2020年10月11日日曜日

米空軍:飛行中のU-2機内ソフトウェアを地上からアップデートする実験に成功

 



シエラネバダ山脈上空を飛行する U-2ドラゴンレイディMarch 23, 2016. (Staff Sgt. Robert M. Trujillo/U.S. Air Force)


上初めて飛行中の機体上でのソフトウェアコードのアップデートに成功したと米空軍が10月7日発表した。


さらに驚きの事実がある。対象機材は空飛ぶコンピュータと呼ばれるF-35でも、謎に満ちたB-21やその他ハイテク満載の新鋭機でなく、空軍最古参のU-2スパイ機だった。


9月22日、ビール空軍基地(カリフォーニア州)付近を飛行中の第9偵察飛行団(RW)所属U-2がU-2試験部隊が同機のソフトウエアアップデートを実施した。▼ソフトウェアコードを地上から飛行中のU-2に送ったわけだが、空軍が使ったのはクバネティスKubernetesというソフトウェアの展開管理を自動化するコンテナ化したシステムだ。Googleが開発し現在はクラウドネイティブコンピューティング財団Cloud Native Computing Foundationが管理している。▼U-2実験部隊はクバネティスを使い「高度機械学習アルゴリズム」をU-2機内のコンピュータ4基で実行させ、ソフトウェアを修正したが、同機の各種装備費システムに悪影響は出なかったと空軍は発表。▼U-2実験部隊はU-2用ソフトウェアの開発と安全な環境下でのテストを目的に発足しており、第9RWは同部隊と緊密に作業を展開している。


「U-2の従来型コンピュータと最新のクバネティスソフトウェアの組み合わせは空軍で供用中のウェポンシステムのソフトウェアコンテナ化開発で大きな一歩になった」と空軍でソフトウエア部門の責任者ニコラス・チャイランが発言。▼チャイランは今回に先立ちC4ISRNET取材で空軍が飛行中の機内ソフトウェアアップデートを実施する能力を間もなく獲得すると9月15日に述べ、保安リスクを伴わずアップデートできる「ゲームチェンジャー」と説明した。「飛行制御系さらにソフトウェア内の飛行関連をミッション系ソフトウェアから切り離すことで飛行を危険にさらさずアップデートを頻繁に実行できる」


空軍広報資料ではU-2機内に送り込んだソフトウェアアップデートの中身さらにアップデートの成功をどう把握したのか、また同機が事前にどこまで改修されていたかは触れていない。


第9RW司令のヘザー・フォックス大佐は今回の実証に続きU-2を使いソフトウェアのアジャイル開発の実験を続けると述べている。▼「クバネティスをU-2に応用したのは同機の高高度飛行性能を活用し、厳しい空域でも生存性を高めることにつながるため」とし、「その他のプラットフォームでも試し、各方面にこの機能を広めたい」と語った。


第9RWは米空軍保有のU-2合計33機を運用する唯一の部隊。同機の原型初飛行は1955年と満65年が経過したが、一貫して同機を活用してきたのはごくわずかのパイロットで、同機の性能改修は今日も続いている。▼同飛行団隷下の99偵察飛行隊からDefense Newsは2017年にシリコンバレーとの関係強化について聞いていた。■




この記事は以下を再構成したものです。いまいちわかりにくいのですが、アジャイル開発が進めば飛行中の無人機などソフトウエア改修で効果が生まれるのでしょう。敵の妨害に対する対抗策のスピードアップになるのでしょうか。


US Air Force sends software updates to one of its oldest aircraft midair

C4ISRNET

Valerie Insinna


2020年10月10日土曜日

イスラエルがストライクイーグルあらためラアムを重用している理由

 https://www.reutersconnect.com/all?id=tag%3Areuters.com%2C2013%3Anewsml_GM1E96S076O01&share=true

いつも思うのですが国情が違うとはいえ、イスラエルの防衛政策は日本にも大いに参考となります。日本もF-15の供用期間延長のため改修を行いますが、これまでの迎撃機として以外に長距離攻撃能力も付与するようでイスラエルの動向に似通ってきます。

F-15Iはイスラエル国防軍専用モデルとして生まれ、数々の実績を残してきた。イスラエルで同機への愛着が今も根強いのは数多くの戦役に投入され勝利してきたからだ。

イスラエルの戦闘機といえばF-15イーグルがまず浮かぶ。イスラエルにF-15が初めて到着したのは1976年のことで、以後一貫して供用され、しかも一機も戦闘で喪失していない。1998年にイスラエル空軍は新型導入を発表し、空対空戦用、空対地戦に対応させるとした。ラアム(雷)は長距離攻撃の中心で、新型F-35Iアディール戦闘機を補完しつつイスラエルの航空優勢を今後も維持していく。

 

マクダネルダグラス(現ボーイング)F-15イーグルの初期型は純然たる空対空戦闘機で、大型の機体に双発エンジン、単座仕様としバブルキャノピーで良好な視野を確保し、強力なAPG-63レーダーを搭載し、AIM-7スパローレーダー誘導ミサイル4発、赤外線誘導のAIM-9サイドワインダーミサイル4発、M61ガトリング砲一門を搭載した。プラット&ホイットニーF100エンジン二基により圧倒的な出力重量比を誇り、垂直上昇を楽々行えた。

 

 

F-15は大型で余裕ある設計のため、当初から多任務型の想定があり、出力、航続距離、対地攻撃兵装の搭載能力を活用しようとした。ここからF-15Eストライクイーグルが生まれ、米空軍では1989年に供用開始し、1991年の湾岸戦争に早速投入された。

 

湾岸戦争でのストライクイーグルの戦果にイスラエルが関心を示した。湾岸戦争はイスラエルの想定通りに進展せず、独裁者サダム・フセイン率いるイラクが発射したスカッドミサイルで攻撃を受け、報復攻撃を控えるようにとの米国の圧力をイスラエルは受け入れたが、仮に報復攻撃に踏み切っていても長距離攻撃能力を有する機材がなく、スカッドミサイルの発射地点をイラク西部で探る偵察機もなかった。サダム・フセインはクウェート撤退を余儀なくされたが、権力を維持し、イスラエルにとって脅威のままだった。脅威を抑止し、あるいは必要なら排除するため長距離戦闘機が必要だった。

 

ストライクイーグルが解決策となった。コンフォーマル燃料タンクにより長距離地点の攻撃が可能となる。さらに空対空戦、対地攻撃をともに実施する能力があり、一機で両方をこなせるのはイスラエル空軍にとっても非常に有益だ。

 

イスラエルは1994年5月にF-15Iラアムを選定し、まず21機(ピースフォックスVと呼ばれた)を導入するとした。さらに4機を追加導入(ピースフォックスVI)するオプションをつけた。発注規模は1995年に25機に増え、イスラエル空軍ではF-15はそれまで15年の供用実績があり、イスラエル技術陣には改良点の着想がたくさんあった。イスラエル航空宇宙工業はボーイング(マクダネルダグラスを吸収合併)と共同でエイビオニクスを大々的に改良した。

 

F-15Iはイスラエル国産技術多数を採用している。まず、イスラエル製の中央演算装置、GPS/慣性誘導装置、エルビット製のディスプレイと画像ヘルメット(DASH)がある。機体にはF-15E仕様の電子戦装置が盛り込まれた。

 

F-15Iは先に供用中のF-15Aと同じ兵装を搭載し、当初はAIM-9Lサイドワインダー、パイソン赤外線誘導短距離ミサイルを搭載したが、パイソンはその後全廃された。また旧式AIM-7スパロー、新型AIM-120AMRAAMレーダー誘導中距離ミサイルも搭載した。

F-15Iは燃料兵装を18千ポンドまで搭載できる。当初イスラエル空軍はロックアイ・クラスター爆弾26発またはマーベリック対地ミサイル6発を搭載するとしていた。現在のF-15Iはぺイヴウェイ・レーザー誘導爆弾、共用直接攻撃弾(JDAM)衛星誘導爆弾、BLU-109「バンカーバスター」爆弾、SPICE精密誘導爆弾、AGM-88HARM対レーダーミサイルも運用する。

 

このF-15I初号機は1997年にイスラエルに到着し、その後毎月一機のペースで納入され1999年に発注全機が納入された。その後25年間にわたり供用中だが、対テロ作戦、2006年のレバノン戦争、ガザ紛争、防衛の柱作戦、キャストレッド作戦に投入された。F-15Iはイラン核施設攻撃の作戦立案段階でも深く関与しており、イランが2015年に核合意に調印したことで実施が見送られた。

 

F-35Iアディール導入後もイスラエルのF-15への熱狂ぶりが覚める兆候がない。イスラエル空軍では今でも同機は「戦略機材」と呼ぶ。

 

2016年にイスラエルは今後もF-15Iを活用すべく改修を進めると発表し、電子スキャンアレイレーダーはじめ高性能エイビオニクスを搭載する。2018年、イスラエル空軍はF-15IあるいはF-35のどちらを調達すべきか検討した結果、F-15Iのほうが優れていると結論した。イスラエルがF-15Iをさらに追加調達すれば、同機は今世紀のかなりの長さで供用されることになる。1970年代の原設計機材として相当の評価となる。■

 

この記事は以下を再構成したものです。

 

 

F-15I: The Israeli Version of the Famous Strike Eagle

 

October 9, 2020  Topic: History  Region: Middle East  Blog Brand: The Reboot  Tags: F-15IF-15MilitaryIsrael

by Kyle Mizokami

 

Kyle Mizokami is a writer based in San Francisco who has appeared in The Diplomat, Foreign Policy, War is Boring and The Daily Beast. In 2009 he co-founded the defense and security blog Japan Security Watch.

This first appeared earlier this year and is being republished due to reader interest.

Image: Reuters


ブームの超音速エアライナー実証機XB-1がロールアウト! 米空軍が関心を示す

 (ターミナル1・2共通記事)エアライン業界は大変保守的で既存機種を最大限に使うビジネスモデルにしがみついています。その結果、半世紀で機種の変更こそありましたが、基本的に性能は進化していません。ここに果敢に挑戦する新興企業数社が米国に生まれています。はたしてその試みが成功するか注目です。機体が登場する3年後に現在の航空不況が克服されているかもありますが、ビジネスジェット分野なら可能性はありますね。超音速性能をいかんなく発揮できるのが海洋上空など限られるのが制約ですが、もともとコンコードを警戒した米議会が陸上上空の超音速飛行を禁止したのでは。軍用用途にした場合、大統領専用機もいいですが、ISR機材はどうでしょう。今回はThe War Zoneからのご紹介です。


ーム・スーパーソニック(本社コロラド州)がXB-1超音速実証機をロールアウトした。同機は開発を目指す実機の縮小版で「ベイビーブーム」と呼ばれる。飛行開始は来年の予定で、55席の超音速旅客機「オーヴァチュア」Overtureの実現を目指す。

 

同機には民間機登録番号N990XBがつき、COVID-19流行のためヴァーチャル発表式典で2020年10月7日に執り行われた。

 

XB-1は全長71フィートで長く伸びたデルタ翼の全幅は17フィートあり、「離着陸時の低速安定性と高速飛行時の効率性を両立させた」とブームは報道資料で説明。機体は炭素複合材料を大量に使い、「超音速飛行時の高温ストレス環境でも強度と剛性を確保した」という。実証機はオーヴァチュアの三分の一の大きさだ。

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ジェネラルエレクトリックJ85-15ターボジェット三基で推力合計12千ポンドを発生する。最高速度マッハ2.2程度をめざす。同エンジンは米空軍で供用中のT-35タロン練習機に搭載されている。

 

BOOM SUPERSONIC

 

空気取り入れ口、排気口はともに可動式でオーヴァチュアでは「コンコードの三十分の一の騒音」になるという。また空力学的に洗練された機体形状でソニックブーム発生も変わるという。

 

XB-1の胴体部分は細長く、機首を延長しているため操縦時に視野が制限されるが、英仏合作のコンコードでは着陸時には機首を下げる複雑な機構を採用していた。ベイビーブームでは遠隔画像システムによりパイロットが機首の先を「見る」ことが可能。これはロッキード・マーティンがNASA向けに製造したX-59静かな超音速輸送 (QueSST)実証機に採用したのと同じ機構だ。

 

ブームはオーヴァチュア投入で民間航空に一石を投じるとする。マッハ2.2は最高速度で巡航飛行時はマッハ2未満となるが、最大航続距離は4,500カイリで、同社は運航効果が見込める路線は500を超えると見る。その一つがニューヨーク=ロンドン線でかつてコンコードも飛行していた。ソニックブームによる騒音問題はまだ未解決だが、同社は高人口密度地帯上空はコンコード同様に亜音速飛行するとしている。

 

この方法でオーヴァチュアは既存亜音速機種に代わる低コストかつ高信頼性の選択肢となる。「シートマイル費用で見ればオーヴァチュアは亜音速ワイドボディ機より低水準です」と同社ウェブサイトにあるが、フライト時間当たりの経費では数字を出していない。ブームは既存機種のビジネスクラス並みの料金を実現するのが目標としている。

 

BOOM SUPERSONIC

オーヴァチュアをエアライナーにした場合の想像図

 

 

ブームは機体価格を200百万ドル程度にするとしており、ここには内装他オプション部分は含んでいない。このとおりなら既存ワイドボディ機より低価格となるが、一方で既存機種の輸送力は大きい。2018年にエアバスは売れ筋のA330-200の平均価格は238.5百万ドルと発表していたが、同機は最大406席の輸送力がある。ボーイングも767-300ERの平均価格を217.9百万ドルと発表しており、300席の旅客を収容できる。

 

それでもオーヴァチュアは各方面から関心を集めており、ブームによればヴァージン日本航空も含めエアライン業界から76機の導入意向が寄せられている。ヴァージングループはブームの大株主でもあり、傘下のスペースシップカンパニーが機体製造テストを支援するとの報道が前に出ていた。

現実にプライベートジェット部門ではオーヴァチュアのような機体に大きな需要がありそうだ。大企業や大富豪など文字通り時が金につながる層には高速移動で時間を稼ぐのは当たり前になっている。マッハ2移動は当然関心を呼ぶ。ブームの提示価格が現状のビジネスジェットの二倍近くになっても同機を求める流れは変わらないだろう。同機が究極のステータスシンボルになる可能性もある。

 

超音速旅客機は軍用転用も可能で、The War Zone はブームの競合相手になるエアリオンAS2超音速ビジネスジェットの話題を前からお伝えしている。ブームは米空軍から契約交付を9月に受けている。これは超音速大統領専用機構想の検討がないようだ。空軍は同じく極超音速分野の新興企業ハーミウスコーポレーションHermeus CorporationエグゾソニックExosonicにも同様の研究を委託している。

 

BOOM SUPERSONIC

ブーム・オーヴァチュアを米空軍で供用する構想の想像図では機体に747原型のVC-25Aエアフォースワンと同じ塗装が施され、超音速大統領専用機となっている。

 

 

ブームはXB-1のテストとオーヴァチュア開発を並行実施すると発表している。まずベイビーブームの地上テストを完了し、飛行テストを2021年に開始する。同社の新工場が2022年に完成し、オーヴァチュア生産を開始し、3年後にロールアウトする。

 

ただし、XB-1、オーヴァチュア双方で遅延が発生している。XB-1の飛行テストは今年末開始の予定だったが、機体安定性強化システムで離着陸時の安全確保で対策が必要となり先送りされた。オーヴァチュアでも2017年時点で路線就航は2023年とされていた。

 

とひえ、XB-1実証機が完成し、テストも数か月後に実際に始まると思うと興奮してくる。■

 

この記事は以下を再構成したものです。

 

Boom Rolls Out Its XB-1 "Baby Boom" Supersonic Demonstrator Jet

BY JOSEPH TREVITHICK, THOMAS NEWDICK, TYLER ROGOWAY

OCTOBER 7, 2020


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2020年10月8日木曜日

F/A-18スーパーホーネットのインド海軍採用を狙うボーイング

 

Boeing



一昔前のインドといえばロシア製装備ばかりで部隊編成し、アメリカの入る余地など全くなかったことを思えば隔世の感がありますね。今回はスーパーホーネットの売り込みに余念がないボーイングの話題です。その延長にはインドの進める空母整備に米海軍が協力する背景もありそうですね。売り込みに成功すればイーグルに続きホーネットの生産ラインも維持できるのでしょうか


ーイングF/A-18ブロックIII仕様のインド海軍での採用を狙っていると発表した。同機は今日供用中の機材の中で高性能かつ実戦で実証ずみの多任務第一線戦闘機として大威力を発揮する。特にブロックIIIは航空優勢確保、昼間夜間攻撃任務を精密誘導兵器を使い実施し、援護戦闘機任務、近接攻撃支援、敵防空網制圧、対艦攻撃、偵察任務、前方航空統制や僚機への空中給油までこなす。

 

現在稼働中のF/A-18ホーネット、スーパーホーネットは合わせて700機超だが、ブロックIIIは米海軍向けに製造中だ。インドも自国海軍向けに同型への関心を示している。

 

「インド海軍向け多任務空母搭載戦闘機事業での情報提供要求(RFI)に当社は対応した」とボーイング・ディフェンス・インディア(BDI)が述べている。「米海軍の第一線戦闘機F/A-18 ブロックIII仕様のスーパーホーネットをインド海軍にも供給したい。実現すればインド海軍に最新の戦闘能力が実現しながら、インド海軍と米海軍の協力関係も進む」

 

上記発表文はBDIがインド海軍向けに発出したものだ。F/A-18E/Fは大量装備を搭載し高ストレス環境の作戦運用でも最小限の支援で十分な設計の艦載戦闘機で、BDIは同機の飛行時間当たり費用の低さ、稼働率の高さをアピールする。さらにスーパーホーネットは「インドによるインドのための」事業でインド国内サプライチェーンを重視しつつ現地産業との協同体制を進め現地での運用を続けられるとする。

 

 

 

さて、スーパーホーネットは最新鋭機材ではないものの、インド海軍が採用すればどんな戦力になるだろうか。

 

スーパーホーネットの搭載兵装にはまずAIM-9サイドワインダー、AIM-7スパロー、AIM-120 AMRAAMの空対空ミサイルがある。次に誘導空対地兵器にハープーン、SLAM/SLAM-ER、GBU-10、GBU-51、HARM、マーヴェリックがある。さらに自由落下型爆弾としてMk-76、BDU-48、Mk-82LD、Mk-82HD、 Mk-84がある。またジェネラルダイナミクス製M61A2 20mm準ガトリング砲を搭載し、一分間に4千発から6千発を発射できる。  

 

ボーイングがF/A-18スーパーホーネットのインド売り込みをはかる背景に米海軍の同機調達が終わりそうなことがある。2021年度まで78機を40億ドルで製造する契約をボーイングは公布されたが、来年の20機が最後の発注分になりそうなのだ。

 

米海軍はスーパーホーネット後継機の開発をすでに開始しており、8月にはスーパーホーネット生産を取りやめ、代わりに次世代艦載戦闘機開発を早めると発表していた。■

 

この記事は以下を再構成したものです。

 

Boeing F/A-18 Block III Super Hornets Could Be Headed to India

October 6, 2020  Topic: Security  Region: Asia  Blog Brand: The Buzz  Tags: IndiaIndian NavyF/A-18 Super HornetMilitaryPakistanChina

by Peter Suciu

 

Peter Suciu is a Michigan-based writer who has contributed to more than four dozen magazines, newspapers and websites. He is the author of several books on military headgear including A Gallery of Military Headdress, which is available on Amazon.com.

Image: Reuters.


2020年10月7日水曜日

スイスがF-35A導入へ。スーパーホーネット、ペイトリオットミサイル含め160億ドルを支払う。

 スイスといえば永世中立国ですが、その中立を守るため強力な空軍部隊が必要な実態は中立非武装で平和が実現するといまだに信じる人にどう映るのでしょう。National Interest記事のご紹介です。

ッキード・マーティンのF-35ライトニングII共用打撃戦闘機の次の購入先にアラブ首長国連邦があがっているが、実現するかはっきりしない。一方で同機のスイス売却で米国務省の承認が下りている。

 

スイスへの売却承認の直前にスイスは住民投票で戦闘機部隊の機材を米国装備に更新する案を承認していた。だが、得票率は50.1%、票差はわずか8,670票だった。

 

米国防安全保障協力庁(DSCA)は議会に売却案を以下通告していた。

 

「今回提案の売却案件は米国の外交政策ならびに安全保障に資するものであり、ヨーロッパの政治的安定並びに経済発展の維持に大きな影響を及ぼし続けているヨーロッパ友邦国の安全保障の向上につながる」

 

 

スイスはF-35Aの40機購入を希望しており、付属品まで含め65.8億ドルの調達規模になる。合わせてF/A-18E/Fスーパーホーネットも40機導入を総額74.5億ドルでめざす。F/A-18E単座型が36機でF414-GE-400エンジンを搭載する。F/A-18F複座型は4機でF4140GE-400がエンジンだ。

 

さらにスーパーホーネットには予備エンジン16基、M61A2 20mm機関砲44門、高性能標的前方ロック赤外線(ATFLIR)ポッド25基、AN/ALR-67(V)3 電子戦対抗装置受信器55基、AN/ALQ-214統合対抗装置55基も導入する。

 

F-35案件ではプラット&ホイットニーF135エンジン46基、サイドワインダーAIM-9XブロックII+空対空ミサイル40本、再度ワンダーAIM-9XブロックII訓練用ミサイル50本、サイドワインダーAIM-9XブロックII特殊訓練用ミサイル6本の導入が含まれる。

 

国務省はペイトリオット防空システムの売却も先に承認しており、こちらは22億ドル相当といわれる。

 

スイスは1815年パリ条約で中立となって以来、国外の戦役に加わった事例がない。第二次大戦中に、連合国が同国に誤爆した事例があったが、ドイツの戦況が好転していればスイスへの侵攻もありえただろう。

 

中立国というもののスイスは相当の軍事力を維持しており、兵役は国民の義務となっている。

 

スイス空軍の現状の兵力は飛行隊3個でF/A-18ホーネット30機、F-5タイガーIIが53機ある。国土規模のためスイス空軍が常時警戒態勢をしくことはまれだったが、武装ジェット2機を常時待機させる体制に向かっている。訓練を除けば、中立国スイスの機材が国外に展開することはない。■

 

この記事は以下を再構成したものです。

 

F-35 Joint Strike Fighter: Coming Soon to Switzerland's Air Force?

October 5, 2020  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: F-35MilitaryTechnologyStealthSwitzerlandAir Force

by Peter Suciu

 

Peter Suciu is a Michigan-based writer who has contributed to more than four dozen magazines, newspapers and websites. He is the author of several books on military headgear including A Gallery of Military Headdress, which is available on Amazon.com.


2020年10月6日火曜日

M2ブラッドレイの武装強化 50mm砲とブッシュマスター砲で最強の歩兵戦闘車両になる

 https://www.reutersconnect.com/all?id=tag%3Areuters.com%2C2011%3Anewsml_GM1E79119LA01&share=true


 

M2ブラッドレイ歩兵戦闘車両は二回の湾岸戦争を通じ性能改修されてきたが、米陸軍は今後も供用可能と見ている。

 

ノースロップ・グラマンはM2用にXM913 50mm砲を納入しているが、米陸軍ではブラッドレイ主砲に別の選択肢も検討中だ。

 

Janesは同社に同火砲の技術成熟化契約が交付され、8月末に

 XM913 砲4門が納入され、10月中に7門が納入されると伝えた。同社は10門の追加発注を期待している。

 

「50mm砲とブッシュマスターチェーンガンの組み合わせで信頼度高い有効射程が生まれ、同等戦力を有する敵部隊にスタンドオフ距離から攻撃を加えるチャンスが増える」とノースロップ・グラマン広報がJanesに語っていた。

 

 

陸軍は新型50mm砲の試験を昨年から開始した。同砲は次世代戦闘車両(NGCV)へ搭載をめざし、ノースロップ・グラマンは2019年のブッシュマスターユーザー会議で実弾発射実演を行い、陸軍装甲車両への搭載可能性を誇示した。

 

ブッシュマスターチェインガンはロケット弾、砲弾、迫撃砲弾への対抗手段(C-RAM) さらに無人機対抗手段 (C-UAV) としての有効性を試験中だ。もともとは拡大地域防御生存性統合実証(EAPS ID)の一環で開発され、その後遠距離移動目標の追尾能力を干渉レーダー、火器管制コンピューターと無線発信機受信機を使い、発射後修正弾として利用可能かテスト中だ。

 

陸軍はノースロップ・グラマンと共同で同砲のNGCV搭載をめざす一方で、供用中兵装でも発射速度、有効射程を改良する。

 

NGCVでは速力、とり回し性能、遠征戦闘投入の重視で決まっており、敵の火砲発射前に撃破する能力が求められる。

 

XM913砲は二種類の発射弾を使う。ひとつがXM1204高性能爆発性空中炸裂弾軌跡付High Explosive Airburst with Trace(HEAB-T)、そしてXM1203安定板つき装甲貫通弾軌跡付Armour-Piercing Fin-Stabilized Discarding Sabot with Trace(APFSKS-T)で、同砲は陸軍が目指す高威力高精度中口径砲Advanced Lethality and Accuracy System for Medium Caliber(ALAS-MC) の中心となるとJanesが報じている。

 

ALAS-MCでは機動性を発揮しながら命中精度を上げるのが目標で有効射程も従来より伸びる。

 

「性能向上で砲操作の幅が広がり、砲撃は従来の三倍のペースで実施できる」と米陸軍戦闘能力開発本部で高性能装備品部門のケヴィン・フィッツパトリックが語る。

 

ALAS-MCには供用中装備品を上回る性能と威力の高性能中口径兵器装備品になるとの期待がある。さらに長射程を生かしスタンドオフ攻撃を現状を上回る精度で実施できるようになる。

 

「ALAS-MC開発でもう一つ鍵となるのが将来のシステム拡張を見越した開発モデルを使用していることで、今後登場する新技術にも呼応し多彩なミッションをこなせる」とフィッツパトリックは述べている。

 

この記事は以下を再構成したものです。

 

Check Out the Bradley Fighting Vehicle's New 50mm Gun

October 3, 2020  Topic: Security  Region: Americas  Blog Brand: The Reboot  Tags: XM913U.S. ArmyMilitaryDefenseWarXM913 50mm Cannon

The weapon is massive and can shoot even more powerful ammunition.

by Peter Suciu

 

Peter Suciu is a Michigan-based writer who has contributed to more than four dozen magazines, newspapers and websites. He is the author of several books on military headgear including A Gallery of Military Headdress, which is available on Amazon.com. This first appeared earlier and is being republished due to reader interest.

Image: Reuters