Boeing To End Production Of C-17 In 2015
By Jen DiMascio
Source: Aerospace Daily & Defense Report
aviationweek.com September 19, 2013
海外発注の低迷および米国防予算削減に伴う不確実性を理由に、ボーイングはC-17生産ラインを2015年に閉鎖する。同社が発表した。
- 「生産終了は困難だが必要な決断」とボーイング防衛部門の社長CEO、デニス・ムレンブーグ Dennis Muilenburg は声明文を発表。
- ボーイングは海外顧客複数が発注している22機を完成させてから生産ラインを閉じる。
- 今回の決定で影響を受けるのは3,000人規模で、多くがカリフォーニア州ロングビーチの同社最終組立工場で働いている。発表はセントルイス、メイコン(ジョージア州)、メサ(アリゾナ州)の同社事業所にも同時中継され従業員が聞いた。従業員削減とサプライチェーンへの影響が発生するのは2014年以降とC-17担当副社長ナン・ブーチャード Nan Bouchard が発表。ブーチャードによればロングビーチ工場ではこれ以外の生産予定はないという。
- これから生産する22機のうち、2機は非公表国向けで7機がインド向けだ。インドは10機発注。
- 「インドには追加発注を打診しています」とブーチャードは語り、インド政府の追加発注の決定を引き伸ばし手も受け入れるつもりだという。ただし残る13機については発注が確定していない。
- 先の未公表の発注元について同副社長は語ろうとしないが、可能性のあるのはクウェート、アルジェリア、サウジアラビアだろう。ボーイングはすでに同機を導入しているオースラリア、カナダ、インド、カタール、UAE、英国および12カ国構成のNATO平和のための戦略空輸能力構想への追加販売もありうる。
- ボーイングは米空軍と製造後契約を取り交わしており、同機の製造工具類を保持し予備部品供給を継続するこれにより米空軍向けにC-17 生産再開も可能だが、ブーチャードは「その予定はない」と語る。
- またロングビーチ工場はボーイング所有の施設のため閉鎖費用の一部しか空軍が負担しないという。.
- グローブマスターの初飛行1991年からの累計は2.6百万飛行時間に上る。空軍は223機を購入したほかボーイングは上記各国への機材引渡しをしている。
コメント: 発注元がなくても機材の生産をしてしまうところが民間航空との違いでしょうか。日本も貿易黒字だったらトラブル続くC-2ではなく売り先のない機材をまとめて購入していたかもしれませんね。
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