The aircraft carrier USS Nimitz (CVN 68) steams in the Pacific Ocean, Oct. 5, 2024. Nimitz is underway in 3rd Fleet conducting routine training operations. (U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist Second Class Carson Croom)
空母USSニミッツ(CVN-68)は、同クラスの主力艦であり、50年にわたりアメリカ海軍力の象徴であったが、引退を目前に控え、現在南シナ海で最後のパトロールを行っている。
1975年に就役した同艦は、第17空母航空団と第9駆逐隊とともに運用中で、F/A-18E/Fスーパーホーネットを発艦させ、中国の主張を抑止することを目的とした紛争地域で米国の存在を誇示している。
この配備は、東アジアに最低2隻の空母を維持する海軍の戦略を強調するものだ。ニミッツには高額なメンテナンスが必要だが、退役はフォード級新空母の就役に伴い重要な時代の終わりを意味する。
輝かしい時代の終焉: USSニミッツが最後のパトロールを行う
米海軍に50年も活躍した空母があるなんて信じられるだろうか?
USSニミッツは、その戦闘力、長期間の配備、世界のどこにいても敵に戦いを挑む能力で、アメリカの敵に畏敬の念を抱かせてきた王朝的な艦である。 しかし、ニミッツは数十年にわたる忠実な任務の後、退役の過程にある。
海軍はジェラルド・R・フォード級超大型空母を建造中であり、アメリカ人が長距離航空作戦で敵を制圧することを可能にする多くの最新機能を搭載して戦力化されつつある。
退役に向けた動き
ニミッツの退役手続きはすでに始まっている。 ハンティントン・インガルスは、海軍海上システムズ本部と1840万ドルの契約を結び、退役の計画段階に入った。同本部は昨年秋、ニミッツの活動停止計画を提出している。
しかし、ニミッツは退役のメモを受け取っていない。 この頑強な空母は、今も洋上をパトロールし、世界で最も危険な海域の上空に航空機を飛ばしている。ニミッツは現在、東アジアのホットスポットである南シナ海を航行中で、いつか中国との戦争が始まるかもしれない地域だ。
ニミッツはF/A-18 E/Fスーパーホーネットを定期的に発進させている。 これらの戦闘機は、ストライク・ファイター飛行隊(VFA)22の「ファイティング・レッドコック」のものだ。
洋上航空基地は強力なままだ
同空母は2025年3月21日、ワシントン州ブレマトン海軍基地を離れ、東アジアへと旅立った。
これまでの50年間、多くの戦闘作戦に従事してきたニミッツにとって最後の作戦にふさわしい。
これが最後の展開となるが、空母打撃群は、第17空母航空団と第9駆逐隊が24時間作戦のために自重し、ベストを尽くしている。
インド太平洋のニミッツと合流するため、空母ジョージ・ワシントンは北東アジアにいる。少なくとも2隻の空母を東アジアに常時配備することだ。インド太平洋は今後数年間、海軍にとって決定的な海域となり、国防総省はそこで力を投射し、シーラインをオープンに保ち、航行の自由を最大レベルに維持したいと考えている。
海兵隊との水陸両用攻撃のリーダーとして
ニミッツが重要な理由のひとつは、米海兵隊を含む水陸両用攻撃隊を率いることができるかどうかだ。強襲揚陸艦USSアメリカ(LHA6)はフィリピン海にいるが、ニミッツは必要に応じてに同行することができる。 アメリカはF-35BライトニングII STOVLジャンプジェットや多用途のCV-22オスプレイなどの航空機を発進させ、海兵隊員を迅速に戦闘に運ぶことができる。
中国はこの地域で何か企んでいる。台湾に対しては好戦的だ。中国海軍と沿岸警備隊は、フィリピン海軍の艦船に対して、戦争とまではいかないまでも、攻撃的な「グレーゾーン」戦術を用い、反アクセス/エリア拒否の海上戦術で中継地点を封鎖しようと威嚇する。
事故や誤算を引き起こし、国際問題に発展する対立を中国に起こさせないためにも、海軍と海兵隊が同海域で存在感を示す必要がある。
ニミッツのベテランに挨拶を
ニミッツはこうした抑止の役割に最適だ。ただ、この船が退役に向かうのは残念だ。 この空母は高価で長いメンテナンス期間を必要とし、海に浮かべることはフルタイムの仕事だ。そろそろ退役の時期だ。 街中でUSSニミッツのボールキャップをかぶっている海軍退役軍人を見かけたら、長く海の番人であった同館に勤務していたことを祝福してあげてほしい。会話が弾み、ニミッツにまつわる海の話が聞けるかもしれない。■
著者について ブレント・M・イーストウッド博士
ブレント・M・イーストウッド博士は、『Don't Turn Your Back On the World: A Conservative Foreign Policy』、『Humans, Machines, and Data: Humans, Machines, and Data: Future Trends in Warfare』のほか、2冊の著書がある。 人工知能を使って世界の出来事を予測するハイテク企業の創業者兼CEO。 ティム・スコット上院議員の立法フェローを務め、国防と外交政策について同議員に助言。 アメリカン大学、ジョージ・ワシントン大学、ジョージ・メイソン大学で教鞭をとる。 元米陸軍歩兵将校。 X @BMEastwoodでフォロー可能。
Nimitz’s Last Stand: Navy Aircraft Carrier on Final Mission in China’s Backyard
By
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントをどうぞ。