2025年7月10日木曜日

タイのグリペン戦闘機がカンボジアで初の戦闘任務に投入されたが、今後の販売にはずみがつくか疑問もある(Breaking Defense)


タイとカンボジアは敵対行為を停止した模様だが、グリペンの本国スウェーデンで注目が集まっている

スウェーデン軍のグリペン3機編隊(スウェーデン軍)

イ王国空軍(RTAF)は、週末にカンボジア上空でサーブグリペン戦闘機が投入されたことを認めた。これはスウェーデン製ジェット機から実戦で武器が発射された初めての事例となった。

タイによる空爆は月曜日の停戦発表後、一時停止された模様ですが、スウェーデンとサーブにとって厄介なタイミングとなった。タイは現在、11機保有するC/D型グリペン戦闘機を拡大するため、新たなグリペン購入交渉の真っ最中だからだ。また、月曜日に本誌へのコメントで、スウェーデン外相はタイの新たな購入承認について明言を避けている。

タイとカンボジアの衝突は先週金曜日に激化し、双方から砲火が交わされた。タイは、「タイの国家安全保障に脅威を及ぼす軍事目標」を標的とし、国際法および国連憲章に基づく自衛権に従って実施されたと主張している。

過去のメディア報道によると、グリペン戦闘機はF-16戦闘機と共に、カンボジア国境付近のカンボジアの砲兵部隊と地上目標に対し、GBU-12レーザー誘導爆弾で精密空爆を実施した。

現在まで公開されている情報によると、サーブJAS 39 グリペンは、1988年に実施された初号機のテスト飛行以来、37年後に戦闘使用された。これまで、リビアでのスウェーデンのNATO作戦やNATOの空域監視任務など、偵察任務などに限定して使用されてきた。

タイの同機投入がサーブの今後の販売に影響を与えるかどうかが注目されている。

2025年6月、タイは12機のE/Fグリペン購入計画を発表し、近日中に注文が予定されている。スウェーデンの議会(リクスダゲン)は、タイとの間で最大12機の新型グリペンと追加の防空システムに関する契約締結の権限を政府に付与したが、契約は未締結だ。

この輸出契約は、政府による承認が必要であり、多くの手続きを経る必要がある。最終決定権は、外務大臣のマリア・マルメル・ステナーガードであり、同省の軍縮・不拡散局および国家機関である戦略製品検査局(ISP)を通じて行使される。

ステナーガード外相は月曜日に本誌の質問に対し、タイの新たな購入承認について明言を避け、同国政府は「国境紛争の動向を注意深く監視している」と述べた。

スウェーデンの輸出管理規則によると、軍事装備品の輸出許可審査は、政府が正式な決定を行う前にISPが行うとある。

国防相パウル・ジョンソンの代理報道官は、本誌に対し、これは外務大臣が対応すべき問題だと述べた。「国際法、特に国際人道法が尊重され、すべての当事者が緊張緩和、対話、紛争の平和的解決に向け努力することが最も重要です」と、外務省報道官は火曜日にタイがグリペン戦闘機の戦闘使用を確認した後、本誌への追加声明で述べた。

タイ以外では、スウェーデン、南アフリカ、ブラジル、ハンガリー、チェコ共和国がJAS 39 Gripenを運用している。E/Fモデルはコロンビアとペルーも検討中だ。

また、タイはサーブのエリエイ空中監視システムを運用しており、これは「タイの指揮当局に全国規模の状況を完全に把握する能力を提供する」と、サーブのプレスリリースで説明がある。同社は1980年代半ばからタイで活動しており、「タイはサーブの最重要な顧客の一つ」と述べている。■

After Thailand’s Gripen’s combat mission, questions of future sales

Thailand and Cambodia appear to have halted hostilities, which raised eyebrows in the Gripen's homeland of Sweden.

By Jonas Olsson on July 29, 2025 1:33pm pm

https://breakingdefense.com/2025/07/after-thailands-gripens-combat-mission-questions-of-future-sales/


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