2023年7月12日水曜日

X-37Bは軌道上で活躍する武器システムになるのか。中露の宇宙空間の軍事化に対抗せざるを得なくなった米国の動向に注目。

 


国防総省は長年にわたり、宇宙空間を国際協力、科学探査、発見の「聖域」ととらえ、人類の未来とグローバル・パートナーシップのために活用してきた




の国防総省の姿勢は、倫理と未来社会双方のため長年維持されてきたが、ライバル大国が近年、宇宙領域を積極的に兵器化している。中国は少なくとも10年前から対衛星(ASAT)兵器を試験・発射しており、ロシアも中国も宇宙戦争能力を高めるため野心的な措置をとり続けている。

 このような脅威状況の深刻さを考慮し、国防総省は近年、宇宙領域で必要な場合に米国が自国を防衛できるようにする取り組みを加速させている。もちろんこれには、衛星接続、何百もの高スループット中低軌道衛星の追加、さらにはレーザー、光通信、宇宙ドローン、有人宇宙船の戦争プラットフォームの可能性まで含まれる。


X-37B宇宙機

宇宙戦争システムの脅威方程式と潜在的な技術的敏感性を考慮すると、詳細の多くは安全保障上の理由で入手できないかもしれない。 とはいえ、現在、空軍の大規模な関与のもと、科学的・軍事的目的双方から開発が進められているロボット宇宙船があり、進化しつつある。

 攻撃型宇宙ドローンというと、スター・ウォーズに出てくる船のように聞こえるかもしれないが、宇宙からの「投下」とボーイングのロボット宇宙機X-37の飛行成功に基づけば、現実の世界でも可能かもしれない。

 オービタル・テスト・ビークルと呼ばれるこの宇宙ロボットは、ロケットによって宇宙空間に突き出され、大気圏に再突入すると宇宙機として着陸する。


X-37B:現在わかっていること

U.S. Space Force Newsの発表によると、米宇宙軍のX-37Bは最新テストで2022年11月にケネディ宇宙センターのNASA施設で脱軌道と着陸に成功した。

 2006年の「落下試験」に始まり、軌道試験機は地球の大気圏外に何度も打ち上げられ、帰還しており、最近では2020年から2022年までのミッションで合計908日間の軌道滞在を達成している。

 NASAプロジェクトとして始まったOTVは宇宙飛行の詳細と限界を研究する科学的探査ミッションであった。しかし、その技術が成熟するにつれて、軍事利用への期待も高まり、国防総省との関係も深まっていった。この最新の成功により、X-37B型は実質的に宇宙ドローンのように運用され、監視を行い、大気圏外からデータを収集し、武装した軍事プラットフォームに適応する可能性がある。

  純粋な科学的な観点から言えば、研究者たちはX-37を使って、太陽エネルギーや、ある種のミサイル迎撃ミサイルよりも幅広い任務を遂行できる「再利用可能な」宇宙技術の実験を行っている。米空軍のOTVに関するデータシートによると、X-37はリチウムイオン電池を備えたガリウムヒ素太陽電池を使用している。


X-37Bは兵器なのか?

自律性、AIを活用したデータ収集と分析、マルチドメイン・ネットワーキングの急速な進歩を考えると、軍事利用でこ可能性は無限にあるように思える。

 無人宇宙船は、地球の大気圏を超えた移動可能な「ノード」として衛星と「メッシュ型」システムでネットワーク化され、監視、ICBM、極超音速ミサイル防衛を行い、人間の指示があれば攻撃を仕掛けることさえできるだろう。

 X-37Bのテストミッションや軍事能力に関する詳細は、安全保障上の理由から明らかにされていない。しかし、直近の飛行の成功期間から、その潜在的な殺傷能力と軍事的任務能力について考えずにはいられない。


今後の可能性

中・低軌道衛星の普及は、スループットを向上させ、冗長性を持たせ、極超音速ミサイル防衛が、敵の脅威があるレーダー開口視野から別の視野へと素早く移動する際に、敵の「追跡」を継続的に確立できるようにすることを目的としている。もちろん、移動宇宙船はこの取り組みに計り知れないほど役立つだろう。特に、さまざまな種類のデータリンクやGPS信号、あるいは光通信を利用し、意思決定者にリアルタイム情報を飛躍的に速く送ることができれば。

 進化したX-37Bは、例えば、敵のASATや対衛星兵器から衛星資産を防衛する可能性がある。また、殺傷力の行使に関する国防総省の「ヒューマン・イン・ザ・ループ」ドクトリンに沿う倫理的な方法で追求すれば、X-37Bは大気圏外から敵の衛星や標的を破壊できる可能性がある。

 このような見通しは憂慮すべきものと思われるかもしれないが、米国は宇宙を兵器化することに消極的で、その代わりに宇宙を多国間の聖域と考えてきた。

 しかし、ロシアと中国が宇宙を軍事化しようとしているため、米国は大きなギャップを抱えている。米国は宇宙軍を創設したが、将来的に必要であれば宇宙から米国防衛の準備をする必要がある。■



Will the X-37B Become a US Space Force Armed Robotic Space Attack Drone? - Warrior Maven: Center for Military Modernization

By Kris Osborn, President, Center for Military Modernization



Kris Osborn is the Military Affairs Editor of 19FortyFive and President of Warrior Maven – Center for Military Modernization. Osborn previously served at the Pentagon as a Highly Qualified Expert with the Office of the Assistant Secretary of the Army—Acquisition, Logistics & Technology. Osborn has also worked as an anchor and on-air military specialist at national TV networks. He has appeared as a guest military expert on Fox News, MSNBC, The Military Channel, and The History Channel. He also has a Masters Degree in Comparative Literature from Columbia University.


ウクライナへのクラスター弾供与の背景に米連邦議会の声があった....通常弾薬が不足し気味のウクライナにとっては論理的な選択肢であるが。

広く禁止されているクラスター弾の納入が窮迫したウクライナの兵器備蓄を軽減するが、人権団体で懸念が高まっている


国はウクライナにクラスター弾を送る予定である。これは、広く禁止されている兵器の使用に関する同盟国や人権団体の懸念よりも、弾薬に飢えたウクライナに有利な決定である。 

 金曜日発表のウクライナへの最新の米軍援助パッケージに改良型通常弾(クラスター弾)を含む155ミリ砲弾が含まれている。

 クラスター弾は、敵軍の死傷者を最大化するため小型爆弾を広範囲に散布する。ウクライナもロシアもクラスター弾を使用している。

 人権団体は、クラスター弾は最初の爆発で、あるいは不発弾が地上落下してから数週間、数カ月、数年後に爆発し、誤って民間人を殺害する可能性があるため、米国がクラスター弾を送ることに反対してきた。

 ウクライナの要請にもかかわらず、ホワイトハウスは何カ月も同兵器の送付を拒否してきた。金曜日、ジェイク・サリバン国家安全保障顧問は、同兵器の不発率は2.5%以下と述べた。実際の不発率はもっと高いと懸念される中、ホワイトハウスがどのようにしてこのテスト結果にたどり着いたのかは不明である。

  • 圧力が高まる中、米国はウクライナのクラスター爆弾要請について沈黙を守る

  • バイデンはウクライナにクラスター弾を送れという声に抵抗しなければならない

先週、コロラド州選出のジェイソン・クロウ下院議員は不発率、弾薬の種類、不発率に影響を与える信管についての情報を国防総省に求めた。

 これらの弾薬がもたらす人道上の危険性と、ウクライナの存亡をかけた戦いを支援する必要からだ。

 ウクライナは1日に数千発も使用される通常弾の使用圧力を軽減する方法として、この弾薬を以前から要求していた。

 ロシア・ウクライナ・ユーラシア担当のローラ・クーパー副次官補の証言によれば、国防総省もこの兵器の有用性を認めていた。 ディスコード・リークスの一部として公表された国防総省の評価では、クラスター弾はロシアの人波攻撃に対して効果的であるとしている。

 しかし、アメリカはウクライナの要求に答えるのを数カ月もためらった。クラスター弾は、ヨーロッパのワシントンの同盟国の多くを含むほとんどの国で禁止されている。

 議員たちはまた、同盟国の圧力がクラスター弾の提供を妨げているとも述べており、ある議会高官補佐官は特にフランスとドイツの反対を指摘している。

 同時にホワイトハウスは、ウクライナにクラスター弾を送るよう議会の圧力を受けていた。

 3月には、上下両院軍事委員会、下院外交委員会、上院外交委員会の共和党幹部が公開書簡でバイデン政権にクラスター弾の送付を迫っていた。

 民主党議員多数もこの決定を支持している。マーク・ケリー議員(アリゾナ州選出)、ジョー・マンチン議員(ワシントン州選出)、タミー・ダックワース議員(イリノイ州選出)は共同声明を発表し、この決定を支持した。

 「クラスター弾獲得に関与したウクライナ人は、特に議会の援助に感謝している」。

 ウクライナ議会のホロス党の代表オレクサンドラ・ウスティノヴァは、金曜日に自身のフェイスブックにこう書き込んだ。■


US to send cluster munitions to Ukraine following congressional pressure - Defense One


BY SAM SKOVE

STAFF WRITER

JULY 7, 2023


2023年7月11日火曜日

インドがF-35を導入する可能性....中印国境での中国の脅威の増大、J-20への対抗で考えられる選択肢。さらにインドはロッキードF-21(F-16改良型)の生産配備も予定しているので相乗効果も期待できる。



F-35コミュニティーの世界的な拡大により、多くの人々は統合打撃戦闘機を「自由世界」のための第5世代マルチロール戦闘機とみなしている




インド国境での中国の脅威が米印防衛・兵器開発協力を先に進める理由になる


F-35コミュニティーの世界的な広がりは、ジョイント・ストライク・ファイターを「自由世界」第5世代マルチロール戦闘機と見なす多くの人々を導き、さらに多くの予期せぬ顧客がF-35を加わりそうだ。

 近年では、フィンランド、スイス、ポーランド、ドイツなど、F-35の新規顧客が爆発的に増えている。確かに、米国とインドの協力関係は、特に防衛面でさまざまな意味で非常に強くなっている。最近、インドとアメリカは、アメリカや同盟国軍とのインドの互換性や相互運用性を強化するため、防衛産業の共同開発契約をいくつか結んだ。


中国を抑止する

チベット越えの西側国境からインドを脅かす中国を抑止する必要があるのは明らかで、特に近年、国境紛争や紛争地域が発生していることから、インドはその危険を深刻に受け止めている。

 中国の劇的な軍事近代化努力により、西側国境からの中国の脅威は近年拡大しいる。中国は、軍事近代化の一環として、中国西部の高原地帯用に特別設計された車両、プラットフォーム、兵器システムを構築していると、政府の支援を受けた環球時報が定期的に書いている。


中国のJ-20への対抗

インドを脅かす可能性のある中国のステルス第5世代陸上運用戦闘機J-20に対抗する必要もある。インドのF-35は、国境地帯で航空覇権をめぐる戦争が起きた場合、中国のJ-20に挑み、破壊することができる。この方程式の一部では、F-35のセンサーも考慮する必要がある。F-35のコンピューティングと長距離、高忠実度のセンシングは、中国国境沿いで重要なISR機能を果たすと同時に、必要であれば攻撃できる位置にいる可能性がある。

 中国の軍事近代化には、J-20第5世代機の急速な追加が含まれる。J-20が増えていることから、中国の戦闘機がアメリカのF-35ライトニングIIに匹敵するかどうかを見極めることが重要になる。

 国防総省報告書は、J-20がF-35やF-22ラプターの属性を反映しているか、模倣しているように見えると指摘している。しかし、少なくとも短期的には、人民解放軍空軍が運用するJ-20の数は、取得予定のF-35の数よりはるかに少ない。

 これはアメリカにとって有利であることを示しているように思える。しかし、特に造船分野での中国の最近の生産率と能力は、いつか航空機の製造にも及ぶかもしれない。

 J-20の外形は、丸みを帯び徐々に傾斜した構造を持つ水平の混合翼の外装を採用しているため、ステルスに見える。このデザインは、レーダー断面積をはるかに低くし、探知されにくくすることを意図している。垂直な構造物や突出形状は、電磁ピングに反応しより強いリターン信号を発生させる。興味深いことに、機体後部はF-35よりもF-22を反映しているように見える。機体には二重の排気口があり、二重エンジンを示唆している。エンジンが内蔵されている可能性が高く、熱管理技術の対策もあるが、コーティング材料、熱シグネチャ管理、エンジンに関する情報を入手するのは難しい。

 中国の新聞は、J-20は国産のWS-15エンジンを搭載していると報じている。さらに最近では、中国紙や国防総省の2021年中国軍事力報告書は、J-20をF-22に匹敵する超巡航能力を持つようアップグレードする努力を挙げている。しかし、アフターバーナーなしで超音速を維持できるF-22のスーパークルーズを再現するのは難しいかもしれない。中国のエンジニアリングが実際にスピードと空中機動性でF-22に匹敵できるかは定かではない。これらの点でもF-35に匹敵しないかもしれないが、判決は未知数だ。

 F-35とJ-20を比較する際には、他にも未知の部分がある。つまり、ミッション・システム、武器と照準、コンピューティング、センシングで優劣が決まる可能性が高い。J-20の外観構成がF-35とどこまで似ているかにかかわらず、J-20はコンピューティングとセンサー技術の点でF-35に匹敵しないかもしれない。J-20は、F-35に見つかって狙われる前に、F-35を探知できるだろうか?入ってくるセンサーデータを整理してパイロットに統合された見解を示すことができるよう高速コンピューティングで動作するのだろうか?   AIM-9Xのようなオフボアサイト照準技術や、高度な誘導システムを備えた他の兵器は搭載されているのだろうか?最後に、J-20をアップグレードしてF-35に匹敵させる技術的な基準はあるのだろうか?F-35は、ストームブレイカーのような比類なき兵器を実戦配備する予定であり、今後数年間で利用可能になる新兵器、火器管制技術、誘導システムに対応できる設計だ。国防総省はF-35を数十年先まで飛行させる。

 これら多くの疑問に対する答えは未知数かもしれないが、J-20がこれらすべての技術を誇っているとは思えない。もしそうでなければ、F-35にはかなわない。しかし、もしそれが可能なら、空中のパワーバランスが危険にさらされるかもしれない。


インドのF-35の利点

インドのF-35がもたらす最大の利点のひとつは、マルチドメインネットワーキングの可能性だ。共通の多機能高度データリンク(MADL)で国籍軍のF-35が瞬時に安全に接続されるからだ。インドのF-35は、インド洋やベンガル湾で運用される地上配備の米空軍F-35Aや飛行艇、あるいは空母から発射されたF-35CやF-35Bと接続できる。これにより、インド、アメリカ、その他の地域の同盟国は、分散した作戦範囲でネットワーク化された空中編隊を構築できるようになる。

 F-21と呼ばれるF-16のアップグレード型を特別構成で製造することに関しては、ペンタゴン、インド防衛当局、ロッキード・マーティンが共同研究を進めらている。ロッキード・マーチンは近年、この地域における産業基盤の能力強化に取り組んでおり、インドんにとってF-35は受け入れやすくするかもしれない。F-35の維持、メンテナンス、アップグレードが必要になった場合、産業界のプレゼンスは非常に重要になる。

 おそらく、国防総省にはF-35を台湾に輸出する可能性について立ち止まったりためらうのと同じ懸念があるのだろう。しかし、純粋な抑止力と、中国がF-35の強大な戦力と交戦し、制空権を争うことをためらうはずという現実を考えれば、インドにF-35を持ち込むことが理にかなう強い論拠がある。F-35は、シンガポール、日本、オーストラリア、韓国などのF-35パートナーにより、アジアではすでにインパクトのある数で存在している。中国の西側国境におけるF-35の脅威は、非常にインパクトのあるものとなるかもしれない。

 インドのF-35は、おそらくF-21と呼ばれるインドの特別なF-16の亜種とネットワーク化するように設計されるだろう。インドは現在、ロッキードや米国防総省と協力し、F-21を製造する産業インフラを整備中だ。F-21には、電子戦兵器やトリプル・ミサイル・ランチャー・アダプターと呼ばれるものなど、インド独自の技術が組み込まれている。

 F-21の新しいAESA(Active Electronically Scanned Array)レーダーは、基本的にレーダー範囲を倍増させるだけでなく、海軍のIRST(Infrared Search and Track)照準技術のような最近の技術革新を利用していると開発者は説明している。海軍のF/A-18で最初に設計されたIRSTは、「ジャミング」や電子戦の脅威環境で複数のターゲットを同時に追跡し、正確な空対空照準に対応できるパッシブな長距離センサーである。

 F-21のようなF-16の大規模性能強化、アップグレード、アップガン化は、インドが特に国境地帯で中国を抑止し封じ込めようとする際に、より有利な戦略的状況をもたらす可能性がある。中国はかなり以前から、インドとの国境沿いの西方高原地域を軍事化する具体的な措置をとっており、これは一種の戦力態勢と戦略的作戦である。


中国西部の軍備増強

インドのF-35は、中国の西部高原地域における急速な軍事力増強から防衛するために必要な努力に不可欠だと証明されるかもしれない。中国人民解放軍(PLA)は、大規模な近代化を推し進め、軍備増強中と見られ、西部の高地高原地帯に新しい兵器システムを導入し続けている。

 『環球時報』によれば、移動式大砲や新型装甲車に関する発表に続き、PLAは現在、「移動式、ヒット・アンド・ラン射撃陣地」を実施するため新型自走式速射迫撃砲の配備を発表している。

  迫撃砲は放物線を描く弾道で発射されるため、山岳地帯では特に有用である。しかし、ヘリコプターで空輸しても、大量の迫撃砲弾を高高度まで輸送することは、不可能ではないにせよ、ロジスティクスの負担で非常に困難であるため、精度が極めて重要となる。

 同紙によれば、この自走迫撃砲システムは「四輪オフロード強襲車」をベースにしており、高原地帯での山岳戦の可能性を示しているようだ。中国西部の高原地帯における大規模な戦闘能力と戦争技術の構築は、PLAから加速度的に注目され続けている。自走迫撃砲の登場は、PLAがこの地域に持ち込む4番目の新型兵器システムであり、新型122ミリ口径自走榴弾砲、装甲強襲車両、長距離多連装ロケットランチャーシステムの追加を含む取り組みである。

 『環球時報』は、「PLA新疆軍団は、特に高原での戦闘に重要な、完全で近代的な地上戦闘システムを形成している」と指摘している。

 インドと中国の国境地帯の緊張は、時折小さな小競り合いや銃撃戦に発展していることがよく知られている。同時に、中国がインド国境付近でハイテク設備を大規模に増強していることは、少し不思議に思える。もちろん、インドが考えているような侵攻に対しては、どんな種類の有能な陸軍でも抑止力として機能するだろう。この地域の高原、凸凹の鋭い山岳地形、高地は、陸上進攻も寄せ付けない。どんな機械化部隊や占領軍であっても、この地域での前進は極めて困難で、陸戦の脅威の信頼性を低下させるだけである。

 インド=中国国境の両側に山があることを考えると、どちらの軍も相手国に実質的に進攻できる可能性は非常に低いと思われる。おそらく中国は、機械化された陸上部隊が国境付近を越えて測定可能な距離を通過することができない可能性が高いにもかかわらず、単なる「プレゼンス」に価値を見出しているのだろう。しかし、インド=中国国境には係争中の国境地帯や領土が多数あり、大規模地上部隊が国境地帯に集結すれば、係争地域を攻撃し占領することは可能である。■


Stopping China: The Pentagon Should Sell the F-35 to India - Warrior Maven: Center for Military Modernization


 By Kris Osborn, President, Center for Military Modernization


Kris Osborn is the Military Affairs Editor of 19FortyFive and President of Warrior Maven – Center for Military Modernization. Osborn previously served at the Pentagon as a Highly Qualified Expert with the Office of the Assistant Secretary of the Army—Acquisition, Logistics & Technology. Osborn has also worked as an anchor and on-air military specialist at national TV networks. He has appeared as a guest military expert on Fox News, MSNBC, The Military Channel, and The History Channel. He also has a Masters Degree in /lComparative Literature from Columbia University


2023年7月10日月曜日

一方は多大な損失と捕獲、他方は西側からの着実な供与、ロシアとウクライナの戦車台数が逆転した模様

 

  • ウクライナがロシアよも多くの戦車を保有する可能性が出てきた

  • ウクライナの戦車隊は増え続けているが、ロシアの戦車は減少中

  • しかし、これだけでウクライナに十分な優位性にならないと専門家が述べている


クライナが初めてロシアを上回る戦車を保有する可能性が、新たなデータで示唆されている。



ブルームバーグが報じており、各種情報源のデータを総合すると、ウクライナは現在およそ1,500両の戦車を保有し、ロシアはおよそ1,400両だ。

 ロシアは3417両の戦車を保有し戦争を始めた。同時に、ウクライナは987両を保有していた。シンクタンク『国際戦略研究所』が毎年発行している報告書『The Military Balance for 2023』によると、ウクライナの戦車保有台数は1,500両である。

 ウクライナの戦車隊が増え続けてる一方で、ロシアの戦車隊は著しく消耗している。

キール世界経済研究所が発表したデータによれば、ウクライナは昨年の開戦以来、471両を追加で受け取っており、さらに286両が今後到着する予定という、

 この紛争でウクライナは558両の戦車を失い、546両を鹵獲したと、オープンソースのOryxのデータは示唆している。

 一方、ロシアはこの戦争で2091両の戦車を失ったとオリックスは推定している。

 これは保守的な見積もりの可能性が高い。同アウトレットは、写真やビデオグラフィックスの証拠がある破壊された車両のみをカウントしているからだ。

Destroyed Russian tank in Kherson Ukraine

2022年11月、ウクライナ・ケルソン州の村近くで、破壊されたロシア軍の戦車の砲塔を確認する男性。Celestino Arce/NurPhoto via Getty Images


 英国国防当局トップは今週、ロシアはウクライナ侵攻以来、戦闘力の「半分近く」を失ったと述べた。

 ロシアは大規模な装備喪失に見舞われた後、数十年前のソ連製戦車を倉庫から持ち出して前線に送り込んでいる。

 ロシアとウクライナの双方が損失を機密情報としているため、装備品の正確な数字を確認するのは難しく、オープンソースのデータでは大まかな推定しかできない。また、ロシアがどれだけの古い退役戦車を持ち出したのかも不明だとブルームバーグは指摘する。

 書類上、ロシアは1万2000両以上の戦車を保有しているが、そのほとんどは旧式で保管中と考えられている。 5月27日付の『キーウポスト』紙によると、イギリス軍情報機関の推定によれば、多くは老朽化しすぎており、スクラップとしてしか使い道がないという。

 戦場における戦車の平等はウクライナにとって有望かもしれないが、IISSの陸戦専門家ヨハン・ミッシェルは、平等では不十分かもとブルームバーグに警告している。

 ミシェルは、「たとえ戦車台数が均等になっても、それでうまくいくとは限らない。問題は、ウクライナに領土を取り戻す必要があることだ」。■


Ukraine could have more battle tanks than Russia for the first time ever, new data suggests

Alia Shoaib Jul 8, 2023, 6:51 PM JST


2023年7月9日日曜日

ホームズ教授の主張 中共の南シナ海戦略は帝国主義(現状に挑戦している)そのものだ。だが、価値観を共有する各国が協調し、プレゼンスを強化すれば対抗できる。

 中共の海洋戦略はたしかによく練られています。ただし、完璧なものではないはずです。そして中共が主導する世界秩序の下では暮らしたくないものです。だからこそ、自由陣営も戦略を構築し対抗する必要がありますね。中共の考え方をより良く理解するためにも当方のKnow Your Enemyブログもぜひご参照ください。

編集部注:以下の記事は、2023年6月28日、ロードアイランド州ミドルタウンで開催された「Center for Irregular Warfare and Armed Groups Maritime Symposium」での筆者の講演から。


国共産党はインド太平洋で大きく望んでいるが、日常的には非正規のやり方が中心で、微々たる武力を投入している。これは戦略的論理に反するように映る。直感的には、大きな成果を求める事業に資源を投入するのは理にかなっている。大きくやるか、家に帰るかだ!だからこそ、中国の戦略と作戦方法は注目に値する。


 クラウゼヴィッツは、利用可能な手段を用いて政治的目的を達成する方法を考案する古典的な公式を描き、戦闘員が「政治的目的」すなわち目標となる価値によって、努力の「大きさ」、すなわちその目標を獲得するため軍事関連資源を費やす割合と、その投資を継続する「期間」が決まるはずだと説いた。その割合に時間をかければ、不本意な敵から政治的目標を奪い取るため支払わうべき総額の札ができる。

 言い換えれば、どれだけ欲しいものがあるか次第で、どれだけの金額を、どれだけの期間に費やすかが決まる。分割払いで目標を買うようなものだ。

 つまり、クラウゼヴィッツの公式は、「大きく行くか、家に帰るか」と主張するのではなく、競争相手が政治的目標を大量に欲する場合、さまざまな選択肢があると示唆している。大きく行くこともできるし、成功のため最大限の努力もできる。長期化することを受け入れながら、中程度の努力をすることもできる。あるいは、極端な話、非常に長い時間で小さな努力を続けるることもできる。敵の抵抗の度合いに大きく左右される。勝者は敗者を打ち負かす必要があり、そのためには軍事力の最低限度の閾値を設定する必要がある。そして、政府、社会、軍隊がどれだけ忍耐強く目標を達成できるかにかかってくる。

 これまで中国は、特に東南アジアにおいて忍耐の戦略を追求してきた。武力衝突に至らない範囲で、劣勢にある近隣諸国に対し強制力を行使する一方で、党指導者が選択した場合には、より大胆で決定的な、従来型の成果を狙うための軍事手段を構築してきた。

 筆者の判断では、中国指導部は、党首たちが熱烈に切望し、最も強く明確な言葉で、何度も何度も中国国民に約束してきた目標を達成するため、規模は小さく、期間は長い取り組みを選んだ。北京はその目標を「中国の夢 」と呼んでいる。これは習近平総書記の旗印で、昨年10月の第20回党大会での言葉を借りれば、「中華民族の全面的な偉大な若返り」という政策である。各方面とは、豊かな社会主義社会の建設から台湾の支配権獲得、西太平洋の地域秩序の転覆、そしておそらくその先まで、膨大な範囲を指す。

 中国の夢とは、中国を再び偉大にすることである。

 これらは、規模や期間といったクラウゼヴィッツ的な尺度で最大限の努力を正当化する壮大な目的だ。また、帝国主義の目標でもある。この言葉は慎重に使うべきだ。帝国主義という言葉は、ジョージ・オーウェルがファシズムという言葉について書いたように、あまりにも長い間ぞんざいに使われてきたため、「好ましくないもの」という意味しか持たなくなってしまった。だが、この言葉には意味がある。しかし、1940年代、ハンス・モーゲンソー教授は、古典的な「リアリズム」テキスト『Politics Among Nations』で、帝国主義的外交政策を「現状打破、2つ以上の国家間の力関係の逆転を目指す政策」と定義した。これは正確で、より中立的な定義である。

 モーゲンソーの定義によれば、中国は典型的な帝国主義的競争相手である。

 そして、帝国主義的な外交政策を目指すことは、共産中国にとって目新しいことではないことは注目に値する。実際、筆者の友人であり同僚でもあるサリー・ペインは、1894年から1895年にかけての日清戦争に関する著書で、日本が中国の清王朝に勝利したことで、アジアで世界がひっくり返り、帝国日本は地域の秩序の頂点に君臨し、中国は慣れ親しんだ場所から追い出されたと書いている。中国はそれ以来、日清戦争の結果を覆そうとしている。中国指導層は、国が弱すぎて現状を修正できない間は現状に従うとしても、強くなれば現状を取り払い、中国優位の下で別の現状に置き換えることを常に思い描いている。かつての党首、鄧小平の言葉を借りれば、北京は時を待つかもしれないが、それは便宜的なものであり、良好なパワーバランスで可能になれば、国家の背後に置かれる暫定的な段階なのである。 

 それが戦略的競争相手としての中国を物語っている。128年がたっても、限定的な地域戦争の結果をめぐり争いを続けることは、「戦争において結果は決して最終的ではない」とのクラウゼヴィッツの格言そのものだ!そしてそれは、中国対日本にとどまらない。中国の夢を実現することは、1945年以来、西太平洋の常駐国であり、1991年以来、世界の覇権国家であるアメリカにとって、有害な意味を持つ。中国がアジア秩序の頂点に返り咲くということは、アメリカをこの地域における戦略的地位から引き離すということであり、それは中国の指導者たちが自分たちの正当な願望と国家的影響力を封じ込めてきたと考える日米同盟を弱体化させるか壊すことを意味する。

 要するに、中国の帝国的外交政策は、ヨーロッパ帝国と日本帝国の手による中国の長い「屈辱の世紀」の後、アジアの序列の頂点に自国を回復させることを目的とし、他国を降格させることを意味する。モーゲンソーの言葉を借りれば、日本との力関係を逆転させ、米軍を地域から追い出し、中国が地域の中心国としての歴史的地位を回復する道を開くことである。

 中国の夢を実現するのは、かなり野心的なプログラムだ。

 しかし、今日に至るまで、北京はその願望を実現するため劇的なことは何もしていない。反対に近隣諸国の領土の侵犯、海洋法の無視、米国が主宰する地域秩序への忍び寄る侵犯が、指導部が選択した方法である。中国共産党は、できれば暴力に訴えず、時間をかけ少しずつ、革命戦争を繰り広げている。それが党の魅力のひとつであることは間違いない。

 6年前、私と吉原慧は南シナ海における中国の「グレーゾーン」戦略を、フランスの対反乱理論家ダヴィッド・ガルーラの「冷たい革命戦争」という概念になぞらえた記事をオービスに掲載した。政府は合法的な政治的反体制派を先制的に取り締まることをためらう。その自制が、反乱初期で作戦空間を開く。

 この例えでは、海上におけるルールに基づく秩序の守護者である米国を現政権に見立て、中国はその目的に向かって積極的に動いているが、まだ武器を取っていない革命的挑戦者に見立てている。強制されない限り、誰も中国を取り締まろうとはしない。このためらいは、北京が自制心を発揮し、その挑戦を暴力的な力の閾値ぎりぎりにとどめている限り、行動の自由を認めている。

 このようなグレーゾーンの困難がある。

このアプローチは、中国共産党と人民解放軍にとって自然なものである。また、毛沢東の「積極防衛」ドクトリンにも合致している。 CCPの2015年軍事戦略は、戦略的環境をどのようにとらえ、軍事力を使って中国に有利な形にするのかという「本質」として宣伝している。

 事実上、能動的防衛は、弱い競争相手には、弱いまま戦略的守勢にとどまるよう指示するが、優れた相手を切り崩すようなことをしながら、自らを強くするため積極的に働くよう指示する。闘争の初期段階では、正規軍を投入するため人員と軍事的資源を調達しつつ、敵に対して非正規戦を展開する。成功すれば、毛沢東の赤軍は時間をかけて戦略的同等性を獲得する。最終的に戦略的優位に立ち、戦略的攻勢に転じ、クラウゼヴィッツが誇るような通常戦場での勝利を収めることができるだろう。

 中国共産党はその逆を行った。

 そして、中国のグレーゾーン戦略-非正規の手段を少しずつ使って、大々的な政治的目的を達成する-は、結局のところ理にかなっている。中国の戦略指導部は、日米同盟に対する大胆な動きは時期尚早で危険と考えている。しかし、フィリピンやベトナムのような格下の相手に対し利益を上げるには、グレーゾーン手法と戦力で十分だとも認識している。つまり、漁船団、海上民兵、中国沿岸警備隊を配備し、水平線の向こうの人民解放軍に援護されつつ、海洋不動産の領有権を主張し、他国がそれを覆すのを拒むのだ。

 このやり方は今のところ成功している。中国は南シナ海の大部分で「議論の余地のない主権」を主張している。つまり、同海域での合法的な武力行使を独占し、そこで何が行われるか管理するルールを作る権利を主張している。中国共産党が決定し、他は従う。そして、その政治的主張を支持するため法の執行を利用することは、健全な戦略だ。地理的空間に対する主権を主張するならば、そこで法を執行する権利を主張することになる。そして、もし自国の法執行機関がライバルの沿岸警備隊や海軍に大差をつけているのであれば、主権問題がすでに自国に有利に決定しているかのように、その地理的空間を取り締まる法執行機関を使い始めればよい。

 軍事力という大きな棒を水平線上に置き、法の執行という小さな棒を、目的を追求するための主要な道具として使う。

 中国が地域の主権者のように長く振る舞い、地域内外から効果的な反発を受けなければ、東南アジアの首都では、たとえ無法地帯であっても中国の主張を受け入れることが既定のスタンスになる。中国による南シナ海の海域と島嶼の支配は、やがてあたかも国際的な慣習のように見えるようになる。

 国家の慣行とは、国家が行うことを意味し、国際法の有効な源泉となる。地元の有力者は、非合法的な政策を宣言し、権力を背景に、長い間その政策を強硬に主張し続けることができる。政策に異議を唱えるため長い間国家資源を投入することに重大な利害関係を見出す者がいないため、政策は一種の準合法的地位を獲得する。モンロー・ドクトリンの時代のアメリカに聞いてみればいい。中国は、明白な主権を求めるあまり、その前例を再現したがるだろう。

 つまり、海上での非正規戦は、中国の帝国外交における主要争点なのだ。これにどう対抗すればよいのか。

 我々は中国が何を望み、どのようにそれを手に入れるつもりなのか仮定した。我々自身と地域の同盟国やパートナーについても同じことをやってみよう。グレーゾーンにおける我々の目標は何か?単純だ。もし中国が近隣諸国を落胆させたいのであれば、私たちは戦略や武力配備を、中国が海洋法の下で保証され、権威ある国際法廷が再確認した権利と特権を守るために立ち上がるのを支援し、彼らに勇気を与えればよい。

 その方法はこうだ。フィリピンやベトナムの漁師、沿岸警備隊員、船員の目を通して、南シナ海の状況がどのように見えるかを想像してほしい。厳しい状況だ。成功させるためには、われわれ、米国のシー・サービス、そして潜在的には同盟国が、事態を厳しく見えないようにする必要がある。私たちの目標は、共産主義中国の強要に直面する東南アジアの船員に心を与えることであるべきだ。漁師が、不法に、しかし効果的に、この地域の海域で支配的な国家の手による虐待を過度に恐れず、自分自身と家族のため海に出て生計を立てる自信が与えられるよう努力すべきである。

 中国漁船団、その中に組み込まれた民兵、世界最大の沿岸警備隊、そして陸上の航空機とミサイルを備えた世界最大のPLA海軍。この戦力は、漁民の表向きの保護者である沿岸警備隊や自国海軍を完全に凌駕している。米海軍の機動部隊はたまに姿を現し、印象的に見えるが、すぐ立ち去る。漁民船員はまたしても、悪用されてしまう。落胆するだろう。そして、我々の戦略はその目標を達成することができない。

 つまり、勝ちたいのであれば、勝負の場に足を踏み入れ、その場に留まり続けなければならないということだ。スポーツと同じ原理だ。筆者のひいきのジョージア・ブルドッグスが、たまにグラウンドに現れるだけだったら、全米選手権を2連覇できたか疑わしい。アラバマやテネシーのような優勝候補に勝てなかっただろう。

 同様に、FONOPや時折行われる軍事演習のような出入りの激しい作戦は、多くの点で役に立つが、グレーゾーンではせいぜい弱い抑止力ななるのが精一杯だ。一種のバーチャルなプレゼンスを提供するが、古いジョークのように、バーチャルなプレゼンスとは実際には不在と同じだ。漁師に漁業を営む意欲を奮い立たせ、国家に海洋における主権的権利を行使する力を与えるため、我々とパートナーは常に武力を持って存在する必要がある。行ったり来たりするだけでは十分ではないのであり、留まらなければならない。

 J.C.ワイリー提督が著書『軍事戦略』で、優れた火力を持つ兵士、海兵隊員、船員といった「銃を持った現場の人間」こそが、何かを支配する最終決定者であると宣言したのは、そういう意味なのだ。戦時も平時でも、何かを支配することが軍事戦略の目標である。支配することが勝つ方法となる。そして、支配を行使するには現場にいなければならない。

 この場合、海上の地理空間を、必要最小限の暴力で、できればまったく暴力なしで、支配するのが賢明である。中国の友人たちはこのことを理解している。彼らはいつも「戦わずして勝つ」と言っている。しかし、間違えてはいけないが、彼らは平和的な外交的妥協を語っているわけではない。クラウゼヴィッツが教えるように、また中国の戦略家が確認するように、侵略者は平和を愛する。彼らは、攻撃された側が戦わずに屈服し、中国が戦争に伴う費用、危険、苦労をすべて省くことを望んでいる。

 その単純な公式の中で、戦わずして勝つことが優先されること、中国にとって平和とは流血のない戦争であることを決して忘れてはならない。

 さて、敵対国、同盟国やパートナー国、そして競争の結果に影響を与えられる第三者に、いざとなったら戦ってでも勝つと納得させれば、戦わずして勝てる。そのことを関係者全員にはっきりと伝え、信奉者を作り出せば、相手は負けじと挑発を縮小し、この地域をグレーゾーンにデスケーリングさせるはずだ。同盟国やパートナーは、自分たちのために立ち上がる自信を得るだろう。

 中国がこの地域の海域や陸地に対する主権を主張し、チャイニーズ・ドリームを追い求める熱狂を重要視していることを考えれば、中国を継続して抑止できるとは思えない。だが、中国を時々抑止することはできるかもしれない。それが私たちにできる最善のことかもしれない。そして、それを長く続けられれば、良いことが起こるかもしれない。 

 どのような戦力をこの地域に投入すれば効果的かについては、軍事的な課題であり法執行上の課題でもある。主権に関わる問題であり、誰が地図のどこでルールを作るかということに帰結する。だからある意味、中国を見習い、沿岸警備隊と法執行機関、そして軽海軍を選択すべきなのだ。

 だからこそ、最近のフィリピン復帰のニュースは歓迎すべきものであり、多国籍沿岸警備隊が間もなく海に出るかもしれないという報告もある。戦略的・政治的効果を得るため、地理的条件とともに海上部隊の合同・統合をどう活用するか、つまり仮説上の漁師を強化する方法を実験しよう。

 そうすれば、中国の帝国的外交政策の最悪の行き過ぎを鈍らせ、チャイニーズ・ドリームを台無しにできるかもしれない。■


China’s Imperialist Foreign Policy - 19FortyFive

By

James Holmes


Dr. James Holmes is J. C. Wylie Chair of Maritime Strategy at the Naval War College and a Distinguished Fellow at the Brute Krulak Center for Innovation & Future Warfare, Marine Corps University. The views voiced here are his alone.

WRITTEN BYJames Holmes

James Holmes holds the J. C. Wylie Chair of Maritime Strategy at the Naval War College and served on the faculty of the University of Georgia School of Public and International Affairs. A former U.S. Navy surface-warfare officer, he was the last gunnery officer in history to fire a battleship’s big guns in anger, during the first Gulf War in 1991. He earned the Naval War College Foundation Award in 1994, signifying the top graduate in his class. His books include Red Star over the Pacific, an Atlantic Monthly Best Book of 2010 and a fixture on the Navy Professional Reading List. General James Mattis deems him “troublesome.”