2017年12月7日木曜日

イスラエルのF-35が実戦化、受領から一年未満で

イスラエルの対応、準備態勢は日本も大いに参考にすべきでしょう。

F-35投入で当面は周辺国に対する優位性を確保できるとの自信が見えてきますが、

イスラエルだけの特殊装備を加えたF-35Iはいろいろとこれから進化していくので

しょうね。では日本は?


Israel declares F-35s ready for operations

イスラエルがF-35の実戦化を宣言


スラエル空軍は導入済み9機のF-35の初期作戦能力獲得を12月6日、宣言した。
  1. イスラエル国防軍は同日付声明でF-35の作戦能力獲得は米国除けば同国だけだと述べ、「戦略作戦能力を増強」させ「あらゆるシナリオと想定で」即応態勢が向上すると述べた。
  2. 今回の初期作戦能力獲得はイスラエル軍とロッキード・マーティンがかねてから計画していたものだが、今週初めにイスラエル軍がシリアで72時間にわたり複数地点を空爆した後の発表になった。シリアがイスラエル機に地対空ミサイルを発射した後の対応となった。
  3. イスラエルはF-35がこのシリア攻撃に参加したのか肯定も否定もしていない。ただしイスラエルはシリア国内にイランが恒久的プレゼンスを置くことは阻止すると述べている。エルサレム・ポスト紙主催の談話会でベンジャミン・ネタニヤフ首相は喫緊の課題は「シリアをイランに渡さないこと」と述べ、加えた。「真剣にこれを実行する」
  4. イスラエル空軍隊員全員にむけ訓示で空軍司令官アミカム・ノーキン少将Maj. Gen. Amikam NorkinはF-35の初期作戦能力宣言は「各方面で動的になっている中東でIAFが活動を展開する中で実現した。たえず変化し続ける複雑な課題に高品位かつプロの空軍力で対応する。そこでF-35の実戦化はイスラエル航空宇宙軍の実力をさらに引き上げることになる」と述べている。
  5. イスラエル空軍前司令官のイド・ネフシュタン少将 Maj. General Ido Nehushtanは記者に第五世代機は「他では得られない戦略的優位性を我が国に与えてくれる。抑止効果と作戦能力の双方で」と述べている。同少将がF-35調達を決めた。
  6. ネフシュタン少将によればイスラエル軍はF-35に「イスラエル独特の装備」を搭載したうえでネットワーク接続しイスラエル航空戦力全体の底上げに努めているという。「中東でこうした特別の戦力が実現することの利点は多い。F-35を空軍全体の能力向上に寄与させイスラエルが直面する課題にこたえていく」
  7. F-35をイラン攻撃の主役に据えるのかとの問いにネフシュタン少将は「イスラエルが自衛権を行使する必要があると判断すればF-35の役割はまちがいなく中心となる」と述べた。
  8. ただしイラン含む周辺国の2015年核合意を遵守する意味で、少将は近い将来にイスラエルが軍事力を行使する可能性はないと述べた。「合意でイランは短期的には核兵器を保有できなくなった。だが長期的には合意に穴があるのは確かだ。とはいえ国際合意は有効で攻撃がすぐにでもあるわけではない」
  9. イスラエルはF-35を50機調達する契約をしており、さらに25機を今後追加調達する。■

ベア二機がインドネシアに着陸、ロシア軍活動が東南アジアで活発化



Indonesia calls Russian bombers visit part of navigation exercise

インドネシアにロシア爆撃機編隊が航法訓練の一環で来訪

The visit by the aircraft is part of an increased Russian military presence in Southeast Asia in recent years. (Russian Ministry of Defence)

By: Mike Yeo 
https://www.defensenews.com/air/2017/12/06/indonesia-calls-russian-bombers-visit-part-of-navigation-exercise/

MELBOURNE, Australia — ロシア空軍の戦略爆撃機編隊がインドネシア東部に12月5日初めて着陸し、活発になっている東南アジアでのロシア軍の最新事例となった。
ロシア国防省は声明文でツボレフTu-95MSベア爆撃機二機が
極東アムール地区からインドネシア東部ビアク州フラン・カイシイエポ Frans Kaisiepo 空港に着陸したと発表。

声明文では爆撃機は太平洋上空でイリューシンIl-78の空中給油をうけ、「国際航空法に準拠し」飛行したとする。

空中給油したイリューシンIl-76MD二機は前日にビアクに着陸していた。インドネシア空軍が今回の訪問を発表し、爆撃機編隊は長距離航法訓練をしたと述べた。

Russia’s Defence Ministry said two Tupolev Tu-95MS Bears flew from the Amur region, in Russia’s far east, to Frans Kaisiepo Airport in Biak, on the northern coast of Indonesia’s eastern province of Papua. (Russian Ministry of Defence)

同地マヌフア航空基地司令のファジャ・アドリヤント大佐 Col. Fajar Adriyanto は今回の来訪は両国軍の取り決めによるもので「ビアクは訪問地に指定してある」と述べた。

今回の爆撃機乗員含めロシア軍関係者のインドネシア訪問人数は110名を超えたとジャカルタポスト紙が集計し、空港関係者の発言を引用しロシア軍関係者は同地に12月9日まで滞在すると伝えた。

ロシア軍が東南アジアで活発な動きを示しており、太平洋艦隊艦艇がインドネシアを2016年2017年続けて寄港しており、今年はシンガポール、タイで観艦式にも参加している。

ただしオーストラリアのロウイ研究所の国際安全保障専門家ユアン・グラハムはDefense Newsにロシア軍のプレゼンスは北太平洋と違いこの地区では関係強化が主で武器販売が狙いだと解説する。

インドネシアはロシア製軍事装備を運用中でスホイSu-27、Su-30フランカー戦闘機がその筆頭だ。最新のSu-35の調達も交渉中だ。

Tu-95MSは冷戦期のターボプロップ爆撃機の改良型でロシア空軍は巡航ミサイル母機としてシリアでも運用している。■

「第一次」朝鮮戦争で北が勝利していたら....第二次ではどうなのか

毎日うっとうしいのが朝鮮半島を巡る情勢です。
そこで今回は頭の体操で「もしも」の世界を考えて
みましょう。「第一次」朝鮮戦争で北が勝っていたら...ですが、
「第二次」でそうなれば日本にとってもっと過酷な現実がのしかかるのは必至ですよね。お相撲さんのわけのわからない話やモリカケどころではないのです。

 

A Scary Scenario: North Korea Wins the Korean War (And History Is Changed Forever)

恐ろしいシナリオ:朝鮮戦争が北朝鮮の勝利で終わっていたら(世界史は永久に変化していたはず)
December 5, 2017
http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/scary-scanerio-north-korea-wins-the-korean-war-history-23498?page=show

戦がここまで熱くなったことがあっただろうか。米軍50千名は生命を失うのか。米本土住民は北朝鮮製核兵器の飛来を心配することになるのか。
仮想史では想定や推定がばかげていることのが問題だ。だが朝鮮戦争で北朝鮮が勝利を収める可能性は想像以上に大きかった。金日成の軍は1950年8月、勝利一歩手前にあり、ソ連製戦車部隊が装備も劣り士気も下がった韓国軍を蹴散らしていた。韓国各地が占領され、急派された米軍部隊は釜山周辺の守備で精いっぱいだった

9月に米海兵隊部隊のインチョン上陸で国連軍の反抗が始まった。北朝鮮軍は撃退され38度線から北へ押し戻された。だがもし海兵隊が派遣されなかったらどうなっていたか。海兵隊を派遣できたのはソ連の国連大使が出席をボイコットしたためにすぎない。中国が台湾の代わりに国連に加盟すべきという主張が通らなかったためだった。もし大使が席を離れなければ国連初の武力行使決議に拒否権を行使していたはずだ。

国連の大義がなければトルーマン政権は部隊派遣を断念していたかもしれない。1941年に米軍はファシズムへの対抗を始めた。1950年には「警察行動」を侵攻勢力に対し行使した。

事実、米国は共産勢力の侵攻が発生するまで韓国など気にかけていなかった。1950年1月に国務長官ディーン・アチソンが韓国は米国のアジア防衛圏の圏外だと発言してしまった。トルーマン大統領は北朝鮮侵略は米国の兵力を西欧から引き抜くおとりだと心配していた。

そのため米国が韓国不介入を決意していてもおかしくない理由が多数あり、米介入がなければ韓国は占領されていただろう。

そこに中国問題が加わる。朝鮮戦争は二期にわかれ、第一期は北朝鮮が侵攻した1950年8月と同年11月の中国攻勢だ。30万強の中国軍が米軍国連軍を強襲し、北朝鮮から追い出し、再び38度線以南に戻した。中国軍は兵站補給能力の不足で韓国全土を席巻できなかったが、1950年から51年にかけてパニックに陥った冬に米軍・国連軍が朝鮮半島から全面撤退していてもおかしくなかったのだ。

その場合、南北朝鮮は共産党支配の下で統一されていたはずだ。南では統制が厳しく実施されていたはずだが戦勝とともに敵意を示す南の政府が消えたため政権側は過度に残酷になっていなかったはずだ。

北は中国式の経済改革に乗り出していたかもしれない。北朝鮮は核兵器やICBM開発の必要は今ほど強く感じなかったはずだ。それでも支配層は安眠しながら一般国民は生きるため草も食べる生活を迫られていただろう。

朝鮮半島で共産勢力が勝利して冷戦も共産側の勝利になるのかとの疑問が生まれる。現地で戦死した方には申し訳ないが、朝鮮戦争とは朝鮮のための戦争ではありえなかった。朝鮮の安全保障が問題ではなく、西欧、日本、共産中国の安全保障が重要だった。

朝鮮での敗北で米国は日本に焦点を当てていたはずだ。トルーマンは米保守派から中国を共産主義に明け渡したと非難されていた。北朝鮮の勝利で日本がソ連の侵攻をうけるとの恐れが強まり、米国としてはアジアの安全保障をさらに強めることになっていただろう。

北朝鮮の勝利から共産主義勢力が世界を支配するとの恐れが米国に強まっていたはずだ。事実、金日成はスターリンの承認で韓国へ侵攻しており、自らの意思で行動したのではない。朝鮮での勝利でスターリンなりフルシチョフが勇気づけられていただろうか。知る由もない。

米国はベルリンやスエズでもっと強硬に行動しただろうか。韓国を喪失し威信を傷つけられた超大国が次の機会で速攻で決定的に行動していただろうか。

北朝鮮の勝利でドミノ理論が早期に採択されていただろう。朝鮮戦争の勃発と同時にフランス領インドシナで共産勢力が反乱を開始した。フランスはヴィエトミン制圧に苦しみ、米国はフランスの要請で航空支援でデディエンビエンフーのフランス守備隊を助けていただろう。あるいは米国は南ヴィエトナム政府支援で史実の1965年より以前に戦闘部隊を派遣していたかもしれない。

朝鮮についてオマー・ブラドレイ大将が「間違った場所で間違った時に間違った相手との間違った戦争」と評したのは有名だが正しい戦争だったのではないか。朝鮮半島で共産勢力の勝利を実現させなかったことが第三次世界大戦を食い止める決定的な効果になったのではないか。■

Michael Peck is a contributing writer for the National Interest. He can be found on Twitter and Facebook.

Image: Missiles are driven past the stand with North Korean leader Kim Jong Un and other high ranking officials during a military parade marking the 105th birth anniversary of North Korea's founding father, Kim Il Sung, in Pyongyang, April 15, 2017. REUTERS/Sue-Lin Wong.

This first appeared earlier in the year

再掲示)KC-46A空軍納入仕様第一号機が初飛行したが前途多難の様子

​KC-46開発は固定価格制度が適用され納入が遅れればボーイングの負担分が増えてしまうため同社も必死になっているのですが、いろいろな問題が発生しており、モグラたたきの様相を示しています。燃料ポッドは海軍等向けの装備で、米空軍としては、あるいはボーイングとしてはブーム式給油が出来ればまずことが足り、納入実績となるため見切り発車するのでしょう。日本も同機を発注しているのですが、ちっともほかの国からの受注がありませんね。

Boeing flies first KC-46A tanker for US Air Force ボーイングがKC-46Aの空軍引き渡し用機材一号機を初飛行

ボーイングジャパンのウェブサイトより
 05 DECEMBER, 2017
SOURCE: FLIGHTGLOBAL.COM
BY: LEIGH GIANGRECO
WASHINGTON DC

KC-46Aの米空軍向け引き渡し機材一号機が初飛行し、遅れている納入が2018年に実現しそうだ。
ボーイングがこれまで飛ばしているのはテスト機材で同社は翌年に第一期分として18機の実用型機材の引き渡しを迫られている。米空軍は一号機引き渡しを2017年末と期待していた。
米政府会計検査院の報告書によればボーイングは第一期18機を2018年2月までに納入予定で、当初の計画より7か月遅延する。コバム製主翼取付空中給油ポッドは来年10月に別途納品されるとボーイングは認めた。
連邦航空局による型式証明発行でボーイングは日程管理に苦しんでいる。KC-46には基本形767に給油装備を付けたことで改正証明がFAAから、さらに軍用仕様にしたことで補完証明が必要になっている。ボーイングは前者を2017年末、後者を2018年中に取得すると見込む。
だがKC-46の難関はこれだけではない。ボーイングは今年初めに見つかった問題の解決を迫られている。米空軍はKC-46で「カテゴリー1不具体事象」三点を把握しており、ブームの摩耗はまだ解決策が見つかっていない。現行の給油機も空中給油時に同様の摩耗問題を発生させているが、ボーイングはKC-46での問題の発生頻度を既存機と比較の上把握していない。■

2017年12月6日水曜日

★★F-15Jは有効なミサイル母機になれるか JASSM-ER、トマホーク...空中発射巡航ミサイル保有を目指す日本



F-15の最後の(?)任務はミサイル発射なのでしょうか。その任務拡大はF-3につながるのでしょう。この任務にP-1は使えないでしょうか。中国、北朝鮮、さらに韓国までがこの動きに反対するでしょうし、国内勢力にも手を回し一大反対運動になりそうです。それだけ反対するのは相手に都合が悪い証拠で、抑止効果の第一歩ともなります。


Japan May Turn Its F-15J Eagles Into Cruise Missile Carriers

日本はF-15Jをミサイル母機に変えるのか

Being able to strike deep into contested territory over long-ranges and at short notice is on Tokyo's weapons wish list.

敵地を長距離地点から最小限の探知可能性で攻撃する能力を日本が求めている

CP9ASNGF/WIKICOMMONS
BY TYLER ROGOWAYDECEMBER 5, 2017
本が戦略面で分岐点に来た。憲法第九条の厳格な順守の時代は終わろうとしている。新旧の脅威が高まっているためだ。日本政府は第二次大戦後の制約を取り払い高能力かつ長距離に展開可能な軍事力を整備し国境線をはるかに超えた地点への兵力投射を狙うようだ。北朝鮮の脅威が拡大する一方で、中国とも尖閣諸島巡り対立があり、日本は迅速に防御固い敵中心部の攻撃能力整備が必要と認識している。
当誌のトレヴィシック記者が空中発射巡航ミサイルを求める日本の動きを解説しているが、日本の報道では共用空対地スタンドオフミサイル距離拡大版JASSEM-ERの導入を期待しているとう。同報道で目新しいのはF-15Jで2千ポンド級の高性能装備を発射しようとしている点だ。
日本には200機近くのF-15と20数機の複座F-15DJがある。現在は各機は航空優勢、迎撃任務に投入されているが、巡航ミサイル運搬用にも使えるはずだ。D型がこの任務にぴったりに見える。
USAF
航空優勢任務を中心にしたF-15A/B/C/D各型を攻撃用機材に転用した事例は前にもあった。F-15A/Bが長距離攻撃任務に投入されたことがある。F-15Eストライクイーグルの登場前のことだ。先陣を切ったのがイスラエル空軍でその後10年でIAFのイーグルは多用途戦闘機、ネットワーク強化機材、偵察機、前方指揮統制機にと多様に進化していった。
一見すると奇妙な組み合わせだがJASSM-ERは日本のイーグル装備として理想的かもしれない。F-15Jは長い航続距離を持ちJASS-ERを抱えても長距離飛行できるのではないか。これで500マイル超という同ミサイルの運用半径がさらに広がる。またKC-767の空中給油でF-15の行動範囲も伸びる。すべて合わせれば日本から数千マイル離れた地点も確実に攻撃できる手段になる。
HUNINI/WKICOMMONS
KC-767Aと F-15J


これが実現すれば北朝鮮国内の攻撃に非常に有効となり、同時に中国の尖閣諸島上陸等にも抑止効果が生まれる。
日本国内報道では新型空中発射巡航ミサイルに艦船も数百マイル先から攻撃させたいとの意味不明な内容がある。日本がJASSM-ER対地攻撃をまず実用化してからロッキードと共同でJSSSM-ERに対艦攻撃能力を付加し同じくロッキードの長距離対艦ミサイル(LRASM)同様の存在に変身させることはありうる。また国産で両用対応の巡航ミサイルを開発し、先に配備するJASSM-ERを補強するのかもしれない。時間がたてば意味がわかるだろう。
自衛隊がF-35を後年に実戦配備するが、第五世代戦闘機開発を棚上げしてF-35導入規模が拡大する可能性もあり、JASSM-ERはF-15に新しい存在意義を与えるだろう。
空中発射巡航ミサイルの効力を高めるのは海上および沿岸部に配備する長距離巡航ミサイルの追加だ。そこでトマホーク巡航ミサイルの最新型(簿ロックIV TACTOM)が出てくる。トマホークは今や対地、対艦両用に使えるようになり、垂直発射管からの発射も可能で、イージス艦や今後建設されるイージスアショアからの運用も可能だ。


PHOTO BY © CORBIS/CORBIS VIA GETTY IMAGES
B-52がAGM-109空中発射式トマホークをテスト発射した。A-6にも同様の機能が期待されたが結局実現しなかった。
マホークは空中発射も可能だ。AGM-109として米海軍、米空軍が一時は運用に期待していたが、現在は同ミサイルを運用可能な機材がないし、生産中のトマホークは空中発射用に最適化されていない。F-15は大型かつ強力なためトマホーク運用の可能性を秘めるが、トマホークはJASSM-ERと異なり残存性が劣る。とはいえ、トマホークに統一する選択肢は非常に柔軟な結果を生み、レイセオンは喜んで空中発射型を提供するだろう。
本が目指す新しい戦略的な役割については今後も伝えていく。■
Contact the author: Tyler@thedrive.com

ズムワルト級二号艦が海上公試を開始!

建造主による公試ですから海軍によるテストもこれからで就役はまだ先ですね。ズムワルト級は全部サンディエゴに配備するともいわれていますが、米海軍は三隻しかない同級をどう使うつもりなのでしょうかね。期待された高性能砲弾もあまりの高額のため取り消しになっていますね。


Navy's 2nd Stealthy Destroyer Heads Out to Sea for 1st Time

ステルス駆逐艦二号艦が初の海上公試に出港

future USS Michael Monsoor 1800
The future USS Michael Monsoor passes Fort Popham travels down the Kennebec River as it heads out to sea for trials, Dec. 4, 2017, in Phippsburg, Maine. (AP Photo/Robert F. Bukaty) -- The Associated Press
The Associated Press 5 Dec 2017
BATH, Maine — 米海軍のステルス駆逐艦ズムワルト級二号艦が12月4日、初の建造主による海上公試に出港した。
海軍引き渡しでUSSマイケル・マンソー(DDG-1001)となる同艦はケネベック川を下り北大西洋に入った。そのまま数日間海上で過ごしてからバスアンアンワークスに戻り補修を行う。
マンソーは三隻建造になった同級の二番艦で電気推進方式を採用したほか、新型レーダー、ソナーを搭載し強力な主砲、ミサイルとステルス艦形が特徴だ。
一番艦USSズムワルトは就役ずみでサンディエゴを母港にしている。三番艦リンドン・B・ジョンソンは建造中。
艦名は同名のネイビーSEAL隊員にちなむ。イラクで2006年に敵の投げた手りゅう弾に自らを盾にし戦友を守った。25歳だった。死後に名誉勲章を受けている。
三隻は米海軍史上最大かつ技術最先端の駆逐艦で、同時に最も高額となり海軍の予算資料によれば三隻の建造費は129億ドルだ。■
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This story has been corrected to show the second destroyer is named the Michael Monsoor, not the Lyndon B. Johnson.
Copyright (2017) Associated Press. All rights reserved. This material may not be published, broadcast, rewritten, or redistributed.
This article was from The Associated Press and was legally licensed through the NewsCred publisher network. Please direct all licensing questions to legal@newscred.com.

★よくわからない長距離巡航ミサイル導入構想(日本)

Govt considers long-range cruise missile


Mitsubishi F-15 (1)
By 航空自衛隊 [GJSTUv1], via Wikimedia Commons
http://alert5.com/2017/12/05/japan-mulls-strike-variant-of-f-15j-to-be-armed-with-jassm-er/#KLlitrjLAjWz8WKq.99 で詳細を読む8:25 pm, December 05, 2017

The Yomiuri Shimbun
府が空対地、空対艦長距離巡航ミサイルの導入を検討中だ。
新型ミサイル導入の主目的は有事に敵艦船を戦闘機で撃破することだと消息筋が伝えている。
同時に北朝鮮を意識し日本の抑止力を高める狙いがあるとみられ関連費用を来年度予算要求に盛り込む。
検討対象のミサイルは米開発のJASSM-MRで航空自衛隊のF-15など現行機種で運用できないので改修とシステム搭載が必要だ。
防衛省は平成30年度予算に関連経費を計上していないが、政府筋によれば同省は「機体改修の研究費を平成30年度内導入を前提で計上する最終調整中」だという。
JASSM-ERの射程は900キロ以上と言われる。つまり北朝鮮に接近せず日本海上空から同国各地を攻撃できる。
ただし専守防衛の立場で政府は敵基地攻撃能力を保有しないとしている。憲法上はこの能力の整備は可能だ。
政府は2018年末の新防衛大綱の準備として敵基地攻撃能力を検討する。
防衛省は対艦ミサイル研究を平成30年に開始するが対地攻撃能力も同ミサイルに付与する予定だ。2022年に試作品を完成させ数年で実戦化する。JASSM-ERはその前に導入する予定だ。■

2017年12月5日火曜日

アイスランド基地を再稼働させロシア潜水艦への警戒を強める米海軍

米空軍の実験:高速飛行で燃料消費量を抑える?

 

原油価格が落ち着いている現状でも省エネは大事な課題です。
今回の記事で言う高速飛行がどの程度なのか触れていませんが、本当にこの通りならいいことずくめなのですがね。これができるのも空中給油機を展開できる米空軍ならではなのでしょう。

Could flying faster save the Air Force fuel?

高速飛行で米空軍は燃料消費を抑えられる?

Two F-22 Raptors prepare to take off during an Air Force Operational Energy mission at Joint Base Elmendorf-Richardson in Anchorage, Alaska, Aug. 13, 2017. The aircraft were part of a demonstration to assess if flying at an increased speed consumes less fuel while saving precious flight hours. (U.S. Air Force photo by Corrie Poland)
Two F-22 Raptors prepare to take off during an Air Force Operational Energy mission at Joint Base Elmendorf-Richardson in Anchorage, Alaska, Aug. 13, 2017. The aircraft were part of a demonstration to assess if flying at an increased speed consumes less fuel while saving precious flight hours. (U.S. Air Force photo by Corrie Poland)

By Corrie Poland, Air Force Operational Energy / Published December 04, 2017

JOINT BASE ELMENDORF-RICHARDSON, Alaska (AFNS) -- 日曜日朝のアンカレッジ郊外でハワイ州軍所属の戦闘機パイロットがエルメンドーフ-リチャードソン共用基地に集まり当日の運航ブリーフィングを受けている。三週間にわたるレッドフラッグアラスカ演習が終わったばかりだ。

  1. コーヒーをすすりながら担当官の説明に耳を傾け、パイロットたちは当日のミッションは簡単ながらユニークなものと理解した。空軍運用エネルギー事業Air Force Operational Energy Programの支援としてF-22の六機はパールハーバー-ヒッカム共用基地からアラスカに移動し、途中KC-10エクステンダー給油機二機の支援を受けた。2017年8月13日のことで、飛行速度を増やすと運航中のエネルギー消費の最適化につながるかを見極める目的があった。
  2. 「資源の保全は重要」と編隊隊長ダン・トンプソン大尉が述べる。「良い訓練が戦闘能力の確保には絶対必要で、資源や時間の有効活用で訓練効率があがるのです」
  3. 高速飛行で燃料消費が下がるとは常識に反するようだが、第618航空作戦センターが2014年に提唱し、高速飛行で燃料消費量が減り飛行時間が短縮されるとの主張には実証が必要だった。
  4. そこでF-22飛行隊に空中給油機を付けて高速飛行させた。別の飛行隊には標準飛行速度を守らせた。5時間に及ぶフライトで研究陣はデータ多数を集め結果を比較対照した。高速飛行部隊は飛行時間を1割短縮し次回のミッションでは燃料注入量を6%減らした。
  5. 「この形なら運用コストと合わせてもっと大事な時間を節約でき、大切な実戦や訓練にあてることができる」
  6. 米政府で空軍は年間50億ドルもの支出をする最大の燃料消費機関で、省エネを図りながらミッションを成功させようとしている。次の段階はこの手法を戦闘機部隊全体にひろげることだ。
  7. 「運用時の燃料消費を効率化して投入機数を最大にしながら予算を節約すれば納税者にも朗報だ」と航空戦闘軍団司令部のラッセル・ジョンソン中佐が説明している。
  8. 空軍運用エネルギー改善事業のミッションは既存の壁を空軍の持つ人員、情報、画期的な考え方を投入してトップクラスの成果を出す解決策を空軍組織全体に応用することを目指している。くわしくは以下を参照されたい。www.safie.hq.af.mil/OpEnergy/ あるいは www.Facebook.com/AirForceEnergy.