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第二の中国ステルス機J-31登場をどう見るべきか

Second Stealth Jet Puts China On Path To Top Regional Power: Expert


aviationweek.com November 02, 2012

.中国のステルス戦闘機で二番目の機種の登場は中国が地域内で最大の軍事大国になる証と安全保障専門家が断言している。J-31は水曜日に遼寧省の瀋陽航空機施設で初飛行したと中国のメディアが伝えている。

  1. 「中国から登場した新型戦闘機はこれでニ年間でニ機種となり、技術の発達度合いを示しており、近隣国と大きな差をつけています」と語るのはシドニーのロウリー研究所 Lowy Institute の安全保障専門家サム・ロッゲビーン Sam Roggeveen だ。
  2. 中国軍部は「これまで極端に慎重かつ十分な予算を投入しており、また一貫した努力を払っており、今やその成果が実を結び始めており、90年代から始まった同国の第一級地域軍事大国化の成果です」(ロッゲビーン)
  3. 中国国防省は一切のコメントを出していない。先に出たステルス機J-20はより大型の機体でJ-31よりも操縦の機敏さで劣ると言われる。
  4. 中国軍事力は米国より大きく遅れを取っているのが現状だが、中国は精力的に軍事力拡大を目指しており、航空母艦の運用も今年9月に開始したばかりだ。
  5. 中国の軍事力増強は隣接する各国には心配の種であり、中国が領海をめぐる対立で軍事力を行使するのではないかとの疑念が日本、ベトナム、フィリピンで根強い。
  6. 「米国のF-22やF-35のようにJ-21とJ-31は任務を補完する関係になるのでしょう」(Aviation Worldの前副主筆バイ・ウェィBai Wei)
  7. J-31は明らかに空母運用を想定して開発されており、機首の降着装置が二重輪になっており、尾翼も大きくなっているので安定性が優れていることからも明らかです」(バイ)バイによれば中国は大型のJ-20と機敏なJ-31の両方で防空体制を築くつもりだ。
  8. Global TimesはJ-31のエンジンはロシア製を今は搭載しているが、後日中国国産エンジンに換装されると報じている。
  9. 「中国の航空宇宙産業でアキレス腱はエンジンです」とロッゲビーンは自身のオーストラリア政府情報機関アナリストの経験から語る。「今でも海外技術への依存が高く、国産高性能エンジンの開発では苦労しておりその進展は遅いのです」
  10. J-20とJ-31が登場したとはいえ、空軍の運用が実際に開始されるのはまだ相当先になる、というのがロッゲビーンの見方だ。■

コ メント: なるほど、初飛行に成功したこととは言え、これまでの中国の軍事装備開発の実績から今回も相当の時間が実戦配備に必要であるというのが分析内容 のようですが、はたして時間が今回もそんなにかかるのかどうか。警戒が必要なことは言うまでもありませんし、日本と米国はそれぞれF-3、F-Xの次世代 戦闘機開発を、あるいは機種を統合してシナジー効果をあげて?、ますます急ぐ必要がありますね。

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