2026年1月20日火曜日

米陸軍はM1E3試作戦車をデトロイト自動車ショーに出展、来場者の注目を集めています –東京モビリティショーに三菱重工が戦闘車両を展示したらどうなりますか

 

新型M1E3エイブラムスがデトロイト自動車ショーに出展された

米陸軍の次世代戦車M1E3エイブラムスの試作車両が2026年デトロイト自動車ショーの会場に登場し、通常の自動車・トラックの観客をはるかに超える人だかりを作った。同戦車は、おなじみの低いシルエットと120mm主砲を維持しているが、センサーハウジングとカメラアレイは、将来の生存性とネットワーク化戦闘のために設計されたプラットフォームであることを示している。

19fortifive

Jack Buckby

M1E3 Tank from the Detroit Auto Show. Photo Taken By 19FortyFive Staff on 1/17/2026.

デトロイト・オートショーのM1E3戦車。19FortyFiveスタッフによる2026年1月17日撮影。

M1E3を間近で観察

2026年デトロイト自動車ショーで通常の展示車両と一線を画す存在に出会った。米陸軍次世代主力戦車「M1E3エイブラムス」のプロトタイプである。

M1E3 Tank at the Detroit Auto Showデトロイト自動車ショー展示のM1E3戦車。画像提供:19FortyFive

デトロイト・オートショーは、ミシガン州デトロイトのハンティントン・プレイスで開催され、今年は1月14日から25日まで開催される。北米で最も影響力のある自動車展示会として広く認知されている。

コンセプトカーや電気自動車が並ぶ展示会場で、陸軍のM1E3は、その特徴的なシルエットと120mm主砲でひときわ目を引いた。

一般観客以外に、同戦車が展示されると聞いてい来場した防衛ファン双方の注目を集めた。

M1E3 Tank at the Detroit Auto Show. Image Credit: Creative Commons.デトロイト・オートショーにおけるM1E3戦車。画像提供:19FortyFive.com

そして、この戦車がデトロイトに来ると知り、我々もその実態を確かめに行かざるを得なかった。現地で撮影した写真を掲載する。

米陸軍が新戦車について語る内容

現地の陸軍関係者によれば、M1E3はエイブラムス戦車ファミリーの「次の進化形」であり、新型主力戦車の必要性に応える近代化を目的としている。

新プラットフォームは、数十年前の筐体に長年にわたり追加装備を重ねた結果生じた妥協点に悩まされるべきではない。ドローン戦や高度なセンサーが普及した現代において、なおさらのことである。

デトロイトで公開されたM1E3エイブラムスは、既存のエイブラムス派生型への漸進的改良を継続するのではなく、主力戦車を完全に再設計しようという陸軍の取り組みの産物である。

この計画は、数十年にわたるエイブラムスの運用経験から得られた教訓を取り入れつつ、重量、電力供給能力、現代的な脅威に対する生存性に関する深刻な制限に対処することを目的としている。


M1E3 Tank at the Detroit Auto Show. Image Credit: 19FortyFive.デトロイト自動車ショーにおけるM1E3戦車。画像提供:19FortyFive。

展示内容とその意義

デトロイト自動車ショーに展示されたM1E3は一見するとなじみがある形状だ:低く構えた装甲車体、目立つ砲塔、そして長い砲身の主砲を備えている。

120mm滑腔砲は依然として中核兵器システムであり、従来のエイブラムスと同様の設計で、対装甲・支援任務において多様な戦車用弾薬を発射可能だ。

しかし、戦車の見慣れた特徴にもかかわらず、プロトタイプに施された微妙な設計上の手がかりは、この戦車が将来の戦闘システムに対する生存性を重視した異なる存在であることを明らかにしている。

外部センサーハウジングと新型カメラアレイが車体と砲塔周辺に確認できる。陸軍関係者によれば、これらは状況認識能力の強化を支えるものだ。これらの視覚的要素は、半自律機能や高度なネットワーク機能とも関連している可能性がある。

M1E3 公開される

米陸軍の技術将校ライアン・ニコルは、この戦車がハードウェア操作にビデオゲームコントローラーを採用している点を説明した。これはドローンを含む現代の軍事資産で一般的に見られる手法である。

ライアン・ハウエル大佐はさらに、本戦車が少人数で運用可能な設計である点を説明した。これにより要員のリスク低減とシステムの自律性向上を実現している。

「本戦車の目的は乗員削減であり、遠隔操作砲塔と現行技術を導入することで乗員を3名に削減しました」とハウエル大佐は述べた。「新たな科学技術は用いていません。新たなカメラ、コンピューティング技術、クラウドへのデジタルリンク、連携可能な他車両などを検討中です」

M1E3 Tank at the Detroit Auto Show. Image Credit: 19FortyFive.

デトロイト自動車ショーに展示されたM1E3戦車エンジン。画像提供:19FortyFive

なぜ自動車ショーに戦車を展示したのか?

デトロイトでのM1E3展示には明確な意図がある。

この自動車ショーには、通常の自動車ファンだけでなく、技術者、学生、政策立案者、業界リーダーも集まる。

陸軍の出展は、防衛技術を一般公開の場へ持ち込み、軍事イノベーションを認知させるねらいがある。同時に防衛産業基盤に対し、陸軍が民間セクター、特にセンサー・ソフトウェア・自律技術・ハイブリッド推進システムの先駆企業との協業を重視していることを示す。

試作車の展示は最新軍事装備をメディアに視認させる機会ともなり、敵対勢力が戦場での技術能力を向上させる中でも米軍が革新を継続していることを報道を通じて発信する。

M1E3と今後の展開

M1エイブラムスは1980年代初頭の就役以来、米軍の主力戦車として中核を担ってきた。改良を重ねた末に誕生したのがM1A2 SEPv3型である。これはセンサー・電子機器・防護性能を強化した高度に最適化されたバージョンだ。

しかしSEPv3型には問題があった。大幅に重量が増加したのである。

2023年、陸軍はプラットフォームの過剰な重量などの要因から、これ以上の改良は不可能との結論に達した。これにより計画されていたSEPv4は中止され、代わりにM1E3と命名された新設計プラットフォームが採用されることとなった。

M1E3 Tank at the Detroit Auto Show. Image Credit: 19FortyFive.

デトロイト自動車ショーに展示されたM1E3戦車。画像提供:19FortyFive

M1E3エイブラムスは、アップグレードではなく完全に再設計されたプラットフォームとして開発されている。これは陸軍の調査結果に基づくもので、総重量の低減だけでなく、将来の技術アップグレードを迅速化できるモジュラー・オープン・システム・アーキテクチャと、現代のセンサー・通信機器・アクティブ防護システムを支える車載電力増強が必要であると結論づけた。

陸軍は初期試作機の納入を確認しており、2026年に試験を開始する計画だ。

試験結果と資金調達次第ではあるが、初期作戦能力の達成は現時点で2030年代前半と予測されている。■

著者について:

ジャック・バックビーは、ニューヨークを拠点とする防衛・国家安全保障専門の英国人研究者兼アナリスト。軍事能力、調達、戦略的競争を主な研究対象とし、政策立案者や防衛関係者を対象とした分析記事の執筆・編集を手掛ける。19FortyFive誌やNational Security Journal誌で1,000本以上の記事を執筆した豊富な編集経験を持ち、過激主義と脱過激化に関する書籍・論文も執筆歴がある。


New M1E3 Abrams First Impressions: We Just Visited the U.S. Army’s New Tank at the Detroit Auto Show

A prototype of the U.S. Army’s next-generation M1E3 Abrams appeared on the floor of the 2026 Detroit Auto Show, drawing crowds well beyond the usual car-and-truck audience. The tank keeps the familiar low silhouette and 120mm main gun, but visible sensor housings and camera arrays point to a platform designed for future survivability and networked combat.


By

Jack Buckby


0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントをどうぞ。

2025年のPLAN 第一部水上艦艇