2018年1月12日金曜日

ボーイングCAVは短距離自律貨物機の新しい方向への第一歩

電動、自律運航がみそで、試作段階ですが技術がここまで来ているということでしょう。ボーイングの説明では概念設計から三か月で完成したということで、特注バッテリーの耐久時間等は公表されていませんが、将来は10-20マイルで500ポンド程度の貨物を運ぶ狙いがあるようです。小口運輸の需要があると見ている証拠ですね。各種技術を統合するところにボーイングの強みがあるのでしょう。

 

Unmanned cargo lifter deepens Boeing's push on autonomy

無人貨物VTOL機に見るボーイングの目指す自律飛行技術

Asset Image
Boeing
10 JANUARY, 2018 SOURCE: FLIGHTGLOBAL.COM
BY: STEPHEN TRIMBLE
WASHINGTON DC
CAV
ーイングが無人貨物輸送機 unmanned cargo air vehicle(CAV)の試作機を1月10日公開した。500ポンド(227キログラム)までのペイロードを搭載する同機はボーイングが自律運送需要への対応を目指す戦略の表れだ。
CAVは電動で初飛行をボーイング技術研究部門内の協調自律システムズ研究室のあるミズーリ州で行ったと同社が発表。
CAVは電動垂直離着陸(eVTOL) 試作機としてボーイングがこの度買収したオーロラフライトサイエンシズが進める技術の一部となる。また同社のヴェンチャー部門ボーイング・ホライゾンXによる投資から生まれた自律ソフトウェアも利用しており、テキサスのSparkCognitionによる人工知能、ペンシルヴァニアのNear Earth Autonomyによる自律航法技術、シアトルのZunum Aeroの電動推進方式があり、オーララ技術も使う。
「この貨物無人機はボーイングのめざすeVTOL戦略の第一歩です」とボーイングの最高技術責任者グレッグ・ハイスロップ Greg Hyslopが語る。「空の旅、運輸の在り方を一変する機会となり後世はその一歩を踏み出した日として今日のことを記憶するでしょう」
自律型VTOL機は滑走路を使う無人機より難易度が高い。安全に飛行することに加え無人VTOL機は着陸地点に障害物がないことを確認する必要がある。
「無人機システムに安全性を組み込むのが肝要でこれではじめて可能性を発揮できます。ボーイングには他社の追随を許さない実績があり、規制の知見があり、システム対応でソリューションを提供し未来の自立飛行の実現に向かいます」(ボーイング・ホライゾンX副社長スティーヴ・ノードランド Steve Nordlund)
ボーイングとオーロラは自律貨物機開発に取り組み、最初はAH-6リトルバードヘリコプターの無人版から始めた。オーロラフライトサイエンシズも米海軍研究本部とともに自律空中貨物多用途システム(AACUS)開発に参加していた。■
今後が期待できますね。軍用に投入したら戦術輸送で空飛ぶジープのようになるのではないでしょうか。

平昌へ北朝鮮代表団が参加するのはいいが問題は実務面だ。その先には?

韓国のことなのでと放置しておけません。東京五輪は3年後のことで、同じ問題は日本で発生するのです。(北朝鮮がまだ存続しているとして)国連制裁決議との兼ね合いで韓国は自国民(韓国は北も自国としていますよね)なのでと強弁すると思われますがいかなる便宜供与も違反事項になるのではないでしょうか。そうなると国際オリンピック委も同様ですね。これも日本はよく見ておく必要がありますね。

 

North Korea is sending a huge delegation to the Winter Olympics — but getting them there will be tricky 北朝鮮が大規模代表団を冬季五輪に送り込むが実施方法はやっかいだ



south korea olympics
South Koreans perform on stage during the Pyeongchang 2018 Winter Olympic Games torch relay on November 4, 2017 in Busan, South Korea. Photo by Chung Sung-Jun/Getty Images

  • 北朝鮮は平昌オリンピック大会に代表団を送ると表明
  • 北朝鮮代表団の渡航などロジは複雑になりそうだ。両国は交戦中の扱いのため
  • 北朝鮮代表団の韓国入国方法、宿泊先、安全の各方法など検討課題が浮上


南北朝鮮が2年ぶりの直接会談で1月9日大きく踏み出した。
北朝鮮は平昌冬季五輪に参加すると発表し、北朝鮮は競技選手、芸術団、応援団、テコンドー実演チーム、報道団を送る。
北朝鮮でオリンピック出場資格があったのはフィギュアスケート選手男女ぺア(Ryom Tae-ok、Kim Ju-sik)のみだが昨年10月の登録締切期日に手続きしていなかった。国際オリンピック委員会は1月8日に北朝鮮向けに手続き延長を発表し参加に道が開けた。
問題は選手団等を韓国へどうやって連れて行くかだ。

一部のみ陸路、残りは海路で入国か

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A North Korean ferry carrying 368 North Korean supporters sail into the port of Dadaepo September 28, 2002 in Busan, South Korea. Chung Sung-Jun/Getty Images

北朝鮮関係者を五輪会場に移動させるのはハードルが高い。北朝鮮五輪組織委員会会長のLee Hee-beomは選手は非武装地帯を横断して南入りすると述べている。
その通りなら北朝鮮運動選手が陸路で韓国にやってくる初の事例となる。だがこの扱いは選手以外の訪問団には提示されていない。
「韓国は北朝鮮訪問団を歓迎し選手のみ韓国政府が陸路での移動を許し、残りは船で移動する」とLeeはロイターに語っている。
2002年に北朝鮮は代表団606名を韓国釜山でのアジア競技大会にクルーズ船で送り込んだ。
翌年の夏のユニバーシアード大会(大邱)に528名代表団が航空機で北京経由で移動した。

選手団は韓国と一緒に会場行進する

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South Korean women wave unification flags at departing athletes at Gimhae Airport October 11, 2002 in Pusan, South Korea. Photo by Chung Sung-Jun/Getty Images
韓国統一部副大臣Chun Hae-sungは記者団に韓国から南北合同行進を開会式で行い統一旗の下で行いたいとの構想を提案していると述べたが確認はは出ていない。
朝鮮戦争が休戦となった1953年以後南北は敵対しているが両国はスポーツで統一されることもあり、サッカーや卓球で競合したこともある。
南北が合同で行進入場したのはシドニーオリンピック(2000年)が初で2002年のアジア競技大会でもこれを繰り返した。ただし、政治動向の変化で合同行進は中国開催のアジア競技大会(2007年)が最後になった。

北朝鮮派遣団は会期中、停泊中のクルーズ船に宿泊

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The North Korean team parading at the opening ceremony of the Winter Olympics at the Nagano Olympic Stadium, Nagano, Japan, 7th February 1998. Photo by Shaun Botterill/Getty Images

聯合通信によればクルーズ船が北朝鮮に提供され、390室があり1,000名まで収容できるという。同船がおそらく代表団の宿泊場所になるのだろう。釜山でも同様の措置があった。
以前のオリンピック大会で北朝鮮代表団はオリンピック村利用を提示された。だが2008年の北京オリンピックで選手団は練習以外にオリンピック施設の利用を許されなかった。このため韓国が独創的な方法で北朝鮮の宿舎問題を解決した。
2003年ユニバーシアード大会で北朝鮮選手団は地元銀行の訓練施設に寝泊まりし選手村には入らなかった

費用は誰が負担するのか

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South Koreans wave unification flags to departing North Korean athletes at Gimhae Airport October 11, 2002 in Pusan, South Korea. Chung Sung-Jun/Getty Images

だが北朝鮮参加で発生する移動、宿泊、練習の経費を誰が負担するのかはっきりしない。
これまでは韓国が北朝鮮関係者の韓国内発生費用を負担することが多かった。
だが2014年アジア競技大会に先立ち韓国は国際規範にしたがい、参加国が事故負担することとした。北朝鮮関係者は打合せ会合で「席を蹴って飛び出した」という。
だが韓国は昨年、IOCが費用一部を負担すると述べている。
「IOCが北朝鮮の練習他の経費を負担する用意があり、その他大会参加関連経費も負担する」と韓国スポーツ大臣Do Jong-hwanが述べている。IOCは北朝鮮に訓練器具も昨年供与している。
こうした便宜供与が国連制裁措置に違反するのかで専門家の意見も分かれている。

北朝鮮代表団の参加で五輪は安全に開催できそうだ

south korea security olympics

South Korean special police participate in an anti-terror drill at the Olympic Stadium, venue of the Opening and Closing ceremony, on December 12, 2017 in Pyeongchang, South Korea. Chung Sung-Jun/Getty Images

専門家は五輪大会が北朝鮮代表団の参加で安全になると見る点で一致しており、襲撃を受ける可能性が減るとする。
それでも韓国が保安体制を強化する。ロイターは韓国国防相が五輪会場に5千名の武装兵士を配備するとしており、サイバーセキュリティ体制も北のハッキングを想定して強化するという。■

海中ケーブルの脆弱性が注目されています


新しい冷戦との表現が遂に表に出てきました。前回と違い今回は複雑な状況になりそうです。これだけインターネットが普及しているとそれを当たり前に使っている分、攻撃に脆弱になりますね。GPS衛星も同様です。今日の社会はそれだけ以前よりも脆弱ということでしょうか。


Undersea cables the Achilles’ heel in lead-up to new cold war

新冷戦で海中ケーブルはアキレス腱だ
Hostile acts against submerged Internet cables would put critical communications, trillions of dollars in transactions and the world economy at risk 海中インターネットケーブルが敵対行為を受けると数兆ドル規模で世界経済が影響を受けかねない

An illustration of a submarine in close quarters with an undersea communications cable. Photo: Policy Exchange
An illustration of a submarine in close quarters with an undersea communications cable. Photo: Policy Exchange
DOUG TSURUOKA EDITOR AT LARGE JANUARY 6, 2018 1:33 PM (UTC+8)

目されていないがサイバー戦で非常に大きな影響が出そうな戦術がある。地球各地にはりめぐらされたインターネット上のやりとりの95%が海中の光ケーブル200本を行き来しており、米国、ロシア、中国やイランが深海に設置された情報パイプを情報源としてあるいは戦時の攻撃目標として注目している。
この戦術に潜水艦、無人潜水機、ロボット、特殊船舶、ダイバーが投入される。新たな戦場は法律上はグレーゾーンで海洋法では海中ケーブルは対象だが敵対行為は想定していない。
このミッションの実行が進んでいる証拠があり、米国含む大国が真剣になっている。テロリストやその他非国家勢力がケーブルを襲撃する可能性もある。
探知困難な行為による損害は巨額に上りかねない。軍のみならず外交通信が使用不能となり経済が打撃を受ける。インターネットに政治外交や軍事効果が依存する傾向は強まるばかりで、海底ケーブルが戦術目標として攻撃されるあるいは防衛するのは現実の話になっている。
「海底ケーブルインフラが敵対勢力から全面攻撃されればネット接続が普通となり壊滅的効果となるが、部分的な妨害工作でも経済損失は相当な規模になる」と元NATO司令官の米海軍退役大将ジェイムズ・スタヴリディスAdmiral James StavridisがレポートUndersea Cables: Indispensable, Insecure”の前文に寄稿している。
Submarine cable map from Telegeography.com.
Submarine cable map from Telegeography.com.
海底ケーブルの重要性と脆弱性についてどれだけ強調しても足りないだろう。英保守党国会議員リシ・スナック Rishi Sunakは世界の海底インターネットケーブルを行き来する情報は一日に10兆ドル相当と昨年12月に報告書でまとめている。
「ネットワークが消えたら、稼働中の衛星全部を使っても米国発の通信量の7%しか使えなくなる」(スナック議員)

狙われやすいアジアのチョークポイント

複数ケーブルが海底地形等のため集まる地点が特に脆弱だ。その一つがフィリピン近くのルソン海峡で香港、台湾、韓国、日本を結ぶケーブルすべてが通る。2006年12月26日に海底地すべりでケーブル6本が切断され、インターネットが一時的にせよ使用不能となった。
米国で大西洋横断インターネットはニューヨークから半径50キロ地点で多数が陸上に出てくる。
新たな戦場の全体像は巨大だ。ケーブルは水面からわずか数メートル地点からエベレスト山と同等の深さにも敷設されている。
ケーブル敷設場所は地図に出ており、オンラインでもわかるので特殊潜航艇、艦船、ダイバーや簡単な道具の前に無防備だ。
米情報機関関係者はロシアがケーブル戦で一番可能性の高い実行犯になるという。ロシア潜水艦が「活発な活動」を米本土向け大西洋ケーブル付近で展開していると米国は公表している。

米国のスパイ潜水艦

ただし米国も同様の活動をしている証拠がある。米メディアがシーウルフ級原子力潜水艦USSジミー・カーターがワシントン州に帰港した際に海賊旗を掲げていたと報道したのが昨年9月のことだった。
米潜水艦がガイコツと骨の旗を掲げるのはミッション成功の印だ。ではジミー・カーターは何をしたのか。米海軍はなにも発表しないが、同艦には遠隔操作水中機とSEALチームが乗り、海底ケーブルに盗聴器を設置または回収したのではないかという専門家がある。
海軍特殊部隊や潜水艦の解説を専門とするウェブサイト、Covert Shoresは昨年8月にロシア海軍が高性能スパイ船ヤンターYantarを海底インターネットケーブルの盗聴ほか情報収集活動用に運航していると伝えている。

ヤンターは「潜航艇二隻の母艦になる」とCovert Shoresで解説している。「そのミッションはケーブル切断、ケーブル盗聴、他国の盗聴器の除去他情報活動だろう。そのほかに水没機体やミサイルテストから重要装置を回収することもあるはずだ」
同艦が米沿岸、キューバ、トルコ、北キプロス他の重要ケーブル接続点を遊弋するのが目撃されている。
カルガリー大の軍事戦略研究センターの主任研究員ロブ・ヒューバートRob Huebertはロシアが大深度潜航が可能なミニ潜水艦を2003年に進水させたと指摘する。ロシャリークLosharikとかプロジェクト201あるいはAS-12と呼ばれる同艦はケーブル工作実施用だといわれるが確認は取れない。
「ロシア軍がこれを運用するのであれば中国米国も同じ能力を有している可能性は高い」とヒューバートはAsia Timesに述べている。

中国は関与しているのか

中国やイランのケーブル工作への関与の証拠は一定していない。米側は南シナ海での中国の活動、イランのペルシア湾活動を指摘し、すぐに見つかる軍艦ではなく民間船舶を「グレイ船」として詳細不明の活動に投入されているという。
Submarine cables in the South China Sea. Photo: Policy Exchange
南シナ海の海中ケーブル Photo: Policy Exchange

スタヴリディスは上述の前文で水中ケーブルは民間船舶に偽装した特殊船による非軍事技術で簡単な標的になると指摘。
こうした米側の主張へはプロパガンダだと反論も出そうだが、米側がこの能力を整備しているとすれば北京、テヘランともに対抗で同様の活動を展開してもおかしくない。
スタヴリディスは米側の選択肢として緊急時用の予備とする「ダークケーブル」を作ることを提案する。もう一つはロシア他を巻き込み海底ケーブル網を法律で防護する仕組みを強化することだという。

実際に発生した事例

海底ケーブルで謎の中断が数回発生している。2008年は集中して発生した。インド中東向けの高速インターネットケーブル5本が攻撃され、インターネットが大幅に遅くなった。当時の推測は船舶の錨でエジプト・アレクサンドリア付近で損傷を受けたというものだったが、その当時に付近に船舶の姿はなかったと関係者が述べている。
エジプト政府は当時アレクサンドリア付近にいたスキューバダイバー三名を逮捕したが三名は誤ってケーブルを切断したと陳述したが、エジプト政府は動機について説明をしていない。

この事件から陰謀説が生まれ、中には米国家安全保障局がインターネット通信を盗聴していた、あるいは現地各国の政府が意図的に接続速度を遅らせスマートフォンを利用するでも参加者に不便を生んだとするものがある。■

2018年1月11日木曜日

ボーイングMQ-25をセントルイスで撮影に成功、機体の特徴が判明

新しい機体が好きな人にはたまらないでしょうね。離陸前にこの機体に目が行き、慌ててカメラを使ったようで写真は粗いものがありますが、十分特徴が分かります。本人の興奮が伝わってくる写真ではありませんか。ただし、せっかく分析しても米海軍に採用されなかったおしまいですけどね。同機は別の形に進化する可能性もあるのではないでしょうか。


Exclusive: New Photos Of Boeing's MQ-25 Tanker Drone On The Ramp In St. Louis ボーイングMQ-25無人給油機をセントルイスで激写

The images give us our first view of the entire aircraft, as well as a sense of its overall scale. 同機の全体像が初めて明らかになったのと機体の大きさもわかる


JEREMY MCGOUGH
 BY TYLER ROGOWAY JANUARY 9, 2018
ボーイングMQ-25スティングレイ空母搭載無人空中給油システム(CBARS)の進展はこれまでお伝えしている通りだ。機体正面の写真一枚が2017年12月19日に公開されその後ボーイングは短い映像でいろいろな角度で撮影したショットを慎重に編集して公開した。この映像で重要な点も分かったが同機の全体像はうかがい知れなかったし、機体の大きさも推定できなかった。今回読者の一人が同機の全体像が提供され、これまで不明だった大きさの感覚もわかってきた。
 ジェレミー・マクガウはセントルイスのランバートフィールドを今朝離陸する途中でボーイングディフェンスの広大な工場前のエプロン上に奇妙な機体に気づいた。早速数枚をスナップ撮影しこちらに送ってくれ機体がボーイングのMQ-25スティングレイなのか自信がもてず判別を求めてきた。ジェレミーの推定は正しかった。これこそボーイングファントムワークスのCBARS無人機であり、解像度が低いが写真で同機を全く新しい角度で見ることができた。
JEREMY MCGOUGH
JEREMY MCGOUGH
JEREMY MCGOUGH
JEREMY MCGOUGH
JEREMY MCGOUGH
JEREMY MCGOUGH
JEREMY MCGOUGH
JEREMY MCGOUGH

早速写真からわかることをまとめてみよう。
1)機体に通常の空気取り入れ口がない。後部も滑らかな表面になっているのは以前の推理通り整流化された空気取り入れ口が機体上部についているためだ。
2)主翼は長く薄く、巡航時、滞空時のフライトレベルに合わせ効率を追求したようだ。写真に人物も写っているのでMQ-25は主翼長はおよそ24フィート、胴体幅は10フィートで翼幅は58フィートと推定できるが大雑把な推測で実物と誤差が10フィートもあるかもしれないが、全体像はつかめる。比較するとF/A-18スーパーホーネットの翼幅が48フィートあまりである。F-14トムキャットは64フィートでE-2ホークアイは81フィートだ。MQ-25の全高は10フィートほどだろう。
3)機体後部をはじめて目にすることができた。排気口は平面状になっている。この特徴だと赤外線放出を減らせるがV字翼と合わせて排気の様子を見えにくくする。推力偏向装置が採用されているかは不明。それがあれば着艦速度を落として空母に戻れるし、発艦して滞空時間を延長し、給油時に機体を安定させることも可能だ。
4)前回お伝えしたようにMQ-25は低視認性の特徴を有する機体となっており、将来の発展型に含みを持たせているが、すべては海軍が採用した場合の話だ。またノースロップのタシットブルーに通じる構成になっているが、同時にRQ-4グローバルホークや競合相手ジェネラルアトミックスのプレデターC/アヴェンジャー無人機を原型とするCBARS提案でも同様だ。だが各機よりボーイングのクワイエットバードははるか前の1960年代に生まれている。今回のMQ-25は中高度中距離medium-altitude/medium-endurance (MAME)無人機として給油任務以外に多用な任務をこなせるだろう。
BOEING
ボーイングのクワイエットバードはタシットブルーやロッキードのハブブルー実証機より10年も前に生まれており、MQ-25にもその影響がみられる。
だがなぜ本日同機が公衆の目に触れる場所に出されたのかまったくわからない。エンジンを運転したのかタキシ―テストがはじまるのか、それとも意図があって写真撮影を許したのか。ボーイングはCBARS選定で採用されないのであれば試作機は飛行させる予定はないと言っているが選定ではまず一社選定して試作機製造させてから量産決定することになっている。

写真を見て他にわかることがあればぜひ教えてもらいたい。■

サウジアラビアがイスラエル製アンアンドーム等装備の導入に向かいそうだ

中東で北朝鮮に相当するのがイランと言う理解でいいのでしょうか。共通の敵を前に今までは考えられなかった組み合わせが実現しているようです。サウジアラビアは脅威に直面しなりふり構わずイスラエルと手を組むのでしょう。イデオロギーより現実の方が重要という例ですね。



Saudi Arabia is reportedly looking at buying Israel's anti-missile Iron Dome system

サウジアラビアがイスラエルからアイアンドーム対ミサイル装備導入を検討か
Iron Dome Israelガザ回廊から発射されたロケット弾にアイアンドーム防衛システムが対抗した。イスラエル沿岸都市アシュケロンにて。July 5, 2014. AP Photo/Tsafrir Abayov


  • サウジアラビアはイエメンのフーシ反乱勢力からミサイル攻撃数波を受けている
  • アイアンドームは実績が最も優れたミサイル防衛装備の一つ
  • サウジアラビアがイスラエル製装備を検討するのは両国にとってイラン対策を真剣な証拠だ



BERLIN – サウジアラビア政府がイスラエル製ミサイル防衛装備アイアンドームの調達でイエメンでイラン支援を受けるフーシ派の攻撃に対抗する案に前向きとスイス紙Basler Zeitungが報じている。
同紙によれば「リヤド在住のヨーロッパ武器販売業者」がサウジがイスラエル軍事装備数点の購入を検討中でアクティブ防護システム(APS)トロフィーも対象と述べている。同システムはラファエル高性能防衛システムとイスラエル航空宇宙工業のエルタグループが開発した。
Basler Zeitung紙はサウジ国防専門家がUAEのアブダビでイスラエル製軍事技術を検分したと伝えている。
サウジアラビア王国はイスラエルと国交がないが、スイス紙はサウジ-イスラエル間の情報関係協力が「さらに進んだ」と報じている。
中東問題の専門家によれば安全保障門で接近が進む両国が軍事面で協力関係を強化するのはイランの中東への影響への対処という共通目的があるためだという。
イランの代理を務めるフーシ勢力は弾道ミサイルを再氏首都、空港、さらに王の宮殿へ発射している。サウジアラビア、米国はともにイランがフーシにミサイル他軍事援助を提供し地域の安定を崩そうとしていると非難。
フーシによる12月のミサイル攻撃についてサウジ主導のイエメン展開連合軍報道官トルキ・アルマリキは「武装フーシによるこの侵略的かつ無謀な行動はイラン政府によるフーシ支援が引き続き行われている証拠だ。目的はサウジアラビア王国の安定をくずすことにある」
「イラン製弾道ミサイル兵器がテロリスト集団の手にわたっていることは地域のみならず国際間の安定にも脅威となり人口稠密都市を標的とするのは国際人道法にも違反する」(アルマリキ)

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