2018年8月6日月曜日

★イスラエル空軍はF-15新規追加調達を前向きに検討中

Aviation Week & Space Technology

Why The Israelis Want A Larger, More Modern F-15 Fleet イスラエルがF-15の増備拡充を必要とする理由



イスラエルはフライバイワイヤ技術を搭載した高性能F-15の追加導入を検討中だ。Credit: Tech. Sgt. Kevin J. Gruenwald/U.S. Air Force


Jul 31, 2018Arie Egozi | Aviation Week & Space Technology
スラエル空軍が将来に向けた装備向上に取り組み、イランが支援するシリア、さらにイラン自体にも対移行しようとしている。このためまずボーイングF-15機材の性能向上を最優先する。
今年初めにイスラエルがシリアの原子炉攻撃に踏み切ったと公表した。これは北朝鮮支援で建設されたもので核兵器用燃料を製造していた可能性がある。
この攻撃ではシリア探知網を無効にした。シリアにはイスラエル軍に対抗できる空軍力はないが、イランはイスラエルから1,000マイルも先にある。
このためイスラエル空軍には両方面で別の機種が必要で遠距離でも重装備で爆撃しつつ、早期警戒網を突破する必要がある。 
2016年からイスラエルはF15Iラーム改修に取り組んでおり、レイセオン製APG-82(V)1アクティブ電子スキャンアレイ(AESA)を選定したが旧式APG-70レーダーの換装ははじまっていない。改修には機体構造強化や新装備搭載もある。
改修の実施決定は二年前で、その時点でロッキード・マーティンF-35導入も決まっていた。イスラエル筋によれば空軍は40年先を展望しているという。「F-15には優位性が多々あるが、イスラエル製装備をF-35に搭載すれば性能がさらに上がる」
イスラエルにとってF-15は攻撃力の屋台骨だ。このため同機の追加調達を検討中だ。
F-15生産ラインはカタール発注により2020年まで維持が決まっている。
イスラエル空軍がF-15追加調達に動けば米国で2016年に承認された海外軍事装備金融のしくみを使うことになりそうだ。2019年から10年にわたり380億ドルを供与することになっており、以前の10年の310億ドルをうわまわる規模だ。 
並行してイスラエルは米州軍航空隊が使ってきたF-15D9機の再生改修に取り組んでいる。この機材はオレゴン州クラマスフォールズの173戦闘機隊で供用されていた。
機材はイスラエルに寄贈されたもので「非常に高性能な仕様に」改修されると消息筋が語っている。
イスラエルのF-15Dバズは以前から改修を受けており、制空、対地攻撃、偵察、指揮統制用の中継用と多用途戦闘機として長距離攻撃ミッションの支援に投入されている。
イスラエル空軍は新規製造F-15を調達してからF-35調達の75機原案を変更すべきか検討するようだ。
イスラエル筋によれば米国防総省との間で高性能版F-15の20機から25機調達の可否を協議中だという。
協議対象のF-15の型式について詳細は不明だが、筋によればカタールが調達するF-15イーグル2040Cに近く、ミサイル搭載本数の増加がねらいのひとつだ。
また特殊通信ポッドを搭載し、データを僚機と安全に交換できる。また2040Cにはレイセオン製AN/APG-63(V)3 AESAレーダーや長距離赤外線探知追尾装備も搭載する。
商談が成立すれば米空軍向けT-X練習機や米海軍のMQ-25艦載給油UAVの受注をともに失ってもボーイングの生産ラインは2020年代なかばまで維持できるとキャピタルアルファパートナーズのバイロン・キャランは見る。「海軍とクウェートの発注でF/A-18生産は2020年代はじめまで維持でき、ボーイングはカタール向けF-15納入を2022年末に完了する」とキャランは書き「ボーイングはF/A-18でチャンスがあるがカナダ、ベルギー、スイス、フィンランド、スペインそれぞれで成約する可能性は低い。また米空軍向けに新規高性能版F-15販売が成立する可能性も高いとは思えない」としている。

ボーイングが画策する戦闘機売込みは成功のチャンスが低いとあれば同社が有人戦闘機ビジネスから撤退する可能性も出てきますね。米空軍が食指を動かさないとしても航空自衛隊はどうでしょうか。ミサイルトラックになる新型イーグルはそれなりに魅力があると思うのですが。

2018年8月5日日曜日

US-2にギリシアが関心示す

Japan, Greece discuss defence trade co-operation 日本がギリシアと防衛輸出協力を協議

Jon Grevatt - IHS Jane's Defence Industry

03 August 2018
  
Source: Japanese Maritime Self-Defence Force

本とギリシアが防衛装備の交易・技術で協力をめざし協議を始めた。日本製装備のギリシア向け輸出が焦点のひとつだ。
防衛装備庁担当官がJane'sに8月2日、両国が「防衛装備技術の協力の見解を実務レベルで交換した」と述べた。
7月末の日本国内報道ではギリシアが新明和工業のUS-2水陸両用捜索救難機へ関心を表明したとある。
Nikkei Asian Review 記事では日本としては同国と同機輸出の協議を開始したいとある。記事ではギリシアは「数十機」のUS-2に水タンクを装着し消火活動に投入したいとある。
ただし防衛装備庁広報官によれば両国で特定の機材や技術に関する協議はまだはじまっておらず、日本政府にはUS-2の対ギリシア輸出の「具体案はない」という。
日本はインド、インドネシアとUS-2輸出の協議をしている。タイも関心を示している。
このうち規模が最大になりそうなのがインド海軍向けで12機を16億ドルで購入する意向が出ている。日本はインドと同機販売について数年間協議中だが、インドの調達ルールが複雑なこと、インドが求める技術移転が原因で成立が遅れている。

Jane'sではインド海軍はUS-2完成機を二機輸入し、残る10機はインド国内でライセンス生産する構想があるとお伝えしている。■

ロシアはもはや米国にとって最大の脅威ではない、一位はもちろんあの国

これまで何度もお伝えしているように強力な国防力の源泉は経済力です。ロシアはもともと経済力が劣りこれからも先行きが不安です。これに対して中国はどうか。このため現在は中国経済への風当たりが強くなっているのでしょう。もちろんグローバル化で中国を弱体化させれば西側にも影響は必至ですが、それも覚悟の上なのでしょう。

 

Russia's weakened military now surpassed by China's — and it leaves a trail of paper tigers ロシア軍事力の衰退、中国に追い抜かれたロシアは張子の虎なのか



Su-57 Putin T-50Associated Press
  • ロシアは軍事大国として君臨しサイバー、電子戦、核非核戦力で脅威ではあるものの今や最強の立場ではない。
  • 米国防文書は中国を主要脅威ととらえるのには十分は理由がある。
  • 中国は真の意味で革新的な兵器装備を整備し大量生産に必要な経済力を有している。
  • ロシアも強力な兵器コンセプトを生み出したものの経済不振で生産に移せない状況だ。




シアはソ連時代を含め常に巨大な軍事力を保持し第二次大戦後は米国の主要対抗国になったが国民の福祉より核兵器含む装備整備を優先させたものの結局米国を凌駕することはなかった。
ロシアはサイバー戦能力、通常戦兵力、恐るべき核兵器、電子戦で世界有数の水準を整備しつつある。
とはいえ米国の最大の軍事脅威はロシアだと言い切る向きは皆無だ。それは中国だからだ。
ドナルド・トランプ大統領の下で米国は国家安全保障を新規制定したが中国とロシアを主要脅威とし、テロ活動や気候変動より上位に掲げている。中国を先に記述し、随所にその名前が出ている。

ロシア衰退の原因は経済不況だ。


T-14 Armata Russia T-14アルマータは構想はいいが実現に程遠い。 Reuters

ロシアの脅威は数量に頼るものだ。ロシアが2014年に不法にもクリミア半島を併合したが、周辺国に対する横暴な動きは長きにわたっている。
ロシアが新型核兵器で米ミサイル防衛をかいくぐる策に出ている、というが新しい技術進歩ではない。米国では1970年代のミニットマンIII核ミサイルで同様にロシア防衛網を回避する能力を実現していた。
東欧周辺に配備中のロシア装備はNATOを凌駕する有効距離があるが、通常戦ではロシアは苦戦に追いやられそうでウラジミール・プーチン大統領の選択はハイブリッド戦であり、他国の情報網に入り込み陰謀を進める外交努力にある。
ではロシア軍事装備に真の意味で技術革新が見られるのだろうか。ロシアはSu-57を登場させ、米F-35やF-22に対抗するステルス戦闘機とされるが、資金不足で12機しか発注できていない。同様にT-14アルマータ戦車はNATO戦車を撃破すると豪語したものの本格生産に入っていない。
T-14、Su-57ともに原油価格が下がり、米国による制裁措置が重なり経済不振が続くため犠牲になっていると言える。
中国はロシア製装備を購入あるいはリバースエンジニアリングし自国軍事力整備の基礎を作ったが今やハイエンド戦分野ではロシアをしのぐ存在だ
米国の独壇場だったステルス戦闘機に初めて挑戦した他国はロシアではなく中国の成都J-20だった。またソフトウェアやコンピュータ分野でも急進展を示しており、量子コンピュータ、人口知能がその一例だ。
プーチンがクリミヤ併合でロシアの地図を塗り替えたように北京は南シナ海で軍事拠点を整備し一層強固な主張を繰り広げている。
中国は新型ミサイルも整備し米海軍の負担を強めようとしている。中国はソ連時代の空母を導入し訓練艦としたが、三隻以上の空母を建造し兵力投射能力を実現しようとしている。半面でロシアは一隻しかない空母もタグボートの力を借りないと航行できず2022年まで使えない状況だ。中国はみかけだけだが米国との技術競争に打ち勝つ印象を与えている。
ロシアではなく中国が米軍の標的だ。人口でロシアの10倍の規模で米国から世界一位の経済規模を奪おうという中国に対してロシアの軍事力が話題になることは少ない。

ロシアは西側民主体制のゆさぶりとともに衛星国家群への働きかけをつよめるだろうが、半面で中国は米国と対等に対抗できる軍事力を全方位で整備しようとしているのだ。■

2018年7月29日日曜日

★イスラエルがボーイングから大量機材購入へ。F-15新型含む

Israel looks at massive military aircraft purchase from US firm Boeing イスラエルが大規模軍用機調達をボーイングから画策

$11 billion deal, to be paid from US military aid, would replace outdated transport helicopters and refueling planes, add a squadron of stealthier F-15s to Air Force arsenal 

110億ドルを米軍事援助制度で利用し、旧式輸送ヘリ、給油機の更改をめざしさらにステルス型F-15一個飛行隊の導入を目指す

By TOI STAFF26 July 2018, 3:48 pm  5


An Israeli Air Force F-15 takes off during the Blue Flag air exercise at the Ovda air force base, north of the Israeli city of Eilat, on November 8, 2017. (Jack Guez/AFP)
イスラエル空軍のF-15がエイラートのオブダ空軍基地を離陸しブルーフラッグ演習に参加する。November 8, 2017. (Jack Guez/AFP)


イスラエル空軍がこれまでで最大規模の110億ドル相当の調達交渉をボーイングと進めている。
内容は性能向上型F-15一個飛行隊分、輸送ヘリコプター一個飛行隊、給油機を含むとイスラエル現地紙ハヨムが伝えている。
調達には米軍事援助予算を使い、2020年代に新型機導入を目指す。
軍関係者によればイスラエルのヤスール輸送ヘリコプター(シコースキーCH-53シースタリオン)および空中給油機は老朽化が進んでおり、機材更新に高優先順位がついている。
空軍はボーイング機材の導入を希望していると記事は紹介。ボーイングには767旅客機を改装した給油機があり、信頼性は証明済みで納入も迅速に可能だ。ボーイングのヘリコプター製品にはCH-47チヌーク、V-22オスプレイがあり幅広い性能をヘリコプター部隊で実現できる。
実現すればイスラエルはF-15調達を20年ぶりに再会することになる。
検討中のF-15はIAすなわち「イスラエル向け高性能版」と呼称されレーダー波吸着剤や機内内部への兵装搭載などステルス性能がある程度まで実現する。
案件は未成立だがイスラエル空軍の最終提言内容が参謀総長ガディ・エイセンコット中将、国防省に届けば安全保障関連内閣会議で最終決定が下るはずだ。■
F-15はここにきて急に息を吹き返してきましたね。やはりコストパフォーマンスが高い、それだけ第五世代戦闘機が魅力がないということでしょうか。ここでいうイスラエル用機材は以前話題に出たF-15SEサイレントイーグルの焼き直しのように聞こえますね。KC-767はここでまた受注成功すればボーイングはKC-46と並行して二機種を新造することになりますが大丈夫なのでしょうか。日本はKC-46導入を早々に決めていましたね。

2018年7月26日木曜日

(すこしだけ)判明したF-15Xの内容を見るとこれはお買い得な機体になるのでは

New Details About the F-15X That Boeing is Pitching the US Air Force ボーイングが米空軍に売り込みを図るF-15Xで新たに判明した内容



The single-seat jet is being built to shoot down enemy aircraft, pound targets on the air, and even hit ships at sea. 単座機は空対空、空対地に加え対艦攻撃も可能となる


The proposed F-15X will have a one-person cockpit, not the pilot-and-weaponeer team in these F-15E Strike Eagles.
  • BY MARCUS WEISGERBERGLOBAL BUSINESS EDITORREAD BIO
JULY 25, 2018
ーイングが米空軍に売込み中の新型F-15は単座戦闘機で対艦ミサイル含む新兵器多数を搭載する。


空軍が採用すればF-15Xは2002年以降ペンタゴンが久しぶりに調達するイーグルとなる。同年に対地攻撃対応のF-15Eストライクイーグルが導入された。一方で同盟国多数がその後も新型イーグルを導入しており、昨年も機材納入があったばかりだ。X型はそのカタールの導入機材に酷似しつつ最新技術を導入し超大国間の対決を想定するペンタゴンの国家防衛戦略構想に適応するものと内部事情に詳しい筋が説明している。ボーイングはコメントを避けている。


空軍はボーイングと新型F-15X導入が現行F-15より安上がりになるか検討中だ。協議は一年以上にわたっていると内部筋が明かした。


X型には各国導入のF-15機での改修内容が盛り込まれている。サウジアラビア、カタール、シンガポール、韓国は合わせて50億ドルを投じ性能改修を行ってきたという。米空軍のF-15との比較では新機材は飛行制御性能が向上し、ディスプレイやレーダーの改良さらに強力なエンジンでペイロードが増えている。


空対空用のF-15Cやストライクイーグルと違い、新型F-15Xは単座で大型デジタルディスプレイを採用し旧型アナログ計器に交代する。現行機が搭載する装備はそのまま使える。F-15Xではさらに対艦兵器が運用可能となり、合計29千ポンドの兵装が使える。


F-15の飛行距離、速度、ペイロードはその他の米軍機材と一線を画すものだ。「本当にこれに匹敵する機材はない」とリチャード・アブラフィア(Teal Group副社長)は評す。


搭載兵装追加で新規ミッションも可能となる。一時間当たり運用経費はF-15Xが27千ドルの予測でF-15Eより5千ドル低くなる。


現在は州軍航空隊が米本土防空用にF-15Cを運用しているが、その他のC運用飛行隊が英国、日本に駐留しており、F-15Eは主にサウスカロライナ、アイダホ、英国に展開している。


空軍は機材構成の見直しを図っており、今日の空軍の規模は歴史上最小かつ機齢が最高水準だと空軍上層部が指摘している。


F-15XはF-22ラプターやF-35共用打撃戦闘機を補完しつつ各種ミッションを実施可能という売込み文句で地対空ミサイルによる撃墜のリスクはごく少ないという。


議会内にはF-15の支持勢力が強い。出来立てほやほやの2019年国防予算認可法には配備中F-15の改修に約10憶ドルが盛り込まれている。

詳しい筋によれば改修でC型に導入される装備はX型にそのまま搭載される。今後を展望するとF-15Xは極超音速兵器搭載に最適だという。■

ボーイングは商売上手ですから内容をそのまま信じてはいけない気もしますが、その通りならかなり魅力的な機体でコストパフォーマンスも優れているようです。F-15ではSE(サイレントイーグル)が掛け声だけで終わっており、今回はいよいよ最後の提案になるのでしょうか、いきなりXというのがすごいですね。

2018年7月24日火曜日

テンペストをきっかけに動き始めた次世代戦闘機の国際開発


テンペストをめぐり動きが出てきました。やはり次世代機開発は国際共同事業の形になるのでしょうか。では、日本はどういう形で関与できるのでしょうか。あるいは蚊帳の外扱いになるのでしょうか。(これは困りますが)その意味ではF-3開発の基調が国際開発にかじを切っていますので今後は動きやすくなるのでは。


ShowNews

U.S Air Force Reps Meet to Discuss Britain’s Future Fighter With UK 米空軍代表が英国と次世代戦闘機で協議に動く

Jul 18, 2018Lee Hudson | ShowNews

Tempest, Britain’s proposal for the FCAS, the future combat air system.

ンペストと呼ばれる英国の将来型航空戦闘システム(FCAS)の発表を受け米空軍関係者が今週にも英国側と同事業を協議する。
テンペストはフォーンボロ航空ショー初日に発表され、双発の低視認性戦闘機とされる。
空軍次官マシュー・ドノヴァンが報道陣に同盟関係の中で整備する装備では相互運用性が最重要要素だと語っている。
「新技術開発に向かう国の努力を激励したい。だがあくまでも共同作戦対応の装備である必要があると強調したい。その前提で了承すべきだ
ウィル・ローパー空軍次官補(調達、技術、兵站)は報道陣に米国は英国はじめ同盟国と次世代の航空優勢実現に努力すべきと語った。
「どの分野で脅威が顕著になるかで将来は変わってくる。軍事脅威にとどまらず民生技術にも注目している」「今我々が暮らす世界でセンサー技術が普及しているのは民間投資が原動力になっているからであり、その是非を見極める必要がある」
ローパーは英国の迅速戦力整備室を訪問するが同室はペンタゴンにある同名組織の英国版だ。協議では両国でどんな共同作業が可能か検討するという。
「国家防衛戦略の実現は自国単独では不可能だ。同盟国と共同で戦うだけでは不十分であり、同盟国と共同で装備を実現する能力が必要だ」(ローパー)■

2018年7月22日日曜日

マラバール2019は日本近海で実施?

インド国内紙報道ですがお伝えしておきます。インド、オーストラリアを巻き込んで日米同盟はこれまで以上に中国を意識した作戦運用に進みます。これに対し中国がどんな反応を示すか、さらに同調する国内勢力がどんなピンぼけな主張を展開するか、いまからたのしみです。


Malabar exercise may take place in Japan next year来年のマラバール演習は日本近海で実施か



By: Huma Siddiqui | New Delhi | Updated: July 17, 2018 12:48 AM


回マラバール三カ国間海軍演習は日本近海での開催になりそうで、中国の東シナ海でのプレゼンスを抑止しつつ航行の自由を推進する狙いがあるのは明らかだ。
2016年にインドと米国は日本を同演習の通常参加国に認めたばかりだが、演習自体は1990年以来実施されてきた

インド政府消息筋によれば「来年の演習を日本近海で行う協議が三か国で続いている。日本代表団がインド入りし詳細を詰めることになっており9月の印日サミットで正式承認の運びだ」という。


マラバール演習に日本が加わったのは米国が目指す有志国連合をインド太平洋に形成し中国の軍事的台頭を抑え込む戦略上で望ましいことだ。

第二十二回マラバール三か国演習はグアム沖合フィリピン海で先月始まっており、空母作戦運用、防空作戦、対潜戦、水上戦、臨検・捜索・拿捕(VBSS)、共同戦術運用手順等が内容だ。

2017年のインド日本サミットの共同声明では両国が「防衛安全保障上の協力と対話を今後も進め、マラバール等共同演習の他、防衛装備技術面で協力を進め、監視偵察や無人機技術含む防衛産業も対象とする」とあった。

米インド太平洋軍司令部ホームページには「本演習により各国人員の理解度と相互運用体制が上がる」との記述がある。■

2018年7月21日土曜日

英テンペスト構想に早速ボーイングが関心を示す

ヨーロッパがアメリカとは別の方向を目指し機材開発を狙うと発表すると、英国はしたたかにもアメリカと組み、その他国も巻き込んで対抗馬の実現に向かいそうです。ただし、そもそも西側で新型機を同時に開発することが合理的なのか。大陸の事業と合流するのか。(これは可能性が低いのでは)要はロシア、中国とこれから30年にわたりリードをとるための新型機ですが、日本にも重要な選択の時が迫っているようですね。

 

Boeing wants in on the UK's 'Tempest' next-generation fighter jet英次世代戦闘機「テンペスト」開発にボーイングが参画したい模様

Andrea Shalal,

Tempest next-generation fighter UK英国が公表した新型戦闘機テンペストのモックアップ Reuters
  • 世界最大の機体メーカー、ボーイングの防衛事業トップが英国の戦闘機開発事業へ加われれば「興奮する」と発言
  • 英国はステルス新型ジェット戦闘機テンペスト開発を公表し仏独共同の戦闘機開発に対抗するとする
  • 英国の欧州連合離脱で事業がどうなるか不明だし、英国がスウェーデンのSaabと新たな連合を組む可能性もある


界最大の機材メーカー、ボーイングは新型英戦闘機の開発に参画できれば「興奮」すると同社防衛部門トップ、リアン・キャレットLeanne Caretがファーンボロ航空ショーでロイターに語った。同社は当面は動向を見守るが決定的な発言は時期尚早という。
「英国側も国防体制見直しをかけており将来の姿を検討中」とリアンは述べ、「ボーイングが加われれば名誉あることでその先の進展を共有できると思うと興奮してくる」とも発言。
英国はステルス戦闘機テンペストの開発構想を発表し、フランス-ドイツ両国が共同で開発する新型戦闘機構想に対抗する動きを示した。
Britain's defence minister, Gavin Wiliamson, unveils a model of a new jet fighter, called 'Tempest' at the Farnborough Airshow, in Farnborough, Britain July 16, 2018.ギャビン・ウィリアムソン英国防相が新型戦闘機テンペストをファーンボロ航空ショーで7月16日に公開した Reuters

ダッソーアヴィアシヨンエアバスが仏独共同開発の先頭に立つが、英国ではBAEシステムズレオナルド(イタリア)、ロールズロイス(エンジン)、MBDA(ミサイル)が中心だ。
ただし英国のEU離脱後に事業がどうなるのか不透明だし、別の提携先を加えるかも不明だ。その場合はグリペンを製造するスウェーデンのSaabが候補だろう。
ボーイングはブラジルのエンブラエルと提携を始めたばかりであり、もともとSaabとも親しい、とTeal Group副社長のリチャード・アブラフィアが指摘する。
BAEにSaab、さらにエンブラエルが加わり新型戦闘機開発が始まれば仏独共同開発の有力な対抗馬となるが、エアバス、ダッソーも初期研究契約さえ未交付の状態だ。

ボーイングにとっては実現すればロッキード・マーティンのF-35に2001年敗れて以来途絶えていた戦闘機新規開発の機会が生まれる。■