空母ジェラルド・R・フォードの配備延長に「反対」と海軍最高司令官は表明していたが
同提督は、中東に派遣されたばかりの空母を海上配備し続けることは、大規模な整備問題と乗組員の負担増につながると述べた
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ハワード・アルトマン
2026年2月13日 午後4時09分(米国東部時間)更新
(米海軍広報専門兵見習いアリッサ・ジョイ撮影)
フォード空母打撃群(CSG)をカリブ海から中東に派遣する決定は、海軍最高幹部が、長期の配備による乗組員の福祉と艦艇の状態を懸念し、そのような命令が出ても「抵抗する」と述べてうたが下された。同空母は、昨年6月にノーフォークを出港し、地中海に向かった。その後、昨年10月、ドナルド・トランプ大統領により、ヴェネズエラの独裁者ニコラス・マドゥロを最終的に捕らえることとなった作戦に参加するため、カリブ海に派遣された。トランプ大統領がフォードの新たな配備命令を出したのは、交渉が継続する中、イランを攻撃すべきかどうか検討している最中で、そしてエイブラハム・リンカン空母打撃群を米中央軍作戦地域に派遣した後だった。
「能力の観点からフォードは大統領が軍事的に行いたいと考えるあらゆる事柄にとって、計り知れない価値のある選択肢となるだろう」と、海軍作戦部長(CNO)ダリル・コードル提督は先月、水上艦協会(SNA)の年次シンポジウムで、本誌含む記者団に語った。「しかし、運用期間の延長が必要となれば、CNOからの反発を受けるだろう。その際は、他に可能な手段がないか検討する」
コードル提督は、延長を回避するために具体的にどのような措置を取るかについて¥言及しなかった。
空母「フォード」とその打撃群は中東への展開を命じられている。(米海軍)
いずれにせよ、「フォード」打撃群を中東に派遣する命令により、母港からの離脱期間はさらに延長される。同艦が現地到着するのは今月末近くの見込みで、トランプ大統領が漠然としたタイムラインに言及しているものの、現地での必要期間は不明だ。
「おそらく今後1か月程度だろう」とトランプ大統領は木曜日、イラン核問題に関する合意のタイムラインに関する質問に答えて述べた。「迅速に決着すべきだ。彼らは即座に合意すべきだ」。イランと合意が成立すれば、フォードが帰国命令を受ける可能性もある。
またトランプ大統領は合意が成立しない場合、イランにとって「非常に深刻な打撃」となると述べた。
金曜日、トランプ大統領は記者団に対し、フォードを中東に派遣した理由を説明した。「合意に至らなければ必要になる」と米大統領は記者団に語った。
「打撃群の展開期間は既に一度延長されており、乗組員は3月上旬の帰還を予定していた」と、フォードの中東派遣を最初に報じたニューヨーク・タイムズ紙は指摘した。「新たな延期により、ヴァージニア州でのフォードのドック入り期間がさらに危うくなる。同地では大規模な改修と修理が計画されていた」
海軍作戦部長(CNO)が政権高官や国防総省幹部とどのような協議を行ったか、またフォードの予定より長期の海上配備に異議を唱えたり代替案を模索したかは公には不明。本誌はCNO事務室に取材を申し込んでおり、詳細が提供され次第、本記事を更新する。ホワイトハウスと統合参謀本部にも取材を申し込んだが、両機関とも海軍作戦部長室に照会するよう指示した。
SNA会議でコードルは、打撃群が母港を離れて200日以上、しばしば過酷な状況下で活動した代償を強調した。これはほぼちょうど1か月前のことである。
「派遣延長には大反対だ。重大な影響を及ぼすからだ」とコードルは説明した。「第一に、私は水兵第一の海軍作戦部長だ。乗員は7ヶ月間の任務を確実に遂行できるという確信を求めている」
人的影響に加え、任務延長は前述のドック補修計画にも悪影響を及ぼす。
「艦が帰還した際、当初は7ヶ月間の配備で使用された状態を維持できると想定していました。しかし配備が8ヶ月、9ヶ月以上に及ぶと、想定外の重要部品の修理が必要になります」とコードルは指摘した。「作業パッケージが膨れ上がり、運用に支障をきたすのです」
コードルがSNA会議で提起した整備問題に加え、フォードは下水処理問題にも悩まされている。
中東地域に空母2隻が展開されるのは珍しいことではない。1年前、米海軍はUSS ハリー・S・トルーマン とUSS カール・ヴィンソン を同時に中東に展開し、イエメンを拠点とするフーシ派反乱勢力に対する戦闘作戦に従事させていた。しかし、海軍最古のニミッツが昨年12月に予定より早く退役のため帰港したため、稼働中の空母は10隻となった。同時に展開できる艦艇数には、後続の作戦に重大な支障を来さない範囲で、スケジュール上および後方支援上の限界がある。
長期展開を最後に遂行した空母「アイゼンハワー」は、母港から長期離脱による追加負担の結果、メンテナンスが半年以上延長されている。海軍の2026会計年度予算書によれば、同艦の作業は昨年7月までに完了予定だったが、現在も未完了である。運用不能状態は艦隊全体に波及している。これにより指揮官が緊急事態を計画・準備する際の選択肢が制限され、空母全体の運用計画が狂わされている。
その他の艦隊状況としては、3隻の空母が整備中であり、長期にわたり運用不能状態にある。加えて、ジョージ・ワシントンは日本に前線配備中、2隻が配備準備中、2隻が配備後調整中である。
(イアン・エリス=ジョーンズ作図)
フォードを中東に派遣する動きは、イランとの潜在的な紛争を前に増大する軍事力集結の一環で行われている。フォードに加え、国防総省は空軍の戦術機を異例の少数で中東に派遣しており、陸海上に展開中の限定的な数の航空機に加わる。
空母リンカンに加え、同海域には少なくとも9隻の艦艇が展開中で、うち5隻はアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦である。潜水艦も配備されているが、その存在は公表されておらず、中東各地の基地には3万人以上の兵士が駐留している。
戦術航空機を搭載した空母打撃群(CSG)とイージス艦による護衛隊が追加配備されれば、中東における米国の火力強化は確実である。本誌が繰り返し指摘してきた通り、現地配備機と到着予定の機を合わせても、大規模持続作戦には戦術航空戦力が不足している。第二の空母打撃群は大きな助けとなるだろう。
トランプ大統領がいつどのような命令を下すかは依然不明だが、同地域への第二空母打撃群配備は選択肢を広げる。■
ハワード・アルトマン
シニアスタッフライター
ハワードは『The War Zone』のシニアスタッフライターであり、『Military Times』の元シニアマネージングエディター。それ以前は『Tampa Bay Times』のシニアライターとして軍事問題を担当。ハワードの作品は『Yahoo News』『RealClearDefense』『Air Force Times』など様々な媒体に掲載されている。
Navy’s Top Admiral Previously Said He Would “Push Back” Against Extending USS Gerald R. Ford’s Deployment
The admiral said keeping the carrier, which was just sent to the Middle East, at sea could result in big maintenance repercussions and crew strain.
Updated Feb 13, 2026 4:09 PM EST
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