宇宙軍が軌道上衛星への電力供給のためオッター宇宙機2機目を購入
オッターの電力供給能力により、衛星を軌道上の特定位置に固定させ、別の位置へ移動させることが可能となり、運用者に柔軟性が増える
Breaking Defense
テレサ・ヒッチェンズ 2026年2月9日 午後4時40分
スターフィッシュのオッター宇宙機Otter spacecraftは、事前改造なしで衛星とのドッキングおよびサービス提供用に設計された。(スターフィッシュ・スペース社提供)
ワシントン発 — スタートアップ企業スターフィッシュ・スペースは、静止軌道(GEO)における「動的宇宙作戦」を支援する2機目の衛星サービス機「オッター」の供給に5450万ドル相当の契約を宇宙軍から交付されたと発表した。
同契約は国防総省の「革新的技術調達・配備加速プログラム(APFIT)」を通じ資金提供される。同プログラムは装備の迅速な提供を目的としており、スターフィッシュは2月7日付プレスリリースでこう説明した。同社によれば、これは同プログラムがこれまでに交付された契約の中でも最大規模の一つで、また今回の資金調達サイクルで宇宙企業に発行された唯一の契約だ。
国防総省のファクトシートによれば、2022年に研究開発局が開始したAPFITは「開発を完了し運用段階への移行準備が整った革新的プロジェクトに対する調達資金」を提供する。
スターフィッシュの最高成長責任者マイケル・マドリッドはメールで、新契約はオッターが運用で実証を迫られる中で確立された製品へと移行していることを反映していると述べた。
スターフィッシュによれば、オッターは衛星にドッキングし補助電力を供給する追加エンジンとなる。この電力で宇宙機の位置維持や必要に応じた移動が可能となる。
共同創業者のオースティン・リンクは「動的な宇宙運用と自律的拡張機動により、宇宙軍が重要な宇宙資産を維持し、回復力を高め、進化する任務要求全体で運用柔軟性を維持することを可能にする」と述べた。
スターフィッシュは2024年5月、宇宙システム司令部(SSC)から3700万ドルの戦略的資金増額契約を獲得。宇宙軍初のオッター機を建造・打ち上げし、2年間運用する。
同宇宙機は「今年中に打ち上げ準備が整う」とマドリッドは述べたが、軌道へ運ぶ国家安全保障宇宙発射ミッションの正確な日程は未定だと付言した。
新契約に基づき、スターフィッシュは2028年に2号機を納入する。
マドリッドによれば、宇宙軍はオッター衛星を選定済みだが、同社はその情報を開示する権限を有していないという。
同社は1月21日、低軌道に配置された拡散型戦闘宇宙アーキテクチャ(PWSA)の廃棄衛星を処分する、初の宇宙開発庁契約(5250万ドル相当)も獲得している。
この新規契約は、米宇宙軍司令官スティーブン・ホイティング大将が1月28日に発表した、宇宙軍の機動型宇宙作戦への転換要請を受けてのものだ。これには再燃料補給・修理・軌道上補給といった基盤技術への投資拡大や、新たな大規模演習の実施が含まれる。宇宙軍司令部の指導部が衛星の軌道上機動性向上に向けた新能力の必要性を強く訴える一方、宇宙軍は投資の妥当性については未決定のままである。■
Space Force buys second Otter spacecraft to power satellites on orbit
The Otter's power can keep a satellite fixed at one point on orbit or scoot it elsewhere, offering operators more flexibility.
By Theresa Hitchens on February 09, 2026 4:40 pm
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