2022年11月29日火曜日

主張 沖縄からのF-15C飛行隊撤退は滑走路非依存型無人機LCAATなど新構想を試す絶好の機会となり、中国等が投入したミサイル費用を無効にできる

 


XQ-58Aヴァルキリーが米陸軍ユマ試射場(アリゾナ州)で発射された。Dec. 9, 2020. (U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Joshua King)

ウクライナで、比較的安価な無人航空機の価値が日に日に明らかになり、戦争戦略家はその有用性を他の場所でも見直するようになってきた。ランド研究所のデビッド・オクマネクDavid Ochmanekは、以下の論説で、在日米軍基地からF-15を撤退させる最近の動きは、在日米軍の態勢を見直す絶好の機会であり、無人機がどこに適合するかを論じている

空軍は最近、F-15C/D戦闘機部隊を沖縄の嘉手納基地から撤退させる計画を発表した。戦略的な意味合いについては議論の余地があるかもしれないが、この発表は、西太平洋他の地域における空軍の戦力態勢を見直す必要性と機会の両方を浮き彫りにしている。分析によれば、比較的新しい技術である自律型滑走路非依存型航空機が、将来の態勢で主要な役割を果たす可能性がある。

国家防衛戦略が中国による侵略の抑止を最優先しているのを考えれば、最前線同盟国に駐留する戦闘機を減らすことは直感に反するように思えるし、老朽化して縮小する戦闘機群を管理する空軍が抱えるジレンマの一端を反映しているとも言える。

F-15は米空軍戦闘機で最も古い機体であり、米空軍は当面の間、嘉手納からの撤退を型戦闘機のローテーション配備で相殺すると発表している。しかし、沖縄にローテーションで駐留することは、アジア、ヨーロッパ、中東の他の地域での戦闘機駐留の要求を満たすために、ここ何年も苦労してきた空軍にさらにストレスを与えることになりかねない。

現在検討対象の選択肢には、嘉手納の前方駐留戦闘機飛行隊を第5世代戦闘機で再整備すること、米空軍戦闘機隊全体の規模を拡大してローテーション配備を支援することがある。しかし、満たされるべき戦略的必要性を考慮すると、こうした選択肢は、創造性に欠ける。

まず、沖縄はじめ前線基地が、陸上機の運用拠点として成り立つかどうかが問題だ。一方、沖縄は作戦地域に近いため、日本や台湾の防衛の航空作戦拠点として魅力的だ。戦闘機の航続距離は限られており、空中給油を行わなければ戦闘半径は基地から500マイル程度にしかならない。

しかし、沖縄は中国の多数の弾道ミサイルや巡航ミサイルの射程圏内でもある。戦争になれば、中国は何百発ものミサイルを、駐機中の航空機、滑走路、燃料貯蔵所、その他沖縄の日米空軍関連の目標を破壊する作業に充てるだろう。この規模の攻撃は、パトリオット地対空ミサイルのような能動的な防御を圧倒する。中国が最も強力な脅威だが、米国と同盟国の空軍は、ロシア、北朝鮮、さらにはイランからも同様の脅威にさらされている。

このため、米空軍は滑走路の必要性と、敵の攻撃で機体を失う高いコストという2つの問題を解決できる1つの解決策を実験してきた。すなわち、滑走路なの固定施設に頼らずに発進、回収、整備、再発進が可能な無人航空機を検討している。XQ-58バルキリーは、LCAAT(Low-cost, Attritable aircraft technologies)と呼ばれる新クラスの航空機の代表的な存在だ。

試験飛行数回に成功したXQ-58は、使い捨ての小型ロケットモーターでトレーラーから打ち上げられ、ターボファンエンジンで飛行する。同試験機の派生型は、1,000ポンドを超える空対地、空対空兵器を搭載し、戦闘半径は2,000海里以上となる。

任務から帰還すると、パラシュート着地する。機動部隊が給油、再武装し、再出撃できる。航空兵力を固定インフラ依存から解放することで、このコンセプトは、米国の敵が通常弾道ミサイルや巡航ミサイルに対して行っている大規模な投資を無効化する可能性がある。(垂直離着陸が可能な海兵隊のF-35Bも、同様の利点を備える)。

LCAATのもう一つの魅力はコストだ。飛行隊を構成する18機のF-35を調達する価格で、空軍は300機以上のLCAATと支援装置を購入できる。平時には、前線基地での有人戦闘機の運用を補うため相当数のLCAATを使用できるが、ほとんどは軍需品のように倉庫に保管され、必要なときに戦場に分散されることになるだろう。

LCAATはステルス高性能機ではない。F-22やF-35のような最新鋭の戦闘機の生存性や多用途性はない。しかし、LCAATのような滑走路に依存しない航空機群は、質量戦術を駆使することで、敵の防御力を圧倒し、他の種類のスタンドオフ兵器や有人戦闘機による攻撃をサポートできる。

インド太平洋地域やその他の地域における将来の戦力構成と態勢を検討する際、空軍に従来のプラットフォームを超えた選択肢が出てきた。その中には、滑走路に依存しない自律型の航空車両を使って、前線基地でハイテンポな作戦を展開・維持するコンセプトが急速に成熟してkきた。

As F-15s leave Okinawa, an opportunity to change Indo-Pacific air tactics with unmanned options

The Air Force's change in Japan could usher in a new strategic stance, says RAND's David Ochmanek.

By   DAVID OCHMANEK

on November 28, 2022 at 12:15 PM

https://breakingdefense.com/2022/11/as-f-15s-leave-okinawa-an-opportunity-to-change-indo-pacific-air-tactics-with-unmanned-options/?_ga=2.103684360.943964880.1669669529-1256044490.1668165814


David Ochmanek is a senior international/defense researcher at the nonprofit, nonpartisan RAND Corporation.


ズムワルト級駆逐艦はこう活用せよ-----同級駆逐艦3隻の再起動への期待

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ムウォルト級駆逐艦 DDG 1000 の想像図。海上統合艦隊で運用され、陸上の海兵隊部隊を支援し、沿岸・航空・水中戦も行う、新クラスのマルチミッション型米海軍水上戦闘艦だ。

ムワルト級は再起動できる。2001年9月の同時多発テロの数ヵ月後、米海軍は、冷戦後のブルーウォーター支配を念頭に新しい3種類の「艦船群」を発表した。沿岸戦闘艦(LCS)、21世紀型駆逐艦(DD21、現DDG 1000)、21世紀型巡洋艦(CG(X))で、ハイエンドの統合防空ミサイル(IAMD)に加え、沿岸での作戦や陸上作戦支援に重点を置いていた。20年がたった今、当時想定された艦隊構造は存在しない。「テロとの戦い」の拡大や競合相手としての中国の台頭といった戦略的衝撃の犠牲となったこと、また、プログラム上の疑問ある決定により大幅なコスト超過を招いたことによる。

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太平洋(2016年12月8日)海軍で最も技術的に進んだ水上艦である誘導ミサイル駆逐艦USSズムウォルト(DDG 1000)(左)は、沿岸戦闘艦USSインディペンデンス(LCS2)と編隊を組んで、サンディエゴの新しい母港への3カ月にわたる旅の最終行程を進行中である。ズムウォルトは到着後、戦闘システムの設置、試験・評価、艦隊との統合運用を開始する予定。(U.S. Navy photo by Petty Officer 1st Class Ace Rheaume/Released)161208-N-SI773-0401

米海軍は、CG(X)を全面中止し、LCSは大量建造したが、ハイエンド紛争に適さないとして、多くを退役させる意向だ。その結果、ズムワルト級3隻が残ることになった。ズムワルト級は、海軍の最新駆逐艦クラスであるアーレイ・バーク級フライトIII DDGの推進力と数倍の電力を生み出す統合電力システムを備えた1万4千トンのマルチミッション艦である。ズムウォルトは、海軍がDDG51ラインの再開を決定したことにより、プログラムの不手際と産業基盤での問題両方が発生し、艦隊に加わるまで大変な苦労を経験した。しかし各艦が提供する重要な戦闘上の利点を実現するため必要な予算を支出する機運が高まっている。Hope Hedge Seckが19FortyFiveの記事で最近詳述している。国防総省(DoD)と海軍は、期待される利益を実現するため、積極的に行動すべきである。

2023年後半にUSSズムワルト (DDG 1000)で始まる予定作業は工期2年で、残り2隻でもスケジュールの許す限りConventional Prompt Strike (CPS)設置を行う予定だ。ズムウォルトは現在インド太平洋に配備中で、次回の配備時に極超音速CPSミサイルを搭載すると思われる。 

ズムウォルトでの作業を始めてから 5年から 7年後に、海軍は 3 隻に重要な改造を施すことができる。このような改造を行う予算は、弾道ミサイル潜水艦、将来の航空団、水上艦隊が使用する次世代ヘリコプタや無人機、次世代駆逐艦などの優先事業と競合する。中国の侵略阻止が重要となっており、この任務における海軍の役割を考えれば、海軍が現在の即応性と将来の能力投資の間で破滅的な選択をしないよう、国防総省は十分な資金をホワイトハウスに求めるべきだ。

CPSの先:海上制圧型駆逐艦へ

ズムワルトへのCPS搭載は、始まりに過ぎない。海軍がイージス戦闘システムを統合戦闘システムへ進化させ始めた今、ズムワルト級という問題を抱えた3隻の「ユニコーン」戦闘システムを放置したままにはしておけない。積極的なCPS導入計画に過度のリスクを与えることなく、イージスを統合する技術的解決策に到達する作業を本格的に開始しなければならない。さらに、CPS搭載に必要なメンテナンス中は、艦船が造船所を離れてから蓄積された既知の船体、 機械、電気(H, M&E)に関する問題を解決する必要がある。しかし、最も重要なことは、海軍と太平洋艦隊が、同艦の運用コンセプトを考案し、実施することであり、地域の海上支配への献身を反映するものである。

まず、海軍は3隻でインド太平洋での常時配備をサポートできるか判断する必要がある。この「1.0」プレゼンス目標は、基地の場所や、必要なインフラの強化など、その他決定を後押しすることになる。今こそ、決断とそれに伴う投資を行うべき時だ。

CPS を搭載した DDG 1000 が継続的に配備されれば、中国と北朝鮮に対し、通常兵器(トマホーク、スタンダードミサイル)と、搭載する周辺垂直発射システム(PVLS)80セルによる強い抑止力のメッセージを送れる。同艦は、空母打撃群(CSG)の一部として使用されない。むしろ、無人艦、駆逐艦、LCS、揚陸強襲艦で構成する水上・水陸機動団の先頭に採用され、指揮統制(C2)機能を果たす幕僚を乗艦させるだろう。

第二に、イージスから統合戦闘システムへの移行の一環として、海軍は適切な防空・ミサイル防衛レーダーを艦船に装備する必要がある。選択肢としては、SPY-6 AMDRまたはSPY-7がある。

第三に、3隻とも現在、有人ヘリコプターを運用する装備があるが、無人航空機(UAV)を運用すべきだ。当面は、MQ-8Cファイアスカウト数機を採用し、艦内レーダーやその他の監視システムの有効範囲を広げるとしても、より長距離の中高度・長期耐久(MALE)無人機を最初に受領する必要がある。また、UAV以外にも、海軍が中型無人水上艦(MUSV)や大型無人水上艦(LUSV)を導入する場合、DDG 1000は無人プラットフォームの修正保守を行う訓練を受けた乗組員を含む、無人プラットフォームのC2 「羊飼い」の役割を果たす。ミサイル数十発を搭載した無防備なLUSVが敵の手に落ちる心配は、強力なDDG 1000が常に近くに存在すれば軽減される。

平時には、DDG 1000 と乗組員は、前方展開のC2 ノードとして、また前方戦闘力と持続力を提供することで、通常型抑止力を提供する。DDG 1000 は、他部隊の能力を統合・調整することで、より強力な部隊を構築し、1)攻撃は成功しないか、劇的に遅れるという認識(拒否)、2)攻撃による推定利益をはるかに上回る反応があるという認識(罰)、を通じ敵対者を抑止することができる。

DDG 1000は、陸上と海上双方の目標を射程内に収め、迅速攻撃する能力、広範囲に分散した部隊を指揮統制する能力、敵対者に堅固だが一瞬の目標を提示する能力によって、抑止力を達成できる。DDG 1000は、戦場と地域のISR環境を活用し、敵艦隊を探し出し、破壊すると同時に、敵の陸上部隊を射程距離で威嚇する。特定の状況下では、パッシブターゲッティングネットワークで動作時の同艦のステルスプロファイルは、陸上の移動式巡航ミサイルや弾道ミサイルの位置などの陸上イベントへの迅速対応を実現する。

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Zumwalt-class destroyer. Image Credit: Raytheon.

結語  ズムワルト級は再起動可能だ

アップグレードされたDDG 1000 の指揮統制機能により、太平洋艦隊司令官は、地域制海権と打撃作戦のC2で比類なき能力と、CPSと長距離攻撃兵器数十発による抑止力を手にできる。この形の未来は、海軍が計画を立て、国防総省が海軍のその他優先事項に支障をきたすことなく資源を投入した場合にのみ実現できる。ズムウォルト級は、設計意図に沿いつつ、21世紀を代表する駆逐艦へ進化を遂げるチャンスを迎えている。今は、迷っている時ではない。■

Zumwalt-Class Can Become a Dominant 21st Century Destroyer - 19FortyFive

ByBryan McGrath

Bryan McGrath is the Managing Director of The FerryBridge Group LLC, a national security consultancy. All views contained herein are his. He tweets @ConsWahoo.


2022年11月28日月曜日

英軍のフォークランド奪回作戦(1982年)から台湾防衛など米海兵隊が目指す前線分散展開が学べる教訓とは....

 

裁国家が島国の隣国を侵略するのをどうしたら阻止できるだろうか。侵略勢力が海岸に上陸したら、主要な拠点から何百、何千マイルも離れた場所で活動し、地元の数的優位を持つ敵をどうしたら撤退させられるか。1982年、アルゼンチン軍事政権が、英国の海外領土フォークランド諸島の主権を長年にわたって主張してきたため、英国はこの問題で解決を迫られた。アルゼンチンからフォークランドを奪還するため英国が実施した長距離遠征作戦「コーポレート作戦」の勝利と、中国から台湾を守ることに焦点を当てた課題には、不穏ながら類似点がある。

 

 

米海兵隊は、インド太平洋で激化しつつある大国間競争への対処すを優先課題としている。フォークランドで英軍は、海兵隊司令官が将来の活動として想定しているのと同様の方法で活動した。広大な海洋地形に分散した小規模な編隊、比較的限定的な間接火力支援、限定的な近接航空支援だ。南大西洋で英国の機動力と後方支援を可能にするためには、垂直上昇機が不可欠であった。しかし、海兵隊の新しいコンセプトには、こうした航空機がほとんど見られない。

これらの矛盾に対処するため、コーポレート作戦で学んだ関連する教訓を簡単に概観しよう。教訓を把握してから、現在および将来の垂直上昇能力の最大化に重点を置き、海兵隊の概念にうまく取り入れる方法を考察する。

コーポレート作戦

1982年4月2日、アルゼンチン軍が南大西洋にあるフォークランド諸島の英国領に侵攻した。歴代英国政権は、アルゼンチンによる上陸されれば既成事実化を意味すると結論づけていた。しかし、マーガレット・サッチャー政権は、フォークランド諸島を奪回すると即座に決定した。数時間後には、岩だらけの島々からアルゼンチンを追い出すための「コーポレート作戦」が開始された。最初の海軍艦艇は、侵攻から3日も経たないうちに英国を出港した。急速に編成された統合任務部隊は、障害を乗り越え、8,000マイル以上を横断し、6月14日までに諸島の領有権を取り戻した。しかし、勝利が約束されていたわけではない。機動部隊が出港した瞬間から、垂直上昇の必要性を予測できなかったこと、指揮系統が曖昧だったこと、水陸両用作戦を軽視した部隊設計が、最終的な成功を脅かすことになった。

英軍作戦は、広大な距離とそれに伴う困難双方の克服を迫られた (Source: Department of History, US. Military Academy)

英機動部隊は空母戦闘群を中心に構成され、制空権と制海権を確立し、第3コマンド旅団含む水陸両用攻撃隊による島の奪回を任務とした。英軍機動部隊の迅速な展開は印象的だったが、当初は軍事解決は不要と考え、政治解決を強いるべく行われたものだった。英国機動部隊は、フランシス・ドレイク卿とホレイショ・ネルソン卿の歴史的な港から出航したが、兵站物資と装備は、最終的な水陸両用作戦を考慮せず大部分が収納されたままだった。英国が利用できる唯一の中間基地であるアセンション島では、物流の大幅な再編成が必要だった。水上艦を利用した装備の整理は英海軍にとって簡単な作業であったはずだが、海岸の急勾配、柔らかい砂、激しい波のため、艦から陸への移動にはヘリコプターを多用する必要があった。アセンション島上陸後も、荒れた地形のため、内陸部への輸送にはヘリコプターが欠かせなかった。最小限の休息とスタッフの調整を終え、機動部隊は目的地に向かい出撃したが、容赦ない気候と地形のため、さらに多くの航空支援が必要となった。

コーポレート作戦では、防空が重要な課題であった。空母戦隊が制空権を確立してから第3コマンド旅団の部隊を上陸させるとの決定は、最終的に非現実的と判断され、アルゼンチン航空機のリスクを受け入れることになったのである。アルゼンチンは英国機動部隊の6倍の航空機を保有し、英国海軍の防空システムは上陸部隊に十分な戦力保護を提供できなかった。地上配備型のレイピア防空システムは、航空優勢がない場合の航空攻撃のリスクを軽減するためのものであった。しかし、レイピアに最適な地形は地上車両が入れない場所であり、またシステム自体も重く、手で持ち運べない。その結果、水陸両用戦闘団のマイケル・クラップ司令官は、「レイピアに物資と発電機用のガソリンを供給するために、シーキング1機を常時待機させる」ため限られた資産を捧げざるを得なくなった。英国が水陸両用から陸上での攻撃作戦に移行するにつれ、ヘリコプター部隊は大きく負担を強いられ、航空機への依存度は増すばかりだった。

フォークランド諸島の地理的条件から、上陸に適した場所は限られていた。東フォークランド北西部のサンカルロス水域が上陸地点として選ばれた。5月21日、第3コマンド旅団の最初の部隊が上陸したが、後方支援物資の非効率性が解消されず、またサンカルロス海域に出入りする水上艦艇を常に動かすという戦力保護措置のために、橋頭保の構築は遅れた。このような状況下で勢いを維持する唯一の手段は、ヘリコプターの常時使用だった。最初の上陸から6月14日のアルゼンチン降伏まで、「東フォークランドは起伏の多い地形なので、戦時中の兵站活動にヘリコプターが欠かせなかった」。5月25日、空から発射されたエグゾセミサイルがSSアトランティックコンベヤーを沈めたとき、重要な積荷の追加ヘリコプターが1機を除いてすべて失われ、地上部隊の限られた機動性がさらに試された。岩だらけの湿地帯を横断する道路がないため、限られたヘリコプター部隊ですべての大砲と重装備を輸送することになり、英国海兵隊と兵士は容赦ない風景の中を行進することになった。ヘリコプターの必要性を端的に示す例として、105ミリ榴弾砲6門と弾薬を輸送するのにシーキング出撃が82回必要であったことが挙げられる。このような機動部隊の減少は、ヘリコプターの大半が人員ではなく、装備輸送に割り当てられたため、間違いなく紛争を拡大させた。

フォークランド作戦 (Source: Department of History, U.S. Military Academy)

 

部隊間の指揮系統の違いや、一個旅団にヘリコプターの配備が不十分なことは、機動部隊の規模が大きくなるにつれて摩擦の種となった。英海兵隊の旅団は約4600名で、国防省はフォークランドにいる1万人のアルゼンチン軍を相手にするには少なすぎると判断した。第5歩兵旅団が加わり、ジェレミー・ムーア少将が機動部隊内の師団司令部を指揮することになった。この旅団の大隊のほとんどは、作戦行動と儀礼的な警護に時間を割かれ、水陸両用作戦の訓練を受けていない兵士で構成されていた。この旅団の投入は全体的な数の増加を意味したが、指揮系統の混乱を招き、第二次世界大戦以降で唯一最大の英軍の損失を生む一因となった。

まだ政治的解決が可能だと思われていた頃、第5歩兵旅団の正確な役割を定義する努力はほとんどなされなかった。この部隊をどう使うという疑問は、第3コマンド旅団がサンカルロスウォーターに上陸後、最初の攻撃行動を行ったときに答えが出た。グースグリーン集落での最初の成功は、パラシュート連隊第2大隊の後方支援を大幅に前進させ、迅速な増援の可能性なしに敵の攻撃に対して脆弱な状態に陥ることになった。支援要請のプロセスが不適切で、水陸両用幕僚にヘリコプターの専門知識がなかったため、野心的な大隊は、他の場所で切実に必要とされていたヘリコプター支援を要求することができた。これに対し、第5歩兵旅団はブラフコーブとフィッツロイの集落に上陸して、孤立した空挺部隊を救援することになった。ヘリコプター配備を誤ったため、水陸両用の経験がないにもかかわらず、これらの兵士を輸送するため水上輸送船が必要となった。南大西洋の寒さとアルゼンチン空襲にさらされながら、35マイルを上陸用舟艇で移動するのに数時間かかった。6月8日の日没後、水上艦数隻が攻撃され、LSL Sir Galahadは沈没、51名の兵士と水兵が死亡し、46名が負傷した。

なぜこの悲劇が起こったのか、その背景を知るには、第二次世界大戦直後にさかのぼることが重要である。1966年に空母の更新計画が中止され、1979年に英国最後のカタパルト空母であるHMSアークロイヤルが退役するなど、この時期の英国海軍は特に各軍との競争にさらされた。このことは、その後の海軍の水陸両用戦能力に連鎖的な影響を及ぼした。固定翼機運用が可能な空母は、HMSハーミズとHMSインヴィンシブルの2隻だけとなり、小さなデッキではヘリコプターの運用を犠牲にしてまで、垂直離着陸型のシーハリアが運用された。

サッチャーは予算の制約を受け、英国海軍の目的をますますニッチにとらえるようになっていた。1981年の国防白書では、1984 年までに水陸両用艦を全部撤去することが提言されていた。イギリスは、水陸両用戦力は NATO の大規模な作戦の一部としてのみ使用されると考えていたため、イギリス海軍の即応性は低下していた。2隻の固定翼空母は外国への売却が予定されており、上陸用プラットフォーム・ドックのHMSイントレピッドはすでに退役の過程にあった。イギリスに幸運なことに、アルゼンチンは、イギリスの水陸両用戦力の変化が予測される影響を完全に受けるまで待たなかった。空母売却は延期され、HMSイントレピッドの退役は、付随する上陸用舟艇と中型輸送ヘリコプタの使用のために逆転された。

今から見れば、イギリスとアルゼンチンの能力の差は必然だった。しかし、イギリスとフォークランド諸島の間の8,000マイルの隔たりを埋めるには、現地に到着するだけでなく、人を寄せ付けない地形を越えて部隊、物資、機材を移動させる適切な手段なしには、無理だっただろう。もし紛争が数カ月遅れていたら、水陸両用船とそれに付随するヘリコプターが完全に不足し、フォークランド諸島の奪還は不可能だっただろう。英空母が最終的に譲渡される前に侵攻したタイミングの偶然性については、多くが書かれている。しかし、空母戦闘団は、主要任務である制空権を達成できなかった。結局、フォークランド諸島を英国支配下に戻したのは、垂直上昇航空機が提供した機動性だった。 

戦力設計2030年構想への示唆 

海兵隊司令官の2019年の計画指針は、ご核戦力を有する新興敵の脅威を軽減するため、野心的だが必要な計画を示している。それ以来、毎年行われる部隊設計2030の更新は、最初のガイダンスに基づいて行われており、ホワイトハウスと国防総省の戦略的ガイダンスに直接合致する道を歩んでいる。司令官指針は、概念文書複数から導き出されている。遠征型前進基地作戦のコンセプトは、「重要な海上地形に対する機動力と支配力を向上させることで、敵の潜在的な優位性を緩和する」ことを目的としている。フォークランドでヘリコプターを使用した英国の経験の教訓を取り入れることは、海兵隊が分散した部隊の機動と維持に際して、同様の誤りを繰り返さないようにするために重要だ。

垂直離着陸機を海上機動にうまく組み込むことが重要である。水上艦艇を利用し人員や装備を上陸させる作戦の成功は保証されていない。軽水陸両用艦のコンセプト画では、手つかずのビーチに装備を降ろすことが描かれているが、アセンション島事例では問題があることが示されている。フォークランド紛争でも、機動性要件が海岸線にとどまらないことが示された。軽戦車4両を除くすべての物資、大砲、防空システムはヘリコプターで輸送できるほど軽量であり、航空がもたらす迅速な機動性を示した。特にインド太平洋の島々では、大規模な飛行場や整備された道路インフラがないことが多く、内陸部地形に制約があり、既存の飛行場がないことは、海兵隊の立案部門にとって依然として考慮すべき点である。CH-53E/Kヘリコプターは、レーダー、機動防空システム、長距離精密砲を迅速に輸送する能力を備えており、新コンセプトに欠かせない存在だ。また、空中給油が可能なため、長距離での作戦が可能だ。太平洋に駐留する現役のKC-130タンカー輸送中隊を100%増員すれば、CH-53E/KやMV-22オスプレイの航続距離が伸び、第1列島線の外側から内側の分散型遠征基地に自己展開するオプションが提供できる。垂直上昇機における距離の暴虐を克服する能力は、前例がないわけではない。1989年に2度、MH-53ヘリコプターが空中給油を使い、グアムから台湾まで約1,400マイルを無着陸で移動し、パナマで戦闘行動を行った。このような距離での作戦は明らかに例外だが、脅威や地形、あるいは代替的な戦力配分が困難と判断されれば、垂直上昇航空を迅速に採用する選択肢を海兵隊司令官に提供する。 

海兵隊の指揮系統は、1982年に英機動部隊が経験したような摩擦を反映し、垂直上昇航空機材の利用が課題になる可能性がある。海兵隊沿岸連隊は、遠征型前進基地作戦を念頭に置いた戦力設計2030プロセスで開発された。司令官は、新部隊がそのような作戦を実施できる唯一の存在ではないことを明らかにしているが、現在および将来の海兵隊沿岸連隊が太平洋に拠点を置くことで、この新コンセプトの実施が保証されている。暫定ドクトリンでは、沿岸部隊むけの一般支援としての航空について、大まかに説明されているだけで、これらの航空機の出所については概説されていない。暫定ドクトリンや「駐留軍構想」では、垂直上昇よりも航空火災や情報・監視・偵察に重点が置かれており、1982年に英国が行ったヘリコプターの非効率的な利用を再現する恐れがある。さらに、垂直上昇能力機材がないため、海兵隊沿岸連隊の作戦を海兵隊遠征部隊の複合飛行隊に依存することは、持続不可能だと明らかになるだろう。両部隊にある唯一の航空機は、海兵隊遠征部隊の作戦を支援用に意図的にサイズ調整されているため、両部隊の作戦を同時に支援するための垂直輸送力が十分に存在しない。現在の展開サイクルに飛行隊を割り当てている航空団は、特に35%削減されたCH-53部隊において、追加任務の調達が困難であることを知らされることになる。削減は、同時に行われた歩兵大隊の13%削減と意識的に一致するよう設計されたものだ。

海兵隊の指揮系統は、1982年の英国機動部隊に生まれた摩擦同様に、垂直上昇機材の利用で課題になるる可能性がある。海兵隊沿岸連隊は、遠征型前進基地作戦を念頭に置いた戦力設計2030プロセスで開発された。司令官は、新部隊がそのような作戦を実施できる唯一の存在ではないと明らかにしているが、現在および将来の海兵隊沿岸連隊が太平洋に拠点を置くことで、この新コンセプトの大部分を実施することは確実だ。暫定ドクトリンでは、沿岸部隊への一般的支援となる航空部隊について、大まかに説明されているだけで、航空機の出所は概説されていない。暫定ドクトリンや「駐留軍構想」では、垂直上昇より航空機による攻撃や情報・監視・偵察に重点が置かれており、1982年の英国同様のヘリコプターの非効率的な利用の再現となる恐れがある。さらに、垂直上昇能力機材がないため、海兵隊沿岸連隊の作戦を海兵隊遠征部隊の飛行隊に依存することは、持続不可能であることが明らかになる。この2つの部隊の間にある唯一の航空機は、海兵隊遠征部隊の作戦を支援するため意図的にサイズ調整されているため、2つの部隊の作戦を同時に支援するだけの垂直輸送力が十分に存在しないことになる。現在の展開サイクルに飛行隊を割り当てている航空団は、特に35%削減されたCH-53において、追加任務の実施が困難だと思い知らされることになる。この削減は、同時に行われた歩兵大隊の13%削減と意識的に一致する設計だった。しかし、1982年の英国機動部隊の成功を脅かしたのは、単に垂直上昇機材の数だけでなく、場当たり的な指揮関係であった。上陸部隊の司令官と沿岸部隊の司令官間の支援関係が、現在の教義や暫定的な出版物で定義されていないことが各組織の合併を複雑にしている。原因が何であれ、遠征前進基地作戦における航空支援、特に垂直上昇機材の明確な配分を今後定義するべきであろう。 

「待機部隊の概念」に含まれる機動性の圧倒的な強調は、米海軍が資金提供をためらっている水上艦艇向け提案と比較し、速度、航続距離、柔軟性における著しい格差を無視したものである。実際、海上機動性が重要な役割を果たすと予想されているにもかかわらず、同文書では垂直上昇機材についてまったく触れれていない。現在配備されている空中給油可能な長距離垂直上昇プラットフォームを継続的に統合せず、存在しない後方支援ドローンに依存することは、新しいコンセプトの実行可能性をさらに危険にさらすことになる。攻撃・偵察用無人機は、海兵隊が実施した運用試験だけでなく、ウクライナ戦でも有用性を力強く実証している。司令官が想定する環境下で、無人プラットフォームが海兵隊をロジカルに維持できるかは、あまり定かではない。最近の無人化コンセプトも提案されているが、高性能無人垂直上昇プラットフォームとして、カマンのK-MAXヘリコプターがある。2011年にアフガニスタンで行われた33ヶ月間の実証では、反政府勢力の敵に対し能力を発揮したが、80ノットの速度、片道267海里の航続距離、6000ポンドの積載量は、MV-22とCH-53E/Kの両方に圧倒的に劣る。有人垂直離着陸の何分の一かの価格で、無人システムは後方支援の何分の一かを提供するだけだ。太平洋全域で海兵隊を維持する代替案を引き続き開発すべきだが、現在のところ、能力ギャップにより、選択肢は支援的役割に限定される。

結論

「技術の進歩は、防衛環境を大きく変えつつある。長距離で目標を正確に発見し、強力な打撃を与える近代兵器の威力が急速に高まっているため、航空機や水上艦など主要プラットフォームの脆弱性が増している」。この一節は、現在の世界環境の描写と思われるかもしれないが、サッチャー政権の防衛相の言葉で、海兵隊での検討事項の多くが、40年前と関連していることを証明している。

海兵隊は、コーポレート作戦における英国の経験から学ぶために、具体的な手段を講じるべきだ。まず、海兵隊沿岸連隊は、海上地形における長距離での完全統合訓練を通じ、垂直上昇航空に固有の機動性と柔軟性を生かすべきだ。次に、分散型作戦における航空部隊と地上部隊の実行可能な指揮関係を構築し、進化するドクトリンに明確に成文化する必要がある。最後に、海兵隊は、これらの技術が完全実用化されるまでは、既存のシステムを活用する必要があると理解した上で、革新的な無人地上・航空プラットフォームの開発を継続すべきだ。海兵隊司令官の構想に垂直上昇型航空をうまく組み込むのは困難であるが、代替移動手段のみに依存する悪影響は、耐え難いものであると証明されることになろう。■  

 

How Can the Marines Learn From the Falklands War?

NOLAN VIHLEN

NOVEMBER 23, 2022

COMMENTARY

 

Nolan Vihlen is a CH-53E instructor pilot currently assigned to Marine Aviation Weapons and Tactics Squadron One and a recent graduate of Expeditionary Warfare School. The opinions expressed are those of the author alone and do not reflect those of the U.S Marine Corps, the Department of Defense, or any part of the U.S. government. 


中身はとにかく米中国防トップが直接会談を再開したことの意味はある。一方、不人気のハリス副大統領もフィリピンで得点をあげようとしたが....

 


ロイド・J・オースティン3世国防長官は2022年11月22日、カンボジアのシェムリアップで開かれた東南アジア諸国連合国防相会議-プラスで、中華人民共和国のウェイ・フェンヘ国防部長と会談した。国防総省写真DoD Photo

イド・オースティン国防長官は中国の魏鳳和Wei Fenghe国防相と会談し、オープンなコミュニケーションラインを維持し、責任を持って競争を管理する必要性を強調した。

オースティン長官は、カンボジアのシェムリアップで開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)国防相会議(ADMM-Plus)の傍らで、魏と会談した。両氏の会談は6月にシンガポールで開催されたシャングリラ・ダイアログで会談し田野が前回だった。

米国防総省発表によると、オースティン魏は米中防衛関係や地域・世界の安全保障問題について話し合い、オースティン長官は責任を持って競争を管理する必要性を強調したという。

米国防長官はまた、戦略的リスクの低減、危機管理コミュニケーションの改善、作戦の安全性向上に関する実質的な対話の重要性を提起した。また、インド太平洋地域で人民解放軍(PLA)の航空機がますます危険な行動をとり、事故の危険性を高めていることに懸念を示した。米国は国際法が許す限り、飛行、航行、作戦を継続する、とオースティンは述べた。

オースティンは会談で、ロシアのウクライナ戦争について議論し、朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)の最近の挑発行為に懸念を表明した。長官は中国に対し、DPRKの非合法な兵器プログラムに関する既存の国連安全保障理事会決議を完全に執行するよう呼びかけた。

米国防部長は魏に対し、米国は台湾関係法、米中3カ国共同声明、6つの保証を指針とする長年の「一つの中国」政策に引き続きコミットしていると述べた。発表によると、オースティンは台湾海峡の平和と安定の重要性について語り、現状を一方的に変更することへの反対を強調し、中国に対し、台湾に対するさらなる不安定化行動を控えるよう呼びかけた。

中国国防部も会談に関するリリースを発表し、魏は、台湾問題は中国の核心的利益中の核心であり、中米関係において越えてはならない最初のレッドラインであると強調したと述べている。

「台湾は中国の台湾である。台湾問題の解決は中国人民自身の問題であり、いかなる外部勢力も干渉する権利がない。中国軍は祖国統一を断固として守るための気概、決意、自信、能力を持っている」と発表した。

発表によると、会談で双方は、両軍が両首脳の合意を履行し、意思疎通と連絡を維持し、危機管理とコントロールを強化し、地域の安全と安定の維持に努力することで合意した。双方はまた、国際情勢や地域情勢、ウクライナ危機、南シナ海、朝鮮半島問題などについて意見交換を行った。

ADMMプラスは、ASEANと対話パートナーであるオーストラリア、中国、インド、日本、ニュージーランド、韓国、ロシア、米国の8カ国(以下、「プラス諸国」と総称)が、地域の平和、安定、発展のために安全保障と防衛協力を強化するプラットフォーム。ASEANの現議長であるカンボジアがホスト国として開催した。

国防長官が中国側と会談する一方で、カマラ・ハリス副大統領はフィリピンを訪問し、米国のフィリピンに対するコミットメントを改めて表明した。

ハリス副大統領は、フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領に対し、南シナ海に関連する国際ルールと規範を守るため、米国はフィリピンと共に立ち上がる、と述べた。

南シナ海でフィリピン軍、公船、航空機が武力攻撃を受けた場合、米国の相互防衛の約束が発動される。「これはフィリピンに対する揺るぎない約束だ」とハリス副大統領は述べ、今年7月のアンソニー・ブリンケン国務長官の同様の発言を繰り返した。

火曜日に副大統領は、ブルネイ、中国、フィリピン、マレーシア、台湾、ベトナムが領有権を主張しているスプラトリー諸島から約320km離れたフィリピンのパラワン島を訪問した。ブルネイを除くすべての領有権主張国がこの地域の軍事基地を維持しており、中国は近年、同地の軍事基地の機能を拡大している。ハリスはパラワン島で漁業関係者、地元関係者、フィリピン沿岸警備隊と懇談した。

フィリピン沿岸警備隊(PCG)の巡視船BRPテレサ・マグバヌア号(MRRV-9701)でのスピーチで、副大統領は、南シナ海での脅迫や威圧に直面するフィリピンに対し、同盟国として米国は共に立ち向かうと述べ、米国のコミットメントを繰り返した。

ハリス副大統領は、「私たちは、南シナ海、そしてインド太平洋全域において、主権と領土の尊重、妨げられない合法的な通商、紛争の平和的解決、航行と上空の自由といった原則を守るために立ち上がる必要があります」と述べた。

副大統領はまた、「中国の拡張的な南シナ海の海洋権主張を断固として否定した」国連仲裁裁判所の2016年の判決を米国が支持していると述べ、同裁判所の判決は拘束力があり、尊重されなければならないと付け加えました。米国は、不法で無責任な行動に対して同盟国やパートナーを結集し続け、国際的なルールに基づく秩序が脅かされれば、それはどこでもありえると、ハリスは述べた。

米国は、フィリピンの海上法執行機関に新たな資金を提供し、IIU漁業との戦いやその能力の強化、監視システムのアップグレードを可能にすると、ハリスは述べた。

ホワイトハウス発表によると、フィリピンの海上法執行機関の能力を強化するために750万ドル追加支援を提供し、米国貿易開発庁は議会通知を待ち、フィリピン沿岸警備隊が船舶交通管理システム(VTMS)を改良・拡張して海上安全や環境監視を改善する支援を提供するとした。

日曜日、ホワイトハウスは、米国とフィリピンが新たに特定された防衛協力強化協定(ECDA)拠点に関するリリースを発表した。

現在、ルソンのセサール・バサ空軍基地とフォート・マグサイサイ軍事保留地、ミンダナオのルンビア飛行場、パラワンのアントニオ・バチスタ空軍基地、セブのベニート・エブエン空軍基地の5カ所で合意している。

フィリピン国軍(AFP)のバルトロメ・ビセンテ・バカロ中将は11月14日、フィリピンのニュースチャンネルGMAネットワークとのインタビューで、AFPはEDCA追加施設として5カ所を特定し、カガヤンに2カ所、パラワン、ザンバレス、イサベラにそれぞれ1カ所あると述べた。■

SECDEF Austin, Chinese Defense Minister Meet, Agree to Keep Lines of Communication Open - USNI News

By: Dzirhan Mahadzir

November 24, 2022 9:39 AM

Dzirhan Mahadzir

About Dzirhan Mahadzir

Dzirhan Mahadzir is a freelance defense journalist and analyst based in Kuala Lumpur Malaysia. Among the publications he has written for and currently writes for since 1998 includes Defence Review Asia, Jane’s Defence Weekly, Navy International, International Defence Review, Asian Defence Journal, Defence Helicopter, Asian Military Review and the Asia-Pacific Defence Reporter.


トルコ・バイラクタルが開発中の新型無人機キジレルマは多くの可能性を秘めた画期的な機材になりそう

 


Baykar

 

ステルス機能と高速性を備えるKizilelmaドローンは、ウクライナ戦で有名になったTB2より先進的な提案だ

 

 

ルコのバイラクタルBaykarは、同国初の無人戦闘機とされるrキジレルマ Kizilelmaドローンの地上テストを開始した。北西部テキルダグ県にあるアキンチ飛行訓練・試験センターでの試験には、初飛行に先立つタクシー走行などの画像が添付されており、ユニークな同機をよく見ることができる。様々な戦闘任務を目的としているようで、空母運用も想定してるようだ。

 トルコ語で赤いリンゴを意味する「キジレルマ」は、アゼルバイジャンやウクライナで活躍した「バイラクターTB2」や、大型の「バイラクター・アキンチ」を手掛けるバイカールが開発した。しかし、キジレルマは、超音速(少なくとも後期型)、低視認性、有人戦闘機で行われる空戦任務のために設計されたとし、全く異なる提案だ。

 ウクライナで設計されたイフチェンコ・プログレスのターボファンエンジンを1基搭載したキジレルマは、中国の有人戦闘機J-20や謎の無人機ダークソードなど、他の低視認性戦闘機の設計で見られるのと同じカナード・デルタ構成になっている。カナードの使用は、低観測性と操縦性のトレードオフになるが、レーダー信号への影響を制限するために対策を講じることができる。尾翼はカント付き垂直安定板で構成されている。

 

 

Kizilelmaドローンの特徴を示すインフォグラフィック。. Baykar

 

 

技術要件によると、キジレルマは、5〜6時間の耐久性、戦闘半径500海里、35,000フィートの運用高度限界を持つとある。最大離陸重量は13,228ポンドで、ペイロードは3,306ポンド。この積載量には、ステルス性をさらに維持するために、内部兵装庫に搭載される使い捨て装備が含まれる。武器は、トルコ産業界が開発した空対地精密弾薬や空対空ミサイルなど、各種が搭載されるようだ。

 キジレルマの試作1号機以下の初期型は、アフターバーナーなしののイフチェンコ・プログレスAI-25TLTターボファンを搭載する予定だが、後期型はこれをイフチェンコ・プログレスAI-322Fに変更し、超音速性能を確保する予定だ。

 アフターバーナーを欠くエンジンでも、キジレルマはドローンとしては素晴らしい性能を発揮し、最高速度はマッハ1に近いと思われる。最終的にはAI-322Fを2基搭載した双発機とし、さらに性能を欠く向上させる計画もある。初期状態ではエンジン排気は明らかに非ステルスだが、ロシアがオホトニクで行っているように、この部分を改良することで低視認性を向上させることが可能だ。しかし、この機体は、胴体のラインなど、一定の角度から見たレーダー断面積を減らす工夫が施されているが、明らかに、低観測性より高性能を重視しているようだ。これは、MQ-28 Ghost Batのような例外を除けば、UCAVで一般的に見られるものではない。

 

 

キジレルマの機体後部から搭載するAI-25TLTエンジンが見える. Baykar

 

 

タクシー試験中のキジレルマ。 Baykar

 

 

キジレルマ開発が始まったのは2013年と古いが、プロジェクトが一般に明らかになったのは、2021年7月にコンセプトスタディが発表された際だった。初飛行は来年に予定されている。目標は、現在プロトタイプが地上試験中であることから、達成可能であると思われる。

 トルコのHurriyet紙によると、未確認ながら、タクシーテストと地上走行は終了しているという。Baykarの最高技術責任者であるSelcuk Bayraktarは、自身のTwitterアカウントに投稿した動画で、最初の離陸ロールテストは低速で行う予定だったが「その限界を超えた」とし、「最初の自律タクシーと離陸ロールテスト」を無事達成したと述べている。これは、Hurriyet記事が間違っており、さらなる地上テストが計画されていることを示唆しているように思われる。

Hurriyetはまた、最初の「エンジン統合試験」が2カ月前に完了したと報告している。これはおそらく、取り付けられたエンジンが地上で初めてパワーアップしたことを指しているのだろう。

 8月にサムスンで開催されたトルコの航空宇宙技術イベント「Teknofest」で、ベイカルのゼネラルマネージャー、ハルク・ベイラクターはキジレルマについて、「コストは高くならないだろう、より低コストで多くを生産できるだろう」 と述べている。

 もしそうなら、Baykarは、米国製品を購入できない顧客や、この種のハイエンド戦闘UAVの輸出ライセンスを確保できない顧客向けに手の届く価格の戦闘UAVを市場に送り出すかもしれない。現在、この種の無人機のテストを進めている国は、中国を筆頭に、オーストラリアなどごくわずかだ。キジレルマが特定のシナリオに限ってでも全体的なコストが低いかは不明だが、その可能性は確かにありそうだ。

 キジルマのもう一つの重要な点は、短距離離着陸能力で、船首に「スキージャンプ」離陸路を持つトルコ海軍の揚陸攻撃艦「アナドル」のような小型空母からの運用が可能になると言われている。

 

 

TCG Anadolu (L-400) under construction at the Sedef Shipyard in Istanbul in September 2022. tolgaozbekcom/Wikimedia Commons

 

トルコ軍はアナドルからBayraktar TB2ドローンを運用したいと考えていたが、大型で重い新型ドローンを会場運用するためには、艦とキジレルマにどの程度改造が必要になるかは不明である。

 確かに、地上試験で見られたキジレルマのプロトタイプの着陸装置は、甲板発進と回収の厳しさに対処するには、あまりにも軽量すぎるように思われる。基本的な形状のキジレルマが、カタパルトの補助なしにスキージャンプで発進できる推力を持てるかは、まだ不明だ。Baykarの関係者は以前、アナドルには無人機回収用のアレスターケーブルが装備されると述べている。

 BaykarのCEOHaluk Bayraktarは、2021年にDefense Newsに対して、「UAVで空母離着陸能力を実現するには、非常に高いGショックを受けるため、構造を強化しなければなりません」と述べている。「当社は1年以内にLHDアナドルへの着艦発艦が可能な新しいUCAVを開発することを目指しています」と付け加え、おそらくキジレルマを参照して、またはTB2をさらに発展させたものである可能性がある。

 全体として、キジレルマは高速戦術UCAVを設計するための興味深いアプローチだ。低シグネチャ(低観測性ではない)設計の典型的な特徴と、高性能を保証する機体とパワープラントを組み合わせているようだ。将来のバージョンでは超音速飛行が可能になるため、さまざまな空対空および地上防空システムからの生存率が高まる。

 トルコにとって、この種の無人機は、F-35共用打撃戦闘機プログラムから外され、F-16購入の提案に疑問が投げかけられている中で、戦闘機の「質量」の増大という問題に対処する有用な方法となり得る。一方、米国の支援がなければ、国産ステルス戦闘機TF-Xを現在の野心的なスケジュール通りに就航させることができるかどうかは、かなり疑わしい。キジレルマUCAVを大量に購入すれば、この需要の少なくとも一部を相殺することができ、同時に既存の有人型の機体寿命も維持することができる。

 

 

2019年パリ航空ショーに出展したTF-Xのモックアップ。 TAI

 

しかし、現段階では、Baykarがどの程度までドローンを構成して空対空ミッションを行うことができるかは疑問が残る。明らかに願望であるが、飛行制御ソフトウェア、コマンド・コントロール・アーキテクチャ、コンピューティング・パワーのレベルが必要であり、従来型のISRや攻撃用ドローンの開発でかなりの成果を上げているトルコでも、その域を出ないかもしれないのだ。

 一方、キジレルマが少なくとも当初は偵察・攻撃任務に限定されても、その低価格から、トルコ軍だけでなく他の顧客にとっても非常に魅力的な戦力補強になる可能性がある。特に、戦闘機の性能を持つ後期バージョンになれば、キジレルマは魅力的な選択肢となる。■

 

 

Turkey’s Fighter-Like Drone Emerges For Taxi Tests | The Drive

BYTHOMAS NEWDICK|PUBLISHED NOV 21, 2022 3:17 PM

THE WAR ZONE