F-35A Cost Per Flying Hour Exceeds F-16 by 10%
By Amy Butler abutler@aviationweek.com
April 18, 2013
.F-35Aの運用コストはF-16より10%高くなる予想が米政府関係者から出ている。
- F- 35開発を統括するクリストファー・ボグデン空軍中将Lt. Gen. Christopher Bogdan がオランダ政府にF-35Aの時間あたり運用コストが24,000米ドルになると明らかにしている。他にF-16とF-35の比較検討結果 が伝えている。空軍スポークスウーマンのナターシャ・ワゴナー大尉Capt. Natasha Waggoner が発表した。
- 中将はあくまで速報値としているが、F-35Aの飛行訓練が始まっており、テストも継続中なので収集したデータは多いが、機体寿命全体を反映したものではない。
- 機体耐久性テストでどの部品部材で維持管理の手当が必要になるのか、また試算に取り入れる必要があるのかを見極めることができるだろう。
- 同機の時間単位運用コストは米国はじめ各国からロッキード・マーティンへ要望されていたもの。F-35開発コストはほぼ2倍になっており、開発日程も大きくずれ込んでいる中で同機の導入を希望する各国は機体価格だけでなく、運用コスト水準でも神経質になっている。
- ロッキード・マーティンは開発当初からF-35の運用コストは既存機種より安くなると公言してきた。今年になり同社幹部から「飛行時間あたり運用費用はF-16水準を上回りそう」との発言が出ているが、機体寿命全体の費用は既存機種より安くなるとの主張は変わっていない。
- オランダは85機導入という当初案を見直し中で、33機削減して52機導入に変更するとの案が出ている。
- 米 海軍の当初の試算ではF-35の機体寿命内のライフサイクルコストでは50年運用の場合1兆ドルを上回るとしていたが、ペンタゴンの費用分析計画評価局 Cost Analysis and Program Evaluation の試算ではF-35三型式を維持する場合の毎年の支出を182億ドルとしており、これは政府会計検査院 Government Accountability Office.が調べた2010年度実績で既存機種で支出した111億ドルをすでに上回っている。
- .なお、F-35統合開発室からはF-35B短距離離陸垂直着陸型、F-35C艦載型の時間あたり運用コストの試算はまだ出ていないが、議会に5月あるいは6月に提出する年次調達報告の中で明らかになるとみられる。
コ メント F-35が財務的に維持できないのではないか、というのがこの記事が暗示している内容なのですが、F-16はじめとするレガシー機種の老朽化もど んどん進む中、本当に西側の戦闘機部隊に信頼できる機種が配備されなくなる日が来るのかもしれないと思うとぞっとしますね。いよいよF-3あるいは F/A-XXといった次の世代の機体が求められることになるのでしょう。そうなるとF-35は一体何だったのか、という疑問と一度始めたプロジェクトをこ こで中止できないとすれば今後40から50年間高いコストを払って維持するのか、それとも前倒しで(余分なコストを払って)同機を配備してまもなく廃棄す るのか、という悩ましい問題がまもなく出てくるのではないかと愚考しております。
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