Israeli Air Force's F-35 Stealth Fighter Went Into Iran's Airspace: Report イスラエル空軍F-35がイラン上空を探知されず飛行していた
by Dario Leone
イラン・イスラム共和国空軍(IRIAF)司令官ファザド・イスマイリ准将が最高指導者アリ・ハメネイにより罷免された。イスラエル空軍(IAF)のF-35がイラン領空を侵犯した事実を秘密にしていたのがその理由とクウェイトの日刊紙アル-ジャリーダが報じている。
侵犯は2018年3月のことだった。同紙によればイラン軍高官によれば報道が出て革命防衛隊や情報省がハメネイの直接の指示で調査を始めた。
同紙の調べでは「IAFのF-35『アディール』編隊がイラン領空に侵入しテヘラン、カラジラーク、イスファハン、シラーズ、バンダルアバス各都市の上空を旋回しイランの防空体制を写真撮影した」。
取材源の一つはイラン防空体制はロシア製レーダーも含め戦闘機隊の侵入退出をともに探知できなかったといい、イスマイリはこの事実を最高指導者から隠し、自身の失態が明るみに出ないようにした。だがイラン情報機関がイスラエル空軍の動きを発見し、探知されずにイラン軍基地を先制攻撃する作戦の予行演習と判断し、極秘軍事基地を写真撮影され、ロシア製S-300ミサイル装備のレーダー探知を逃れていたとわかった。
アル・ジャリーダによればイラン情報部はイスラエル戦闘機部隊がイランの地下基地複数の写真撮影にも成功したとの極秘情報を得たという。ハメネイはその情報を得てロシアとイスラエル間の協力を疑い、ロシアがイスラエルにレーダーの秘密コードを事前に渡したと信じたという。
ハメネイは5月29日に空軍司令官を更迭し、副官のアリレザ・サバヒ-ファルド将軍が後釜に座った。
イスラエルは米国外で初のF-35取得国で現在75機を発注している。
当時は米空軍の取得価格より相当高いためイスラエルでF-35調達へ批判の声が上がったが、イスラエル空軍の要求性能水準に合うよう国産装備が搭載されているため当然とも言える。
だがリーバーマン前国防相の説明では「F-35飛行隊は究極の技術の結晶でありイスラエル国防軍(IDF)を助け、イスラエルの直面する安全保障上の課題を解決する手段だ。イスラエル国民の安全を守る中心となり、国境線を超えた先まで守備範囲とする」とあった。
イスラエルへの軍事援助で米国にまさる国はない。米国は年間40億ドル規模となっており、米国の法制上でイスラエルが中東での軍事優勢を維持することを必要条件としている。
イスラエル発注のF-35は全機A型を原型とし、F-35Iアディール(強者)とイスラエルが制式名称をつけ、IAFのゴールデンイーグル飛行隊が同国中部のネヴァティム航空基地から運用している。
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なお、イスラエルは2018年5月に同機を世界で先駆け実戦投入している。■
コメント 実戦になればイランは手も足も出ないことになります。それにしても都合の悪い事実を隠すこと、嘘を付くことがイランの常套手段なのでしょうか。これでは成功からは程遠いですし、核兵器開発はしないという最高指導者の言葉も信用できませんね。
イラン領空侵入により、イスラエル空軍(IAF)のF-35Aはいつでもイランを空爆できることを示した。これでイランもウラン濃縮や核兵器製造を安易に実行できないかもしれない。イランの核兵器開発が進展するや、IAFのF-35Aが精密誘導爆弾を落とすだろう。
返信削除推定だが、IAFのF-35Aによるイラン領空侵入は、米軍との共同作戦でなかろうか。米軍は、F-35Aが収集したイランの防空体制のデータを入手したであろうし、イラン防空網の弱点もつかんだはずだ。もしかすると湾岸諸国の黙認もあったかもしれない。
公表されることはないが、米軍のF-35やF-22は、かなりの頻度でイラン領空侵入を行っている可能性もあるだろう。
イランは必死になってステルス機探知レーダー、及びミサイルを入手しようとしているだろう。ロシアにS-400等の供与を、中国に対ステルスレーダーを要求しただろう。中国は、既に対ステルスレーダーの試作品をイランに持ち込み、米軍のF-22やF-35を探知しようとしているかもしれない。
米国とイランの緊張状態は、一面ではステルス機とステルス破り技術開発の実験場になっているのだろう。