2025年2月3日月曜日

「犠牲者が大量に出る」:戦争に備えるパナマ(POLITICO)―トランプの発言の表層ばかりとりあげるメディアも真意は理解できていません。地政学上の課題から中国のプレゼンスを排除したい米国はパナマ共和国の立て直しをサポートすべきではないでしょうか

 


パナマ運河を通過する中国コンテナ船の船員が中国・パナマ両国の国旗を手にしていた Dec. 3, 2018. | Luis Acosta/AFP via Getty Images



マルコ・ルビオ国務長官の初外遊を前に、現地パナマシティで取材しパナマの声を拾った


ルコ・ルビオの週末のパナマ訪問は、差し迫った問題のヒントとなるだろう。それは、今後4年間の米政策が、帝国主義的な征服に近づくのか、それとも不動産取引のような交渉に近づくのか、という問題だ。

 現地では、国内の政治エリートたちが、どちらにも備えている。先月、パナマ運河を巡る緊張が高まる中、パナマのエルネスト・ペレス・バラダレス前大統領は銀行ビルの10階にある自室で、最悪のシナリオ、つまり米国による侵攻を想定していた。「我々の側には多くの犠牲者が出るだろう。そして米国に対する国際的な非難が起こるだろう」。

 一方、ドナルド・トランプ大統領にラテンアメリカ特使に任命されたマウリシオ・クレイバー・カローンは、パナマ当局との協議で、現実的なメッセージをすでに発信していると、協議参加者は述べた。同参加者は匿名を条件に、次のように述べた。「トランプ大統領の特使は、パナマ当局がまず、米海軍と沿岸警備隊の船舶の運河通過を無償で許可するよう提案した」。

 トランプ政権の国務長官として初の海外訪問を控えたルビオへのインタビュー、およびパナマ市での4日間にわたる現地取材の結果、パナマ運河の管理権をめぐる論争を回避しつつ、米国の優位性を再確認し、中国の存在感を後退させる合意を結ぶ余地が残されていることが示唆された。また、トランプ大統領の攻撃的な姿勢がパナマのエリート層を刺激し、誤解やエスカレートのリスクが高まる可能性も指摘している。

 バラダレスは、氷入りのコーヒーを飲みながら、多極化が進む世界において、トランプ大統領はやり過ぎだと主張した。現職のホセ・ラウル・ムリーノ大統領と大統領官邸で協議したばかりのバラダレスは、話し合われた具体的な対応策は国連への訴えだけだったと明らかにした。

 しかし、バルダレスは、追い詰められれば、パナマは別の重要な流れである、コロンビアから北に向かう南米からの移民の流れで報復する可能性があると示唆した。

 「状況が悪化したら、我々が取る可能性は、ただゲートを開くことです」とバルダレスは述べた。


緊迫したやりとり

 ルビオ長官の訪問は、昨年末にトランプ大統領がソーシャルメディア上で脅迫めいた発言をしたことから始まった危機(通行料に対する不満や、中国軍が運河を運営しているという主張など)を、直接的なハイレベル外交で収拾できるかどうかを試すものとなる。

 パナマは中国軍の存在に関するトランプ大統領の主張には事実上の根拠がないと抗議し、通航料は法律で定められていると指摘し、多国間機関による関与を訴えてきた。

 トランプの下で働いた経験があり、パナマに詳しい人物は、聞き覚えのある見解を提示した。ムリーノ政権は、トランプの好戦的な不満を文字通りに受け止めているが、根底にあるメッセージ、すなわち「運河を建設し、守っているのは米国である」という点を真剣に受け止めるべきである。

 外交関係者によると、初期の外交的やり取りでは、解決策は全く見だせなかったという。クラバー=カローネとパナマ政府高官(閣僚や駐米大使ホセ・ヒーリーを含む)との協議は、バイデン政権の末期に開始されたと、この関係者は述べた。

 やり取りの中で、パナマ政府高官はトランプ大統領の主張を事実に基づいて検証し、西半球における国連に相当する米州機構の事務局長ルイス・アルマグロを引き合いに出した。アルマグロは12月、自身のTwitterに「両国間で署名、承認、発効された協定について、最大限かつ無制限の順守を期待する」と投稿していた。

 上記トランプの下で働いた経験があり、パナマ側の反応を知る人物は、次のように述べる。ホセ・ラウル・ムリーノ政権は、トランプの好戦的な不満を文字通り受け止めている。

 クラバー・カローネからのメッセージは、「米州機構(OAS)事務総長が何を言おうと、コラムニストが何を言おうと、私は気にしない。... そんなことを気にすると思うか?」というものだったと、その人物は語った。

 在ワシントン・パナマ大使館のシリア・ミランダ報道官は、この説明を裏付けることはできないと述べた。国務省報道官室にコメントを求めたが、回答はなかった。

 これまで1つの譲歩が提示された。トランプ大統領の就任式当日、パナマ政府の監査官が、香港に拠点を置く複合企業CKハッチソン・ホールディングスの子会社が運営する運河両端に位置する2つの港に降り立った。しかし、同社の港湾譲許契約の順守状況を監査するために監査官を派遣しただけでは、危機を回避できなかった。

 同日、就任演説を行ったトランプは、1999年に米国がパナマに引き渡した運河を「取り戻す」と宣言した。これに対し、ムリーノ大統領は国際法に基づくパナマの権利を引用して国連安全保障理事会に苦情を申し立てた。今週、パナマ大統領は運河の管理権は交渉の対象ではないという立場を繰り返した。

 しかし、ルビオ到着に先立ち、トランプ政権がアプローチを和らげる用意がある兆候が見られた。

 「これは関係を発展させるための問題であることは明らかだ」と、火曜日にタミー・ブルース国務省報道官はFox Businessに語った。「他国を支配するのではなく、米国とのパートナーシップは信頼できるものであり、良好な関係とあわせ利益をもたらすと明確にするということだ」


「中国はいたるところに存在していた」

トランプ大統領の威嚇の有無にかかわらず、ここ10年以上にわたって中国がラテンアメリカに大きく進出してきたことで、中国の存在は米パナマ関係における難題に浮上した。

 米国大統領の過激な発言に反発する米国の批評家多数は、米国は中南米における中国の侵食を阻止するために、もっとできるはずだとの見解で一致している。

 一方でパナマのエリート層は、利益をもたらす貿易パートナーから手を引くことを嫌っている。

 パナマの中国人コミュニティは人口450万人の約4%を占める小規模なもので、その起源は19世紀にさかのぼり、鉄道建設、そして地峡を横断する運河建設を手伝う労働者たちがやってきたのが出発点だ。今日でも、中国文化は目立たないながらも首都で存在感を示している。

 1月、ジミー・カーター大統領(当時)との間で運河の引き渡し交渉を行った独裁者故オマール・トーリホスの名を冠した公園は、間近に迫った中国の旧正月を祝う装飾で彩られた。外交危機が街を揺るがす中、家族連れが伝統的な装飾が施された門をくぐり、ティーカップに浸かってくつろぐ漫画のようなパンダの前を通り過ぎていった。

 中国によるこの地域の浸食に対するアメリカの懸念は少なくとも1990年代まで遡ったもので、運河の港湾運営を香港を拠点とするハッチソン・ワンポアに委託する契約が結ばれた。ヴァージニア州のベクテル社が入札したにもかかわらず、ハッチソンがその権利を獲得した。

 その後、米国の保守派は、ハッチソンを通じて「赤い中国」が運河の管理権を握ると警鐘を鳴らし始めたが、パナマは札結果に対する負け惜しみと受け止めた。

 中国が次に大きな進展を見せたのは、フアン・カルロス・バレラ大統領時代の2017年にパナマは台湾との国交を断絶し、北京を承認した。その後、一連の外交および投資契約が素早く締結された。

 中国の影響力拡大で最も顕著な兆候のひとつとして、太平洋に突き出たアマドール半島に新しい中国大使館を建設する計画が浮上したことだった。この計画が実現すれば、運河入り口を見下ろす高台に中国国旗が掲げられることになっていただろう。

 「突然、パナマのいたるところに中国が現れたかのようでした」と、米国陸軍大学校のラテンアメリカ研究教授ロバート・エヴァン・エリスは言う。

 中国の進展は、当時の駐パナマ大使魏強により円滑化された。魏大使は首都での生活に溶け込み、目に見える存在となっていた。流暢なスペイン語を話し、アルマーニスーツなど高級衣類を好み、一部では「パナマの仕立て屋」というあだ名で呼ばれていた。

 魏がパナマで魅力を振りまいていた間、彼に匹敵するアメリカ人はほとんどいなかった。2018年にトランプ大統領との相容れない相違を理由に辞任したジョン・フィーリー米国大使の後任は4年以上も決まらなかった。

 しかし、米国の圧力と国内の熱意の低下で中国の進展は鈍化した。

 2018年には米国の反発により新大使館建設計画が中止となり、2019年にバレラ大統領が退任した後は、中国とパナマの関係の勢いは逆転したように見えた。

 パナマ市から北部の都市ダビッドまで高速鉄道を建設する中国企業の提案は、バレラ大統領の後任ロレンティーノ・コルティソ政権下で頓挫した。同政権は、中国企業が与えられていた港湾利権も取り消した。

 昨年3月、中国政府はスペイン語が堪能ではなく、前任者よりも外交的ではない徐学遠を新たな駐パナマ大使に任命した。

 エリス教授は、今回の人事異動は「中国がパナマとの関係を格下げし、パナマへの期待を格下げした」と見ている。


「典型的なニューヨーカー・ブル」

コルティソ政権下で中国の影響力が後退していることは、パナマの指導層がトランプ大統領に裏切られたと感じる理由のひとつに過ぎない。

 もう一つの理由は、現職のパナマ大統領ムリーノが、昨年夏に就任した際、北に向かう途中でパナマを経由する移民の流れを食い止めるために米国と協力する姿勢を見せていたことだ。

 運河の運営が成功していることが同国の誇りであり、問題を抱える機関が数多くある地域で優れた統治の模範とみなされているため、特に敏感な対象となっている。

 「もし本当に、小さいながら非常に親米的な国を攻撃したいのであれば、彼はその方法を見つけたのです」と、インタビューでフィーリー大使は語った。「運河について話されるのは痛いところを突かれたようなものです」。

 運河当局の広報担当オクタビオ・コリンドレスは、インタビューの要請を断った。

 しかし、先週日曜日に活気あふれるダウンタウン・オバルリオ地区でブランチを食べながら、2012年から2019年まで運河の管理者、実質的には最高経営責任者(CEO)を務めたホルヘ・キハーノは、トランプ大統領の苦言を一蹴した。

 彼は、北京が運河に危険な影響力を及ぼしているという考えに異議を唱えた。「私は7年間それを運営してきましたが、中国人から指示を受けたことは一度もありません」とキハーノは断言した。

 「パナマ運河の運営に中国政府の影響は一切ない」と、アリスティデス・ロヨ元大統領は述べた。

 Wホテルのロビーでのインタビューで、1978年から1982年までパナマ大統領を務めたアリスティデス・ロヨは、トランプ大統領の非難に同様に抗議した。同氏は最近まで運河大臣を務めており、運河管理者とは独立した閣僚職である。「まったくありません」。

 ロヨは、他のパナマ人と同様にトランプの苦情を、ハッチソンが初めて港湾利権を獲得した1990年代に巻き起こった騒動に例えた。彼らから見ると、ビジネス上のライバルを貶める不誠実な策略である。

 トランプの1期目政権時に国家安全保障会議の西半球問題担当上級顧問を務めたフアン・クルスは、港湾運営者が変わっていなくても、状況は変わっていると主張する。彼は、ハッチソンの本拠地である香港は1997年当時はまだ英国の一部であったと指摘した。クルスはまた、近年、中国の国家安全保障法が改正され、中国企業は国の安全保障に協力することが義務付けられたと述べた。同氏は、これにより「海外における中国企業の状況は変化した」と述べた。

 パナマの独立系新聞『ラ・プレサ』の創設者ロベルト・アイゼンマンは、パナマの指導層はトランプ大統領の苦情に困惑しているふりをしているわけではないと述べた。

 市内の目抜き通りから離れた住宅街に、同紙の本社はひっそりと建っている。これは、パナマ政府との衝突の歴史を45年にわたって刻んできた同紙の遺産である。かつて、故マヌエル・ノリエガ元独裁者の支持者たちが同紙の印刷機を破壊したことがあり、また1982年には、同紙のオフィスに対する武装攻撃の責任を問う記事を書いた編集者が実刑判決を受けたこともあった。

 同紙は現在のパナマ政府の応援者でもない。 しかし、オフィスで紛争について熟考したアイゼンマンは、この場合、パナマ指導者層がトランプの不満を威嚇として退けるのは正しいと述べた。

 「ニューヨークに友人がいるのですが、私にこう言うんです。『ボビー、これは値引きを狙うときの典型的なニューヨーカーの戯言だ』とね」とアイゼンマンは語った。


「ヤンキース出て行け」

現代のパナマでの国家アイデンティティは、米国依存からの脱却という願望の間の緊張関係から形作られてきた。

 19世紀の大半、この地峡はコロンビアの一部であったが、1903年、コロンビア上院は50マイルの運河を建設するフランスの失敗に終わった計画を完成させようというアメリカの計画を阻止した。

 数ヶ月後、パナマの分離独立派が、米国の軍事および外交支援を受けて反乱を起こした。パナマは独立国家として誕生し、ただちに米国に運河の建設と周辺地域の永久的な管理権を認めた。

 1914年に運河は完成し、20世紀を通じてアメリカは地峡に軍事施設を設置した。

 戦後、世界中で反植民地運動が巻き起こる中、パナマ国民の一部はアメリカに反発し、運河地帯の主権を主張した。

 1964年には、運河地帯におけるパナマとアメリカの国旗の掲揚をめぐる対立が表面化し、パナマ支持派の学生によるデモが発生した。その後、デモ隊と運河地帯警察および米軍との間で激しい衝突が起こり、パナマ人約24名と米国人4名が死亡した。

 カーター大統領は、パナマへの運河管理権移譲を外交政策の最優先事項とし、1976年の合意で実現した。当時、この合意は保守派から非難されていた。

 パナマ運河条約によりパナマにおけるアメリカの存在感が後退したものの、1989年のジョージ・H・W・ブッシュによるノリエガ追放の侵攻作戦に示されたように、米国は依然として他のどの外国よりも大きな影響力を持ち続けている。

 米軍は撤退したものの、海軍は条約により運河防衛を義務付けられており、また、パナマ経済にとって米国市場は依然として重要なままだ。米国商務省によると、運河収入年間50億ドルのうち、米国籍船舶が支払うのはごく一部に過ぎないが、運河を通過する貨物の約70パーセントは米国との間を往来している。

 威勢が良いかどうかは別として、パナマはトランプ大統領の脅しを無視できる立場にはない。

 米大統領が就任前記者会見で運河奪還のため軍事力行使を排除しないと発言した2日後、1964年の衝突で命を落としたパナマ国民を称える祝日殉教者の日を祝うため、パナマの多くの場所でシャッターが閉じられた。しかし、この祝日が象徴する反米の団結に亀裂が生じ始めていた。

 そしてここでも、米国と同様に、トランプが過小評価されている要因から利益を得る可能性がある兆候が見られる。それは、パナマ国民の間で自国が誤った方向に進んでいるという感覚が生まれていることだ。

 インフレ、汚職、干ばつが近年すべて大きな打撃となり、大規模な抗議運動が勃発し、政治的不安定が続いている。昨年の選挙では、ムリーノは得票数の3分の1未満で当選した。当初は副大統領候補であったムリーノは、副大統領候補であったリカルド・マルティネリ前大統領が汚職有罪判決で失格となったため、急遽トップに昇格した。

 マルティネリは現在、ニカラグア大使館の安全な場所に引きこもり刑務所行きを逃れている。

 このような騒動がトランプに対抗したいパナマの指導者の地位を損なっている。

 パナマ国民の運河への感情は複雑で、今日の運河はコネのある層に利益をもたらしているという見解を国民多数が共有している。

 殉教者の日の翌日、元自動車整備工のリカルド・ゴメスはパナマ市のビジネス街の歩道で、ツアーオペレーターの宣伝資料を配りながら仕事に戻っていた。

 70歳のゴメスは、1964年にアメリカ兵に石を投げていた学生の一人だったが、考えが変わったと語った。パナマの少数のエリート層が、自分たちの利益のために一般のパナマ国民を米国に敵対させたと結論づけている。「パナマの富裕層は、夢を売っている。彼らはアメリカは良くないと言う。」とゴメスは語った。

 ゴメスは、運河建設時にアメリカ人が実施した黄熱病とマラリアの根絶を称賛し、21世紀に入り米軍基地が撤収した際には、良い仕事もに消えたと述べた。

 「ヤンキーは帰れだって?」と彼は言い、地峡全体に響き渡った反米の叫び声を思い起こさせた。「ヤンキーはまた戻ってくるさ」。■


‘There will be many casualties’: Panama girds for war as Rubio opens talks

On the ground in Panama City ahead of Marco Rubio’s first trip as secretary of State.

By Ben Schreckinger

02/01/2025 07:00 AM EST

https://www.politico.com/news/2025/02/01/panama-trump-confrontation-war-00201759



エストニア外相による寄稿 ウクライナの勝利は重要鉱物の安全保障につながる(National Interest)―ウクライナにあるレアメタルなど鉱物資源についてこれまで誰も指摘していないので新鮮な視点です。

 

画像 Dmytro Sheremeta / Shutterstock.c


欧米支援が頓挫すれば、ウクライナが埋蔵する希土類鉱物はロシアと中国のなすがままになる


界経済は、技術進歩やエネルギー転換、さらに軍事力に不可欠な重要鉱物に依存度を高めている。 ウクライナにはこうした鉱物の膨大な埋蔵量がある。米国と同盟国は、ウクライナが重要鉱物の膨大な埋蔵量を保持し続けるのを助けるか、それともモスクワ、北京、テヘラン、平壌の手に渡ってしまう危険を冒すか決断を迫られている。

 ウクライナ、ひいては西側の安全保障構造に対するロシアの戦争は多次元的である。軍事的な戦場、サイバースペース、情報操作、プロパガンダから、貿易ルートやサプライチェーンの混乱、さらにはその先にまで広がっている。 鉱物資源もここに含まれる。

 レアアースや、チタン、リチウム、ガリウム、黒鉛など重要な原材料は、ハイテク電子機器、風力タービン、電気自動車用バッテリーの生産に不可欠だ。 また、航空宇宙・防衛産業でも広く使用されている。

 これらの鉱物に対する世界的な需要は、クリーンエネルギーへのシフト、デジタル技術の成長、そして現在進行中の世界大国間の軍拡競争によって急増中だ。 鉱物安全保障パートナーシップなどのイニシアチブを含む米国とエストニアの協力関係は、サプライチェーンの多様化の重要性を強調している。採択されたばかりのEU重要原材料法は、技術革新をさらに促進し、戦略的投資を誘致し、環境保護基準の維持に役立つ。

 こうした貴重な資源はウクライナに豊富にある。 例えば、ウクライナは米国へのチタンとマンガンの主要輸出国のひとつで、これらは米国の航空宇宙、鉄鋼、自動車産業で使用されている。 しかし、ウクライナの重要鉱物は現在の最前線に極めて近いところにある。仮にこれらの地域がロシアの手に渡れば、モスクワとパートナーは、防衛やエネルギーなどの主要産業で力を強化し、莫大な資源を手にし地政学的野心を推進することになる。

 しかも、ロシアが地域住民や環境を顧ず、これらの埋蔵資源を略奪することは間違いない。 同時に、世界市場、特に重要鉱物の輸入に大きく依存しているヨーロッパやアメリカ経済へのこれらの鉱物の供給を制限することになる。

 中国はすでにレアアース鉱物の生産と加工において世界のリーダーである。 中国企業のサプライチェーンを確保し、主要産業における北京の優位性を固めることで、西側諸国の脆弱性を作り出している。その結果、サプライチェーンを多様化しようとする努力が損なわれ、かえって中国が世界の経済力と軍事力を長期的に支配することになる。

 軍事力を拡大するため非合法活動と外部との提携を併用してきた北朝鮮も脅威となる可能性がある。 平壌政権はロシアや中国と戦略的な同盟関係を結んでいるため、これらの資産に対する長期的な支配の恩恵を受ける可能性がある。 ウクライナにおけるロシアの軍事的プレゼンスと中国の経済力の組み合わせは、世界の安全保障とグローバル・パワー・ダイナミクスに甚大な影響を及ぼす鉱物資源を開発する機会を3つの大国に与えることになる。 もしウクライナの鉱物資源がロシア、中国、イラン、北朝鮮の手に渡れば、世界のパワーに変化が生じるだろう。 権威主義政権は、自由民主主義の価値観に挑戦する新たなレベルの影響力を得ることになるだろう。

 したがって、ウクライナの領土だけでなく、資源に対する主権を確保することが西側諸国に不可欠である。 これは、ウクライナの軍事的勝利を確保することを意味する。

 ウクライナが資源を保持すれば、ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領が自ら提案したように、資源は西側諸国の経済のために使われることになる。米国は指定されたパートナーとともに、ウクライナの重要資源を共同で保護しの経済的潜在力を共同で投資・活用する特別協定を結ぶことができる。

 ウクライナがその広大な重要鉱物の支配権を確保できるように支援することは、米国とそのパートナーにとって直接的な利益となる。もし我々がウクライナを敗北させ、鉱物資源が権威主義勢力に使用されるようなことがあれば、その結果は壊滅的となり、今後数十年にわたりウクライナ国境をはるかに越えたところへ及ぶだろう。■


Margus Tsahkna is the Minister of Foreign Affairs for the Republic of Estonia. Follow him on X: @Tsahkna.

Editor’s Note: Links have been added to this article for reference purposes.


Ukraine’s Victory Will Ensure Critical Mineral Security

January 31, 2025

By: Margus Tsahkna

https://nationalinterest.org/feature/ukraine-critical-mineral-security/


電力消費量の多い艦艇や基地で電力供給インフラの整備を海軍と海兵隊が要望(USNI News)―米軍でさえ最悪の事態を想定しています。自衛隊の各基地は?中国も当然開戦直後に電力網をねらってくるでしょう

 

燃料補給を終え離脱するマイケル・モンソー(DDG-1001)。US Navy Photo



国防総省は先月、最新鋭の艦船(全電気推進のDDG-1000級水上戦闘艦など)向けのモジュール式エナジー貯蔵システムの開発および提供を目的とした海軍プロジェクトの小規模な契約を発注した。

 カリフォーニア州マウンテンビューに拠点を置く国防革新ユニット(DIU)は、艦船システム司令部(PEO Ships)と協力し、シーメンス・エナジー社に1,420万ドルの契約を授与した。契約では、LOC-NESS(Long Operation Combatant Naval Energy Storage System)と呼ばれるプロトタイプシステムの開発を目的としている。DIUによると、モジュール化されたこのシステムは、拡張性があり、海軍の海上プラットフォームの既存および将来のニーズに対応するよう設計されていり。

作業は、ズムウォルト級ミサイル駆逐艦「マイケル・モンソー」(USS Michael Monsoor、DDG-1001)で行われる予定だ。米海軍協会とAFCEAが共催したWEST 2025会議のパネルディスカッションで、国防革新ユニット(DIU)のエナジーポートフォリオ担当ディレクターであるアンドリュー・ヒギアはこのように述べた。

 「海軍から、DDG-1000の武器システムのひとつを大規模エナジー貯蔵システムに置き換えるという相談を受けました。それが電気推進艦です。そこで私たちは、それは可能だと思います、と答えました」とジョゴアは述べ、契約締結まで1か月余りという「私の担当分野では最速の入札から契約締結までの期間」であったことを指摘した。

 全電気式のズムウォルト級艦が停泊中のエナジー需要は、既存の配電網に大きな負担をかけるため、海軍は艦隊と基地双方に対して電力とエナジーの回復力を確保するソリューションを模索している。AIデータセンターの急成長も基地や拠点地で電力供給にあたる地域配電網にさらなる負担をかけている。

 「データセンターは、私たちの施設における膨大なエナジー消費者のうちの1つにすぎません」と、海軍南西部管区司令官のブラッド・ローゼン少将は火曜日、「戦場へのエナジー供給」パネルディスカッションで述べた。「サンディエゴに配備予定の艦艇では、今後数年以内にノースアイランドにフォード級空母が配備される予定です。それに伴い、膨大な電力のアップグレードが必要となります。DDG-1000が艦隊全体に配備されることになり、膨大な電力が必要となります。また、データセンターも膨大な量のエナジーを使用することになります。」とローゼンは聴衆に語った。

 インド太平洋地域で軍が危機や有事に対応する場合、西海岸の海軍および海兵隊基地は、海軍部隊およびその後の増援部隊の大半を訓練し、派遣することになる。

 海兵隊の西海岸の基地、特にカリフォルニア州サンディエゴのキャンプ・ペンデルトン、ミラマー海兵隊基地、アリゾナ州ユマのユマ海兵隊航空基地では、海外に派遣される海兵隊員の75パーセント以上が訓練を受けている。

 「3つの主要基地は、今までにないほど、兵力投射のプラットフォームとなっています」と、キャンプ・ペンドルトンに本部を置く海兵隊西部基地の司令官ニック・ブラウン准将は語った。3つの基地が「太平洋への玄関口」となり、投資の必要がある。

 しかし、中国のような同等の戦ry区を有する敵対勢力との多領域にわたる紛争においては、基地や駐屯地は艦船、航空機、地上部隊を展開し、潜在的な脅威に対処しながら、部隊の戦闘を支援することになる。そのため、地域司令官たちは、地域内の電力が停止した場合でも軍事作戦を継続できるように、エナジー貯蔵やマイクログリッドを含む新規または拡張プロジェクトで基地や駐屯地のエナジー耐性を強化したいと考えている。

 各基地や施設は、病院や道路、水道など、小都市と同等の機能を果たしているが、同時に、戦闘に即応できる部隊の訓練、展開、支援という軍事的任務も担っている。軍上層部は、将来の脅威や作戦環境は、過去20年間にアメリカが戦ったアフガニスタンやイラクでの戦争と異なるものになるだろうと述べている。

 「基地は作戦遂行を可能にするものでなければならない」とブラウン准将は述べ、「今こそ、作戦基地は前線から基地まで部隊を維持し、戦闘中に(指揮統制)を提供し、C2のプラットフォームとなる能力を備えていなければならない」と語った。

 運用されるエナジーは信頼性、回復力、効率性を備えていなければなりません。ブラウン准将はこのように述た。「危機に際して、基地を維持するためにどこにエナジーを集中させるべきかでしょうか。それは飛行場でしょうか? 水処理施設のような重要なインフラでしょうか? 病院でしょうか? 911センターでしょうか?」


電力、至る所に電力



2023年2月27日、カリフォルニア州の海兵隊のキャンプ・ペンドルトンで、第9通信大隊、第1海兵遠征軍情報グループの海兵隊員が、認証演習中にネットワーク接続のトラブルシューティングを行った。米海兵隊撮影

 最新の艦隊の電力消費量が増えていることは、脆弱性にもなる。

 「将来の戦闘が始まった場合、戦闘は基地内から始まるでしょう」とブラウン准将は述べた。「賢い敵は、基地内に混乱を引き起こし、遅延させるために全力を尽くすでしょう。悪者がそれをするオプションのメニューがあります」。

 DIUのエナジー・ポートフォリオで上級軍事顧問のニュー・マッキシック海軍大佐は、世界中でエナジーが戦争の遂行方法を変化させていると述べた。米軍は数十年にわたって世界標準を定めてきたが、エナジーを基盤とする戦争はテクノロジー、大量の脅威、非正規戦を変化させるだろう。

 「我々が展開するあらゆるプラットフォーム、あらゆるシステム、あらゆる戦闘能力の中心に根本的な真実がある。電力なしには、なにも機能しないのだ」と、海軍作戦部長リサ・フランチェッティ大将が戦闘、戦闘員、艦隊を支援し、戦闘指揮官のために戦力を生み出すための施設が果たす役割を強調していると、ヴァージニア州ノーフォーク海軍基地の元司令官ローゼンが紹介した。「航空戦力は格納庫から始まり、海軍力は埠頭から始まる。そして、それらすべての要素にとってエナジーは不可欠です」と彼は述べた。

 「施設内の電力は、山火事、洪水、暴風雨、非国家主体による運動攻撃、あるいは同等の能力を持つ国家によるサイバー攻撃を受ける可能性がある」と彼は述べた。「商業用送電網が停止すれば、施設にも同じ影響が及ぶだろう」

 重点的な取り組みとしてインフラへのさらなる投資が含まれるとローゼンは述べた。「何十年もの間、私たちは沿岸地域への投資を怠ってきました」。「業界では、概ねプラントの交換価値の4パーセントをインフラの改善に投資することが目安となっています。何十年もの間、海軍は1パーセントから2パーセントの資金しか投資してこなかったため、インフラの老朽化が進んでいます」。

 海軍および海兵隊は、DIUおよびそのエナジーポートフォリオを含む業界および防衛パートナーと協力し、電力や公共事業を含むインフラの改善と近代化に取り組んでいる。「業界が電力を維持できるように支援することが我々の仕事です。なぜなら、彼らが電力を維持できなければ、我々は戦いに勝てないからです」とヒギアは語る。

 ヒギアは、バッテリーから大規模なエナジーおよびデータストレージに至るまで、産業界や学術界と協力してギャップを埋め、米国内の基地か、敵対勢力と対峙する戦術的拠点かを問わず、戦闘員にソリューションを迅速に提供するポートフォリオを統括している。

 「彼らが安全でなければ、効果的ではありません。私たちは、戦場環境で利用可能な最高のシステムを確実に提供し、燃料補給の回数を減らすため燃料消費を抑え、指揮統制を可能にするために児童発達センターに電力を供給し、人為的な攻撃や天候によるものかどうかに関わらず、格納庫に電力を供給することで、それを実現しています。「私たちは、基地が常に強靭で電力を確保できる状態であることを保証する必要があります。私たちは、航空機が効率的に稼働することを保証する必要があります。私たちのバッテリーが安全で、サプライチェーンが強靭であることを確保する必要があります」。


懸念事項と解決策

インフラの老朽化は最大の懸念事項として残ったままだ。キャンプ・ペンデルトンでは、基地発足1940年代にさかのぼる施設もある。場合によっては、電気や水道などの時代遅れのインフラでは、新しいテクノロジーの電力需要に対応できないとブラウン准将は指摘し。必要なのは、将来を見据えた運用エナジーへの賢明な投資であるという。

 「現在、私たちは日々の業務に追われ、ただ金曜日までやり過ごすことと、電気を点け続けることに必死です。ですから、2045年や2050年にどのようなテクノロジーが求められるかを考え、そこに到達するための投資を行えるようにならなければなりません」。

 ほとんどの公益事業インフラが時代遅れであるため、軍は常に利用可能で機能していると想定することはできない。

 各施設は独自のシステムに投資しており、その成果が現れ始めているとローゼンは述べた。

 2021年に全面的に運用が開始されたミラマーの3メガワットのマイクログリッドにより、基地が地域電力網から遮断された場合でも、飛行ラインを含む航空基地の主要機能の運用が可能になる。

 「すべての基地で同様の取り組みを行う必要があります。そして、それが私が目指していることです」とローゼンは述べ、海軍基地ポイント・ロマでも同様のマイクログリッド建設が進行中と付け加えた。

 「それには時間もお金も新しい技術も必要です」と言う。「民生商業部門も含めた新たな協力体制が必要です。そうすることで、地平線の彼方まで資源を供給できる、真に強靭な施設を実現できるのです」。

 最近では、この地域はカリフォーニア州のエナジー委員会と提携し、州助成金による2つの長時間エナジー貯蔵プロジェクトを実施している。

 キャンプ・ペンドルトンでは、4000万ドルを投じた40メガワットの蓄電プロジェクトが計画されている。「停電になっても、業務を継続できます」とブラウン准将は語った。同様のプロジェクトだが、規模は小さくなるが、800万ドルを投じた長時間エナジー貯蔵システムが、サンディエゴ海軍基地で計画されている。

 南西海軍管区とDIU、カリフォーニア州エナジー委員会との連携により、電気自動車充電器の設置も行われている。

 「これらは、政府所有の車両や個人の所有する車両にカードをかざすだけで使える共用充電器です。電気自動車を所有する海軍兵や民間人にとって、サービスの質を保つ上で重要なことです」とローゼンは語った。

 DIUの別のプロジェクトとして、カリフォーニア州ブリッジポートの海兵隊山岳戦訓練センターにおけるフロー電池エナジー貯蔵プロジェクトがある。これは、必要に応じ太陽光発電からバックアップ電力を供給するものだ。同訓練基地は、イースター・シェラ山脈の奥まった場所に位置していり。

 「この施設は気象災害多数に対処していました」とヒギアは語ります。「どんなことがあっても重要インフラに常に電力を確保したいと、こちらに相談を持ちかけてきました。「基地側に問題があると相談を持ちかけてきましたが、解決策を迅速に提示できる能力を示しています」と述べた。■


Navy, Marines Want More Energy Storage to Supply Power Hungry Warships, Bases

Gidget Fuentes

January 29, 2025 3:57 PM


https://news.usni.org/2025/01/29/navy-marines-want-more-energy-storage-to-supply-power-hungry-warships-bases


金利引き下げを望むドナルド・トランプが経済危機を始めるかもしれない(19fortyfive)―これで米国が不況となれば日本にとっては泣きっ面に蜂となりますね。

 


Interest Rates

Interest Rates. Image Credit: Creative Commons



(T2 こもん・せんす共通記事です)


ナルド・トランプ大統領は、自国の中央銀行に金利引き下げを望む初めての大統領ではない。

 しかし、その願いを実行に移す前に、トルコのレジェップ・エルドアン大統領が最近トルコの中央銀行に利下げを迫る不幸な実験を行ったことを考慮した方がいいかもしれない。

 もっと身近なところでは、FRBが金利を引き下げたにもかかわらず、住宅ローン金利の水準を決める重要な10年物米国債利回りが上昇していることも、トランプは考慮した方がいいかもしれない。

ドナルド・トランプは現代史に目を向ける必要がある

トランプと同じくエルドアンも経済学は得意ではない。インフレ率が上昇していた当時、エルドアンは高金利こそがインフレの根本原因だと思い込んでいた。そのため、彼は絶大な権力を行使し、トルコ中央銀行の金利を2021年末の19%から2023年初めまでに8.5%まで段階的に引き下げさせた。インフレ率が上昇し続けているにもかかわらずだ。

 エルドアンは低金利をインフレの特効薬と確信していたかもしれないが、市場の見方はまったく違った。実際、中央銀行が金利を引き下げたことを受けて、トルコの通貨は2021年初頭に1ドル=9トルコリラだったのが、2023年半ばには1ドル=27トルコリラに急落し、トルコの通貨価値の半分以上が消失した。一方、トルコの長期債利回りは2021年初頭の12%から2023年半ばには25%へと2倍以上に上昇した。

 エルドアンの不幸な低金利実験の結末は、インフレ率が85%にまで急上昇したことだった。このためエルドアンは、インフレの魔神を瓶に戻すために、政治的に恥ずべき経済政策のUターンをするしかなくなった。そのために、トルコ中央銀行は彼の祝福のもと、低金利の8.5%から45%まで段階的に金利を引き上げた。

 そして今日、トランプ大統領はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長に、FRBの政策金利を積極的に引き下げるよう圧力をかけている。FRBが2%のインフレ目標を達成できていないにもかかわらずだ。また、輸入関税の大幅引き上げ、大規模減税、非正規移民の大規模強制送還など、パウエル議長が提案する経済政策がインフレ上昇圧力となるにもかかわらず、このような行動をとっている。

 トルコで起きたように、市場はトランプが予算政策に風穴を開けると同時に、FRBに利下げ圧力をかけることによるインフレの危険性に注目している。また、国家財政が持続不可能な方向に向かっていることにも注目している。予算委員会によると、トランプの減税案は財政赤字をGDP比6.5%というすでに憂慮すべき高水準から膨れ上がらせる。また、公的債務の対GDP比は2034年までにギリシャ並みの140%まで上昇する。

 トランプが選挙公約の大型減税、積極的な輸入関税引き上げ、FRBへの金利引き下げ圧力強化などを全面的に実行に移せば、金融市場が大混乱に陥る危険性があることを、市場はトランプに明確に警告している。 トランプが当選する可能性が高いことが明らかになった9月以降、10年債利回りは3.6%から4.6%に上昇した。FRBの金利が4.75%から4.25%に低下しているにもかかわらず、である。このことは、住宅市場や、商業施設セクターが記録的な空室率の高さという現在進行中の危機に対処する能力にとって、深刻な問題を引き起こす可能性がある。


 他人の失敗から学ぶことが知性の証だと言われる。トランプがエルドアンの経験から、金利引き下げを正当化できない経済状況で中央銀行に政治的圧力をかけるのは賢明ではないのを学ぶことを期待したい。

 しかし、FRBの政策決定会合で利下げを見送ったパウエル総裁をトランプが強く批判したことから判断すると、トランプはエルドアンの失敗を繰り返そうとしているように見える。これは今年後半の経済・金融市場にとって良い兆候ではない。■


Written ByDesmond Lachman

Desmond Lachman joined AEI after serving as a managing director and chief emerging market economic strategist at Salomon Smith Barney. He previously served as deputy director in the International Monetary Fund’s (IMF) Policy Development and Review Department and was active in staff formulation of IMF policies. Mr. Lachman has written extensively on the global economic crisis, the U.S. housing market bust, the U.S. dollar, and the strains in the euro area. At AEI, Mr. Lachman is focused on the global macroeconomy, global currency issues, and multilateral lending agencies.



Donald Trump Wants Lower Interest Rates: He Might Start an Economic Crisis

By

Desmond Lachman

https://www.19fortyfive.com/2025/01/donald-trump-wants-lower-interest-rates-he-might-start-an-economic-crisis/


MQ-25Aを2026年に空母打撃群に統合させると関係者が語る(USNI News)―遅れているスティングレイが今年中に準備でき、来年に空母航空団に投入されるか見ものですが、給油任務ならMQび制式名称がおかしいのですね。

 

空母USSジョージ・H・W・ブッシュ(CVN-77)の飛行甲板で、ボーイングの無人航空機MQ-25の位置を変更する乗組員。 米海軍写真


海軍航空部隊司令官によると、海軍初の無人タンカーは2026年に空母に配備される。

 ボーイングのMQ-25Aスティングレイの最初の低率生産仕様機は、2026年に空母で最初の飛行テストを行う予定と、海軍航空部隊司令のダニエル・チーバー中将Vice Adm. Daniel Cheeveは今週、USNIとAFCEAが共催したWEST 2025会議で述べた。

 同中将は、このプラットフォームが空中給油に重点を置きながら、他の仕事もできる可能性があることを認めたが、詳細については明言を避けた。

 MQ-25Aを有人機と統合することについて、同中将は「それが我々の未来を切り開くことになる。「25年にMQ-25を飛ばす。そう言って構わない、26年に空母に搭載して統合を開始する」と述べた。

 2026年の空母テストは、ノースロップ・グラマンX-47Bが初めて空母着陸を行ったテストを中止してから13年後に行われる。

 2018年に8億500万ドルの初期契約を獲得して以来、ボーイングは、空母から500海里を飛行し、最大15,000ポンドの燃料を運べる無人航空機の最初の生産モデルで品質管理の問題を克服してきた。

 ボーイングのスティングレイの初期設計は、給油用に最適化されておらず、海軍の頓挫した無人空母発射空中偵察・攻撃(UCLASS)の一部として、軽攻撃能力を備えた長距離偵察機用に最適化されていた。

 ボーイングは、イリノイ州のミッドアメリカ空港から離陸し、初期の飛行範囲と給油テストに使用されたプロトタイプのUCLASS、T-1を製造した。飛行試験の後、海軍はT-1をUSSジョージ・H・W・ブッシュ(CVN-77)に搭載し追加の甲板試験を行い、2021年後半に初期試験を完了した。

 MQ-25A初号機の生産の遅れは、海軍が2023年に発表した、無人タンカーを空母の飛行甲板に統合する計画を妨げている。それ以来、海軍は同機を空母に統合する計画についてほとんど語っていない。海軍は推定13億ドルで76機のスティングレイを購入する予定だ。

 今週、海軍首脳は、空母に無人航空機を導入するための大きなハードルとして、MQ-25の空母への統合を強調した。

 機体はともかくとして、海軍はF/A-18Fスーパーホーネットの全長とE-2Dホークアイの翼幅を持つ同機を運用する空母の整備を始めた。

 海軍航空戦センターの兵器部門司令官キース・ハッシュ少将Rear Adm. Keith HashはWESTで「MQ-25は、無人プラットフォームを空母に搭載できることを実証する海軍の後押しとなる」と語った。

 今後どのようなシステムが同機に搭載されるのか、同機が航空団の一部となることで、どのような新しい役割を果たすことができるか期待している、とハッシュ少将は語った。

 航空指導者たちは今週、MQ-25Aの統合作業が連携戦闘機のような他のタイプの無人空母機のロックを解除すると述べている。

 「MQ-25Aは)有人と無人のチーム編成の未来を解き放つ」とチーバー少将は語った。■


MQ-25A Stingray 2026 Debut Will Unlock Unmanned Aviation for Carrier Strike Group, Say Officials

Sam LaGrone

January 29, 2025 8:20 PM


https://news.usni.org/2025/01/29/mq-25a-stingray-2026-debut-will-unlock-unmanned-aviation-for-carrier-strike-group-say-officials


USスチール買収案件は国家安全保障上の脅威にあらず(National Interest)―米国の実務家で日鉄提案を歓迎する声が主流なのは、バイデンの結論が非常識だったことを示しています。トランプも今は反対ですが、変わるかもしれません。

 




米国内の生産施設が外国企業に買収されれば、米国がその生産物へのアクセスを拒否されると心配するのは愚かなことだ


シントンでの政策で矛盾を指摘するのは、太陽が東から昇ると発表するのと同じくらいありふれたことだ。それにもかかわらず、事例数件は、特別に見るに値するほどひどい。数週間前、ホワイトハウスが日鉄のU.S.スチール買収を阻止し、矛盾が全面的に表れた。 政府は、国内外を問わず、米国内での半導体製造に補助金を出すことには熱心だが、外国企業が自国資本を投入して鉄鋼生産能力を拡大することを「安全保障上」恐れている。外資に対するこの種のナンセンスな考え方は、矛盾しているだけでなく、馬鹿げている。

 ホワイトハウスが鉄鋼取引を阻止したとき、経済の「サプライチェーン」の信頼性を強調した。また、「外国人の所有権」による「国家安全保障」の懸念にも言及した。 しかし、日鉄とU.S.スチールが合意した取引は、そのような問題にすべて答えるものだった。日鉄は、時価総額100億ドルにも満たない破綻企業に149億ドルを提供する予定だった。  それだけで経営は救われ、この国の経済に40億ドル以上が注入されたことになる。

 しかし、それだけではない。鉄鋼労働者への特別なアピールとして、日本製鉄は雇用保証と、USW(全米鉄鋼労組)との契約を含むすべての既存契約の尊重を約束した。ワシントンの外資系企業に対する懸念を払拭するため、日本政府は取締役会における監督的役割と、生産能力削減の決定に対する拒否権を提供した。サプライチェーンを脅かすどころか、ニッポンは米国工場での鉄鋼生産を現行レベルかそれ以上に維持することをほぼ保証した。日鉄はさらに一歩踏み込み、27億ドルを投じて近代化を進め、会社と業界の両方を強化すると約束した。

 この取引の明確な保証にとどまらず、「サプライ・チェーン」や「国家安全保障」に関する懸念は、外国からの投資流入ではほとんどの場合見当違いだ。外国企業が米国内の生産施設を購入し、その生産物への米国のバイヤーのアクセスを拒否することを心配するのは、単に馬鹿げている。その企業は、購入額に火をつけるかもしれない。確かに、新しい外国人オーナーには、ペンシルベニア州、インディアナ州、オハイオ州、あるいはどこであろうと、工場や製粉所を動かして自国に持ち帰る能力はない。 所有権の主権もない。 ワシントンは国家的緊急事態になれば、海外の経営者が何を望もうとも、外資系施設の使用方法に口を出してくる可能性がある。対内投資はほとんどの場合、経済の生産能力を拡大し、雇用を増やす傾向がある。「サプライチェーン」を脆弱にし、アメリカ所有の施設を外国勢力の気まぐれにさらしているのは、対外投資である。

 確かに、外国による放送局の買収は、プロパガンダの使用に関する国家安全保障上の懸念を引き起こす可能性がある。また、ハイテク企業や防衛関連企業の買収も、その秘密とともに安全保障上の正当な問題を引き起こすかもしれない。しかし、鉄鋼をはじめとする大半は米国内で生産されているため、このような懸念は当てはまらない。■


Milton Ezrati is a contributing editor at The National Interest, an affiliate of the Center for the Study of Human Capital at the University at Buffalo (SUNY), and chief economist for Vested, the New York-based communications firm. His latest books are Thirty Tomorrows: The Next Three Decades of Globalization, Demographics, and How We Will Live and Bite-Sized Investing.


Foreign Investment Is Not A National Security Threat

January 31, 2025

By: Milton Ezrati

https://nationalinterest.org/feature/foreign-investment-is-not-a-national-security-threat/


2025年2月2日日曜日

北朝鮮兵が戦線から離脱したとの報道にウクライナ情報長官が反論 (The War Zone)―短期間でこれだけの戦死者を出しても外貨の収入源と見て何も動じない金正恩にどんな罰が待っているのでしょうか。

 


Ukrainian Lt. Gen. Kyrylo Budanov, head of the Defense Intelligence Directorate (GUR) disputes claims that North Korean troops have fled the front lines in Kursk.

クルスクでウクライナに捕らえられた北朝鮮兵士。

(写真:ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領のソーシャルメディア / Handout/Anadolu via Getty Images)



ブダノフ中将は、北朝鮮軍8,000人がクルスクの最前線でまだ戦っているものの、戦力は低下していると語った


朝鮮軍はクルスクの最前線で戦闘を続けているものの、死傷者多数が出ており、その活動は縮小していると、ウクライナ国防情報総局の責任者が金曜日に本誌に独占的に語った。キリロ・ブダノフ Kyrylo Budanov中将によれば、ここ数週間、最前線で朝鮮人部隊を見かけなくなったというメディア報道は "誤り "だという。

 防衛情報局(GUR)のブダノフ局長は、クルスクの最前線でウクライナと戦う北朝鮮軍はまだ約8000人残っていると述べた。しかし、このところその数は減っており、ウクライナ当局はこの変化が何を意味するのか見極めようとしている。

 「本当の変化なのか、それとも数日間の活動低下に過ぎないのか、しばらく様子を見なければならない」とブダノフは説明した。本誌は、ブダノフ氏の主張を独自に検証することはできない。

 ブダノフ中将は、クルスクに駐留する北朝鮮軍の現状について、ニューヨーク・タイムズ紙などメディアが報じた内容と、自身のコメントが矛盾していることを認めた。「メディアの報道は間違っている」。

 金曜日に『タイムズ』紙は、「ウクライナ軍との戦闘でロシア軍に加わった北朝鮮兵は、ウクライナとアメリカの当局者によれば、死傷者多数を出した後、前線から引き揚げられた」と報じた。ウクライナの攻撃を押し返そうとするロシア軍を補強するためにロシア国境内に派遣された北朝鮮軍は、約2週間前線に姿を現していないと、軍事と諜報の機密事項を議論するために匿名を要求した後に当局者は語った。

 CNNはウクライナ特殊作戦部隊の報道官の発言を引用し、同様の見解を示した。

 「朝鮮民主主義人民共和国軍の存在は約3週間観測されておらず、おそらく大きな損害を被って撤退を余儀なくされたのだろう」とオレクサンドル・キンドラテンコ大佐は同ネットワークに語った。

 しかし、キンドラテンコ大佐は、ウクライナのプラウダ紙に寄せた声明の中で、「特殊作戦部隊は、我々の部隊が活動している前線についてのみ情報を提供している」と、発言を和らげた。

 北朝鮮軍の状況に関する最近の相次ぐ報道は、今週初めにウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領最高顧問が行ったコメントに続くものだ。

 「ウクライナ特殊作戦部隊からの報告によると、一部の北朝鮮部隊はクルスク地方の前線から撤退している」とミハリオ・ポドリャクはXで述べている。「東方の君主は、40%の人員が失われることを容認できないと考えている」。 一方、プーチンはウクライナの陣地に突入するため、ロシアの最貧地域から古いラダ、オートバイ、スクーター、さらには松葉杖をついた人々を次々と送り込んでいる」。

 昨年秋、北朝鮮は8月に同領土に侵攻したウクライナをロシアが追い払うのを助けるため、クルスクに約1万2000人の部隊を送り、12月までに大量に戦場に現れ始めた。

 それ以来、死傷者を含めて約4000人の死傷者を出している、とブダノフは今日本誌に語った。これは、BBCが最近発表した、無名の「西側当局者」を引用した数字と一致する。

 本誌は、死傷者数を独自に確認することはできない。

 ブダノフ中将は、これらの損失は「実戦経験の不足」と、限られた支援しか得られない状態で、ウクライナ軍に対しいわゆる『肉弾戦』 ‘meat waves’を行ったためだとしている。 北朝鮮は「ほとんど戦闘車両なしで」攻撃している、と彼は推測した。

 ウクライナの無人偵察機や大砲の前で徒歩で前進するのは、北朝鮮の独裁者、金正恩に対する忠誠心によるものだとブダノフ中将は指摘する。身の安全を無視した行動は、ウクライナの防衛を「絶対に」難しくしている、とブダノフ中将は付け加えた

 これらの部隊は、何万ものロシアの増援部隊とともに、ウクライナの塹壕を侵食している。 しかし、戦争研究所Institute for the Study of War(ISW)とウクライナのDeepStateオープンソース・インテリジェンス・グループによれば、ここ数日、戦線は安定している。

 「ロシア軍は1月30日、クルスク州のウクライナ側線内で攻撃作戦を継続したが、前進は確認されていない」とISWは最新の評価で報告している。

 クルスクでの北朝鮮軍の活動はここ数日鈍化しているかもしれないが、ブダノフ中将は先週本誌に語った、平壌はロシアに追加の砲兵隊とミサイル部隊、さらに大砲と多連装ロケットシステムを送るとの主張を繰り返した。ブダノフ中将によれば、これらの部隊は地上戦闘は行わないとのことだ。北朝鮮はこの3ヶ月の間に、約120門の170mmM1989コクサン自走砲と120門のM-1991 240mm多連装ロケットシステム(MLRS)をロシアに提供したと、ブダノフ中将は今月初めに本誌に語った。

 これまでたびたびお伝えしてきたように、ドナルド・トランプ米大統領が仲介すると言う和平交渉に先立ち、双方が領土をめぐり争っている。ゼレンスキー大統領はクルスクに侵攻したのは、ロシアの攻撃に対する緩衝材を設置し、将来の交渉の切り札とするためだと述べた。

 前線にいる北朝鮮軍を大幅に削減すれば(ブダノフが分析中だと語った)、ウクライナのクルスク岬への圧力を緩和できるかもしれない。 ウクライナが同地に長く留まれば留まるほど、ゼレンスキーは交渉力を増すことができる。■


Ukraine’s Intel Chief Disputes Claim That North Koreans Have Fled The Russian Front

Lt. Gen. Kyrylo Budanov told us that 8,000 North Koreans are still fighting on the front lines in Kursk, but at a reduced capacity.

Howard Altman

https://www.twz.com/news-features/ukraine-intel-chief-disputes-claim-that-north-koreans-have-fled-kursk-fron