2022年10月11日火曜日

ウクライナ戦 ドイツが防空装備IRIS-Tの引き渡しを早めると表明。その他最新状況(10月10日現在)

 

Ukraine Situation Report: German IRIS-T SLM Air Defense System Arriving In Days

Diehl Defense

 

月曜日のロシアのミサイルとドローンによる民間標的への大規模攻撃を受け、ウクライナは、防空システム改善が必要な証明になったと述べている

 

 

クライナ各都市へのミサイルとドローンの大規模連射に反応して、ドイツの防衛大臣は、約束されたIRIS-T SLM地対空ミサイルシステム4基うちの最初のものは、「数日間」以内にウクライナに到着すると述べた。

 「キーウなど都市へのロケット砲撃は、ウクライナに防空システムを迅速に提供することがいかに重要であるか明らかにしている」とドイツのクリスティーヌ・ランブレヒトChristine Lambrecht防衛大臣は声明で述べた。「ロシアのミサイルやドローン攻撃は、民間人を恐怖に陥れるものです。そのため、対空兵器で支援していきます。数日後には、ウクライナ国民を効果的に守るため、最新鋭装備4基のうち最初のものが送付される予定です」。

 製造元のDiehl Defence社によると、システムの中心となる地上発射型IRIS-T SLM誘導弾は、約12マイル以上の高度で最大約25マイル先の標的を攻撃できる。これで、主要な人口密集地のような重要地点の周辺に短中距離防空を提供できる。ウクライナは、ロシアによる航空優勢を防ぐために、ソ連時代の老朽化した防空兵器を効果的に使用しているが、これで必要な能力を追加することができる。

 

ドイツはIRIS-T SLM防空システムを 「数日間」でウクライナに引き渡すと約束した。(Diehl Defence photo).

 

6月、オラフ・ショルツ首相Chancellor Olaf Scholzは、最新の防空システムであるIRIS-T SLMシステムをウクライナに送ることを発表した。

 ドイツのニュースサイトDWによると、ショルツ首相はドイツ議会での演説で、「政府は、ドイツが保有する最新の防空システムIRIS-Tシステムを提供することを決定した」と述べた。「これにより、ウクライナ政府はロシアのミサイル攻撃から都市全体を守ることができるようになる」。

 

ロシアがウクライナ都市にミサイルを大量に発射したことを受け、ドイツは約束していたIRIS-T SLM防空システム4基のうち最初のものを「数日間」以内に納入する。 (Diehl Defence photo)

 

IRIS-T SLミサイルは、AMRAAM-ER(for Extended Range)ミサイルと、NASAMS(National Advanced Surface-to-Air Missile System)の新バージョンでも使用できる。後者は、AIM-120C-7弾頭とシーカーに、レイセオンのRIM-162 Evolved Sea Sparrow Missile(ESSM)のモーターを追加したものだ。NASAMSのベースとなるミサイルは、戦闘機から発射されるのと同じAIM-120 AMRAAM。AMRAAMを選択肢の1つとして持つことで、NATO諸国はじめとする各国が、自国のAIM-120、特に旧型のAIM-120A/Bをウクライナに提供できる可能性を意味する。さらに、NASAMSは短射程AIM-9Xサイドワインダーミサイルを装備できるようになった。いずれにせよ、IRIS-T SLMとNASAMSは巡航ミサイルの脅威に対処する能力を備えているが、限界は残ったままだ。

 ドイツは、ウクライナに十分な量の武器を迅速に提供できていないと批判を受けている。特に、ウクライナへのLeopard 1または2シリーズ戦車の譲渡を承認していなが、それでも相当量の武器を提供していると、Oryx OSINT研究グループは述べている。「一般認識と異なり、ドイツはロシア軍との戦いにおいてウクライナを支援するため、相当量の武器や装備を提供している」とオリックスのスティン・ミッツァーとヨースト・オリーマンが先月の評価で述べている。

 オリックスによれば、ウクライナに提供されたドイツ支援物資には、ゲパルト自走高射砲30門、MARS II多連装ロケットランチャー(M270多連装ロケットシステムのドイツ固有の派生型)3基、155mmPzH 2000自走榴弾砲10門と誘導砲弾、スティンガーとストレラ携帯型防空システム(マンパッド)3200個、パンツァーファウスト3およびRWG 90 MATADOR対歩兵武器1万個近くが含まれている。

 さらに、ドイツはウクライナに「数百台の車両、弾薬約2200万発、28000個のヘルメットやMiG-29フルクラム戦闘機の予備部品を含むその他多数」を提供してきた。これらの納入は、さらに4台のPzH 2000と2台のM270(MARS II)、4台のIRIS-T SLM SAMバッテリー、20台のレーザー誘導ロケットシステム、43台の偵察用UAV、最大20隻の無人船舶に続くものだとオリックスは指摘する。「ベルリンはまた、ウクライナの安全保障能力構築基金に少なくとも20億ユーロ(19億4000万ドル)を拠出し、ウクライナ政府は、ドイツの兵器メーカーKrauss-Maffei Wegmannからさらに100台のPzH 2000と18台のRCH-155 SPGを含む他国提供の兵器を購入することができる」。

 ドイツは、月曜日の攻撃で、さらに動機を得たかもしれない。キーウのドイツ領事館が攻撃されたようだからだ。

 

最新情報 

月曜の朝、キーウへの大規模なミサイルとドローンによる攻撃を受け、プーチンはロシアのテレビに出演し、テロ行為」と呼んだケルチ橋攻撃のような行為をウクライナが今後行えばどうなるかとの警告であり、「。

 ロシア連邦安全保障会議のドミトリー・メドベージェフDmitry Medvedev副議長は、「ロシアに直接的な脅威を与える」ウクライナの政治体制を「完全解体する」必要性を発表した。

 「ナチスの政治体制を持つ現在のウクライナ国家は、ロシアに対して常に、直接かつ明確な脅威を与えている。したがって、国民を守り、国境を守ることに加えて、今後の行動の目標は、ウクライナの政治体制の完全な解体であるべきだ」と、メドベージェフは書いていると、ロシアの国営メディアTASSは伝えている。

 ウクライナ参謀本部は最新の発表で、20箇所以上の都市や町を襲ったロシアのミサイルやドローン攻撃で、未集計の民間人が死亡したと報告した。

 「1日の間に、占領軍は84回以上のミサイル攻撃と空爆を行った。敵は空、海、陸上の巡航ミサイル、弾道ミサイル、対空誘導ミサイル、(イランが設計した)シャヘド136型の偵察・攻撃用無人機を使用した」。

 ウクライナ当局は、このうち約半数を撃墜したと主張しているが、The War Zoneは数字を独自に確認できていない。

 ゼレンスキー大統領は反抗的な態度を崩さず、キーウから今回の攻撃に対処した。

 「現在、国中で復旧作業が進んでている」とゼレンスキー大統領。「本日のロシアのテロ攻撃で損害を受けたすべての物を修復する。時間の問題だ。今日参加した空軍と陸軍の部隊に感謝する。ウクライナは脅迫されることはない」。

 攻撃はウクライナ各地の多くのエネルギー関連施設を襲ったため、政府は住民に節電を呼びかけている。例えば、西部の都市リヴィウの大部分は停電している。

 それでも、大統領同様、リヴィウ住民たちは屈していない。

 プーチン大統領自慢のケルチ橋が炎上したことへの報復だが、ウクライナ首都にある歩行者専用橋は、ミサイルがその下に直撃したにもかかわらず、無傷のままだった--明らかに失敗だ。

 キーウを攻撃した巡航ミサイルを撮影したビデオでは、攻撃の最終段階でミサイルが飛び出し、急降下する様子が映し出されている。https://twitter.com/i/status/1579465601231507457

 

 この攻撃で死者多数が出た一方で、ドニプロの運転手のようにギリギリで大怪我を免れた人もいる。

 幸運といえば、ロシアの巡航ミサイルを撃ち落としたとされる、イグラ型MANPADSとみられるウクライナ兵の射撃は、幸運な一発だったようだ。現在、The War Zoneは、この兵士が実際に何を撃ったのか、出回っている基本的な主張以上のものを確認することはできない。

 今日のロシアの巡航ミサイル乱射は、ジョー・バイデン米国大統領を含む世界の指導者たちに広く非難され、攻撃は「民間人を殺傷し、軍事的目的でない目標を破壊した」と糾弾している。

 これとは別に、ウクライナのオレクシイ・レズニコフ国防相Defense Minister Oleksii Reznikovは、「泥棒、強姦者、殺人者として記憶されるだろう」と述べたロシア軍に降伏を再び促した。

 キーウにいるウクライナの防衛専門家は、ミサイルとドローンの乱射は、ウクライナが防空設備の改善を必要としていることの証しであると語った。ゼレンスキー大統領の顧問であるミハイロ・ポドリャクは、この弾幕の後、新しい防空・ミサイル防衛システムを3つの要求の中に含め、感情を増幅した。

 このため、ゼレンスキー大統領は自身のテレグラム・チャンネルで、バイデンと「生産的な会話」をしたと明かした。「主な話題は防空でした。現在、これが我々の防衛協力の優先順位のナンバー1だ」。

 ホワイトハウス公式発表では、バイデンはウクライナに「先進的な防空システム」を提供すると発言している。発表には、該当システムについて追加的な詳細は言及がない。

 これまでのところ、イスラエルからの援助はなく、このことでキーウ政府が不愉快になっていると伝えられている。エコノミスト誌の記者で作家のアンシェル・ペフェフェルによれば、ウクライナの匿名当局者は、防空システムで世界をリードする同国が、イランの無人機への対抗では助言以上はしてくれないのか疑問に思っているという。

 一方、プーチンがウクライナの民間人や電力インフラに復讐心を燃やすきっかけとなったケルチ橋攻撃で、被害を受けた列車区間の状態は、最良でも不安定なままのようだ。

https://twitter.com/i/status/1579544919794159618

 

 ロシアは、ミサイルとドローンによる攻撃は先週のケルチ橋攻撃に対応するものと言ったが、ウクライナ国防情報総局(GUR)は、ロシアが「10月初めから」ウクライナの首都とインフラへのミサイル攻撃を計画していたと公式テレグラムチャンネルで発表した。

 「ウクライナの軍事情報によると、ロシア占領軍はクレムリンから指示を受け、10月2日と3日にウクライナの民間インフラへの大規模ミサイル攻撃を準備したという。戦略・長距離航空の軍部隊は、大規模ミサイル攻撃の準備をするよう命令を受けた。重要な市民インフラの対象物と人口密度の高いウクライナ都市の中心部が標的に特定された」。

 ウクライナの都市や町への空からの弾幕が注目されているが、猛烈な地上戦も続いている。

ロシアは、「一時的に占領した領土を保持しようと、我が軍の陣地を砲撃し、特定の方向で国防軍の活発な行動を妨害する試みに力を注いでおり、バクムートとアブディフ方向で攻撃行動を実施している」とウクライナ軍参謀本部はテレグラムチャンネルで発表した。

 しかしロシア国防省は、ウクライナ軍がルガンスクのリマン付近の「マケイブカとレイゴロドク付近のゼレベツ川を渡ろうとする試みは失敗した」と発表している。

 戦争研究所Institute for The Study of Warは、最新評価で、ウクライナは前進中と述べ次のような重要なポイントを提示した。

  • ウクライナ軍はオスキル川東側でルハンスク州の方向に前進を続け、ステルマキフカ(スヴァトヴェの西約11マイル)に進入した。ロシア軍は、ハリコフ州とロシア国境のブルダカと、ライマンの北東にあるテルニーで攻撃を開始したが、失敗に終わった。

  • ロシア情報筋によると、ロシア軍はTernovi Pody(ケルソン市の北西約19マイル)の方角で攻撃を試みたという。ウクライナ情報筋によると、ロシア軍は、ケルソン州北部の解放されたばかりの集落を砲兵隊、MLRS、航空隊で狙い続けている。

  • ウクライナ情報筋によると、ウクライナ軍はバフムトとアヴディフカ地区で30回以上の攻撃を撃退した。ロシア軍は、ドネツク市南西で攻撃を開始したものの失敗した。

  • ロシア軍は、ザポリジア市の住宅地を巡航ミサイルで攻撃した。

  • ロシアのミルブロガーは、北オセチアとウラジカフカズが、不注意と地方公務員の個人的な利益のために動員命令を履行しなかったと非難している。

  • ウクライナ情報筋は、ロシア占領当局がケルソン州からクリミアへ、スタロビルスク市からルハンスク市へ家族を移動させていると報じた。

 英国防省は、ウクライナ南部と東部の紛争地域を示し、評価も提示した。

 ロシア軍が地雷を踏んだとされる映像が示すように、戦場からはぞっとするような映像がまだ出てきている。

 また、ドネツク州のバフムートでは、血みどろの戦いが続いている。

 

一方、ウクライナは、比較的珍しいKAMAZ-43269「Vystrel」装甲兵員輸送車のように、鹵獲したロシア製兵器のコレクションを増やし続けている。KAMAZ-43269はBPM-97とも呼ばれ、30mm砲搭載のBM-30D砲塔を備えた希少なバージョンの登場により、先週は核兵器による挑発が近いのではないかとの憶測を呼んでいた。しかし、今のところ、そのような懸念を裏付ける具体的な証拠は何も出てきていない。■

 

Ukraine Situation Report: German IRIS-T SLM Air Defense System Arriving In Days

 

BYHOWARD ALTMAN| PUBLISHED OCT 10, 2022 7:22 PM

THE WAR ZONE

 



ウクライナ戦の最新状況 ロシア軍現地総司令官スロヴィキン大将は6月から指揮を取っていた他

 Ukraine Situation Report: Russia Appoints New War Commander

 

同将軍は、最近の敗北とウクライナで8カ月に及ぶ戦闘で萎縮したロシアの戦闘力を受け継ぐ

 

 

シア国防省は、ウクライナのロシア連合軍の新総司令官としてセルゲイ・スロヴィキン大将 Gen. Sergei Surovikinが指揮をとっていると発表した。

 ロシア航空宇宙軍司令官、シリア駐留ロシア軍司令官も務めたスロヴィキンは、6月からウクライナの南部軍グループを指揮しているとされる。

 ロシア軍がドンバス地方とケルソン州でウクライナの攻勢に直面しているため、交代が行われた。まるで戦線の拡大が十分でないかのように、ウクライナ軍は間もなくメリトポリやベルディアンスクに向け中央部で新たな攻勢を開始する可能性がある。

 10月8日のケルチ海峡橋の爆発事故は、ロシア本土と占領下のクリミアを結ぶ重要な道路と鉄道を損傷させたため、メリトポリがウクライナ軍にとって有利な条件となった。鉄道と道路の同橋通行は再開されたが、非常に限定されていると報告されている。

 ケルソンのロシア軍は、南のクリミアと東のメリトポリからの補給線に依存する。クリミアへの物資は海路か今回破損した橋経由でロシアから来る必要があり、メリトポリ線は空爆やウクライナ軍の突然の突破の射程圏内にある。もしウクライナが同地域を占領できれば、クリミアとウクライナ南部のロシア軍に不可欠な陸橋を切断することができる。

 ロシアは4月以降、指揮系統を明確にしていない。シリア経験のある南部グループ司令官のアレクサンドル・ドボルニコフ大将Gen. Alexander Dvornikovが、ロシア軍全体の指揮を執っていたと伝えられている。同大将も混乱を引き継ぎ、「特別軍事作戦」が不調に終わった瞬間から、履歴書に怪しげな空白が生まれていた。しかし、6月になると、ドボルニコフは南方部隊の指揮だけに戻り、スロヴィキンが後任になったと伝えられている。夏から秋にかけての状況を見ると、司令塔の職は回転ドアだったのかもしれない。

 

最新情報

ロシア国内の意見対立

英国防省の最新情報では、チェチェンの指導者ラムザン・カディロフRamzan KadyrovとワグナーグループPMCオーナー、エフゲニー・プリゴジン Yevgeny Prigozhinの国家主義的、戦争推進的な声と、ロシア軍最高司令部で意見の不一致が浮き彫りになっている。

 ケルチ海峡橋の爆破事件でも、この2つの派閥の間に改善が見られないことは、現在進行中の爆破事件に関する報道でお伝えしたとおりだ。

 ワーグナー系列のテレグラムチャンネル「グレイゾーン」を信じるなら(そのまま信じてはいけない)、ケル知事兼後の噂はウクライナの情報操作だけではない。このチャンネルは、橋の攻撃の結果、セルゲイ・ショイグ国防相とヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長が解任され、カディロフ・プリゴジン派はすでに後任を用意している、と主張している。The War Zoneはこれらの主張を独自に確認できず、この噂自体がモスクワに問題を押し付けるためのものである可能性もある。

ウクライナ軍の優勢続く

 戦争研究所の最新の支配地図では、バフムト方面を除くすべての前線でウクライナ軍の優勢が続いており、ロシア軍は激しい戦闘で断片的な領土を獲得している。

 ロシアメディアの映像は、スピルネ村付近で機械化部隊がウクライナの陣地を攻撃している様子を映し出している。BMPは月のようなクレーターの野原を進み、部隊は下車し塹壕の端へ移動する。細切れの樹林帯に、手榴弾が投げ込まれ、至近距離の塹壕戦にすぐ悪化する。

 ウクライナの領土防衛軍は、ロシアがリブネ州からベラルーシ国境を越えたところにあるルニネッツ空軍基地に、少なくとも20機のイラン製神風機Shahed-136を配備していると報じた。同基地は、2月の侵攻で多数のロシア軍機を収容しており、衛星画像によると、戦争が続く中、ここ数ヶ月で基地は改良されている。

 懸念されるのは、ロシアが同基地を利用して、前線から遠く離れたキーゥやリヴィウなどインフラや人口密集地に神風ドローンを飛ばすことだ。今週初めには、キーウ州のビラ・ツェルクヴァを無人偵察機が襲い、攻撃の恐れを呼び起こした。

 信じられないようなヘルメットカメラの映像には、クピャンスク付近での戦闘中にBTRが壁に衝突し、瓦礫に挟まれた負傷したロシア兵をウクライナ兵が救助している様子だ。映像では、負傷したロシア兵がウクライナ兵に「始末してくれ」と頼みこむという驚くべきやり取りが記録されている。ウクライナ兵は彼を叱り、「お前たちとは違うんだ!」と応えていた。

 ロシア兵は、ロケット弾含む兵器システムの使用方法と合わせ、降伏の仕方でも指示を受けている。ビデオは、ウクライナ砲兵がチェコから寄贈されたRM-70バンピールMLRSにロケット弾を装填して発射するところを映している。弾頭はプロパガンダのチラシにすり替えられている。

 今週初めにロシア軍が降伏する現場の衝撃的なビデオで見たように、誰もがその行動のコースを生き残ることを望むなら、降伏方法についての指示は見過ごすことはできない。

 BBCウクライナのインタビューで、ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ウクライナが戦争に勝利した場合のロシアのプーチン大統領の運命について尋ねられ、言葉を濁すことはなかった。

 最後に、ウクライナ軍は装備や武器の塗装で注目を浴び続けている。M142 HIMARSランチャーには、69個の頭蓋骨が描かれており、69回の「重要な確認済み命中」を意味する。また、ウクライナ空軍のMiG-29にはR-27R空対空ミサイルが搭載され、ロシア大統領に何ができるかを正確に伝えている。■

 

Ukraine Situation Report: Russia Appoints New War Commander

 

BYSTETSON PAYNE| PUBLISHED OCT 8, 2022 7:56 PM

THE WAR ZONE

 

 

Contact the author: stetson.payne@thewarzone.com



ウクライナ上空で目撃が続くUAPについて物理学者の出した結論とは....

 


UFO landing in the forest meadow (Getty Images/gremlin)

UFO landing in the forest meadow (Getty Images/gremlin)

ウクライナ上空に現れているUAPについて物理学者アヴィ・ローブが、データで解明してくれた

こ2週間の間に、ウクライナの未確認飛行現象(UAP)に関する天文学者の新しい報告書について問い合わせが何件も届いた。筆者の返事は、すべて同じだった。ウクライナは軍事紛争中であり、空には多くの人為的な活動がある。このため、人間が作ったものではない天体を探すには、多くのノイズが入るはずだ。科学では、S/N比を最大にすることが目的だから、ウクライナはUAP研究で最新の場所、ということになる。

しかし、昨日の夕方、アメリカ政府高官から、UAPの観測可能な兆候について考えをまとめてほしいという特別な依頼があった。そこで、今朝、ウクライナからのUAP報告を確認し、数時間で論文に目を通した。

ウクライナ論文では、発光体と暗黒体という2種類の物体を報告している。目に見える発光のない暗い天体は、「ファントム」と名付けられている。大きさは3〜12メートルで、最大10〜12キロメートルの距離で秒速15キロメートルの速度が出るのが特徴とある。実在するならば、人間が作った飛行機やロケットの能力を超えている。そうでなければ、地球の大気圏でバウ・ショックを起こし、光学的な輝度を持つ明るい火球が発生していたはずである。

UAPへの興味は、その起源が人間以外である可能性に起因している。地球外生命体の装置は、二種類として姿をあらわすはずだ。我々の恒星間探査機(ボイジャー1号・2号、パイオニア10号・11号、ニュー・ホライズンズ)のような宇宙ゴミか、人工知能(AI)を搭載した自律型装置のような機能的装置の2形態で登場する可能性がある。後者は、天の川銀河のスケールである数万光年を越えるのに理想的な選択であり、送り手が通信できなくても生き残ることができるだろう。

地球大気内で作動する機能的なデバイスは、生物体を搭載していない可能性が高い。なぜなら、生物体は星間空間の長旅と高エネルギー宇宙線、X線、ガンマ線の照射などの厳しい条件下では生き残れないからだ。星間ガスや塵の粒子は、単位質量あたりの運動エネルギーが、ロケットの秒速数十キロメートルの化学爆発物の出力を凌駕している。しかし、AI搭載のテクノロジーガジェットは、宇宙の危険に耐えられるシールドを施し、機械的に自己修復し、地球のような居住可能な惑星の資源があれば再生産も可能だ。また、機械学習機能により、外部からの誘導を必要とせず、新しい環境に適応し、派遣の目標を達成することができる。

報告された「幻の」天体の速度と大きさは、示唆された距離で検出可能な光度を有する火球を生成したはずであり、したがってこれらの天体が暗く見えることはあり得なかったのである。

1939年にジョン・フォン・ノイマンが主張したように、このような装置は、3DプリンターやAI技術によって自己複製が可能になれば、時間とともに指数関数的に数を増やすことができる。物理的な人工物は、1960年にロナルド・ブレースウェルが思い描いたように、メッセージを伝えることもできるかもしれない。

原理的には、最も高速なガジェットは、光速に達する強力な光ビームで押し出されるライトセイルで起動する。恒星の爆発やブラックホール近傍での重力スリングショットなど自然現象によっても、同様の速度で物体を移動できる。しかし、光速の4.5倍も小さい相対論的宇宙船が地球の脱出速度以下に減速するのは、初速を発生させたのと同じ設備がなければ困難だ。

そこで、地球からの宇宙ミッションすべてに採用されたのが、化学ロケットという推進技術である。ロケットは燃料を搭載し、目的の惑星まで航行し、その近くで減速できる。

ロケットの方程式は、燃料の質量が終端速度の増加とともに指数関数的に増加することを要求しており、すべての人類の宇宙船が秒速数十キロメートルという光速の4桁も下の速度になっている理由を説明している。興味深いことに、この速度は地球の太陽周回軌道からの脱出速度である秒速42kmに匹敵し、地球が秒速30kmで太陽の周りを運動することを利用して、人類は恒星間空間へ探査機を打ち上げている。最も近い恒星であるプロキシマ・ケンタウリのような矮星の周りのハビタブルゾーンから探査機を脱出させるためには、化学推進では不十分な場合がある。

つまり、化学推進によって、太陽のような星のハビタブルゾーンを脱出し、目的地付近で減速することができるのだ。ウクライナ報告書は、秒速15キロメートルに匹敵する速度を持つ物体を示唆している。

燃料補給の必要のある装置は、液体の水や可燃性有機燃料が利用できる居住可能な惑星を好むだろう。惑星は、恒星を通過する際に遠方から確認するか、直接撮影できる。地球のような惑星を見つければ、大気圏に突入することができる。原理的には、地球付近を通過する母船から、多数の小型装置を放出できる。

最終速度が秒速30kmだと、5億年以内に天の川銀河の中心から太陽の2倍の距離を通過することになる。太陽のような恒星のうち、ハビタブルゾーンに地球のような惑星を持つ割合は3〜100%であると言われている。 このことは、自己複製を行う探査機が、10億年以内に太陽のような星の周りにある100億個の居住可能な惑星に到達できることを意味する。

ほとんどの星は太陽より10億年以上前に形成されているので、他の技術文明が、その装置が地球に到達するのに必要な時間だけ、われわれの文明より先に存在していた可能性がある。著者の論文では、このような装置が地球の大気を超音速で通過する場合、必然的に光放射を伴うことを指摘している。

正面断面積が10平方メートルの物体が秒速10キロメートルの超音速で運動すると、地球大気に弓状の衝撃が発生し、標高10キロメートルで1.5テラワットの力学的パワーが消費される。流星に関するデータでは、運動パワーの約10分の1が光帯に放射されることを示唆しており、ウクライナ上空で報告された幻の物体の特性は、150ギガワットを超える可視光度の火の玉をもたらすと思われる。10キロメートルの経路なら、少なくとも1秒は続くので、見逃すことはない。

著者の論文は、ウクライナの天文学者チームが「ファントム」として識別した暗い天体は、おそらく砲弾であることを示唆し、定量的な科学的計算を提供している。

著者は、報告があった「幻の」天体の速度と大きさは、示唆された距離で検出可能な光度を持つ火球を生成したであろうから、これらの天体は暗く見えることはあり得ないと結論付けた。しかし、もし「幻の天体」の距離が10倍も近ければ、上空の角速度は10分の1の秒速1.5km、横方向の大きさは0.3〜1.2mとなり、いずれも砲弾に相当すると考えられる。

火球の光度は距離の5乗に比例し、ウクライナの研究者が提案した距離の10分の1になると、数メガワットという控えめな光度になる。砲弾の直径が10cmとすれば、推定される火球の光度は10キロワットで、1kmの距離では100ワット電球のように非常に暗く見えることになる。

* * *

言い換えれば 距離の過大評価の10倍を修正すると、すべてが砲弾のパラメータに収まる。

ノーベル賞を受賞した物理学者リチャード・ファインマンが著書の題名で述べているように、物事を発見することには大きな喜びがある。ウクライナの天文学者は、天体が暗い、つまり空からの背景光を遮断していると見たので、上記の議論から抜け出すことはできない。光との相互作用に必要な電磁波断面積は、幻の物体が空気分子とも相互作用しなければならないことを意味する。

また、ウクライナの天文学者は、ウクライナ上空の二地点観測により、高度1,170キロメートルに発光する変動天体を確認した。この天体は人工衛星の可能性が高い。

つまり、ウクライナ上空で報告された未確認物体は、「地球への帰還」という説明で説明できる。しかし、ウクライナの同僚に敬意を表し、最後にオスカー・ワイルドの言葉を引用しておこう。「我々は皆、どん底にいるが、星を見ている者もいる」。

* * *

政府が、未確認飛行現象(UAP)が地球外技術に由来する証拠を発見すれば、大統領がそのことを最初に知ることになる。しかし、そのようなことは、宇宙で最も豊富な元素が水素であることを大統領が最初に知ることと何ら変わりはない。現実を知る科学的知識が国境に縛られるのは意味がない。科学は、全人類が恩恵を受けられるように、オープンで透明性のある方法で行われるべきなのだ。現代に例えるなら。COVID-19の場合、中国武漢での発生に関する詳細な科学的情報が直ちに世界中に共有されていれば、多くの人命が救われていただろう。

筆者の論文は、ボリス・ジラエフ率いるウクライナの天文学者チームが「ファントム」とした暗い天体が、砲弾である可能性を示唆する定量的な科学計算を提供している。この天体では大きさが3~12メートル、速度が10~12キロメートルまでの距離で毎秒15キロメートルという特徴を天文学者が示した。筆者は、これら特徴から、天体の周囲では空気との摩擦が避けられず、巨大な火球が発生することを示した。火球の威力は、推測される距離の5乗に比例し大きくなる。もし、距離が10倍も過大評価されていれば、暗黒天体の大きさと速度は砲弾と同じになる。

VICEのマシュー・ゴルトMatthew Gault記者が、前述のウクライナの天文学者Boris Zhilayev氏からの回答を送ってきた。

「アヴィ・ローブは理論家だ。われわれは実験者だ。われわれは天体を観察し、加工し、その特徴を見極める。われわれの出版物は、まさにそのようなデータを含んでいます。われわれは解釈のビジネスをしているのではありません。アヴィ・ローブは、われわれのデータを解釈しようとしているのです。この作品には、ある発見が含まれています。明るい天体と暗い天体。われわれの仕事は、繰り返し検証できる。これは挑戦的な実験ではありますが われわれの物体の特徴は、米軍パイロットやカナダの民間パイロットの伝えた特徴と非常によく似ています」。

筆者はマシューに返事を書いた。

「実験家であるか理論家であるかは関係ない。実験家であろうと理論家であろうと、すべての科学者は論理を駆使しなければならない。論理を使う人なら誰でも、筆者の議論に反論できない方法を紹介するべきだ。ウクライナ天文学者は、幻の天体を暗いと見ていた。これは、その物体が空からの背景光を遮断したことを意味します。光と電磁気的な相互作用が必要であるということは、幻影の物体は空気分子とも相互作用しなければならないことを意味する。なぜなら、空気分子と物質との電磁的相互作用の断面積は、光と物質とのそれよりも大きいからだ。この前提を受け入れるなら、実験者が推測したパラメータは、空を照らす数テラワットの明るさの火球を作り出すことになる。これは、地球上の全電力消費量をこの物体1個でまかなうことに匹敵する。しかし、実験者たちは、この天体は空より暗いと主張している。これは論理に反しており、筆者が論文で示したように、幻の天体の距離が10倍も過大評価されていることを意味する」。

その直後、いわゆる「UAPの論客」ミック・ウェストからメールが届いた。ウェストは、暗い物体は砲弾と違って上空で速度を変えるので、昆虫である可能性が高いと主張した。例えば、Zhilayevらの論文の図13を考えてみよう。これは、0.02秒という一定の間隔で、3つの瞬間に暗黒物体を撮影したスナップショットだ。ウエストは、上空と中央の位置の間隔が、中央と下空の位置の間隔よりも大きいので、砲弾と異なり、物体は非常に速く速度を変えるはずだと主張しました。

筆者はミックに、このデータは一定速度で動く天体と完全に一致すると説明した。ほぼ一定の速度で接近・後退する砲弾を撮影することを想像してほしい。その物体が単位時間に通過する上空の角度は、距離に反比例する。距離が近いと、同じ時間内に通過する角度が小さくなり、距離が近いと、同じ時間内に通過する角度が大きくなる。

この現象は、遠くから列車が近づいてきて、列車が通過するときに、視野の中をより速く移動する形で日常的に見られる。また、こちらに近づくと物体は大きくなるはずだが、画像で観測される暗い物体の角度の大きさは、解像度や大気の乱れ、ぼやけてしまうことがある。

よく、「両陣営の戦火に巻き込まれたら、身をひそめて弾丸が交差し、両陣営に届くようにすればよい」と言われる。これは、科学が防弾シールドを提供しない限り、賢明な戦略である。

2022年10月6日、ハンガリーの雑誌『Rakéta』は、この状況についてこう書いている。

キエフの天文台(Main Astronomical Observatory of the National Academy of Sciences of Ukraine/MAO NASU)は、ローブの結論を支持する声明を発表した。従って、この観測は流星観測を計画していた同天文台のテストモードで行われたものであり、その結果について同天文台との議論や検討は行われていない。マスコミが騒いだため、天文台は9月15日にこの件に関するセミナーを開催し、以下の重要な結論を得た

「Zhilyaevらの観測は独創的であるが、結果の処理と解釈は不十分な科学水準で行われ、観測天体の距離の決定にも大きな誤りがある。また、目撃された日付が論文から欠落していること、どの事象が2ヶ所から同時に観測されたかを示していないこと、観測されたUAPに自然現象や地球起源の人工物(流星、風によって長距離を運ばれた物体、スペースデブリなど)が含まれている可能性について論拠を示していないことなどがあげられる。観測結果の批判的分析(起こりうる誤差、モデルの妥当性、後処理の正確さ)の代わりに、観測された天体の特徴をUAPとして不当な結論を後付けしている。NASUのMAO学術評議会は、上記のB.E. Zhilyaevの結論は性急であり、科学研究の結果を公表するための専門的要件を満たしていないと考えている」。

Physicist Avi Loeb: UFOs over Ukraine are not as otherwordly as they seem | Salon.com

By AVI LOEB

PUBLISHED OCTOBER 9, 2022 7:30PM (EDT)

 


A previous version of this story originally appeared on Avi Loeb's personal blog



2022年10月10日月曜日

速報 ロシアがキーウなどウクライナ都市各地にミサイル報復攻撃(10月10日)

 

Photo by AA Video/Anadolu Agency via Getty Images

ロシアの誇りケルチ海峡大橋の爆破事件から2日、モスクワはウクライナ都市に報復攻撃した

  都キーウをはじめとする都市が、今朝早くからロシアの長距離ミサイルの攻撃を受けている。最初の報告によると、少なくとも12発のミサイルがキーウを攻撃し、金曜日にロシアのケルチ海峡橋が攻撃されたことへの「報復攻撃」の様相を呈している。

首都への攻撃による犠牲者の数は未公表だが、キーウの緊急サービス担当者はAP通信に、死傷者が出ていると語った。標的のほとんどは民間人で、冒頭の防犯カメラ画像に写っている歩道橋もその一つのようだ。

キーウのほか、リヴィウ、港町ミコライフ、ドニプロ、ザポリジャへもミサイルが発射された。ドニプロでは、AP通信の記者が、市郊外の工業地帯で複数の遺体を見た。ウクライナのメディアは、テルノピル、フメルニツキー、ジトーミル、クロピヴニツキーでも爆発があったと報じた。

リヴィウへの空爆が報告され、アンドリー・サドヴィー市長によると、同西部の一部で電気やお湯が不通になっているという。テレグラムでの発表では、「水の供給を回復するために、ポンプ場の予備発電機が始動した」「交通信号の3分の1が機能していない」と述べている。北東部Sumy州のドミトロ・ジヴィツキDmytro Zhyvytskyi地方知事からも、水と電気の供給で同様の問題が報告されている。

キーウからの映像では、大破した車、爆風で破壊された窓、路上の火災など、大きな被害が確認されている。キーウのヴィタリ・クリチコ市長によると、ミサイルの一部は、歴史的な旧市街や政府機関などがあるキーウ中心部のシェフチェンコ地区で爆発したという。また、ウクライナ国会議員のレシア・ヴァシレンコによると、キーウ中心部のキーウ国立大学も爆発現場となった。その他の写真やビデオによると、公園や子供の遊び場も攻撃された地域の一つであったようだ。

全体として、今回のキーウへの攻撃は、これまでの攻撃とは異なり、首都中心部を明らかに狙っている。これは、土曜日に起こったケルチ海峡橋への攻撃への直接的な反応として意図されていることを裏付けているように思われる。その事件の直後、ロシアのアレクサンダー・バシュキン上院議員はRIAノーボスチに対し、「ロシア連邦はクリミア橋の緊急事態に対し、適切かつ意識的、場合によっては非対称的対応をするのは間違いない」と述べていた。

 

2022年10月10日、ウクライナの首都キーウのシェフチェンキフスキー地区で複数の爆発が発生し、負傷した市民が医療関係者に助けられている。. Photo by Wolfgang Schwan/Anadolu Agency via Getty Images

写真:Wolfgang Schwan/Anadolu Agency via Getty Images

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ケルチ海峡橋の攻撃について、ウクライナ特殊部隊によるテロ行為だったと述べた。プーチンはまた、橋の攻撃は「決定的に重要な民間インフラの破壊をねらったもの」と述べた。

別の報告によると、少なくともキーウへの最新の攻撃では、カリブル巡航ミサイル(軍艦や潜水艦だけでなく、地上発射機からも発射可能)または空中発射巡航ミサイルが使用された。これまでの攻撃では、巡航ミサイル各種が投入されていた。また、カスピ海から発射されたとされるミサイルを含め、ロシア爆撃機の活動が活発化しているという未確認の報告もある。これもまた、ロシア長距離航空による過去の攻撃と符合する。

今朝のテレグラムで、キーウのオレクシー・クレバOleksiy Kuleba知事は、空爆がまだ進行中とする最新情報を提供した。

「空爆は続いている。空爆は続いています。落ち着いて、避難所にいてください。防空壕はこの地域で機能している。落下物の情報もある。航空警報はまだ継続中であることを強調する。無視せず、身を隠してください。着弾地点や破損したインフラを写真や映像で撮らないこと。人々の命がかかっている。持ちこたえよう

「彼らは我々を破壊し、地球上から消し去ろうとしている」とゼレンスキ大統領はTelegramへの投稿で述べている。「ザポリジャの家で寝ている同胞を滅ぼし、ドニプロやキーウに出勤中の人を殺す。ウクライナ全土で空騒ぎが収まらない。ミサイルが飛んできている。残念ながら死者と負傷者が出ています。避難所から出ないでください。自分自身と愛する人を大切にしてください。持ちこたえ、強くなりましょう」。

米国からも非難の声が上がっており、ブリジット・ブリンク Bridget A Brink駐ウクライナ大使は、ロシアが「ウクライナ市民に対する攻撃の連鎖」をエスカレートさせていると非難した。

今朝のロシアの攻撃は、プーチン大統領の安全保障理事会との会談直前に行われたもので、そこではケルチ海峡橋の攻撃が重要な話題となることが予想される。■

 

Russian Revenge Missile Strikes Pummel Ukrainian Cities | The Drive

BYTHOMAS NEWDICK| PUBLISHED OCT 10, 2022 4:09 AM

THE WAR ZONE



B-21レイダーのロールアウトは12月に決まった模様。初飛行は2023年。外観はB-2似でも搭載した技術は大きく進歩している模様。

 

極秘開発されてきた米空軍の新型ステルス爆撃機B-21が姿を現す時が近づいてきた

 新型ステルス爆撃機B-21は、12月にロールアウトし、未来の戦争にむけ大きな一歩を踏み出す。

B-21について正確に何が言えるかというと...答えは「何もない」である。同機の開発は、理解できる理由のためスタート以来、大部分が機密、または完全に「ブラック」だった。同機の任務の重要性と機密性を考えれば、空軍が敵対者に設計・技術の詳細を知られたくないのは確かだ。とはいえ、空軍幹部は、議会の監視や予算編成、生産に関する決定を可能にするために、非機密扱いにできるものは議会と協議していると述べている。安全性を損なわず、わずかでも開示することは可能かもしれない。

パラダイムを一変する、あるいは「ブレイクスルー」レベルのステルス技術とコンピュータ技術がB-21に含まれている可能性が高いということだ。数年前にさかのぼると、空軍取得担当の元軍代表官アーノルド・バンチ中将は、B-21は世界の「どこでも」「どんな目標」も危険にさらすことができると本誌に語っている。それ以来、空軍高官連は、同機の技術と予想性能に、高いレベルの信頼を寄せていry。空軍はまた、B-21の製造・設計を担当するノースロップ・グラマンが最先端技術を開拓し、新型爆撃機のコストとスケジュールを守った能力を高く評価している。

興味深いことに、ノースロップ・グラマンは、今年末のロールアウトと2023年の初飛行に向けステルス爆撃機に関連する進行中の作業と手続きについて一般的な声明を発表している。

「地上試験段階と並行し、機体のパワーアップ、サブシステムのテスト、コーティングと塗装の適用を行う。次のステップでは、エンジンの運転、低速および高速の走行試験を実施し、その後初飛行に移ります」とノースロップ・グラマンの声明は述べている。

ノースロップグラマンの声明では、開発がB-21の地上システムで次の段階へ移行したともわかる。

「実証には、B-21の運用・維持をサポートするB-21デジタルツインを含む、データの開発、展開、テストが含まれ、このテストの成功により、地上システムの設置面積を主要な作戦基地や配備パッケージで大幅削減できることが証明されました」と、ノースロップの声明にある。

新型ステルス爆撃機は近年、カリフォーニア州エドワーズ空軍基地で設計評価、試験の準備を経ており、開発部門は同機の初飛行を成功させようと努力している。

洗練された外観の次世代ステルス爆撃機B-21レイダーは、2022年12月の正式「ロールアウト」後に、来年に進空する。

ノースロップ・グラマンと空軍は現在、来年に予定する初飛行に向けた初期段階として、B-21を6機製造している。B-21レイダーは、2022年12月にカリフォーニア州パームデールで、空軍と共同でお披露目する予定だ。

「生産仕様機」の安全な初飛行に焦点を当てる。ノースロップ・グラマンの声明では、「生産と試験の各種段階にある6機で、ノースロップ・グラマンは、初飛行に先立ち、リスク低減、製造プロセスの改良、試験機材の成熟を続けながら、目標に向かって前進しています」と述べている。

長年にわたり、B-21プログラムは空軍上層部から、ステルス技術を低観測性の新時代に押し上げる一方で、時間コスト共に非常に生産的な事業と評価されてきた。空軍とノースロップ・グラマンの開発部門は、この理由の1つとして「デジタル・エンジニアリング」技術の成功を上げている。デジタルエンジニアリングにより、開発者はコンピュータシミュレーションを通じ装備の主要な性能パラメータを再現すでき、「金属を曲げ」て実機を製造せず、技術の改良、評価、開発が可能になった。これにより、開発プロセスが合理化され、サプライチェーンと調達プロセスが改善され、航空機の製造プロセスにおけるリスクが低減された。

空軍が想定するB-21調達数は変動しているが、空軍が調達規模と範囲を拡大しようとしているのは明らかだ。空軍は新世代の航空支配に軸足を移すため、150機以上のB-21を取得するとしている。

B-21の生産と技術面の詳細のほとんどは、明らかに保安上の理由で入手不可能だが、空軍の上級幹部には、この新型機がいかに画期的でパラダイムを変えるレベルのステルス技術を組み込んでいるかについて広く議論が進んでいる。ロシアや中国の防空技術の急速な進歩を考えると、非常に重要である。

ロシアのメディアは、新型のS-400とS-500地対空ミサイルは「ステルス」プラットフォームでも追跡して撃墜できると主張しているが、この主張は、実質的な検証や裏付けがないようだ。しかし、わかっているのは、ロシア製の新しい防空ミサイルはネットワーク化され、より高速のコンピューター処理で、より遠くの目標を捕捉でき、より広い周波数帯で動作できるようになるという。

だからといって、B-21を「命中」させたり、交戦できるわけではない。レーダーや防空システムは、低周波の監視レーダーを使い、何かが「そこにある」、あるいは一般的な作戦範囲内にあると判断はできるかもしれないが、移動中のステルス爆撃機の目標追尾を確立し、ステルスプラットフォームを「破壊」できる意味ではない。そのためには、さらに高いレベルの精度、追跡ループ射撃制御、画像忠実度が必要で、B-21には「未公開」ステルス特性が多数組み込まれているようだ。

同機の外観を見ると、胴体は丸みを帯びた一体型飛行翼で、「見える」排気口がない。B-2に排気口をついているのと異なり、B-21には何もないようだ。これは、エンジン排熱を逃がす新方法を発見したか、あるいは単に機体後方から放射される熱シグネチャを調節できたことを示唆しているのか。ステルス技術の重要目的は、航空機本体と周囲の気流をできるだけ付近の大気と同じ温度に保ち、敵の熱センサーに感知される熱の差を少なくすることなので、これは非常に重要なことだ。■

Air Force Builds 6 B-21 New Stealth Bombers, Preps Rollout & First Flight - Warrior Maven: Center for Military Modernization

KRIS OSBORN, WARRIOR MAVEN - CENTER FOR MILITARY MODERNIZATION

SEP 23, 2022Kris Osborn is the defense editor for the National Interest. Osborn previously served at the Pentagon as a Highly Qualified Expert with the Office of the Assistant Secretary of the Army—Acquisition, Logistics & Technology. Osborn has also worked as an anchor and on-air military specialist at national TV networks. He has appeared as a guest military expert on Fox News, MSNBC, The Military Channel, and The History Channel. He also has a Master’s Degree in Comparative Literature from Columbia University.