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エリア51はこうして生まれた


The Crazy True Origin Story of Area 51 (And Why People Think UFOs Are There) エリア51誕生の真説 

July 20, 2019  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: Area 51AliensUFOsSR-71 BlackbirdSecret Aircraft


リア51は米空軍の極秘テスト施設でネヴァダ州南部の砂漠地帯にあり、インターネット上の情報のせいで一般の関心を集めている。
「ドリームランド」とか「グームレイク」とも呼ばれ60年に渡り同基地がペンタゴンもその存在を公表していない「ブラックプロジェクト」全機を受入れてきたことは間違いない。
CIAが2013年にエリア51の存在を認めたが、発足の経緯を説明したい。
民間施設がアイゼンハワー時代にトップ・シークレットスパイ機テストに供された
1950年代初頭に米国はソ連の各弾道ミサイル開発に極度の関心を指名していた。スパイ衛星はまだ実用化されておらず、確実に現場をスパイする方法は上空飛行で大型カメラを撮影することだけであった。だがソ連の防空体制にはジェット迎撃機も加わり通常の偵察機による飛行ではリスクが高まった。
このためロッキードの技術者ケリー・ジョンソンからグライダー状のスパイ機を70千フィート以上の高空をさせる構想が出た。これもソ連領空を非合法に侵犯することになるが撃墜されないはずだった。実際ソ連はスパイ機の飛行を実証できなかった。
1954年11月にアイゼンハワー大統領はU-2開発を「プロジェクトアクアトーン」の名称で承認しCIAによる運用を想定した。機体はロッキードのスカンクワークスで組み立てたがスパイ機であり目立たない場所でテストの必要があった。
ジョンソンはロッキード社のテストパイロット、トニー・ルヴィエに秘密を守れる飛行場を検索させた。ルヴィエはスカンクワークスのあるカリフォーニア州パームデールからビーチクラフト・ボナンザ軽飛行機を操縦して場所探しに出かけた。アリゾナ、カリフォーニア、ネヴァダ各州で二週間以上探したものの十分なまでに遠隔地と呼べる地点が見つからない。
だが空軍連絡将校オズモンド・リトランド大佐が大戦中に砲兵隊陣地に使われていた放棄されたX字型着陸帯を思い出した。
CIAのリチャード・ビッセル、ルヴィエ、ジョンソンは現地ヘ飛び、着陸帯を検分した。現地はネヴァダ州の乾燥塩湖グルームレイクに隣接していた。ビッセルは同地を「天然の着陸帯として最適....ビリヤード台のように真っ平らで追加工事が不要」と述べていた。ジョンソンは「ここに決めよう。ここへハンガーを作る」と述べた。
CLJという偽の民間企業がロッキードにより発足し施設建設の請負企業を募集したのは1955年のことで総費用は800千ドルだった。
荒涼たる同地は欺瞞対策で「パラダイス牧場」の名称がつき、1マイル近くの滑走路、ハンガー二箇所、管制塔、燃料水貯蔵タンク、アクセス道路、現地人員用トレイラー住宅が建設された。ルヴィエ自身がデブリや使用済み薬莢を取り除き離着陸の安全を確保した。
1955年7月24日、試作型U-2は分解されC-124グローブマスター輸送機により「牧場」へ運ばれた。着陸に際してはタイヤの空気圧を下げてタイヤ破損を防いだ。
ルヴィエは早速同機をタキシーテストし、時速80マイルで長い主翼が20フィートまで機体を浮かした。機体は四分の一マイル飛び、湖底に着地させたがタイヤがバーストし発火した。
U-2はその後テスト飛行を順調にこなし、CIAパイロットがソ連上空のスパイ飛行に使った。
民間機パイロットや航空管制官が不可能なはずの高度を飛ぶU-2に気づいた。空軍は真実を語れず、気象現象でごまかした。だが陰謀説を生むことになった。

ブラックバードの系譜、A-12、D-21、SR-71
ソ連のS-75地対空ミサイルがゲイリー・パウワーズ操縦のU-2を1960年に撃墜し、パイロットが諜報活動を自白すると、高度だけでは防御しきれないことが判明した。ケリー・ジョンソンはすでに1958年時点でこの脆弱性を認識しており、新型スパイ機構想づくりを始めていた。行動度にマッハ3超の高速を持続し、レーダー探知を逃れれば迎撃されることはないはずだ。
CIAとロッキードの「ブラックプロジェクト」には「プロジェクト・オックスカート」のコードネームが付き、未来的な形状のA-12単座スパイ機が生まれた。これをもとに知名度が高い(かつ機密解除された)複座SR-71ブラックバードが生まれ、同機は米空軍が運用した。
同時にグルームレイク施設には「エリア51」の呼称が付き、さらに施設を拡充し超音速機のテスト用に使われた。ハンガーの追加、滑走路を10千フィートに延長し、着陸帯を十分確保し、人員向けに130戸住宅をつくり、高温に耐えるJP-7貯蔵施設はA-12用に建設された。
A-12の第一陣は1962年に飛来し、一時的除隊手続きの軍パイロットもCIAによる雇用の形で加わった。ホワイトハウスはA-12をソ連上空飛行に投入しなかったがヴィエトナムと北朝鮮上空には合計32回のミッションをプロジェクトブラックシールドとしてSR-71に交代するまで行った。空軍のSR-71には速報監視カメラがつき敵地上空飛行の必要がなかった。 
ロッキードはスパイ無人機D-21も開発し、ブラックバードを小型化した単発機となり、ブラックバードを改装した母機M-21から運用した。そのD-21の一機がM-21と空中衝突し乗員は機外脱出したものの溺死し、ジョンソンはM-21開発を中止した。
だがCIAはD-21をB-52爆撃機から発進させ中国の核実験場をスパイした。同無人機のミッション5回ではいずれも写真画像の回収に失敗している。

ステルス機の生誕地
A-12及びブラックバードのステルス特性は限定的だったが、1970年代に入り空軍はレーダー探知特性が低い機体を戦闘任務に投入することに関心を示した。
1977年にスカンクワークスが新型コンピュータモデリング技術を導入し、2機のダイヤモンド形状の角ばった表面にレーダー吸収用の鉄ボール塗装を施した機体を作成した。これが「ハブブルー」で分解されエリア51にC-5で搬送され再組み立てされた。
ハブブルー各機のレーダー断面積は大幅に減ったものの機体は空力学上で非常に不安定で両機は1979年に墜落してしまう。
ロッキードはハブブルーからF-117ナイトホーク攻撃機を開発し、コンピュータ制御のフライバイワイヤで機体の不安定さを補正した。YF-117試作機もやはり初飛行はグルームレイクで1981年6月17日に実施した。製造型のF-117はまずエリア51に集結し、近隣のトノパ試験場に派遣された。
ペンタゴンはステルス機の存在を1983年に認めたもののF-117をとりまく機密はそのままとし一般大衆がナイトホークの実際の姿を見ることはなく、制式呼称も秘密のままだった。(当時はF-19と言われていた)最終的に公開されたのは1988年のことである。
ノースロップもタシットブルー実証機(「クジラ」あるいは『エイリアンのスクールバス」と得意な外観から呼ばれた)でステルス技術を発展させた。同機の初飛行はやはりグルームレイクで1982年2月のことである。同機は135回のテスト飛行を実施し1985年に用途廃止となった。
ステルス偵察機として構想のタシットブルーはコンピュータ技術を応用した曲面処理技術に道を開き、同社のB-2ステルス爆撃機が生まれたのである。■

Sébastien Roblin holds a master’s degree in conflict resolution from Georgetown University and served as a university instructor for the Peace Corps in China. He has also worked in education, editing, and refugee resettlement in France and the United States. He currently writes on security and military history for War Is Boring.

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