、侵略者の重要な海域や空域へのアクセスを阻止しながら、海軍艦隊を支援するために陸軍の戦力を活用することを目指している。地理的条件、同盟関係、軍事技術を活用し、中国の計画を混乱させるために、共に進もう。


海軍・海兵隊・沿岸警備隊による「大いなる再学習」を粘り強く継続しよう

トランプ政権の戦略は、米海軍、海兵隊、沿岸警備隊の組織文化の改革に努めるべきだ。冷戦勝利後、海軍は「海の支配を永遠に勝ち取った」と自ら言い聞かせていた。ソ連海軍の崩壊により、が重要な海上交通路を支配するアメリカに反対する勢力はいないと彼らは思い込んだ。戦うべき敵がいないため、軍は「根本的に異なる海軍力」へと変貌することが可能であり、またそうしなければならない。海洋支配を争うための戦術、技術、ハードウェアへの重点を減らすべきである。事実上、海軍首脳部は、主な機能である海洋支配を争うライバルとの戦いはもはやないと宣言した。西側諸国は海洋を手中に収めたのだ。

 そして、1990年代に海軍がまさにそうしたのである。彼らはある程度武器を捨て、従順に自らを再編成し、安全な聖域であった海から敵対する海岸に力を及ぼすようになった。中国が海軍の建設を決意したにもかかわらず、水上戦、対潜水艦戦、対空戦は低迷した。

 この妄想は、小説家トム・ウルフの「The Great Relearning」という興味深い記述を彷彿とさせる、長期にわたる深刻な代償を強いることとなった。1960年代のサンフランシスコをさまよい歩いたウルフは、遅れた過去の世代から学ぶべきことは何もないと主張する、臭いヒッピーたちに出会ったと報告している。彼らは新たなスタートを切っているのだ!意図的な忘却が蔓延していた。彼らは、基本的な衛生習慣を含め、伝統から受け継がれてきたあらゆる知恵を拒絶していた。その結果、ベイエリアの都市は中世以来見られなかったような疾病の発生に苦しめられていた。


永遠の真理を意図的に忘れた結果がこれだ

60年代型の人々は、過去の世代がよく知っていたことを学び直さなければならなかった。今日の米海軍は、ヒッピーを見習う必要がある。 海軍の監督官たちはスタートを切った。彼らは自分たちが問題を抱えていることを受け入れている。過去の妄想と無縁に、彼らは今、中国が結果的にライバルになることを認めている。アメリカは権利によって海を支配しているわけではない。艦船、飛行機、軍需品の数が重要であること、これらの道具を大量に製造するのに十分な産業インフラが必要であること、そして米軍が本拠地で戦う敵に打ち負かされる可能性があることを認めている。ロジスティクスが重要であること、そして賢明な敵対勢力は、本国から何千マイルも離れた場所で戦う部隊に補給する米軍の能力を狙うことを認めている。


そして、さらに続く

自己評価での率直さは称賛に値する。しかし、問題があることを認めることと、それを解決するため必要な内部の変化を強制することはまったく別だ。 

 次期政権が直面する課題は、自分たちのやり方に固執する官僚的な大組織に、文化的な転換を迫ることだ。海軍には権利意識があり、自分たちは弱い立場の戦闘員だと認識する必要がある。このような文化革命には、断固としたリーダーシップが必要だ。それこそが、公的機関が米国の海洋戦略の威力を増幅させる方法なのだ。政権は、中国に対抗するために米海軍、海兵隊、沿岸警備隊を作り直す一方で、アジアに注意を向けるべきである。


私のアドバイスだ。海兵隊と沿岸警備隊を休ませてはならない。■


著者について ジェームズ・ホームズ博士(米海軍大学校)

ジェームズ・ホームズ博士は、米海軍大学校のJ.C.ワイリー海洋戦略学教授であり、海兵隊大学のブルート・クルラック・イノベーション&未来戦争センターの特別研究員でもある。 ここで述べられている見解は彼個人のものである。


How Donald Trump Should Take on China: A Real Pivot to Asia

by James Holmes

November 15, 2024  Topic: Security  Region: Asia  Tags: ChinaMilitaryDefenseU.S. NavyNATORussiaNavy

https://nationalinterest.org/feature/how-donald-trump-should-take-china-real-pivot-asia-213734

 

ウクライナがロシアに敗れれば、その責任はジョー・バイデンにある(19fortyfive)―負の遺産を引き継ぐトランプ大統領も大変です。

 



2022年のロシア・ウクライナ戦争勃発時にジョー・バイデン大統領は「必要な限り」ウクライナを支援すると宣言し、また、そのような支援で「ロシアを弱体化させ、世界をより強固にする」と宣言した。しかし、それから3年後、ドナルド・トランプ次期大統領がホワイトハウスへの再登場を準備する中、バイデン大統領が採用した政策がほぼ正反対の結果をもたらしたことは、痛いほど明白になってきた。

 モスクワに戦略的敗北を強いる代わりに、キーウに勝利をもたらすどころか、ウクライナは全面的な軍事的敗北を喫するリスクに直面している。

 昨年9月、ウクライナに数千台の米軍戦闘車両、数百万発の弾薬、そして1000億ドルを超える米国の税金を送った後、米空軍のジェームズ・ヘックラー大将は、これほど巨額の支出にもかかわらず、ロシア軍は2022年当時よりも規模が拡大し、強大化し、能力も向上していることを認めた。これは驚くべき告白である。しかし、驚くには当たらない。

 あらゆる状況を「目的と手段」という枠組みで冷静に評価することは、アメリカ大統領にとって単に重要であるだけでなく、最も重要な責務である。望ましい結果(この場合は「ロシアの弱体化」)を述べるだけでは不十分であり、その目的を確実に成功に導く手段を確保しなければならない。

 明らかに、バイデン政権はこの評価を行わず、代わりに感情に訴えることを選び、裏付けのない「良い結果がもたらされるだろう」という希望にアメリカの国益を結びつけた。国家の戦争遂行能力を決定する主要な基準において、ウクライナよりもロシアが圧倒的に優位にあることは、政権高官たちには当初から明白であったはずだ。

 ロシアには、ウクライナよりも何百万人も多く、軍に動員または採用できる男性がいた。ロシアには国境内に膨大な量の天然資源があり、そして何よりも重要なのは、消耗戦を維持できるあらゆる戦争資材の生産を無期限に維持できる防衛産業基盤があった。ウクライナは、あらゆるカテゴリーにおいて不利な状況にある。

 さらに、バイデンが米国をウクライナへの無制限の支援に初めてコミットした当時、ロシアは中国との関係は冷ややかで、北朝鮮やイランと距離を置いていた。現在、中国とロシアは以前よりも軍事関係が緊密化しており、経済的相互依存も進んでいる。 

 アメリカの利益にとってさらに悪いことに、ロシアは現在、北朝鮮とイランの両国と公然たる軍事同盟を結んでいる。これらの展開は、いずれもアメリカのグローバルな利益にとって良いものではない。このような事態になる必要はなかった。いくつかの異なる段階で、アメリカの国益に役立ち、ウクライナの人命と政治的独立を維持するのに役立つ選択肢があった。

 バイデンは、その都度、好機を逃し、戦争を回避できたかもしれない予防措置も、戦争を終結させ、米国とウクライナの国益へのダメージを限定できる複数の出口戦略も拒否した。

 まず、戦争は決して起こるべきではなかった。2021年秋のバイデンには戦争を回避できる絶好の機会があった。戦争開始からほぼ1年後、当時のNATO事務総長イェンス・ストルテンベルグは、戦争勃発の約6か月前にプーチンがNATOに非加盟を宣言する条約案を非公式に送っていたことを認めた。プーチンは、NATO拡大をしないことを誓えあばウクライナの中立を宣言する条約案を非公式に送っていた。ストルテンベルグは、この戦争回避の機会を拒否したことを自慢しているようで、プーチンがそのような宣言を「ウクライナに侵攻しないための前提条件」と約束したことを確認した。もちろん、私たちはその条約に署名しなかった。

 そしてもちろん、戦争は起こった。

 ウクライナの仮想的なNATO加盟について、すべてのアメリカ人が真実を理解することが重要だ。ウクライナは同盟に招待されることはなかった。当時、ウクライナはヨーロッパで最も腐敗した国だった。8年間もくすぶり続け、解決の目処も立たない活発な内戦が起こっていた。ウクライナとロシアの間にはかなりの敵対関係があり、関係は当面の間、不安定で変動しやすい状態が続くだろう。

 正気のあるNATO加盟国が、核保有国ロシアとの戦争に突入する可能性のある第5条の保証に自らを縛り付けることで、自国の国家安全保障を自ら進んで危険にさらすだろうか?答えはノーだ。しかし、ロシアに対する傲慢さと「強硬な態度を見せたい」という感情的な願望が、バイデンとNATOを、招待するかどうかはロシアではなくNATO加盟国だ、と公の場で主張し続けるように仕向けた。ウクライナのNATO加盟を公に認めないNATOの立場に反して、加盟の可能性を残すという強硬な発言の代償として、決して戦われるべきではなかった戦争を引き起こした。

 このような現実を認めることは、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻を正当化するものではない。バイデンやNATO首脳の声明がどれほど愚かであったとしても、プーチン大統領は自国の安全保障を確保するために、戦争以外の手段を取ることもできたはずであり、戦争という選択は誤りだ。しかし、戦争を回避できる外交手段を拒絶した西側の責任がこれで免除されるわけではない。

 しかし、いったんウクライナと西側諸国に戦争が突きつけられた後、バイデンは外交で戦争を終結させるための2か月足らずの最後のチャンスを得た。3月下旬にイスタンブールでロシアとウクライナ両国の外交官が会合を開き、両者は戦争終結の取引の大まかな条件について合意した。

 しかし、当時英国首相であったボリス・ジョンソンが取引を妨害し、ウクライナに和平提案を拒否し戦い続けるよう説得したと伝えられている。戦争を終わらせる取引を復活させようとするどころか、その数日後、バイデンはウクライナが戦争を継続できるようにするため、新たに330億ドルを拠出すると発表した。もしバイデンがその策を選んでいなかったら、今日どれだけのウクライナ人男性が生き延びていたか想像してみてほしい。残念ながら、大統領が拒否した平和へのチャンスはこれが最後ではなかった。

 ウクライナにとって、交渉による戦争終結の最大のチャンスは、キーウの観点から見て比較的ポジティブな条件で、2022年11月に訪れた。それは、この戦争における唯一の2つの軍事的勝利、すなわちロシアをハリコフ州とヘルソン市から追い出すことに成功し直後だった。

 当時、統合参謀本部議長であったマーク・ミリー大将は記者会見を開き、最近のウクライナ軍の攻勢の成功により、ロシア軍は「本当にひどく痛手を負っている」と述べた。その結果、彼は続けた。「自分が強くて相手が弱っている時に交渉したいと思うだろう。そして、政治的な解決策が得られる可能性もあるかもしれない」と述べた。戦場で勝利を収めたばかりのウクライナ大統領ウォロディミル・ゼレンスキーは、その機会を拒否し、戦闘継続を選択した。バイデンは、彼が戦闘を継続することを無思慮に許した。

 その時のゼレンスキーの意気込みは理解できるが、バイデン陣営はもっと冷静に状況を認識すべきだった。ロシアは確かに戦場で大きな後退を被ったが、国家レベルでは戦争前の戦力バランスは依然としてロシアに圧倒的に有利であり、ロシアが傷を癒やしてより強くなって戻ってくることは確実視されていた。

 バイデンはウクライナに、当時考えられる最良の交渉条件で合意を結ぶよう主張するのではなく、翌年に全国的な大規模攻勢を開始できるようウクライナを支援し、奨励した。当時入手可能な証拠から、この攻勢が成功するはずがないことは、戦略に精通した人物であれば誰でも明らかだったはずである。ロシアには、複数の防衛線を深く掘り、何百万もの地雷を敷設するのに半年以上の時間があり、圧倒的な航空力、防空力、砲弾、そして何よりも人的資源の優位性があった。 

 ウクライナ側に航空力、十分な人員、装甲、あるいは十分な工兵支援がなければ、攻勢は開始前からすでに失敗が決定していた。その現実が明らかになり、2023年初秋までに攻勢が息切れすると、バイデン政権は正しい行動を取る次の機会を得て、ウクライナ側に交渉による解決を主張した。その条件は、2022年4月のイスタンブール提案ほど良いものではなかったが、それ以降のものよりは良かった。

 しかし、またしても政権はその機会を逃し、ウクライナが依然としてロシアを打ち負かすつもりであるという主張を続け、2024年6月にはゼレンスキーが述べたように、ウクライナが勝利し、ロシアを1991年のウクライナ国境まで追い詰めるという主張を続けさせた。これは明らかに軍事的に不可能である。

 ゼレンスキーがロシアをウクライナから追い出すと主張していた同じ月に、プーチンは交渉による戦争終結を提案した。予想通り、2022年4月の提案よりもはるかに厳しい内容であった。今回は、ロシアが2022年に違法に併合した4つの州の支配権をすべて放棄すること、そしてウクライナがNATOに加盟しないことを法的に拘束力のある宣言で要求した。

 ゼレンスキー大統領は提案を拒否し、代わりに戦い続けると誓った。バイデン大統領はゼレンスキー大統領に外交的解決策を模索するよう促すことは一切しなかった。その代わり、1か月後、あらゆる軍事的現実を無視して、NATOサミットでロシア軍が前進しているにもかかわらず、「ウクライナが自由で独立した国であり続けることで戦争は終わる」と述べ、「ロシアは勝利しない。ウクライナが勝利するだろう」と付け加えた。この楽観的な見方は、まったく的外れであった。

 NATOサミットの数ヶ月前、当時上院議員であったJ.D.ヴァンスは、軍事的な現実を認識した代替案をニューヨーク・タイムズ紙に発表した。この案が実行されていれば、その時点で戦争は終結し、ウクライナの領土はより多く保全されていたであろう。2024年4月にゼレンスキーが防御戦略を採用していれば、ウクライナ軍は「貴重な軍事力を温存し、出血を止め、交渉を開始する時間を確保することができた」はずだとヴァンスは書いた。

 さらにヴァンスは、政権にはウクライナが戦争に勝利するための信頼できる計画がなかったと付け加え、「アメリカ人がこの真実を直視するほど、この混乱を早期に解決し、和平を仲介できる」と結論づけた。しかし、バイデンはこの真実と向き合わず、打開策を見出すための外交努力もほとんど行わず、その結果、ウクライナは戦争に完全に敗北する可能性の方が、外交的に何らかの前向きな成果を得る可能性よりも高い状況にまで追い込まれてしまった。

 トランプは、戦争による殺戮を止めさせ、迅速に外交的解決を見出したいという強い思いから、11月の大統領選でアメリカ国民から選ばれた。バイデンは、トランプ次期大統領と協力し、キーウにとって最善の条件を引き出す可能性を最大限に高めるために、新政権への移行を円滑に進めるという点において、土壇場であっても役立つことができたはずだ。

 しかし、バイデンは、トランプの和平努力とウクライナ国民の両方にとって最悪の事態を引き起こした。ロシアへの米国の長距離兵器の使用を承認し、退任前にさらに数十億ドル分の兵器と弾薬を急いで搬出させたのだ。米国の選挙は、外交によって戦争を終結させるという軌道に米国を置く結論を出していた。バイデンの行動は、当然ながらロシアを敵対的にさせ、彼らの立場を硬化させ、可能な限り最も攻撃的でない条件で和解に達する意欲を減退させた。

 長距離兵器の使用や武器と資金の急増は、戦争の経過に全く影響を与えなかった。実際にはウクライナはもロシアの防空網を突破した攻撃により、モスクワに混乱と苦痛をもたらした。しかし、これらの攻撃はどれも、ロシア軍の東部戦線における攻勢を遅らせていない。ロシアを怒らせる結果となり、ウクライナと西側諸国にとっては大きな代償となった。バイデンの行動の結果、モスクワはキーウと友好的な関係を築くつもりはないため、トランプ大統領がキーウにとって少しでも前向きな条件で戦争を終結させるための交渉を行うのは、より困難になるだろう。

 トランプ大統領は優れた交渉者である可能性は高く、モスクワとの交渉で利用できる影響力も多少あるだろう。しかし、トランプが来週月曜日に就任するにあたり、すべてのアメリカ人とウクライナ人が肝に銘じておかなければならない厳しい現実がある。それは、この戦争全体を通じて、特に過去6か月間におけるバイデン政権の驚くべき不手際により、プーチンの軍は現在、ウクライナ軍よりもはるかに優れており、軍事的完全勝利を収めるまで戦い続けるという選択肢を取る可能性があるということだ。

 筆者にはトランプ大統領の行動は予測できないが、大統領はプーチン大統領に交渉による解決を受け入れるのが最善の策であると説得できるかもしれない。しかし、ロシアには最大限の外交的譲歩を迫る、あるいは戦闘を継続するだけの軍事力、経済力、産業力があり、ウクライナにそれを阻止する手立てはない。

 この戦争をできるだけ早期に、できるだけ低コストで終結させることは、米国、欧州、ウクライナの利益にかなう。トランプ大統領は、その成果を達成するため全力を尽くすべきだ。しかし、2022年2月以前に戦争を回避する外交的解決策を見出すことを拒否し、2022年4月に交渉による戦争終結を拒否し、2022年11月の合意を拒絶し、 2023年の攻勢後、勝利への軍事的手段が閉ざされた事実を認めなかったこと、そして、もはや効果的に使用できない軍に、反射的にさらなる資金、武器、弾薬を注ぎ込もうとするバイデンの姿勢から、ウクライナの軍事的敗北は避けられなくなっているかもしれない。■


著者について:ダニエル・L・デイビス

ダニエル・L・デイビスは退役陸軍中佐であり、国防優先事項の上級研究員であり、YouTubeの「ダニエル・デイビス・ディープダイブ」のホストである。デイビスは19FortyFiveの寄稿編集者でもある。

Blame Joe Biden If Ukraine Loses the War to Russia

By

Daniel Davis

https://www.19fortyfive.com/2025/01/blame-joe-biden-if-ukraine-loses-the-war-to-russia/