サーブが将来戦闘機の実証機の飛行を2027年に目指していると発表(シンガポール航空ショー)
Aviation Week
ロバート・ウォール
2026年2月5日
シンガポール航空ショーで将来構想を説明したサーブ。
クレジット:ロバート・ウォール/アビエーション・ウィーク
シンガポール発―サーブは戦闘機サイズの無人航空機を来年飛行させ、将来の戦闘機プログラムを支える技術の空中試験を開始する。
「当社は多様な技術を検討中だ」と、サーブ航空部門の先進プログラム担当ペール・ニルソンは述べた。シンガポール航空ショーで記者団に対し、実証機の初回モデルで試験する技術は現在定義中だと説明した。
実証試験は、2024年に開始され2029年まで継続予定の、スウェーデン政府資金によるプロジェクトの一環で、グリペン戦闘機の後継機を政府が2030年に決定するのを支援し、政府は3つの選択肢を提示している:単独開発プロジェクト、国際共同開発、そして最も可能性が低い外国製品の導入である。
実証機は、将来戦闘機プロジェクトにおけるサーブの業務が研究開発から技術検証へ移行する過程の一環である。コンセプト段階では約270名の専門家が50の研究開発プロジェクトに従事したとニルソンは述べた。活動内容は低可視性、有人・無人システムにおける高度な自律性、強力な電子戦能力の確保といった課題に取り組んだ。
ニルソンによれば、サーブは「堅牢な低可視性」技術の進展を目指している。これは従来、維持が困難だった低可視性技術を、スウェーデン空軍の作戦概念に適用可能にするものだ。つまり、分散作戦での運用や、専用工具なしでの道路滑走路使用を可能にするという。
低可視性技術は来年実証されるが、その時点では飛行デモンストレーターでは行われないとニルソンは述べた。
政府資金による本計画で超音速実証機の導入が想定されている。
サーブは将来計画においてもグリペンの主要機能である「機能と飛行制御機能を分離する分割ソフトウェア構成」を維持する。同社はこの構成により機体のアップグレードを迅速に行えると主張している。
ニルソンは、本計画から生まれる将来戦闘機の就役時期について現時点で言及するのは時期尚早だと述べた。
将来戦闘機プログラムに加え、サーブは共同戦闘機の開発も進めているとニルソン氏は指摘した。
スウェーデンの計画に影響を与えうる政治的動向として、欧州他国での動きが挙げられる。フランス、ドイツ、スペインは将来戦闘機で協力してきたが、このプログラムは決裂に向かっている。このシナリオでは、フランスは独自開発を推進し、ドイツとスペインは新たなパートナー(スウェーデンを含む)を探す可能性が高い。
ニルソンはスウェーデンの対応について「当然ながら注視している」と述べるにとどめながら、具体的な言及を避けた。■
ロバート・ウォール
ロバート・ウォールは防衛・宇宙担当エグゼクティブ・エディター。ロンドンを拠点に、米国・欧州・アジア太平洋地域の軍事・宇宙ジャーナリストチームを統括。
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