―小泉氏は防衛大臣として期待以上の仕事をしているようで良かったです
2025年10月25日、日本の日本海付近を飛行するロシアのIL-20電子情報収集機が観測された。統合幕僚監部提供写真
ロシアのIL-20電子情報収集機が1週間の間に2度の監視飛行を日本周辺で実施したと、日本の統合幕僚監部が10月30日木曜日に発表した。
統合幕僚監部表によれば、ロシアのIL-20は水曜日、ロシア本土からオホーツク海上空を経て太平洋へ飛行した。その後、岩手県沖まで南下した後、機体は引き返した。同機はその後、オホーツク海上空を飛行し、日本海へ進入した。
発表に添付された地図は、ロシア機がサハリン島南端上空を飛行し、ロシアが実効支配する南クリル諸島のうち日本が領有権を主張する国後島と色丹島を隔てるキャサリン海峡へ向かう経路を示している。これに対し、航空自衛隊北方航空防衛司令部の戦闘機が緊急発進した。
2025年10月29日、オホーツク海上を飛行したロシア軍IL-20電子情報収集機の飛行経路を示す地図。統合幕僚監部
水曜日の飛行は、土曜日に実施された同様の飛行に続くものだ。ロシア大陸から飛来したロシア軍のIL-20電子情報収集機は日本海を南西方向に飛行した後、京都府京賀岬沖で進路を変更した。その後、同機は北西方向へロシア本土へ向かった。航空自衛隊北方航空防衛司令部などの戦闘機も、ロシア機に対応し緊急発進した。
主権空域は国の基線から12海里に制限されるが、日本を含む多くの国は、国際空域に接近する航空機を識別するため、12海里を超える防空識別圏を維持している。防空識別圏は国際法上認められたものではない。
ロシア偵察機は日本の沖合の国際空域で日常的に活動しているが、防衛省が公益性があると判断した事例のみを防衛省航空情報部(JSO)が公表するため、飛行頻度は不明だ。
新しい防衛大臣 小泉進次郎はロシアの飛行が日本近海で毎日発生していることを示唆した。
「ロシアはウクライナ侵攻を続ける一方で、わが国周辺で毎日活発な軍事活動を展開している―これが現実だ」と小泉は10月24日のSNS投稿で記した。
2025年10月24日、日本近海を飛行するロシアのTu-95爆撃機とSu-35戦闘機(Su-35)。日本統合幕僚監部提供写真
小泉大臣の声明と時期を同じくして、ロシアのTu-95爆撃機2機とSu-35戦闘機2機が日本近海を飛行した。4機はロシア本土から接近し、日本海を南東方向に飛行した後、佐渡島沖で北東方向へ進路を変えた。
航空自衛隊(JASDF)中央航空防衛司令部の発表によれば、航空機は公海上空を飛行したが、飛行経路は日本領空に接近していた。航空自衛隊は10月24日、観測された飛行の詳細を公表した。これに対し、航空自衛隊中央航空防衛司令部の戦闘機が緊急発進した。
ロシア国防省は同日、長距離航空部隊所属のTu-95MS戦略ミサイル搭載機が日本海公海上の空域で予定どおり飛行を実施したと発表した。飛行時間は11時間以上に及んだ。ロシア航空宇宙軍のSu-35SおよびSu-30SM戦闘機が護衛任務に就き、飛行経路の一部区間では外国の戦闘機も爆撃機を護衛した。
「長距離航空部隊は北極海、北大西洋、太平洋、黒海、バルト海の中立水域を定期的に飛行している… ロシア国防省の発表によれば「ロシア航空宇宙軍機の全飛行は国際空域規則を厳格に遵守し実施されている」とされている。
中国人民解放軍海軍フリゲート艦「濱州」(515)と「安陽」は2025年10月28日、沖縄と宮古島の間の海域を別々に通過し、フィリピン海へ進入した。写真提供:統合幕僚監部
日本も今週、沖縄と宮古島の間の海域を別々に通過しフィリピン海に入った中国人民解放軍海軍(PLAN)のフリゲート艦2隻を監視するため航空機を派遣した。
海上自衛隊は月曜日、PLANフリゲート艦「濱州」 Binzhou ((515)が久米島の西約50マイルを南下し、沖縄と宮古島の間の海域を通過してフィリピン海へ進入するのを観測した。同日遅くには、中国海軍フリゲート艦「安陽」 Anyang(599)が同じ航路でフィリピン海へ進入するのを日本軍が確認した。海上自衛隊のP-3C海上哨戒機(MPA)が中国艦艇を尾行した。
「中国は我が国周辺で軍事活動を強化しており、今回の事例のように、いわゆる第一列島線を越え太平洋へ頻繁に進出を続けている」と小泉は火曜日にXで共有した。「防衛大臣として、24時間監視を続ける要員の最前線に立ち、国家防衛のため最大限の準備態勢を確保する」。■
ジルハン・マハジール
ジルハン・マハジールはマレーシア・クアラルンプールを拠点とするフリーランスの防衛ジャーナリスト兼アナリストである。1998年以降、執筆実績のある出版物には『Defence Review Asia』『Jane's Defence Weekly』『Navy International』『International Defence Review』『Asian Defence Journal』『Defence Helicopter』『Asian Military Review』『Asia-Pacific Defence Reporter』が含まれる。
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